車で日本一周!憧れを現実にするために考えるべきこと13選|費用や車中泊旅の注意点を紹介
車中泊を経験したことのある方なら、一度は夢見る日本一周車旅。一見楽しそうなことばかり想像してしまいがちですが、長期にわたる車旅にはアクシデントはつきものです。今回の記事では、車での日本一周を実際に計画するうえで考えるべきことをまとめています。車の日本一周に向けてトラブル対策から費用面までの備えをくわしく解説しています。車の日本一周のお供に欠かせない装備もご紹介していますので、ぜひ最後までじっくり読んでくださいね。
車で日本一周!重要なのは車中泊が可能かどうか
まず、車で日本一周するとなれば、「どんな車で日本一周するのか」を考える必要があります。車の中で生活を続けなければならないうえで、一番重要なのは寝る場所が確保できるかです。ここでは日本一周するための車について考えてみましょう。
●自分の愛車が車中泊可能かを検討してみる
一番安上がりなのは、「自家用車を使用する」ことです。あなたが普段乗っている車の中で、日本を一周するまでの長期間生活が可能なのか。現状では不可能と感じる車内でも、シートアレンジを工夫すれば、大抵の車なら「寝床」は確保できるでしょう。
・自分の身長分の室内長が確保できること
・寝床を確保したうえで、食事をするスペースが確保できること
・装備品や生活用品などの荷物を乗せる場所が確保できること
上記3つのスペースが確保できる車であれば、車中泊は可能です。多少の不便さは目をつぶるとして、新たに車を購入する必要はありません。
●予算を抑えつつ車で日本一周するなら軽バン
「車内で快適に過ごしたい」
「可能な限り予算を抑えたい」
この2つを可能にするなら、車は軽バンが最良です。なぜなら、軽バンは軽自動車の中で一番荷室が広いからです。後部座席を前面に倒して収納すれば、運転席の後ろ全てが荷室になります。
その広さを有効的に利用し、自分の生活できる空間を作れるのです。軽バンのメリットは、
・商用車登録することで税金を安く抑えられる
・荷室に高さがあるので、車内で移動がスムーズ
・装備品をたくさん積み込める
車内で長時間過ごすときにあまり不便さを感じることなく生活が可能になるので、車中泊をするならおすすめの車種と言えます。
●ゆったり快適に日本一周するならハイエース級の車種が最適
まるで自室にいるかのようにゆったり快適な車旅がしたいなら、ハイエース級の広い室内を持つ車かキャンピングカーを選ぶと良いです。ハイエースくらいの広さであれば、寝る場所以外にも調理できる場所、食事する場所を十分に確保できます。
複数人(2人以上)の車中泊旅でも快適に生活できるスペースを確保できるので、カップルや家族で車中泊旅をしたい(日本一周したい)と考えている方におすすめの車種と言えます。
車で日本一周するにかかる費用はどれぐらい?
次に、車で日本一周するときの費用について考える必要があります。車内で生活するうえでの生活費や食費、燃料費など、日本一周するために必要な費用はどれくらいなのか。
今回ざっくり計算してみた4つの費用予算合計は739,122円でした。半年かけて車で日本一周する費用としては、約75万円程度あればできる計算です。内訳も含めて4つの費用を考えていきます。
●生活費を考える(日用品などの必要経費)
いつも自宅で生活しているときに必要な生活費は、当然日本を一周する期間中にも必要になってきます。たとえば、普段の生活に必要となる日用品や、洗濯、入浴するときの利用料金、などがこの生活費の中に含まれます。独り暮らしの生活費の平均から、日本一周に半年かけて行った場合を想定すると下記のようになります。
・「生活用品費:5,687円(1か月)×日本一周するのに必要な期間(6か月)=34,122円」
・「洗濯費用:600円(洗濯+乾燥)×1か月10回=6,000円×6か月=36,000円」
・「入浴1回500円×15日(1か月)×6か月=45,000円」
が、生活費としての費用です。これらを合計すると115,122円となります。お風呂は毎日入りたいのであれば、ネカフェを利用するとシャワーを1回300円程度で利用できるのでおすすめです。
●食費を考える(1日の予算を設定)
日本を一周する旅をするうえで、おそらく一番かかる費用となるのが「食費」です。1日3食外食で済ませると、とんでもない金額になってしまいます。車中泊旅を楽しむのであれば、ぜひ車の中で自炊に挑戦することも視野に入れて考えた方が、旅費を安く抑えられます。
ポイントは、1日の食事に必要な予算を決めておくことです。仮に1日の予算を1,500円と設定した場合、半年かけて日本を一周するとしたら以下のようになります。
