ポータブル電源の太陽光発電セットが便利すぎる！5つのメリットを紹介

キャンプや車中泊などで活躍するポータブル電源のなかには、太陽光発電ができる製品もあることをご存知でしょうか？ポータブル電源だけでも様々なメリットがありますが、太陽光発電セットには、環境面や防災面、普段使いでも、より多くのメリットがあります。今回は、ポータブル電源の太陽光発電セットについて知りたいという方のために、この製品のメリットや注意点、どんな人に向いているかについて説明していきます。

ポータブル電源の太陽光発電セットは、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった製品です。ポータブル電源は、持ち運びができる蓄電池であり、電源（コンセント）でもあります。本体に電気をためておき、電化製品のコンセントを挿すことで、ためた電気を利用して電化製品を動かせる優れものです。類似製品であるモバイルバッテリーとの違いは、容量の大きさと、出力の豊富さ。モバイルバッテリーは小型なぶん、容量が小さく、スマホの充電を想定しているため、出力もUSBしかありません。その点、ポータブル電源は容量が大きく、USBだけでなく、コンセントのAC出力や、車のシガーソケットの出力もついています。通常のポータブル電源は、自宅のコンセントから充電しますが、太陽光発電セットはソーラーパネルからも充電が可能です。やり方は、ソーラーパネルをポータブル電源と接続して、日の当たる屋外に広げるだけ。これにより、パネルが太陽光を吸収して発電し、ポータブル電源に充電されます。

ポータブル電源の太陽光発電セットには、主に以下5つのメリットがあります。

1. 環境に優しい
2. 手軽に太陽光発電が始められる
3. 電気代の削減ができる
4. 災害時に非常電源として使用できる
5. 屋外でも電源が利用できる

ここでは、それぞれのメリットについて、紹介していきましょう。

太陽光は、環境に優しい「再生可能エネルギー」の1つです。火力発電に使われる、石油や石炭などの化石エネルギーは有限であり、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出します。その点、再生可能エネルギーは、自然界に常に存在していて枯渇する心配がなく、二酸化炭素の排出の少ないクリーンなエネルギーです。近年、環境保護の観点から、世界中で再生可能エネルギーの普及が呼びかけられています。個人でも、ポータブル電源の太陽光発電セットを使うことで、地球温暖化の防止に貢献ができます。

本格的に太陽光発電を始めるなら、自宅の屋根などにソーラーパネルを設置しなければなりません。しかし、これにはパネルの設置工事や、発電設備を電力会社の電線網につなげる「連系」が必要で、始めるまでに時間と手間がかかってしまいます。その点、ポータブル電源の太陽光発電セットなら、工事不要で、自宅にセットが届いた瞬間から、手軽に太陽光発電が始められます。

通常のポータブル電源は、自宅のコンセントから充電するので、電気代の削減はできません。しかし、太陽光発電セットなら、コンセントだけでなく、太陽光エネルギーを利用しての充電も可能です。太陽光エネルギーは当然タダなので、ポータブル電源にたまった電気を使用すれば、発電した分だけ、電気代を節約できます。

災害時に、非常電源として使用できるのも、ポータブル電源のメリットです。地震や台風などで停電が起きても、ポータブル電源があれば、そこにたまった電気を使って、電化製品を動かせます。ポータブル電源だけの場合、ためた電気が停電中に尽きてしまえば、そこからは充電ができなくなってしまいます。しかし、太陽光発電セットなら、停電中でコンセントから充電できなくても、太陽光による充電が可能です。災害時のことを考えると、太陽光発電セットのほうが、より安心だと言えるでしょう。

ポータブル電源を持っていけば、屋外でも電化製品が使用できます。特に、太陽光発電セットなら、電化製品を使いながら、発電による充電も可能ですそのため、屋外に長時間いても、ポータブル電源の電気を使い果たしてしまう心配が少なくなります。

