ソーラーパネルを庭に置く10個のメリット・デメリット!おすすめ機種も紹介

ソーラーパネルを庭に置く

ソーラーパネルは屋根だけでなく、庭に設置することも可能です。庭に設置することで、メンテナンスが容易になったり、発電量を増やせたりとメリットが多くあります。また、庭で使用するソーラーパネルには、据え置き型と持ち運び型があります。

この記事では、ソーラーパネルを庭に設置するメリット・デメリットや設置方法について解説します。庭で使用するのにおすすめのソーラーパネルも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ソーラーパネルを庭に設置する5つのメリット

ソーラーパネルといえば、屋根に設置して蓄電するイメージが強いのではないでしょうか。屋根への設置は工事費用がかかったり、メンテナンスが大変だったりと導入障壁が高いです。その一方、ソーラーパネルを庭に設置することで、気軽に太陽光発電が始められます。ソーラーパネルを庭に設置するメリットは、以下のとおりです。

●発電量が多い

一般的に、屋根よりも庭の方がサイズの大きなソーラーパネルを多く設置できます。ソーラーパネルが大きくなり、数が増えることで、発電量が増加します。発電量が多くなるメリットは、以下のとおりです。

  • ・売電収入額が増える

  • ・固定価格買取期間が20年になる

  • ・電気代の節電効果を高められる

家庭で太陽光発電を設置した場合、固定価格買取制度(FIT)が適用されます。FITとは、一定期間は同じ金額で電気を買い取ってくれる制度です。庭に設置することで発電量が増え、10kW以上の電気を発電できれば、20年間の買取保証が獲得できます。

●余ったスペースを活用できる

広い庭をお持ちの家庭の場合、使わないデッドスペースが発生しているのはもったいないです。庭にソーラーパネルを設置することで、余ったスペースを有効活用でき、売電収入や電気代の節約に繋がります。

庭はバーベキューや子供の遊び場として不定期に使用しているという場合は、持ち運び型のソーラーパネルを設置するのがおすすめです。売電の許可は得られませんが、好きな時に太陽光発電ができ、自宅で消費できます。

●屋根よりも簡単に設置できる

庭は、屋根よりも簡単にソーラーパネルを設置できます。屋根にソーラーパネルを設置するケースでは、屋根が複雑な形状をしていたり、北向きであったりした場合、ソーラーパネルが設置できない可能性もあるのです。

屋根と庭のいずれの場合でも業者による設置が必要ですが、地面の方が簡単に設置作業が行なえます。持ち運び型であれば、自分で手軽に設置できるので、工事費用がかかりません。

●メンテナンスしやすい

屋根よりも庭の方が、ソーラーパネルのメンテナンスがしやすいです。屋根の場合は、屋根に登って作業を行う必要がありますが、庭では屋根のような苦労は必要ありません。

転倒する危険もないので、安全にソーラーパネルを管理できるのも大きなメリットです。屋根の上に素人が登るのは危険なので、簡単な調整であっても必ず業者に頼む必要があります。庭に設置することで、メンテナンス費用を節約できるでしょう。

●ソーラーパネルの位置を調整しやすい

屋根に設置するよりも、庭の方がソーラーパネルの位置を調整しやすいです。太陽光発電の発電量は、日当たりに大きく左右されます。屋根の場合は、既に家や屋根の向きが決まっているので、最も日当たりが良い位置にソーラーパネルを調整できません。

屋根のソーラーパネルの設置箇所を変えることで、日当たりの角度や方角を変えられる可能性もありますが、毎回業者を呼ぶ必要があるでしょう。庭の場合は発電効率が最も高い方角に設置でき、角度の調節も業者を呼ぶことなく、簡単に行なえます。

ソーラーパネルを庭に設置する5つのデメリット

ソーラーパネルを庭に設置するのはメリットばかりではありません。庭に置くということは周囲の影響を受けやすいことを意味します。ソーラーパネルを庭に設置するデメリットは、以下のとおりです。

●盗難のリスクが高い

屋根より低い位置である庭に設置することで、盗難のリスクを高めることになります。郊外にある家であれば、人目につかずに比較的簡単に庭に侵入できてしまいます。盗難の目的は本体だけでなく、ケーブルの転売です。