「30日×6か月×1,500円=270,000円」
これが、半年かけて日本一周すると想定した場合の食事に必要な費用です。ただ、せっかく日本一周するのだから、ご当地グルメも味わいながら旅をしたいですよね。
「1日1食はご当地グルメを味わう」
「3日に1度は外食をする」
など、自分なりにルールを決めて節約すれば、旅先で味覚を堪能することは可能です。
●交通費を考える(有料道路やガソリン代)
日本一周するうえで車を利用する場合、必ずかかる費用は燃料費(ガソリン代)です。また、有料道路や高速道路、島を渡るときにフェリーなどを利用したときにも交通費はかかるので、日本一周するときのルート選びは入念にしておいた方が得策です。
北海道から沖縄も含めて海岸線の道路を通って日本を一周した場合の距離は約12,000kmです。この距離を基本にして燃料費を計算してみると、
「12,000km÷車の燃費10km/L×170円(ガソリン価格)=204,000円」
となります。車の燃費や通るルートによって交通費は変わってきますが、ガソリン代だけでもかなりかかってしまいますね。これに、有料道路やフェリー代なども含めると25万円くらいは見積もっておいた方が良いでしょう。
●雑費を考える(楽しみとして観光費)
日本を一周するうえでの楽しみは、全国各地の美味しい食べ物のほかに、各地にある観光地巡りも楽しみの1つではないでしょうか。無料で行ける場所ばかり巡るのもつまらないですし、温泉にも入りたいですよね。
この費用としては、「雑費」として予算を考えておき、日本一周を満喫したいものです。雑費は観光費を含めて1か月の予算を決めて、使い過ぎに注意して日本一周を楽しみましょう。
「1か月の予算25,000円と仮定×6か月=150,000円」
くらいあれば、全国の観光地を主要な部分を回ることができ、旅を満喫できるのではないでしょうか。
車で日本一周!停泊地選びで考えるべきこと4選
車で車中泊をしながら日本一周するのにネックになることの1つ、「今日はどこに停めて寝ようかな」と停泊地を探す必要があります。停泊地は、
「車が停められたらどこでも良い」
わけではありません。必要最低限の設備が整ったところであるのと、快眠するために安全で静かな場所でないと、寝不足となってしまい翌日の運転に支障を来たしてしまいます。ここでは日本一周する際の車中泊場所の選びで考えるべきことを4つまとめています。
●車中泊旅では必ずトイレのある駐車場を選ぶ
車中泊をするうえで最も必要な設備は「トイレ」があることです。人間の生理現象には逆らえません。最低でもトイレが24時間利用可能な場所を停泊地に選びましょう。おすすめは、
・車中泊ができる道の駅を停泊地に選ぶ
・RVパークやオートキャンプ場を停泊地に選ぶ
・コンビニが近くにあるコインパーキングを選ぶ
ことです。とくに停泊にコインパーキングを選ぶ場合は、車中泊が可能で音や光に十分に配慮する必要があります。駐車場のある公園での停泊は、トイレがあったとしてもあまりおすすめできません。
夜中に若者たちのたまり場になっていたり、ちょっかいを出してくる不審者に遭遇する危険性を拭えないからです。もし、停泊せざるを得ない場合は、危険を感じたらすぐに逃げられる準備をしておきましょう。
●駐車場の状態やほかの停泊者の存在を必ずチェック
道の駅や車中泊が可能な駐車場で停泊するときにチェックしておきたいポイントがあります。
それは、
・ほかの車中泊をされている利用者の存在の有無
・駐車場の状態(駐車場が荒れているところは危険)
・出入口付近の様子(車の往来が多いと走行音が気になる)
・駐車場の傾斜(平らな場所を選ぶ)
以上4点です。駐車場に傾斜があると、眠るときに不快感を感じたり、朝起きたとき体調が悪くなったりする恐れがあります。快眠するためにも、明るいうちに停泊する駐車場の状態はチェックしておいた方が良いでしょう。
●無料で利用できる停泊地には危険がいっぱい
道の駅や公園の駐車場など、無料で利用できる場所はときに身の危険を感じることもあるため注意が必要です。変質者の存在や、駐車場で夜中に騒ぐ若者たち。改造車を乗り回す集まりの集会場所になっていることも。
あなたが女性である場合は、存在がわからないよう車内の様子が見えない徹底した目隠し対策が必要です。男性であったとしても、ちょっかいを出してくる変質者もいます。
・街灯のない殺風景な駐車場
・近くに墓地がある駐車場
・夜中でも車の往来がある駐車場
などは、とくに気を付けた方が良いでしょう。ほかの場所を探すことをおすすめします。
●RVパークやオートキャンプ場を選ぶのが安全
