1.キッチンカーを始めるメリットは?
キッチンカーを始めることのメリットは大きく次の4点があります。キッチンカーならではのメリットについては以下にて詳しく紹介します。
開業資金を抑えられる
キッチンカーのメリットの1つ目は開業資金を抑えられることにあります。店舗を構える場合は、店舗を用意するための費用に加えて、内装工事費がかかります。賃貸の場合には家賃といったランニングコストもバカになりません。キッチンカーの場合でも、車の取得費や維持費はかかりますが、店舗を構えるのに比べて費用を抑えて開業することができます。
営業場所を移動できる
開業時には、認知されるまで集客に苦戦することが考えられます。キッチンカーならではの利点として営業場所を移動できるため人の多い場所へ出店することで、集客面での期待ができます。売上の状況を確認しながら営業先を変えていく事ができるのは、店舗での出店に比べて大きなメリットとなります。
維持費の負担を減らせる
キッチンカーは店舗に比べて維持費の面でメリットがあります。キッチンカーは少ない人数で運営することができるため、人件費を安く済ませることができるほか、賃貸物件の家賃のような高額な維持費を必要としません。移動のための燃料費や管理のための駐車場を用意する必要はありますが、それでも店舗以下の維持費で済ませられることが大半です。
店舗へのステップアップができる
キッチンカーの営業を通してのファンづくりや、売上の見込めるエリアやターゲットを絞り込むためのテストマーケティングが可能です。将来的に店舗を構えることを目標としている場合でもメニューやお店の名前を認知してもらう機会になるため、店舗開業へのステップにすることもできます。
2.キッチンカーの開業に必要な初期費用は?
キッチンカーを始めるために必要となる初期費用は、必要とする車両や設備により大きく前後します。目安として、500万円前後は少なくとも必要になるものと想定しておくとよいでしょう。以下にて必要となる項目別に解説します。
車両購入費
車両の取得費用は新車なのか中古なのか、軽自動車なのか普通自動車なのかで大きく変わります。新車の軽トラックや軽バンを想定する場合は150万円ほどを目安にするとよいでしょう。
車両の改造費
内装や外装の改造が必要になります。ベースの車両や、施す改造の内容によって費用が異なりますが、100万円程を目安にするとよいでしょう。
調理用機器・設備
販売するメニューによって用意しなければならない機器や設備は異なります。100万円ほどを目安にしておくとよいでしょう。
食品衛生責任者の取得費
キッチンカーを開業時に必要となる資格です。食品衛生責任者を取得するための費用は地域により異なりますが、1万円ほどを目安にしてみるとよいでしょう。
営業許可申請の費用
地域や業種によって異なりますが、2万円ほどを想定しておくと安心です。
賃貸料(仕込みのために借りる場合)
仕込みのために調理場を用意する必要がある場合は費用がかかります。地域によっては営業許可のある仕込み場所が必要になる場合があるので確認しておきましょう。
広告費・販促費
ネットでの広告やチラシ、看板、ショップカードなどが必要な場合に発生する費用です。
材料費
販売するメニューにより異なりますが、メニュー開発の段階から費用がかかります。多めに想定しておくようにしておきましょう。
出店料
キッチンカーで出店するための費用です。固定のものや変動のものなど様々です。営業する先の出店料は事前に確認しておくと良いでしょう。
PL保険
万が一にも提供した食品が、お客様へ損害を与えてしまった場合に備えるための保険です。
車両維持費
自動車保険や駐車場代、車検代、駐車場代などが該当します。出店にあたっての自身の状況に合わせて想定が必要です。
3.キッチンカーを始めるために必要な準備は?
