N-BOXで車中泊!シート段差を克服することで生まれる快適な車内空間とは
軽自動車の中で絶大な人気を誇るN-BOX。そんな人気車で最近趣味として、人気が高まりつつある車中泊を検討する方も多いのではないでしょうか。今回の記事では、N-BOXで車中泊は可能なのかを検証しています。車中泊に向けてN-BOXの室内長や荷物室の広さから、寝る場所を確保できるのかくわしく解説します。N-BOXで車中泊するために必要なことや、必要な装備品も一緒にまとめていますので、最後までじっくり読んでくださいね。
N-BOXは車中泊できるか?特徴や車体のサイズを解説
まず、N-BOXってどんなクルマなのか。3年連続新車販売台数No.1と言われる人気車であるN-BOXは、低燃費で使い勝手の良さが最大の魅力です。そんなN-BOXの特徴や基本スペックをおさらいしましょう。
●N-BOXの持つ6つの特徴
N-BOXの特徴をまとめてみると以下の6つがあげられます。
・内外装のクオリティの高さ
・デザインの良さ
・乗り降りしやすいスライドドア
・圧倒的な広さを誇る車内
・収納スペースが豊富
・走行性能の良さと低燃費
パッと見た目で感じるのはその「カッコ良さ」ですよね。ハンサムな顔のデザインについ目が行ってしまいます。車内に乗り込めば、その広さと使い勝手の良い収納スペースに満足される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
運転中の視界の広さや、大人が4人乗ってもゆったり乗れる車内は、高い満足度を得る理由にもなっています。
●N-BOXの基本スペック
N-BOXの基本スペックは以下の通りです。
駆動方式 |
FF/4WD |
最小回転半径 |
4.5m |
ドア数 |
5枚 |
全長×全幅×全高 |
3.4×1.48×1.77m |
ミッション |
CVT |
車両重量 |
930kg |
シート列数 |
2 |
燃費 |
約22.2km/l |
乗車定員 |
4 |
使用燃料 |
レギュラー |
価格 |
134~178万円 |
エンジン |
直列3気筒DOHC |
室内長は長さ2,24m×幅1.35m×高1.4mとなっています。数字から見れば、大人が大の字になっても余裕があるくらいの長さがあるので、クルマの中で寝られる広さはあることがわかります。ただ、後部座席を折りたたんだときの室内長は1.53mなので、フルフラットにした状態で寝ることになりそうです。
●結論「N-BOXはシート段差を克服すれば車中泊は可能!」
N-BOXの室内長から考えると、車中泊での就寝はフルフラットにして寝ることになります。残念ながら後ろの長さが1.53mでは足を伸ばすことはできません。フルフラットで気になるのはシートの段差です。段差を克服することで、N-BOXでの車中泊は可能というわけです。
N-BOXは、街乗りに適したクルマでもあり、シートアレンジと工夫次第で車中泊も可能な多目的ミニバンと言えますね。
N-BOXを車中泊仕様にする3つの方法
では、N-BOXで車中泊するために、フルフラットの状態でどうやって寝る場所を確保するのか。そのまま寝てみると、シートの段差とくぼみ、つなぎ目部にデコボコ感があって寝苦しく、快眠できるとは思えません。
ここではN-BOXで快適に車中泊する方法をくわしく解説します。快眠するためには気になるシートの段差を埋める必要があります。その方法を3つご紹介します。
その1:車中泊マット(8cm以上の厚さがベスト)を活用する
1つ目の方法は、車中泊マットを使用することです。マットでフルフラットのデコボコ感をフラットにするためには、ある程度の厚みが必要になります。8cm以上の厚さがあれば、かなりデコボコ感を感じることなくフラットになります。マットを購入する際は、8cm以上のものを選ぶことをおすすめします。
その2:特に気になる背中の段差をマットの下に詰める
特に気になるシートの段差は、運転席の部分と後部座席の座る部分です。この2か所にブランケットやタオルを使って段差を埋めることで、デコボコ感を無くすことができます。
