オフグリッドとは?オフグリッド生活の実現に最適な方法は?

オフグリッドとは?

「オフグリッド」という言葉をご存じでしょうか。送電網のことを英語で「エレクトリックグリッド」と言いますが、この送電網を通る電気だけでなく、ガスや水道などの公共のインフラ設備を使わずに生活することを「オフグリッド生活」と言います。完全なオフグリッド生活の実現には、いくつもの課題があるので小規模な電力の自給自足を目指すのがおすすめです。

今回は、完全なオフグリッド生活を実現するには5つの課題があることや、小規模な電力の自給自足が可能なポータブル電源&ソーラーパネルを導入するメリットを紹介します。

「オフグリッド」という言葉をご存じでしょうか。送電網のことを英語で「エレクトリックグリッド」と言いますが、この送電網を通る電気だけでなく、ガスや水道などの公共のインフラ設備を使わずに生活することを「オフグリッド生活」と言います。今回はこのオフグリッド生活について解説します。

環境にやさしいライフスタイル「オフグリッド生活」とは

環境にやさしいライフスタイル「オフグリッド生活」

オフグリッドとは、電力会社が送電網(グリッド)に接続されていない状態のことです。

「オフグリッド生活」は、日本語訳としては自給自足が近そうですが、意味としては食糧自給までは含まず、あくまで電気、ガス、水道などの公共インフラを使わず、現代のテクノロジーを駆使することで、環境を汚さずに快適に生活していくことを意味しています。オフグリッド生活が実現できると、電力の自給自足が可能になり節電やエコに繋がります。

日本ではまだ馴染みのない「オフグリッド生活」ですが、海外では実践している人も増えてきています。

オフグリッド生活では、電気や生活用水の自給、さらには各種ゴミ処理や生活排水の浄化まで行う場合もあれば、水道と下水道のみ公共インフラに依存しない場合でもオフグリッドと呼ぶ場合もあります。また、電力の自給自足を実現するためには、電力会社から供給される電力以外を生活に取り入れなければいけません。主流になってきているのは、家庭でソーラーパネルを使用した太陽光発電システムの導入です。ソーラーパネルは、多くの一般家庭に普及しており実用性が証明されています。

雨水や太陽光など自然からエネルギーを得ると共に、自分たちの活動によって環境を汚さないように生活しますので、生活の全てがエコに直結します。

いざ、水や電気で公共インフラを使わないと、どうなるでしょうか。

日本は地面を掘れば多くの場所で地下水が得られます。行政の許可や殺菌など色々と処理は必要になりますが、水の確保は不可能ではなさそうです。

オフグリッド生活とは

一方、難しいのが生活排水の処理です。これは微生物によって分解される生分解性の洗剤を使用するなど、できるだけ自然に優しい素材を使用する。

あるいは排水を浄化槽に貯めて、適切な処理を行ったうえで地中へと浸み込ませ、地中のバクテリアによって生活排水に含まれる有機物を分解することはできます。

とはいえ、生活で出る排水を全てそれらで分解することは難しく、日々の生ごみの処理など、部分的に導入するのが現実的でしょう。

逆に実現できる可能性が高いのが、太陽光発電で電気を作って生活することです。太陽光発電は家の屋根などに設置するタイプや持ち運べるポータブルタイプなど、様々なタイプが存在しており、作った電気をポータブル電源などに蓄電をすれば、公共の電気を使わなくても、電気のある生活を送ることができます。

高出力給電が可能な、例えばJackery ポータブル電源 1500/2000 Proであれば、ホットプレートやIH調理器、炊飯器、エアコンなども稼働させることができるので、かなり多様な家電の使用をカバーすることができます。

日常の電気使用を抑え、必要な電気は太陽光発電で作った電気で暮らす、というのも一つの選択肢にはなるでしょう。

オフ グリッド ソーラー

オフグリッド生活のメリットとは

オフグリッド生活のメリットとは

オフグリッド生活が注目される大きな理由としては、電力会社の電気料金が徐々に値上げされているので、電気代を含め光熱費の節約を意識する一般家庭が増えてきたことがあげられます。

オフグリッド生活のメリットは、何と言っても公共料金が削減できることにあります。一般的な家庭なら年間20~30万円程度の費用を削減できることになります。

井戸を掘る、太陽光発電を導入するなど、初期投資でお金がかかりますが、年間の光熱費が減らせるのであれば、初期投資の回収も夢ではありません。

一方で、自然や環境に優しいエコな生活ができるので、この点はお金には代えがたいメリットと言えると思います。

どちらかと言うと、お金の節約よりも環境に優しい生活をしたいことがオフグリッド生活のモチベーションとなっており、海外でオフグリッド生活をしている人の多くは、節約よりも自分に合ったライフスタイルとして選択される場合が多いです。

もう一つのメリットは緊急時に対応できることが挙げられます。

普段からオフグリッド生活を取り入れていると、太陽光があれば自前で発電できるので大規模停電が発生した場合も安心です。また、生活用水も自前で用意できるので、緊急時の水の確保も慌てる必要はなくなります。

