太陽光パネルの雪対策は必須!積雪地域で設置するメリット・注意点も解説
「太陽光パネルの雪対策は必要?」「積雪地域で太陽光パネルを置くメリットはある?」
結論、積雪地域では太陽光パネルの雪対策が必須です。そして、意外にも積雪地域のパネル設置にはメリットがあります。今回は積雪地域における太陽光パネルの5つの雪対策や、設置のメリット・注意点を徹底解説。また雪対策不要なハイテク太陽光パネルも紹介します。太陽光パネルの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
太陽光パネルに雪対策が必要な3つの理由
●理由①:太陽光パネルは雪が滑り落ちやすい
太陽光パネルは表面がツルツルしており、雪が滑り落ちやすいのが1つ目の理由です。一般的な住宅のスレート屋根・瓦屋根よりも雪が滑り落ちやすいため、より落雪対策に気をつけなければいけません。車などを破損させたり、隣の家に落ちて物を壊したりしてしまうリスクがあります。
ソーラーパネルから落ちた雪が隣家の軒樋に当たって壊してしまった>_< 雪どめを再設置しなかった自分のミス。判断が甘かった。 |
引用元:X(旧Twitter)
事故防止のために、落雪防止の設備を設置するなど本記事で紹介する対策をしっかり行いましょう。
●理由②:雪の重みでパネルや建物が壊れるリスクがある
雪の重みに太陽光パネルや建物が耐えきれず、破損・倒壊してしまうケースは少なくありません。積雪の多い東北・北海道などの地域はもちろん、雪が少なめの中国地方ですら太陽光パネルの破損事故が起きています。
事故事例1 事故発生年月 2022年1月(中国地方) 【被害の状況】 主任技術者が月次点検のため発電所に行ったところ、太陽光パネルの架台が雪の重みで損壊していることを確認した。(後略) |
引用元:PRTIMES
上記は事業用太陽光パネルの事故事例ですが、もちろん住宅用も例外ではありません。「雪が積もらない」もしくは「積もっても耐えられる」仕組み作りが重要となるでしょう。
理由③:積雪が続くと発電できない日々になる
太陽光パネルはパネルの表面に当たった太陽の光により電気を起こす仕組みです。雪が積もればパネルが隠れてしまうため、太陽の光が当たらず発電量が著しく減少してしまいます。
おーーーー! 雪積もったらソーラーパネル 機能しない…発電しない…笑 |
引用元:X(旧Twitter)
特に雪が降る地域では、高くなりがちな冬場の暖房費を節約したいもの。冬も発電できる状態にするには、雪が積もらないような対策が必要です。
取るべき太陽光パネルの雪対策5選
●軒先側を空けて設置する
太陽光パネルは屋根の軒先側を空けて設置するようにするのがおすすめです。軒先側を空けておくことで、屋根の先にある「雪止め」がしっかりと機能するようになります。落雪による事故のリスクを大幅に軽減できるでしょう。
ただしこの方法を使う場合、載せるパネルの数を減らさなければいけません。屋根いっぱいに太陽光パネルを設置したいなら、落雪防止設備の設置を検討しましょう。
●落雪防止設備を設置する
軒先に落雪防止設備を設置することで、太陽光パネルが原因の落雪事故のリスクは大幅に軽減されます。落雪防止設備とは、金網状の雪止め用具です。すでに太陽光パネルが屋根にあり、落雪に悩まされている方でも設置できます。
ただし落雪防止設備があっても、耐えきれないほどの大量の積雪があれば落雪が発生してしまいます。設備があるからと過信せず、軒下には車などを置かないようにしましょう。
●太陽光パネルの角度をつける
太陽光パネルの角度をつけることで「積もる前に落ちる」状態にできる可能性があります。これならまとまった雪が落ちることなく、さらに発電効率を維持することが可能です。
ただし太陽光パネルが最高効率で発電できる傾斜角は30度(※)といわれており、角度をつけることで発電量が減ってしまいます。「角度をつけたことによる発電量の減少」と「冬場の発電量の減少」を天秤にかけて、どちらを優先すべきかしっかり検討したほうが良いでしょう。
※参考:太陽光発電協会「設置方位や設置角度の影響はありますか?」
●架台の強度を上げる
より強い架台を設置するのもひとつの手です。屋根よりも先に架台が重さに耐えきれず、破損事故を起こしてしまうケースがあります。架台もそれなりの値段にはなりますが、安く済ませようとせず雪対策を考慮して選びましょう。
●地面に設置する場合は架台を高くする
もし屋根ではなく庭や空き地などの地面に太陽光パネルを設置する場合は、高さのある架台を設置しましょう。架台の高さが足りないと、架台ごと太陽光パネルが雪に埋もれて破損してしまうリスクが考えられます。住んでいる地域で予想される積雪量を参考にしながら、より高い架台を選びましょう。
雪対策が必要な積雪地域で太陽光パネルを設置するメリットはある?