1つ目の方法である車中泊マットと併用すると、完全フラットな状態も可能です。
「マットの厚みが足りない」
「マットを敷いてもまだ少し段差の凹みが気になる」
など不具合を感じるようであれば、併用することをおすすめします。この方法であれば、厚みが5cmのマットでも十分なフラット感は得られるでしょう。
その3:ベッドキットを装備する
ベッドキットを使用すれば、完全フラットな状態で寝る場所を確保できます。ベッドキットは、ベッドの下に収納スペースも確保できる利点があります。ただ、
・設置すると固定になってしまう
・車種専用のものが多い
ので、車中泊仕様のクルマになってしまうことがあります。平日は通勤や買い物などに使いたい方は、収納できるタイプの併用型を選ぶことをおすすめします。
N-BOXで快適に車中泊するなら必要となる5つの持ち物
N-BOXで快適に車中泊を楽しむためには、寝ること以外にも考えることがあります。それは、「車の中で自分だけの時間を過ごす」ことです。車中泊をする場所にたどり着いたら、あとは寝るだけでは面白くないです。
「車内で車中飯を楽しむ」
「趣味の時間を満喫する」
など、車内で自分だけの時間を快適に過ごすことが本来の目的であるはずです。快適な時間を過ごすためには、様々な装備品を揃えなくてはなりません。その中でも、N-BOXで快適な車中泊するには欠かせない装備を5つご紹介します。
①目隠しカーテン&サンシェード
目隠しカーテン&サンシェードは、外から車内を見られないようにするためのものです。このアイテムがないと、車内の様子が丸見えになってしまいます。自宅の壁が全てガラス張りになっているのと同じだと考えれば、困ってしまいますよね。
それと同じで、自分のプライバシーを守るためにも、目隠しカーテンやサンシェードを使って窓を塞ぐことは大切です。それ以外にも、
・断熱効果も期待できる
・夜中に車内の光を漏らさない(光害対策)
・紫外線予防にもなる
など、装備することで対策を練ることができます。車中泊の必須装備とも言える装備品です。
②季節に応じた寝袋
外気温の影響を受けやすい車内での就寝は、ときに眠るのが困難になることもあります。たとえば、気温が氷点下にもなってしまう真冬の夜は、寒さで眠れないことも。夏であれば熱帯夜で寝付けないことだってあります。
寝袋は、自分の体温を守ってくれる大切な就寝道具です。季節に応じた自分の体温を守ってくれる寝袋を買いそろえておくと、快眠できるようになりますよ。おすすめは、
・春秋用と冬用の2つは最低準備しておく
・夏は冷感素材のタオルケットや敷きマットを準備
しておくと良いでしょう。オートキャンプ場やRVパークでは、エンジンをかけておくのはマナー違反となります。エンジンをかけずとも車内で過ごせる対策は十分に取っておきましょう。
③ポータブル電源
ポータブル電源とは、電源のない場所でも様々な家電にAC電力を提供できる大容量バッテリーで、車内で快適な時間を過ごすために不可欠なアイテムす。車載冷蔵庫や、電気毛布、扇風機はもちろん、炊飯器温や電気ケトルなど調理家電も使えるので、ポータブル電源を用意すると便利です。
・AC電源が使えるようになる
・容量の大きい電力供給源が必要
となることから、モバイルバッテリーではなくポータブル電源があるととても便利です。
●車中泊におすすめのポータブル電源
ポータブル電源と言えばJackery(ジャクリ)です。アウトドアに興味のある方であれば名前を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。Jackeryは世界的に有名で、200社以上の企業から推奨されるほど高い品質と高性能をもつポータブル電源です。
・電気用品安全法(PSE)の適合検査に合格
・防災製品推奨品認証も取得
なので、安心してご利用頂けます。世界で300万台以上の販売実績もあり、安全面や品質面もバッチリで、容量も申し分ない製品が揃っているのがJackeryです。
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➃照明器具(充電式が望ましい)
