冬の車中泊をどう乗り切る?車中泊におすすめの暖房器具7選|選び方・注意事項も紹介
寒さは車中泊にとって天敵とも言えます。万全な対策を取って挑まないと、体調を崩すことにもなりかねません。不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
今回の記事では、真冬の車中泊対策について、暖房器具の選び方やおすすめの寒さ対策アイテムをご紹介しています。季節で車中泊を断念したくない、挑戦してみたい方に、おすすめの内容になっています。
この記事を読めば、あなたの冬の車中泊対策はバッチリです。注意点も含めてくわしく解説していますので、じっくり最後まで読んでくださいね。
冬の車中泊を乗り切るには暖房が必須装備
冬の車中泊を快適に過ごすための暖房器具の4つの選び方
それでは、冬の車中泊を快適に過ごすための暖房グッズの選び方をご紹介します。しっかりとした防寒対策を整えるために、氷点下の中を想定して準備をしておきたいものです。
車中泊暖房グッズの選び方は下記の4つです。
l エンジンを切っても使えるもの
l コスパの良いもの
l 装備が簡単なもの
l 商品レビューは必ず確認する
「高価なもの=しっかりとした暖房設備」と考えるのではなく、予算の範囲の中で可能な限り寒さを防げる手段を揃える方が、しっかりとした防寒対策を整えることができます。その点を踏まえてくわしく解説していきます。
●車中泊暖房グッズの選び方1:エンジンを切っても使えるもの
車中泊ができる場所「オートキャンプ場」や「RVパーク」では、あなたと同じように車中泊やキャンプをされているお客様がいらっしゃいます。エンジンのつけっぱなしは、ほかのお客様の迷惑となるため基本的にエンジンを切った状態を想定した防寒対策が必要です。たとえば、
l 電気で動く暖房器具(電気毛布やファンヒーター)
l 自ら発熱するもの、または温度を長時間保てるもの(カイロや湯たんぽ)
l 外気温の影響を受けにくい服装(発熱ベストやヒートテック)
l 外気温から車内を守る設備(断熱材や保温シート)
があげられます。寒さを和らげる効果のあるもの、または車内を暖かく保てるものは、工夫次第で安く対策もできます。寒さから身を守るためにも、暖かそうなものを事前に調べておくと良いでしょう。
●車中泊暖房グッズの選び方2:コスパの良いもの
あなたが車中泊をする目的として「安く小旅行を楽しみたい」という考えはあるはずです。そのために高い装備を整えていては、目的を達成する前にお金が尽きてしまいます。
「どこにお金をかけるのか」も重要な要素です。暖房設備にかけられる予算を考えて揃えられるものを揃えていきましょう。防寒対策が不十分になることは避けたいですよね。たとえば、
「暖かい寝袋を購入して万全だと思ったら、顔が隠れず耳にしもやけができた」
という失敗談もあります。実際に自分が車中泊をしている風景を想像して「かもしれない」を考えて必要なものを揃えていくのも良いでしょう。よく100均をブラついていると「これ使えそう」と思える品を発見できます。コスパも良いのでおすすめですよ。
●暖房器具の選び方3:装備が簡単なもの
一番良いのは「買ったらすぐに使える」ものです。安く抑えるために工夫が必要な場合は、ある程度工程が必要になるかと思いますが、購入して車内に置いておくだけですぐ使えると便利で簡単です。たとえば、
「電熱ベスト」
「カイロ」
「湯たんぽ」
などがあげられます。とくにカイロは真冬のキャンプでも重宝する「安くて簡単に用意できるもの」として必須アイテムです。使用期限もかなり長いので、安いうちに買いだめしておくのも良いですね。
●暖房器具の選び方4:商品レビューは必ず確認する
最近ではホームセンターなどもキャンプ用品の品揃えが充実してきていますが、ネット販売を利用する方も増えました。ネット販売は実際に手に持って商品を確認できないため、商品情報だけ確認して購入してしまうと失敗してしまうこともあります。たとえば、
「画像で見たのと届いたものが想像と違っていた」
「思っていたより素材が悪くて十分な効果が得られなかった」
「使用後数回で壊れてしまった」
など、ネットで購入する際のあるあるではないでしょうか。ネット販売で極力失敗を防ぐためにも、その商品に対してレビューは必ず確認するようにしましょう。重要視するのは「評価の割合」です。悪い評価は少なからずあるものですから、良い評価が多くて内容も自分が商品に期待するものがあげられているものを選ぶと失敗は少なく抑えられますよ。
冬の車中泊を乗り切るおすすめ暖房器具7選
それでは、冬の車中泊を乗り切るおすすめ暖房器具を7つご紹介します。このアイテムを全て揃えれば、真冬でも快適に車中泊を過ごすことができます。100均でも揃えられるものもありますので、上手に予算配分していきましょう。
①氷点下の中でも快眠できる「寝袋&毛布」