●メリット①:発電量は意外にも少なくなるわけではない
積雪地域における太陽光パネルの発電量は、意外にも極端に少なくなるわけではありません。太陽光パネルは高温で性能が落ちてしまう性質を持っています。そのため気温の低い積雪地域では、特に夏季における太陽光パネルの発電効率が高くなるからです。
また「年平均日射量」を見ても、特段積雪地域が少ないわけではありません。たとえば岩手県盛岡市の年平均日射量が3.58kWh/㎡なのに対し、東京都は3.53kWh/㎡。むしろ積雪地域のほうが日射量は多いケースもあり、年間の発電量にも大きな差は出ません。
参考:環境省「住宅用等太陽光発電の導入ポテンシャルの再推計」
「落雪対策」にしっかりと注意すれば、意外にも積雪地域で太陽光パネルを設置するコストメリットは大きいでしょう。
●メリット②:台風のリスクが低い
太陽光パネルの破損原因の多くは台風ですが、積雪地域は被害に遭うリスクが低いのもポイントです。気象庁によれば、雪の降らない地域の台風接近数は年2~7回が多い中、積雪地域はほぼ年1~4回となっています。
参考:気象庁「台風の接近数」
台風による破損で多額の修理費がかかるケースも少なくありません。積雪地域に接近する頃には台風の勢力が弱まっていることもあり、より安全に使える可能性が高いでしょう。
●メリット③:暖房費をカットできる
積雪地域は冬場の暖房費が極端に高くなりがちですが、太陽光パネルがあれば対策できます。先述したように積雪地域でもトータルの発電効率は大きく変わらないので、電気代に悩んでいる人は設置を検討してみましょう。
積雪地域での太陽光パネルの2つの注意点
●注意点①:屋根の上のパネルの雪かきや除雪はしない
事故防止のため、屋根の上の太陽光パネルの雪かき・除雪をするのはやめておきましょう。単純に雪に滑って落ちてしまうこともあれば、太陽光パネルの表面を滑り落ちる雪に巻き込まれてしまうケースもあります。この点については、太陽光発電協会も注意喚起をしています。
参考:太陽光発電協会「太陽電池パネルからの落雪事故防止について」
どうしても雪下ろしをして発電効率を上げたい場合は、太陽光パネルの設置業者や工務店など専門の業者に依頼するようにしてください。
●注意点②:施工は雪国に強い業者に依頼する
太陽光パネルの施工は、雪国に強い業者に依頼しましょう。雪国での設置実績がない業者は、架台の選定や落雪防止設備に関する知識がない可能性があります。せっかく太陽光パネルを設置しても、落雪事故が起きたり冬に発電できなかったりするかもしれません。雪国で太陽光パネルを設置した実績のある業者に相談し、適切な方法で施工してもらいましょう。
雪対策不要な「ポータブル電源・太陽光パネルセット」もおすすめ
防災・アウトドア向けに持ち運びを考えて設計された蓄電池「ポータブル電源」と「持ち運べる太陽光パネル」の組み合わせなら、太陽光パネルの雪対策を考える必要はありません。メリットやおすすめの理由は下記です。
●日当たりのいい場所を選んで使える!雪の日はしまえばOK
ポータブル電源とセットの太陽光パネルは、設置場所を考える必要がありません。使いたい都度、日当たりのいい場所に設置して効率よく発電できます。大雪が降ってきたら家の中にしまえばよいので、雪対策を細かく考える必要はないでしょう。
●高額な設置工事は必要なし!
