愛車をキャンピングカーにDIY!自作の流れ4STEPと必要な要素や注意点

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車の中で寝泊まりをする車中泊は、簡単な装備で手軽に可能な分、テントをはる本格的なキャンプに比べて手軽にアウトドアを楽しめるため、注目が集まりつつあります。しかし、何度か経験していると、装備品をもっと充実させたくなったり、車を本格的な車中泊仕様にしてみたくなるなど、より楽しめるよう手心を加えたくなる方は多いのではないでしょうか。

 

そこで注目されるのは、キャンピングカーへのカスタマイズです。DIY(自作)でキャンピングカーをつくることは可能なのかということ。本記事では、キャンピングカーへのDIYについてくわしく解説します。

目次

1.キャンピングカーをDIYで自作することは可能

 

結論から言えば、DIYでキャンピングカーを自作することは可能です。そこで考えなければならないのは、キャンピングカーにするためのベースとなる車両やDIYする際の注意点です。自作するメリットも含めてまとめていますので、参考にしてください。 

●キャンピングカーをDIYで自作するメリット

キャンピングカーを購入するとなると、購入費用の問題や必要ない装備までついてくる場合もあって躊躇する方も多いのではないでしょうか。キャンピングカーをDIYで自作するメリットは、

・費用を抑えられる

・手作りのため愛着が出てくる

・自分が必要な装備を理想通りに仕上げられる

などがあげられます。また、中古車をベースにしてキャンピングカーを自作することもできるため、新車を購入するより費用を抑えられるのもメリットと言えるでしょう。自家用車を活用できるなら、車両費用はかからず、素材費用のみで済むのも良いですね。 

●キャンピングカーにおすすめの車両は?

キャンピングカーのベースとなる車両を選ぶときに重視する項目は、

・走行性能

・ボディサイズ

・乗り心地

・燃料消費率

・乗車(就寝)定員

です。また、自分がどんなシチュエーションでキャンピングカーを利用したいかも含めて、必要となる車内スペースや装備品を検討し、ベースとなる車両を選びましょう。おすすめの車両で言えば、

・バンコン:トヨタハイエース

・キャブコン:トヨタカムロード

・軽自動車:スズキエブリイ

がおすすめです。一番は車内空間の広さで設置できる装備品の数が違ってくるので、シチュエーションも考慮して選んで頂きたいです。 

●キャンピングカーをDIYで自作するときの注意点

キャンピングカーをDIY(自作)するにあたり、注意点も知っておかなければなりません。注意点は以下の2つです。車検の関係や、撤去したあとの備品の廃棄方法などをまとめていますので参考にしてください。 

〇キャンピングカーとして車検が通らない場合がある: 

通常、キャンピングカーは特殊用途自動車に分類されます。よって、乗用車や貨物車をDIYしてキャンピングカーとして車検を通す場合、ナンバーも8ナンバーに変更となるので注意しましょう。キャンピングカーとして車検を通すためには、

・就寝設備:乗車定員の1/3以上のベッドが必要

・炊事設備:コンロや流し台などのキッチン作業スペースがあること

・水道設備:10L以上の水を溜められるタンクが設置されていること

・室内高:キッチンの高さが1,600mm以上必要

室内高に関しては、調理台の高さが850mm以下の場合は1,200mm以上と緩和されました。これらの条件を満たさなければなりません。でないと、キャンピングカーとして車検が通らないため、DIYをする際に計画の中に入れておくようにしましょう。

キャンピングカーの構造要件に関してくわしく知りたい方は、国土交通省HPをご覧ください。

〇撤去した座席は家庭用ごみでは捨てられない:

乗用車をキャンピングカーにDIYする場合、必要のない後部座席を撤去して、キャンピングカーに必要な設備を整えなければなりません。この場合、要らなくなった後部座席は家庭用ごみでは捨てられないため処分に困る方は少なくありません。 

処分方法については、お住まいの地域にある自治体のゴミ処理条件を確認しましょう。自治体以外では、不用品処理専門業者に引き取ってもらうなどの方法がありますが、どちらも費用がかかるのであらかじめ処分費用は見積もっておく必要があります。

2.キャンピングカーをDIYで自作するための4STEP

 

キャンピングカーをDIYで自作するための4STEP

では、実際にキャンピングカーをDIY(自作)するための手順を4STEPでご紹介していきます。

初めてキャンピングカー仕様へのカスタマイズに挑戦する方は、参考にしてください。 

●STEP1:「ベースとなる車両選び」

まず、キャンピングカーとなるベースの車両選びから始めましょう。すでに乗っている自家用車をベース車両に選んでもかまいません。ただ、キャンピングカーにするには不向きな車では、車中泊仕様に留めておいた方が良い場合もあります。ベース車両選びはとても重要なので、前述している項目を細かくチェックして行きましょう。 