ここまで、ポータブル電源の太陽光発電セットのメリットについて紹介してきましたが、これには以下2つの注意点もあります。

1. 雨の日や風の強い日は発電ができない
2. 普段使いには太陽光発電ができる自宅環境が必要

ここでは、それぞれの注意点について、説明していきましょう。

本格的なソーラーパネルと違い、ポータブル電源の太陽光発電セットは完全防水ではありません。雨の日に外に出しておくと、壊れてしまう危険があります。どちらにしても、雨の日は太陽が雲に覆われて日射量が少なくなるため、晴天時に比べて、発電量もグッと少なくなります。そのため、雨の日は発電ができないと覚えておきましょう。もう1つ、注意したいのが、風の強い日です。本格的なソーラーパネルは、屋根や架台にボルトなどで固定されているため、点検不備でボルトが緩んでいたり、台風が直撃したりしなければ、飛ばされる心配はほとんどありません。しかし、ポータブル電源のソーラーパネルは簡易的なもので、設置方法はスタンドで地面に立てるだけとなっています。重量があるので、少しの風なら耐えられますが、強風の場合、パネルが倒れて壊れてしまう危険があるため、風の強い日も外に出すのはやめておいたほうが無難です。

アウトドア時だけでなく、自宅でも太陽光発電による充電をしたいなら、発電に適した自宅環境が必要です。具体的には、直射日光の当たるスペースが、自宅の敷地内にあるかどうかが重要になります。例えば、集合住宅に住んでいる場合、自宅で太陽光発電ができるのは、ベランダやバルコニーくらいしかありません。ベランダやバルコニーにも日が当たりますが、ソーラーパネルを床に置く場合、直射日光がフェンスに遮られてしまい、発電量は少なくなってしまいます。ただし、ベランダやバルコニーでも、工夫次第で、太陽光発電は可能です。

こちらは、ベランダに幅と高さのある台を置いて、その上にソーラーパネルを設置した状態を写したものです。ソーラーパネルをベランダの床に置いた場合、ポータブル電源の液晶画面に表示された発電量は、良くても6W程度でした。しかし、台を使ってソーラーパネルの位置を高くしたところ、発電量は10倍の60W以上にもなりました。これは、ソーラーパネルの位置を高くすることで、直射日光が直接当たるように工夫したことによる結果です。適当な台がなくても、DIYすることで、発電に適した環境を作ることは十分可能です。集合住宅や、日当たりのあまり良くない住宅に住んでいる方も、こうした工夫を考えてみるといいでしょう。

ここまで説明してきたメリットや注意点を踏まえて、ポータブル電源の太陽光発電セットは、ずばり以下のような人たちに向いています。

1. 環境問題やエコに関心がある人
2. 防災意識を持っている人
3. 自宅に広い庭や屋上がある人
4. キャンプやアウトドアが好きな人

ここでは、それぞれのタイプがなぜポータブル電源の太陽光発電セットに向いているのか、その理由について説明していきます。

ポータブル電源の太陽光発電セットは、環境問題やエコに関心がある方にピッタリです。地球温暖化の防止は、今や世界各国が取り組むべき重要な課題として認識されています。一人ひとりにできることは限られていても、自主的に太陽光発電を行うことで、こうした環境問題への貢献が可能です。太陽光発電を本格的に始めることは大変ですが、ポータブル電源の太陽光発電セットなら、気軽に環境対策に取り組めます。

防災意識を持っている方にも、ポータブル電源の太陽光発電セットはおすすめです。ポータブル電源があれば、災害が起きて、避難所に行くことになっても、電気が自由に使えるほか、たくさんの困っている人たちに電気を分け与えられます。さらに、太陽光発電セットなら、発電による充電もできるので、電気が完全に尽きてしまう心配も少なくなります。

自宅に広い庭がある、または屋上に広いスペースがあるという方は、日常的に効率的な発電が可能です。庭や屋上が広ければ、そのなかに絶好の日当たりポイントがある確率が高くなります。日当たりの良い場所にソーラーパネルを置けば、それだけ発電量を増やすことが期待できます。こうした環境があるのなら、ポータブル電源の太陽光発電セットを使わない手はありません。

環境的に、自宅での発電が難しいという場合でも、キャンプなどのアウトドアによく行くのなら、ポータブル電源の太陽光発電セットはおすすめです。キャンプなどのアウトドアに、ポータブル電源の太陽光発電セットを持っていけば、日当たりの良い場所を選んで、ソーラーパネルを置くことで、効率的な発電ができます。

ポータブル電源の太陽光発電セットは、環境に優しく、停電時にも使用や充電ができて、発電したぶん電気代の節約もできる優れものです。本格的な太陽光発電と違って、手軽に始められて、持ち運びができる点も、ポータブル電源ならではのメリットです。アウトドアによく行く方はもちろん、環境問題や防災への意識が強い方にも、ポータブル電源の太陽光発電セットは向いています。これらの条件に該当する方は、ぜひポータブル電源の太陽光発電セットの購入を検討してみてはどうでしょうか。