ポータブル電源と太陽光パネルのセットは、持ち運んでの使用を想定しています。決まった場所に設置する必要がないため、高額な設置工事費用は発生しません。本体価格も数万円~50万円程度と安く、数百万円する据付型の太陽光パネルと蓄電池を導入するより圧倒的にリーズナブルです。
●ポータブル電源&太陽光パネルセット「Jackery Solar Generator」について
Jackeryでは、ポータブル電源と太陽光パネルのセット商品「Jackery Solar Generator」をリリースしています。太陽光パネルはポータブル電源の充電に最適化されており、業界最高水準のエネルギー変換効率24.3%を実現。少ない光でもしっかりと発電できます。
またポータブル電源・太陽光パネルどちらも「使いやすさ」を追求しており、使用の際はケーブル1本を繋ぐだけ。太陽光パネルの設置も角度を調整して置くだけです。ポータブル電源もマニュアルいらずの操作性を実現し、誰でもすぐに使い始められるでしょう。
さらに「Jackery Solar Generator」は、2023年12月現在で14モデルの豊富なラインナップを提供。予算や目的に合った最適なモデルが必ず見つかります。積雪地域にお住まいの方は、ぜひ雪対策不要な「Jackery Solar Generator」を検討してみてください。
雪対策がいらない「Jackery Solar Generator」のおすすめ2選
Jackery Solar Generator 2000 Plusは、2,042Whの大容量を誇るポータブル電源と200W出力の太陽光パネルがセットになったモデル。バッテリー拡張で容量は12,000Whまで、太陽光パネルは6枚(1,200W)まで増強できます。据付型太陽光パネル・蓄電池と遜色ないレベルです。
ポータブル電源はこれだけの大容量にもかかわらず、取っ手・キャスター付きで持ち運びやすさは抜群。また最新のリン酸鉄リチウムバッテリーを内蔵し、一度購入すれば10年以上も長持ちします。5年の長期保証付きで、万が一の早期故障も心配いりません。
さらに太陽光パネルは業界最高レベルのエネルギー変換効率を活かし、曇りの日でも従来のソーラーパネルより約50%多い量を発電可能。まさに雪国にピッタリな「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を、据付型太陽光パネル・蓄電池の代わりに検討してみましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 | 2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 | 約4000回サイクル |
保証期間 | 5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus:圧倒的コスパのセットモデル!
もっとコストを抑えて太陽光発電をスタートしたい人は、容量1,264Whのポータブル電源と100W出力の太陽光パネルがセットになった「Jackery Solar Generator 1000 Plus」がおすすめです。約20万円の低コストで、本格的な太陽光発電システムを構築できます。
「容量が少ないから、使ってみて足りなかったら後悔するのでは…」と考える方もいるかもしれませんが、その心配はいりません。「2000Plus」と同様に拡張バッテリーに対応しており、最大5,000Whまで容量を増やせます。試しに使ってみてから拡張すればいい、という考え方で買ってみても良いでしょう。
ソーラーパネルの出力も「2000Plus」の半分ですが、出力以外の性能はほとんど変わりません。好きな場所に置いて、角度を調節すれば太陽光発電がスタートします。最高に使い勝手とコスパの良い「Jackery Solar Generator 1000 Plus」で、手軽に太陽光発電を始めてみませんか。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 | 1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 | ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 | AC充電:1.7時間 |
寿命 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 | 5年間 |
まとめ
積雪地域では太陽光パネルの雪対策が必須。落雪防止策を中心にしっかりと対策しておきましょう。意外にも発電量は少なくならないので、費用対効果をシミュレーションして検討してみてください。
雪対策を考えるのが面倒な方は、設置工事不要でどこでも使える「Jackery Solar Generator」がおすすめ。ぜひ気に入ったモデルを見つけて購入してみてください。