●STEP2:「設計図を書く」

ベースとなる車両が決まったら、その車両に乗せたい装備と配置を考えます。実際に車両の寸法を測定し、簡単な設計図を書いていきましょう。重要なポイントとしては、

・キャンピングカーとしての必要装備も設計図に入れておく

・自分がどう車内で行動したいかを考えて配置を考える

ことです。また、車内で何がしたいのかも考えて装備は必要なものを揃えていきます。たとえば、車中飯を調理する場合、調理器具の置き場所や換気扇の位置も考えつつ、流し台をどこに設置すれば動きやすいのかを踏まえて装備品の配置を考えると過ごしやすい車内がつくることができます。 

●STEP3:「作業道具や資材を準備する」

設計図ができたら、装備品を設置するための資材や加工するための道具を準備します。必要な道具としては、

・電気工具類(電動ドリルや電動ノコギリ)

・平行測定器やさしがね

・クランプやビットセット

などは一式そろえておいた方が良いでしょう。短期間で仕上げるのであれば、レンタル工具を使用するのも良いですね。最近ではホームセンターなどで工具をレンタルで安く借りられるので、高額な工具は一部レンタルで借りた方が費用を抑えられるのでおすすめです。 

●STEP4:「DIYを開始する」

設計図と資材や工具を揃えられたら、いよいよDIY開始です。事前に書いた設計図を基に、資材を加工して設置していきましょう。最近はYouTubeの動画なども多く配信されているので、参考にしてみるのも良いですね。

3.キャンピングカーをDIYするときの必要な要素

 

キャンピングカーをDIYするときの必要な要素

キャンピングカーをDIYする際、内装をどう作り込んでいくのか。また、必要なものについてくわしく解説します。設計図を書くときの参考にしてください。 

●外気温の影響を受けやすい車両の断熱&防音対策

車は基本的に鉄板でできているので、季節の気温に大きく影響してしまいます。よって、DIYによって断熱材を内張の中に仕込むことで、車内温度を守る工夫をすることも可能です。また、防音素材を追加することによって、車内の音漏れや外から聞こえてくる音を聞こえにくくすることも可能です。 

車中泊をしていると、停泊する場所によって就寝時に外から聞こえてくる騒音に悩まされることもしばしばあります。防音対策や断熱対策を車に施すことによって、外からの影響を軽減できるので、快適な車内空間をつくることができます。  

●車内に空間をつくる内壁づくり

キャンピングカーのDIYでは、車内の雰囲気を自分好みに作り込むことが可能です。窓をサンシェードで覆い、カーテンを付けただけでは“車の中”という雰囲気がどうしても残ってしまいます。キャンピングカーにDIYするなら、“家”の雰囲気は少なからず出したいと考える方は多いのではないでしょうか。たとえば、内壁を木材で覆うことで、まるで自宅に居るような雰囲気に作り替えることもできるでしょう。 

本格的なキャンピングカーをDIYで作りたいと考えるならば、車内の雰囲気にもこだわってみるのも良いですね。 

●居住スペースとして必要となる寝床や椅子とテーブル

キャンピングカーに必要な要素として、“居住スペース”を確保することは重要です。キャンピングカーとして車検基準を満たす場合にも、就寝設備と座席は必要なため、この2つは必ず設置しなければなりません。ポイントは、

・座席の背当て部分を180℃倒してフラットにできれば、就寝設備として利用できる

・テーブルは取り外し、又は格納式にして就寝できる寝床が作れるように工夫する

ことです。これができれば、キャンピングカーとしての車検基準を満たし、居住スペースである寝床とくつろげる椅子とテーブルを確保することができます。 

●流し台や調理スペースも確保する必要がある

キャンピングカーとしての車検基準では、洗面台などの水回り設備に関しても構造要件があります。これは、10L以上の水をためておけるタンクと洗面台(流し台)を設置が必要です。

・タンクから洗面台に水が流れるようポンプを利用した設備が必要

・使った水を排水するためのタンクも必要になる

・車の床面から天井までの高さが1,600mm以上であること

・調理に使うスペースとして30cm×20cm以上の平らな面がある調理台があること

以上4つの項目もキャンピングカーとしての車検基準として定められているため、DIYの計画に盛り込んでおく必要があります。室内高に関しては調理台の高さによる基準緩和がされていますので、くわしくは前述している車検基準の内容を確認してください。 

●荷物を片付ける収納スペース

キャンピングカーとして一定期間車内で過ごせるための荷物を片付けられる収納スペースの確保も、重要な要素です。走行中の振動やブレーキなどを踏んだ時に荷崩れしないようにしなければなりません。設備についてはしっかり固定できていることはもちろん、収納スペースの扉や引き出しも固定できるように工夫しておきましょう。

4.自作キャンピングカーに装備したいアイテム

 