日が沈むと車内はとても暗くなってしまいます。目隠しカーテンやサンシェードで覆ってしまうと、夕方でもかなり暗くなるため照明器具は必要です。ルームランプでは少し光量が足らないのと、バッテリーが上がってしまう恐れもあります。夕方から夜にかけて食事や自由な時間を過ごすためにも、照明器具はあった方が良いです。照明器具は、
l 有線よりも充電式のもの
l 長時間使用できて車内を照らすのに十分な光量のもの
l 設置場所が選べるタイプのもの
を選ぶと良いです。夕方から就寝時まで利用できるもの。最低でも8時間くらいはつけっぱなしでも大丈夫なものが車中泊に最適な照明器具と言えます。
⑤収納BOX
N-BOXは収納に関しても定評がありますが、車中泊の場合だと寝袋やマット、着替えに食料品などは別に荷物を置く必要があります。使い勝手を良くするためにも整理整頓しておきたいものです。
そのためには、収納BOXを使うと整理がしやすいのでおすすめです。積み込む荷物の大きさによって折り畳み式の収納BOXをいくつか積んでおくことで、荷物の量で調節できるので便利です。
N-BOXで車中泊するときの4つの素朴な疑問
N-BOXで初めて車中泊に挑戦しようと考えている方や、購入を検討されている方には様々な疑問もあるかと思います。質問の多い素朴な疑問を集めてみました。車中泊対策や、購入の判断材料として参考にしてください。
●N-BOXで車中泊できる人数は?
N-BOXで車中泊できる人数は、2人が限界です。ベッドキットを使用したり、フルフラットにして車中泊マットを2つ敷けば、2人分の寝る場所は確保できます。カップルや夫婦で車中泊キャンプするのに良いですね。
ただ、数日車中泊旅をする場合だと、装備品や荷物の置き場所に工夫が必要なので、レイアウトなど十分に検討した方が良さそうです。1人であれば、装備品や荷物を置けるスペースに余裕があるので、最適な環境で車中泊ができるでしょう。
●N-BOXで車中泊するときの寝方は?
前方座席も利用したフルフラットで十分な広さを確保できます。1人であれば大の字になってゆったり寝ることも可能ですね。ただ、高身長(180cm以上の方)だと少し斜めになって寝ないと足を延ばせないことも。自分の身長によって完全フルフラットで車中泊を検討するか、助手席のみのフルフラットにするかを検討してみましょう。
●N-BOXでの車中泊が可能な身長は?
N-BOXの室内長は2.24mありますが、実際にフルフラットにして得られる長さは約1.78mです。足を延ばして余裕のある車中泊をしたいと考えるならば、175cm以下の方が最適と言えるでしょう。
ただ、斜めに寝れば約1.87mあるので、180cmある方でも寝ることは可能です。斜めになると、シートの段差の影響を強く受けることになります。前述した車中泊マットの厚み以上に分厚いマットを敷くことで、段差を気にせず快適に寝ることは十分可能です。
●N-BOXでフルフラット以外に寝る方法はありますか?
N-BOXの室内長や荷物室の広さから考えると、フルフラットにしなければ足を延ばして寝ることは残念ながらできません。その分、N-BOXでは後部座席がスライドできたり、フルフラットできるような工夫が施されています。
軽自動車の広さ制限と、多彩な利用目的に使える仕様であるため、仕方ありませんね。フルフラットでもシートの段差を気にせず寝る方法は前述していますので、参考にしてください。
まとめ:N-BOXは工夫次第で普段乗りも車中泊もできる多機能ミニバン
今回の記事では、N-BOXは車中泊が可能なクルマなのかを検討するため、大人が寝る広さを確保できるのかをまとめました。
・N-BOXの特徴や基本スペック
・N-BOXを車中泊仕様にするための方法
・N-BOXで車中泊するための必要な装備
N-BOXを使って車中泊を検討している方におすすめの内容になっています。結論は「車中泊はフルフラットを活用することで可能」と言えます。N-BOXは普段乗りでも車中泊でも使える多機能ミニバンとして、購入を検討するのも良いですね。