ソーラーパネルは費用も高いので、盗難された場合にすぐに買い直すのも難しいでしょう。防犯カメラを設置したり、保険に加入したりといった盗難対策は徹底してください。

●庭の除草作業が必要になる

庭に生えている雑草はこまめに除草する必要があります。ソーラーパネルの近くで成長した雑草は影を作り出し、発電量を減少させる恐れがあるためです。

業者に除草作業を依頼した場合、1日1万円程度かかります。自身で除草する場合には、地面に散布する除草剤を使います。庭の除草方法は、以下のとおりです。

  1. 1.1m以上の雑草を刈る

  2. 2.ジョウロを用意する

  3. 3.除草剤を水で希釈する

  4. 4.除草剤を雑草に撒く

●庭に広い面積が必要になる

全てのご家庭で庭にソーラーパネルを設置できるというわけではなく、ソーラーパネルを設置できるだけの広さが必要です。1kWのソーラーパネルを設置するためには、約10平方メートルの敷地面積が必要になります。

売電収入を増やすために10kW以上のソーラーパネルを設置するには、100平方メートルもの広い庭が必要です。自宅の庭の広さでどの程度の容量のソーラーパネルが置けるのかを、事前に計算しておくと良いでしょう。

●周囲の影響を受けやすい

屋根よりも低い位置である庭にソーラーパネルを設置することで、周囲の影響を受けやすくなります。外部からの影響として可能性があるのは、以下のとおりです。

  • ・近隣の高い樹木・家によって影になる

  • ・飛来物によって破損する

位置が低いことで、周囲の高い建造物や樹木による影で、発電量が減少する可能性があります。また、時間の経過とともに影ができたり、濃くなったりする場合も考えられるでしょう。子供連れのご家庭では、ボールなどの遊び道具がソーラーパネルに当たると、破損する恐れもあります。

●庭のレイアウトに影響する

庭にソーラーパネルがあることで、レイアウトに影響を及ぼします。ソーラーパネルは画一的なデザインのタイプが多いのが特徴です。おしゃれな庭にしたい方にとって、ソーラーパネルの存在は邪魔になるかもしれません。

機能性を重視したいのか、デザイン性を重視したいのかによっても、ソーラーパネルの設置場所は変わってくると言えるでしょう。

ソーラーパネルを庭に設置する方法3選

ソーラーパネルを庭に設置するのには、業者に依頼する方法と自分で設置する方法の2つがあります。また、小型の持ち運び型のソーラーパネルにすることで、手軽に誰でも設置が可能です。ソーラーパネルを庭に設置する方法を紹介します。

●施工会社に依頼する

太陽光発電設備の工事には、電気工事士の資格が必要です。そのため、通常は施工会社に依頼することで、庭にソーラーパネルを設置します。太陽光設備の設置にかかる費用は、1kWあたり25~40万円程度です。

高い費用がかかる分、自身は作業することなく、設置後すぐに太陽光発電が行なえます。ただし、業者選びが難しいので、複数の業者を総合的に比較しましょう。

●DIYで自分で設置する

30V未満のソーラーパネルであれば、電気工事士の資格を保有していなくてもDIYで設置が可能です。ただし、売電目的では設置できず、太陽光発電した全ての電気を家庭で消費する必要があるので注意しましょう。DIYをするメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリット

デメリット

・初期費用を抑えられる

・DIYが楽しい

・道具を揃える手間がかかる

・安定した発電量を得られない可能性がある

道具を揃える手間がかかるDIYですが、太陽光発電キットが販売されているので、手軽にDIYに挑戦できます。

●小型ソーラーパネルを使用する

設置工事が必要な据え置き型ではなく、小型の持ち運び型を選ぶことで、設置工事が必要なくなります。コンパクトで折りたたみできるタイプも販売されているので、管理がしやすく、費用を抑えたい方にもおすすめです。

ただし、据え置き型に比べると発電量が少なく、売電目的では使用できません。持ち運び型のみでは蓄電ができないので、ポータブル電源も併せて購入しましょう。

工事不要でどこでも太陽光発電「Jackery Solar Generator」

工事不要でどこでも太陽光発電「Jackery Solar Generator」

小型の持ち運び自由なソーラーパネルを導入することで、誰でも簡単に太陽光発電の恩恵を受けられます。小型のソーラーパネルには発電した電気を溜めるバッテリーが付いていないので、ポータブル電源の購入も必要です。ポータブル電源とは、大量の電気を内部に溜め込み、場所を選ばずに電化製品に給電できる機器を指します。

小型のソーラーパネルとポータブル電源は、創業から11年間で世界販売台数300万台を突破する実績を誇り、自然放電を最小限に抑えたJackery製がおすすめです。ソーラーパネルとポータブル電源がセットになった「Jackery Solar Generator」を購入することで、工事不要でどこでも太陽光発電が始められます。