自作キャンピングカーに装備したいアイテム

キャンピングカーの車内で過ごすとき、

・食事ができる

・就寝することができる

に必要な設備は欠かせません。この2つを可能にするために、キャンピングカーをDIY(自作)するときに装備しておくと良いアイテムをご紹介します。

●調理道具&IH調理器

食事をする設備として、調理ができる装備と調理道具はキャンピングカーに設置したいアイテムです。ガスコンロでも良いですが、車内で火を使うのは一酸化炭素中毒の危険もあるためおすすめできません。IH調理器であれば、電気を使うので安心・安全です。 

調理器具については自宅にあるものを使っても構いませんが、収納スペースに余裕がない場合はクッカーセットを準備しておくとコンパクトに収納できるのでおすすめです。 

●換気扇

車内で調理をするとなれば、加熱したときに出る蒸気を外に逃がす換気の装備が必要です。また、車内の空気を循環させるためにも換気扇は役立ちます。車内での調理を想定しているのであれば、必ず装備しておきましょう。換気扇は自作可能なので、DIYの際に手作りしてみるのも良いですね。 

●車載冷蔵庫

車内で食事をするときのために、食材の鮮度を保つためにも車内に冷蔵庫を設置しましょう。クーラーボックスでも良いですが、一定期間保冷するのであれば小型冷蔵庫か車載冷蔵庫があった方が食材の鮮度を安心して保つことができます。また、

・旅先で購入したおみやげを保冷して持ち帰ることもできる

・移動中、いつでも好きなときに冷たい飲み物を飲むことができる

などの利点もあり、車中泊旅には最適な装備です。ベースとなる車の大きさや、ほかの設備との兼ね合いもあるので、無理のない大きさの冷蔵庫を選んで設置するのがおすすめです。 

●ポータブル電源&ソーラーパネル

キャンピングカーの設備として、快適な車内空間をつくるためには、電気の利用は欠かせない装備となってきます。車のバッテリーから電源を取る手段もありますが、家電を少なからず使用する手前、車のバッテリーだけでは容量不足を引き起こしてしまいます。そこで、電源のないところでもAC電力を供給できるポータブル電源はキャンピングカーの電源確保に最適です。

・手軽に車内外に持ち運びができる

・必要な容量を選べる

・設置場所を自由に決められる

・AC100V、USB-A、USB-C、シガーソケットからの充電が可能な製品もある

などの利点もあるので、キャンピングカーには欠かせないアイテムです。ソーラーパネルと併用すれば、太陽光から本体に電力を補充することも可能になります。長期的なキャンピングカーでの車中泊旅をしたいのであれば、ソーラーパネルもあるととても便利です。

5.キャンピングカーの電源確保に最適!Jackeryポータブル電源3選

 

キャンピングカーに装備する電力供給源として、Jackery(ジャクリ)ポータブル電源は最適な装備です。

・販売累計500万台以上の販売実績を持つ世界リーディングブランド

・長期保証と修理&無料回収など充実したアフターケア

・必要な容量を選ぶことができ、ソーラーパネルとセットになった製品など豊富な品揃え

など、安心・安全で高性能な製品でアウトドア向けに設計されたポータブル電源を提供してくれます。以下に、キャンピングカーに最適なJackery(ジャクリ)ポータブル電源をご紹介していますので、参考にしてください。 

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット 


Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、従来の2000Whクラスのポータブル電源より40%の小型化と34%の軽量化を実現した最新モデルに、ソーラーパネルを組み合わせたポータブル電源セットです。200Wのソーラーパネルを2枚接続すれば、最短6時間でフル充電が可能。車内で電気をフルに使って充実した時間を過ごしたい方におすすめの製品です。 

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル


Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、従来の1000Whモデルより約50%定格出力が向上し、小型化・軽量化を実現したポータブル電源と長期の車中泊旅でも太陽光で充電可能な最新型ソーラーパネルがセットになった製品です。コンパクト性に優れているため一人車中泊用のキャンピングカーなら軽自動車両にも搭載可能です。

●Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット


Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セットは、定格出力が800Wになり電気ケトルや電気ストーブなどの高消費電力機器も利用可能になったポータブル電源に、車載用ソーラーパネルがセットになった製品です。

軽自動車両のキャンピングカーにもかさばらない大きさで、車内で使用できる家電製品も800Wまで使えるため、充実した装備を揃えることを可能にしたおすすめモデルです。 

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まとめ:愛車をキャンピングカーにDIYして車中泊旅へ

 

今回の記事では、キャンピングカーをDIY(自作)することは可能としたうえで、実際にDIYをするための手順を4つのSTEPでまとめました。キャンピングカーを自作するときに必要な要素や注意点も一緒にまとめましたので、実際にDIYする際の役立つ情報になるかと思います。 

キャンピングカーをDIYするときの注意点は、車検基準を満たせるかどうかにあります。車検基準には十分注意し、あなた好みにカスタマイズして充実した時間を車内で過ごせるよう車内をアレンジするのも楽しいのではないでしょうか。

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