RVパークやオートキャンプ場は、旅館やホテルに宿泊するよりも比較的安価に利用できる車中泊可能な安全地帯です。同じ車中泊旅をしているお客さんがいると、安心できますよね。
トイレや入浴施設なども充実しています。場所によっては観光も楽しむこともできるので、日本一周旅の楽しいひとときをRVパークやオートキャンプ場で過ごすのも良いのではないでしょうか。
車で日本一周!車中泊で気を付けるべきこと4選
日本一周車中泊旅は、車内で自分だけの時間を満喫できる楽しい旅であるイメージがある方は多いのではないでしょうか。しかし、楽しいことばかりではありません。イレギュラーなトラブルや、苦労することだってたくさんあります。日本一周の車中泊旅を続けていく中で、気を付けておくことを4つまとめていますので、参考にしてください。
●暑さ対策と寒さ対策をとること
日本一周車旅を始めるにあたって、長旅の中で季節は変化し気温も変わってきます。車内の温度は外気温に大きく影響してしまうため、暑さ対策と寒さ対策は万全にしておく必要があります。
可能な限りトラブルって避けたいですよね。停泊中ではマナーを守って迷惑のかからないように心がけなければなりません。エンジンをかけっぱなしで停泊することは、
・燃料費がかさむ
・エンジン音がうるさい
・車中泊マナーに反する
などデメリットにもなり余計なトラブルを引き起こしてしまいます。暑さ対策としては、扇風機やエアコンを装備します。寒さ対策では電気毛布やファンヒーターなどの暖を取れる装備品を車にのせておくことをおすすめします。
停泊地でエンジンをかかけっぱなしで停泊するのは、マナー違反とトラブルを引き起こしてしまうことがあるので、夜に暑さ対策と寒さ対策を取るには、ポータブル電源の活用がおすすめします。ポータブル電源あれば、車のエンジンをかけなくても、扇風機やエアコン、電気毛布やファンヒーターなどに給電できます。
●車中泊飯を作るとき臭い対策は必須
車中泊生活の中で、車中飯は旅の醍醐味の1つです。ご当地グルメを道の駅で購入し、車内で自分好みに調理して堪能するのも良いでしょう。ただ、車内で調理する上で「匂い」対策を軽く考えていると、後々後悔することになります。
たとえば、海鮮料理を車内で堪能したいと現地で新鮮な魚介類を購入して車内で焼いたり煮たりすると、匂いが車内にこびりついてしまいます。魚介類の臭いは想像以上に強烈で、なかなか匂いが取れません。したがって、
・調理の際に発生する湯気や煙を外に逃がすための十分な換気
・消臭スプレーなどの消臭対策の準備
が必要です。扇風機では拡散されてしまいうまく換気ができないので、サーキュレーターや換気扇を設置して、効率よく臭いを外に流す装備を整えておきましょう。
●孤独感を和らげるためにも定期的に友人や家族と連絡を
自由気ままに一人旅で日本一周をするのも、ロマンがあって憧れを抱くかたもいらっしゃるかと思います。独りで車中泊旅をしていると、気づけば
「1日全く誰とも話さない」
こともしばしば。これが数日間続くと、うまく声が出なくなってしまうこともあります。また、孤独感を感じてホームシックになったりもするので、友人や家族への連絡は定期的に行うようにしましょう。寂しいと感じたときは、オンライン飲み会を友人と行って気を紛らわせるのも1つの方法です。
●燃料計と走行ルートは必ず出発前にチェック
車で日本一周旅を続けていく中で、「ガス欠」には十分注意しましょう。山間部が走行ルートに入っている場合、携帯が繋がない地域である場合は助けを求めることもできなくなります。
・山間部を走るときは事前に給油をしておく
・補助燃料タンクを積んでおくと万が一の時に安心
以上2点に注意して車旅を楽しんでほしいです。また、走行ルート上のガソリンスタンドの位置はチェックしておくと良いでしょう。こまめな給油がガス欠を防ぐポイントです。
日本一周の車中泊旅で欠かせないアイテム「ポータブル電源」を紹介
車中泊旅を続けていく中で、いろいろ装備を整えておくと快適な車中泊旅ができます。車中泊をするうえで三種の神器と呼ばれる装備「寝袋」・「マット」・「目隠しカーテン(サンシェード)」のほかに、欠かせない装備があります。それが、ポータブル電源です。
ここでは車で日本一周する際にポータブル電源を用意する必要性と、車中泊におすすめのポータブル電源製品についてくわしく解説します。
●車での日本一周にポータブル電源は必要なのか
ポータブル電源は、車内で利用する家電製品を動かすことができる大切な電力供給源です。
家電製品がないと、車中泊生活を送るときとても不便さを感じることに。たとえば、