●Jackery Solar Generatorの特長

Jackeryが販売するJackery Solar Generatorは、初めて太陽光発電を導入する方にもおすすめです。Jackery Solar Generatorの主な特徴を紹介します。

  • ・設置工事やメンテナンスがいらない

  • ・持ち運び自由なので、防災・アウトドア・電気代の節約など幅広く活躍する

  • ・折りたたみ式で軽量なので、持ち運びしやすい

  • ・ソーラーパネルの角度を自由に調節できる

  • ・最大24%という業界トップクラスの太陽光発電効率を誇る

  • ・ポータブル電源は多彩なポートから、複数の電化製品に同時給電できる

●庭やアウトドアでも活躍するおすすめ機種

Jackery Solar Generatorは、用途に応じて豊富な容量バリエーションが販売されています。家庭での節電目的だけでなく、アウトドアでも使用する場合は、より多くの容量を揃えていると便利です。庭やアウトドアでも活躍するおすすめの機種を紹介します。

Jackery Solar Generator 1000 Plus

1264Whの大容量かつ2000Wの定格出力を備えた「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」を用いて太陽光発電ができます。

■商品の特徴

  • ・ソーラーパネルのIBCセル技術により、最短2時間でフル充電できる

  • ・多彩なポートから、計8台の家電に同時給電し、節電効果が期待できる

  • ・5kWhまで拡張できるので、アウトドアで使用する場合も家電をフル活用できる

  • ・優れた高温耐性、合計62個の保護システムと12重のBMS保護システムを搭載し、庭に置いていても安全に動作する

製品名 Jackery Solar Generator 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

Jackery Solar Generator 2000 Plus

2042Whの大容量と定格出力3000Wを備えた「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と「Jackery SolarSaga 200W ソーラーパネル」を用いて太陽光発電ができます。

■商品の特徴

  • ・ACやUSB含む計10ポートから、ほとんど全ての家電に同時給電できる

  • ・24kWhまで拡張できるので、日中帯に発電した電気を漏れなく蓄電できる

  • ・リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの採用により、毎日庭で太陽光発電をした電気を家庭で使っても、10年以上使用し続けられる

  • ・365日経過しても、自然放電を10%程度に抑えられるので、家庭で非常用電源として常備しておくこともできる

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

ソーラーパネルを庭に設置することに関するFAQ

初めてソーラーパネルを庭に設置する場合、疑問に思うことが多くあるでしょう。特に、業者を使わずに自分で設置する場合には、入念な準備が必要です。ソーラーパネルを庭に設置することに関するQ&Aを紹介します。

●パネル以外に必要なものは?

DIYでソーラーパネルを庭に設置する場合に、必要になる道具は以下のとおりです。

DIYに必要な道具

機能

チャージコントローラー

ソーラーパネルからバッテリーに送られる電気を、コントロールする

バッテリー

太陽光発電した電気を溜め込む

インバータ

交流電源を直流電源に変換する

正しい手順で行わなければ感電や火災の危険が伴います。事前に設置手順を頭に入れ、安全を確保した上で取り掛かりましょう。

●自分で設置することができますか?

ソーラーパネルは自分で設置することが可能です。ただし、電気工事士の資格が不要な30V未満のソーラーパネルに限定されます。自分で設置することで、初期費用を大幅に抑えられますが、以下のようなデメリットもあります。

  • ・発電効率を最大化できない可能性がある

  • ・ソーラーパネル以外にも道具を揃える必要がある

  • ・感電や火災のリスクがある

DIYの初心者は、業者に頼むか、小型のソーラーパネルを設置するのが良いでしょう。

●据え置き型ソーラーパネルと、持ち運びソーラーパネル、どっちがおすすめですか?

庭に設置するソーラーパネルの種類には、据え置き型と持ち運び型があります。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。費用や用途に応じて適切なタイプを選んでみてください。

 

据え置き型

持ち運び型

メリット

・発電量が多い

・電気事業者に売電できる

・費用が安い

・自由に持ち運びできる

・収納しやすい

・防犯グッズにもなる

・メンテナンスが必要ない

デメリット

・費用が高い

・メンテナンスが必要

・広い面積が必要

・発電量が少ない

・売電目的で使用できない

・単体で蓄電できない

まとめ|ソーラーパネルを庭に置いて節電しよう

ソーラーパネルは庭に設置することで、発電量を増やせます。また、設置の容易さやメンテナンスのしやすさ、微調整のしやすさも大きな魅力です。初期費用を抑えて簡単に設置したい方は、小型のソーラーパネルを導入すると良いでしょう。

この記事で紹介したソーラーパネルを参考に、太陽光発電がある生活を始めてみてください。