キッチンカー開業をスムーズに行うためにも、必要な準備を洗い出しておくことが重要です。キッチンカー開業に向けての準備の参考になるような項目を紹介します。
ビジネスプランの策定
開業に向けての事業計画の策定をします。お店のコンセプトや開業に向けたスケジュール、アイディアなどを書き出していくとよいでしょう。ビジネスプラン策定初期のアイディア出しの段階では、些細なことも可能な限り書き止めておくのがおすすめです。
資金計画の立案
策定したビジネスプランをもとに必要となる資金を見積もりましょう。この時点では初期費用に加えて、キッチンカー事業が軌道に乗るまでの運転資金を余裕を持って見立ておくことが重要です。
車両の選定と購入
ビジネスプランや予算をもとに車両の選定と購入を行います。新車ではなく中古車を購入する際は、思い通りの車両をすぐに取得できるとは限らないため、早い段階から候補となる車両の情報を集めておくとよいでしょう。
車両の改造
取得した車両の内装や外装の改造に加えて、必要な設備を用意するようにしましょう。車両の改造は専門の業者にお願いするパターンもあれば、自身で改造するというパターンもあります。車両改造の手段も事前に検討しておくようにしましょう。
必要な資格と許可の収録
営業許可の取得や、食品衛生責任者の資格を取得しましょう。
仕込み場所の確保
営業許可を得る段階で必要になるケースがあります。営業許可の段階で不要な場合でも自身の状況に合わせて用意が必要か検討してください。
営業場所の確定
やみくもにキッチンカーで営業できるわけではないので、営業可能な場所の確保を行います。キッチンカーの利点は場所を移せることにあるので、営業先の場所は複数候補として持っておけるとよいでしょう。
広告宣伝
キッチンカーを始めたばかりの時期は認知されず、集客に苦戦することが考えられます。必須ではありませんが、ネットでの広告をはじめ、チラシなどによる広告宣伝も検討すると良いでしょう。
開業
上記の準備が整った段階でようやく開業です。開業後に不足箇所が出てきた場合には都度対応を進めていくとよいでしょう。
4.あると便利な周辺機器を紹介
キッチンカーでの営業に役立つ便利な周辺機器があります。営業の手助けや売上の管理に役立つものがあるので紹介します。
POSレジ
タブレットが普及したことで、アプリによるPOSシステムの導入が低コストで導入しやすくなりました。会計をはじめ、販売情報や在庫管理などで役立てる事ができます。
決済端末
ここ数年の間に現金での支払い以外にも電子マネー、QRコード、クレジットカード決済とキャッシュレスの波が押し寄せています。決済方法が豊富であることが喜ばれる場合も少なくないため検討してみても良いでしょう。
キャッシュドロワー
現金取引のための現金を保管しておく場所です。POSシステムと統合しているものなどもあるのでPOSシステムの導入と合わせて検討してみてもよいでしょう。
電源
キッチンカーでの営業の際には、電源を用意する必要があります。発電機を利用する手段や大型のポータブル電源を利用する方法があります。特にポータブル電源には排気ガスがなく室内でも問題なく使用できるため、食品を扱うシチュエーションでもクリーンでおすすめです。
5.キッチンカーで使うならコレ!おすすめのポータブル電源
キッチンカーを開業するにあたっておすすめしたい設備がポータブル電源です。電源の確保に役立ってくれる製品ですが、ポータブル電源の特徴を含めて紹介します。
ポータブル電源ってどんな製品?
ポータブル電源は移動先や非常時に電力を供給するための装置です。内蔵されたバッテリーに電気を溜め、USBポートやACポートから電気を出力し、スマートフォンやノートパソコンといった電子機器に電力を供給します。
発電機などのように、電気をその場で発電する際はソーラーパネルを利用することで可能です。
また、ポータブル電源は排気ガスを発生させないので、屋内でもクリーンに使用可能です。
キッチンカーに適したポータブル電源の特徴
ポータブル電源も使用する製品によっては特徴があります。キッチンカーで役立てる場合には、次の点に注目しておくと良いでしょう。
・電池容量が大きい
電源を供給できる量に影響します。
・定格出力が大きい
使用できる機器の幅が広くなります。
・寿命が長い
製品寿命は製品によって大きく異なります。
・ソーラーパネルに対応している
ソーラーパネルでの発電が可能になるので電池切れの心配が減り便利です。
キッチンカーでポータブル電源を使用する際には上記の点に注目することで、キッチンカー内で使用する電源問題を大きく解消してくれます。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は電池容量1264Wh、定格出力が2000Wの大容量のポータブル電源とソーラーパネルをセットにした製品です。ポータブル電源にはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、4000サイクルの充放電に耐える作りになっているため、毎日1サイクルずつ使っても10年以上使えて長寿命です。
また、電池容量に不足を感じた場合には拡張バッテリーのオプションを利用することで最大で5kWhまで電池容量を拡張することができます。
5kWhは家庭用の蓄電池相当の容量のため、電池切れの心配も解消することができます。また、外出時の電池切れの対策としてセットのソーラーパネルが役立ちます。
電源の確保の難しい屋外でも、安心して電気を使用できるためキッチンカーでも活躍してくれます。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は電池容量2042Wh、定格出力が3000Wの最高スペックのポータブル電源とソーラーパネルをセットにした製品です。定格出力が大きいため、使用できる電化製品の幅も広く、同時にたくさんの電化製品を使用することができます。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したポータブル電源のため、4000サイクルの充放電を行っても工場出荷時の70%の容量を期待できます。もとの電池容量が非常に大きいため、充放電のサイクルを緩やかにすることができるため、より長期間使用することができるのも魅力です。
本体の電池性能も高いですが、電池容量に不安がある場合にはバッテリーの拡張オプションがあり、最大で12kWhまで電池の容量を増やすことができます。
12kWhは一般家庭の一日の消費電力に近い容量のため、キッチンカーを稼働させている中で電池切れになる心配もないでしょう。ソーラーパネルもセットになっているので電池切れに不安があった際も発電ができて安心です。
6.まとめ
本記事ではキッチンカーを始めるにあたっての初期費用と開始までの大まかな流れを紹介しました。店舗での開業に比べて費用は抑えやすいですが、決して初期費用がかからないという訳ではありません。
キッチンカー開業したい方は、準備を早いうちから行い必要となる費用を具体的にしておくとよいでしょう。
また、キッチンカー設備の中で電源関連の選択肢としてはポータブル電源を役立てる事ができます。運営されるキッチンカーの内容に応じて、「Jackeryポータブル電源」を一度検討してみてください。