・車内でお湯を沸かして温かいコーヒーが飲めない
・照明器具が充電できず暗闇で過ごさなければならない
・スマホの充電が切れてしまった
・車内で冷蔵庫が使えず食料品を駄目にしてしまった
など、普段自宅で何気に使っている家電製品が車内でも使えると、不便さを感じずに過ごすことができるようになります。
●日本一周の車中泊旅に向けておすすめのポータブル電源2選
ポータブル電源といえば、Jackery(ジャクリ)がおすすめします。Jackeryの特徴をあげるなら、
・世界で300万台以上の販売実績と200社以上の企業が推奨している信頼性
・長い寿命と保証制度で1台買えばずっと使える安心感
・複数同時に電力供給が可能
・電気用品安全法(PSE)の適合性検査に合格していて安心・安全に利用できる
などです。ポータブル電源は決して安くない買い物です。数万円はくだらない高価なものであるのもあって、購入したら可能な限り長く使いたいですよね。その点、Jackeryなら10年以上使える高品質で耐久性もあるので、季節によって過酷な気温にさらされる車中泊旅を快適に過ごすためには欠かせない装備と言えます。
それでは、車中泊に最適なポータブル電源製品を2つ紹介します。ポータブル電源の購入を検討される場合は、ぜひご確認してみてください。
●ソロで日本一周におすすめ「Jackery Solar Generator 1000 Plus」
日本一周の一人旅を計画している方におすすめなのがJackery Solar Generator 1000 Plusです。10年以上も使えるJackeryポータブル電源1000Plusとソーラーパネル100Wがセットになっている製品です。万が一、車で日本一周している際で、ポータブル電源の電力が使い切って電力不足になっても太陽光の力で充電が可能なので、日中の停泊中にエンジンをかけることなく充電ができます。そのほか、
・1264kWhの大容量と2000Wの定格出力でほぼ全ての家電製品を動かせる
・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、毎日使っても10年以上使える長寿命
・最大5年間の長期保証で故障時のアフターサービスも充実
・最大5KWhまでバッテリー拡張が可能なので、様々な用途に使える万能型
など、高性能なポータブル電源です。長期的な車中泊旅にも耐えうる容量と、万が一の備えとしてソーラーパネルも付いている安心感もあり、日本一周のお供にぜひ車に搭載したい装備品です。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●複数人で日本一周するなら「Jackery Solar Generator 2000 Plus」
もし、日本一周を親しい仲間と共に車で旅したいとき、カップルや新婚夫婦など複数人での旅をしたい方は、ポータブル電源の容量は余裕があった方が安心できます。その安心を与えてくれるのが、Jackery Solar Generator 2000 Plus です。
・2042kWhの超大容量と3000Wの定格出力を持ちJackery製品の中でもトップクラス
・合計10個の出力ポートで複数人が同時に利用しても大丈夫
・超大容量でも持ち運びやすさ抜群、トランクケースのようにラクラク移動が可能
・Jackery専用アプリでスマホから状態を確認できる便利さも
スマホの充電から電子レンジや冷蔵庫などの消費電力の高い家電製品もラクラク電力供給をしてくれる、Jackery製品の中でもトップクラスの容量と機能性を持つポータブル電源です。
半年にも及ぶ長期的な車旅を支えるポータブル電源は、複数人で楽しく旅をするうえでとても重要な装備になるでしょう。不便さを解消し、快適な車中泊生活を送れます。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ:日本一周するなら車が一番自由で気楽な旅ができる
車中泊を経験したことのある方なら、車中泊の自由で気ままな旅の楽しさを知っていることでしょう。しかし、半年に及ぶ長旅の中では、今まで経験したことのないトラブルや、不便さを感じることもあるでしょう。
今回の記事では、長期間の長旅に必要な知識と備えをまとめました。
・日本一周車旅にかかる費用
・日本一周車旅の停泊地選びで考えるべきこと
・日本一周車旅で注意すべきこと
など、車で日本一周を計画するにあたっての備えをするうえで必要なこと、考えるべきことをくわしく解説しています。今回の記事の内容を踏まえて準備と備えを十分にすることで、可能な限り不便さを感じない楽しい旅ができます。