氷点下の中でも快適に眠るためには、季節に合った寝袋を準備する必要があります。サイズは最低でも1800サイズ(1.8kg)のものを選ぶと良いです。冷え性の方であれば、寝袋の中に毛布や湯たんぽを仕込むとかなり暖かくなります。
購入の際は、商品情報の「適応温度(耐寒範囲)」が0℃以下でも大丈夫なものを選ぶと良いです。実際の商品はかなりかさばるかもしれませんが、氷点下の寒さに耐えるためには十分な素材でないと体感的にカラダが冷えてしまいます。比較的にAmazonや楽天市場などのネットで購入した方が予算は安く抑えられるでしょう。
②手足が冷えて眠れないのを防ぐ「カイロ&湯たんぽ」
冬の車中泊&キャンプには欠かせないアイテムと言えば「カイロ」です。簡単で価格も安く、足用や服に貼ることができるものもあるなど部分的な使用用途にも適したアイテムです。前述でも触れていますが、「湯たんぽ」は寝袋に入れて使用するとホントに暖かいです。
雪が降るような日に車中泊をする場合など、気温が氷点下になる環境で眠るときはかなり重宝します。お湯を沸かすことができなければ、充電式のものを選ぶと良いですよ。
③電気の力で寒さを吹っ飛ばせ「電気毛布&電熱ベスト」
エンジンを切った状態で熱を発生させるためには、火を起こすか電気の力を利用する手段しかありません。車内で長時間火を使うことはできないので、大抵は電気の力で熱を発生させることになるでしょう。車中泊では長時間車内で過ごすことになるので、眠るとき以外でも防寒対策を考える必要があります。
電気毛布や電熱ベストはカラダを寒さから守ってくれるものとして最適なアイテムです。車内で過ごすときに寒さを感じることなく過ごすために、ぜひとも用意しておきましょう。もちろん眠るときに寝袋の中に電気毛布を仕込むと快適に眠ることはできますが、低温火傷には十分気を付けて使用することをおすすめします。
➃車内を快適温度に「車載ファンヒーター」
社内全体を暖かくしたい方は、「車載ファンヒーター」をおすすめします。ガソリンなどの燃料で動くFFヒーターや電気で動くセラミックファンヒーターがあります。車内は基本的に狭い空間になりますので、1畳~2畳用にもので十分車内を温めることができます。
ただ、実際に活用するとなると300~500Wくらいの小型のもので自分の身の回りを暖かくする程度が実用的と考えます。大きな出力のものは暖かいですが、長時間使用することができない場合が多いです。値段も手頃で予算を考えると数千円程度のものを検討すると良いでしょう。
⑤車中泊で暖房器具や家電に給電する「ポータブル電源」
冬場の車中泊では何かと電気を消費しますし、安心して使える長寿命なポータブル電源が欲しいですよね。その点、Jackery(ジャクリ)なら申し分ありません。世界で累計300万台以上の売上を誇る、「ポータブル電源と言えばJackery」くらい有名なメーカーとして知られています。メーカーの知名度はもちろんのこと、保証期間も付いていることが大きな理由です。故障してしまった時のアフターサービスが充実していると安心です。おすすめは、
「Jackery Solar Generator 1000 Pro 100wポータブル電源 ソーラーパネルセット」
「Jackery Solar Generator 1500 Proポータブル電源 ソーラーパネルセット」
です。これくらいの容量の大きいポータブル電源が欲しいところ。
大容量なのにコンパクトな設計になっていて、定格出力の大きい製品(電気ポットやコーヒーメーカー、小型ファンヒーター)など、大体の暖房器具は使用することができます。これ以下では途中で電源が落ちてしまったり、長時間使用することができないことが多いです。
また、ソーラーパネルがあれば、晴れた日に太陽光発電によりポータブル電源を充電できるので、長時間の車中泊で電力不足に陥ることはありません。Jackeryのポータブル電源ならシガーソケットからの充電も可能です。移動中の走行充電にも対応しているのが嬉しいですね。ポータブル電源は予算を大きく見積もっておいて損はありません。
車中泊の暖房対策におすすめのポータブル電源製品一覧
Jackery Solar Generator 2000 Plus
(ポータブル電源2000PLUS+ソーラーパネル200W)
容量:2042Wh
定格出力:2000W
フル充電:14時間(Solarsaga 200W×1枚)
Jackery Solar Generator 2000 Pro
(ポータブル電源2000Pro+ソーラーパネル200W)
容量:2160Wh
定格出力:2200W
フル充電:7.5時間(Solarsaga 200W×2枚)
Jackery Solar Generator 1500pro
(ポータブル電源1500Pro+ソーラーパネル200W)
容量:1,512Wh
定格出力:1800W
フル充電:11時間(Solarsaga 200W×1枚)
Jackery Solar Generator 1000 Pro
(ポータブル電源1000Pro+ソーラーパネル100W)
容量:1002Wh
定格出力:1000W
フル充電:13.5時間(Solarsaga 100W×1枚)
Jackery Solar Generator 1500
(ポータブル電源1500+ソーラーパネル100W)
容量:1,534Wh
定格出力:1800W
フル充電:11時間(Solarsaga 100W×2枚)
Jackery Solar Generator 1000
(ポータブル電源1000+ソーラーパネル100W)
容量:1002Wh
定格出力:1000W
フル充電:13.5時間(Solarsaga 100W×1枚)
Jackery Solar Generator 708
(ポータブル電源708+ソーラーパネル100W)
容量:708W
定格出力:500W
フル充電:11時間(Solarsaga 100W×1枚)
⑥衣類対策として考えるなら「ヒートテック&ネックウォーマー」
冬の寒さをしのぐ手段として真っ先に浮かぶ対策は衣類対策でしょう。夏はたとえ裸になっても暑いですが、冬は着こむことである程度寒さを予防できます。重ね着することも良いですが、できれば着る枚数は少ない方が良い方は、ヒートテックを中に着ると暖かいですよ。車中泊では身軽な服装の方が開放感もあります。
ネックウォーマーは車内で過ごすときも首筋を暖かくしてくれますが、寝袋に入って眠るときに顔の寒さを防ぐことでも使えます。「顔だけ寒い」のが防げる便利アイテムとしてぜひ使ってほしいです。
⑦クルマに防寒対策「保温シート(シェード)&結露防止シート」
クルマのボディはある意味鉄板なので、外気温にかなり影響されます。寒さが直に伝わってくると余計に寒さがこたえますし、熱も逃がしてしまいます。クルマ事態に防寒対策を施すと、熱が外に逃げにくく車内を暖かく保つことができます。外気温の影響も軽減できるのでおすすめの防寒対策です。
実用的な方法で言えば、窓に保温シートを貼ることです。目隠し目的にも最適ですね。少し手間ですが、保温シートは100均で購入できます。窓のサイズに加工して段ボールを貼り合わせ、手作りシェードを作ると安い予算で防寒対策をすることができます。
車内で使う暖房器具で使うと危険なもの&注意点
車内を暖かく快適な空間を作り出すことは、真冬の車中泊には必要なことです。しかし、暖房器具の中でも車中泊で使用すると危険なものもあるので注意しましょう。ここでは、車中泊の暖房器具として使用は避けたいもの、注意点をまとめています。気を付けたいのは以下の2点です。
l 車内は火気厳禁「石油ストーブ」は使わないように
l エンジンつけっぱなしはルール違反&一酸化炭素中毒の危険あり
この2つは必ず守ってほしい点です。安全で快適な車中泊を過ごしたいものです。
順にくわしく解説していきます。
●車内は火気厳禁「石油ストーブ」は使わないように
車内で火を使うことは可能な限り避けるべきです。よく室内で石油ストーブを使用することはあるかと思いますが、狭い車内での使用はかなり危険なので使用すべきではありません。
少し動いたときに石油ストーブを倒してしまったり、寝袋や毛布が近くにあるとかなり危険です。一旦火が引火してしまうともう手が付けられない状態になるので、車内を暖かくしたい場合は電気の力を借りるようにしましょう。
●エンジンつけっぱなしはルール違反&一酸化炭素中毒の危険あり
車内にいるとき、寒さを防ぐ簡単な方法はクルマの暖房をかけることです。ちょっとした停車中のときであれば良いのですが、長時間停泊する際では使用を避けましょう。
車中泊をする場所によってはエンジンのつけっぱなしはルール違反(マナー違反)となります。また、雪が降り積もるような場合では、積もった雪でマフラーが詰まってしまい排ガスが車内に充満して一酸化炭素中毒に陥る危険性もあります。燃料消費も考えると、エンジンつけっぱなしは極力さけた方が良いです。
まとめ:真冬の車中泊は暖房が必須
今回の記事では、真冬の車中泊をする場合の寒さ策についてくわしく解説しました。
内容をまとめると、以下の3点です。
l 車中泊暖房器具の選び方
l 車中泊防寒対策おすすめアイテム
l 車中泊防寒対策時の注意点
氷点下にまで気温が下がる中の車中泊は厳しい環境と言えます。外気温の影響を受けやすい車内で長時間過ごすことになるので、十分な防寒対策を考える必要があります。体調を崩すことのないよう、万全な対策を取って車中泊に臨むことが大切です。
自分の考えた方法や調べた内容を事前に対処し成功すると、朝起きたとき少し嬉しくなっちゃいませんか?
「厳しい寒さを乗り越えることができた」
「車中泊レベルが上がった」
ことで、「次はこんなことに挑戦してみたい」という次回に向けての目標ができたりして楽しさがでてきますよね。不十分さを感じたとしても、次回の対策を考えることでまたグレードアップを試みるのも車中泊が面白いと感じる理由の一つです。