オフグリッド生活のメリットとは

完全なオフグリッド生活を家庭で実現させるための5つの課題

完全なオフグリッド生活を家庭で実現させるための課題には、下記の5つがあります。

・初期費用がかかる
・完全なオフグリッドは天候次第
・メンテナンス費用が発生
・自然災害で故障や破損するリスクがある
・使用可能な電力量を把握しないと停電する

●初期費用がかかる

住宅にソーラーパネルを設置する場合、地方自治体によっては補助金が出るところもありますが、太陽光発電システムの一式を揃えるための費用は決して安くはありません。

「ソーラーパネル・蓄電池・パワーコンディショナー・設置工事」などが必要になるので、完全なオフグリッド生活を実現するには、最低でもおよそ700万円を超える初期費用がかかってきます。

費用対効果を考え初期費用分を回収するなら、電力を自家発電して売電するという手段があるでしょう。しかし元を取るには、少なくとも10年以上はかかる家庭がほとんどです。

●完全なオフグリッドは天候次第

一般家庭に普及しつつある太陽光発電で、完全なオフグリッド生活を目指す場合、毎日の天候次第で発電状況が左右されます。ソーラーパネルに太陽光が当たらない曇や雨天時は、電力供給量が低下するでしょう。

365日ずっと晴天であれば電力供給量は低下しませんが、全国各地を見渡しても1年間晴天に恵まれる地域はありません。太陽光発電の電力供給量が低下する悪天候時は、より節電をする必要があります。

●メンテナンス費用が発生

完全なオフグリッド生活を続けていくには、使用している機材のメンテナンス費用も気にしなければいけません。機材はほとんどが消耗品なので、半永久的に使用し続けることは不可能でしょう。家庭で電力の自給自足を継続していくためには定期的な点検・整備が必要です。

●自然災害で故障や破損するリスクがある

ソーラーパネルは住宅の屋根に設置するので、台風や地震などの自然災害で故障や破損するリスクがあります。ソーラーパネルが破損したり汚れてしまうと、発電能力が低下し効率的な電力供給ができません。

太陽光発電システムを使用して電力供給するには日光の照射が必須です。ソーラーパネルをどうしても外に設置しなければいけないので、自然災害の被害に遭うリスクは避けられないでしょう。

●使用可能な電力量を把握しないと停電する

家庭で使用する電力量は毎日一定ではありません。例えば、家電製品の中でも「ドライヤー・エアコン・ヒーター・電気ケトル・炊飯器・エコキュート・IHコンロ」などは電力を多く消費します。日々のオフグリッド生活では消費電力の大きい機器の使いすぎには注意した方が良いでしょう。

なぜなら、その日に家庭で使用可能な電力量を超えてしまうと停電して生活が不便になってしまうからです。毎日、太陽光発電システムの電力供給量も一定ではないので、使用可能な電力量を把握しながらオフグリッド生活を送ることが大切です。

失敗しないためにまずは小規模なオフグリッド生活の実現がオススメ

「ポータブル電源&ソーラーパネル」を使用した小規模なオフグリッド生活のメリット

一般家庭で完全なオフグリッド生活を実現するには、7つの課題があることをお伝えしました。住宅の屋根に太陽光発電システムを導入するのは大きな費用が必要で、家庭によっては費用対効果が見込めにくいかもしれません。

せっかくエコや節約を意識して、太陽光発電システムを導入するなら失敗や後悔したくないでしょう。慎重派な家庭であれば失敗しないために、まずはポータブル電源&ソーラーパネル」を使用した小規模なオフグリッド生活の実現がおすすめです。

小規模なオフグリッド生活が実現可能な、ポータブル電源&ソーラーパネル製品は下記の7つのメリットがあります。

●初期費用を安くできる

住宅の屋根にソーラーパネルを設置する太陽光発電システムの導入により、完全なオフグリッド生活の実現を目指すには、最低でも数百万円規模の初期費用が必要です。家庭で電力の自給自足を続けるうえで、費用対効果を考えると十分なメリットは見込みにくいでしょう。

一方でポータブル電源&ソーラーパネル製品を使用した、小規模なオフグリッド生活なら初期費用を安く抑えられます。電力会社の電気代も高騰しているからこそ、初期費用やランニングコストの節約も考えていきましょう。

●持ち運びできるのでアウトドア時に使用可能

電源が確保しにくいキャンプやレジャーなどのアウトドア時には、持ち運びできるポータブル電源&ソーラーパネル製品が大活躍します。数日間、電源の確保ができなくても太陽光が当たる場所で充電・給電が可能です。ポータブル電源&ソーラーパネル製品を外出時に、持ち運べるとアクティビティの幅も広がります。

●幅広い機器・家電製品へ電力供給ができる

ポータブル電源&ソーラーパネル製品を使用すれば、幅広い機器・家電製品へ電力供給が可能です。例えば、「スマホ・ノートパソコン・ゲーム機・タブレット・調理器具・扇風機・冷蔵庫・掃除機」など、日常生活で頻繁に使用する物に充電・給電が手軽にできます。屋内、屋外を問わず使用できるので、場所を選ぶ必要が無い利点があります。

●設置工事が不要で手軽に太陽光発電が可能

家庭で完全なオフグリッド生活を目指すなら、住宅の屋根にソーラーパネルを設置する必要があります。ソーラーパネルの設置に伴い業者に依頼して、費用の見積もり、日程や設置工事の段取りを行い作業をするので時間とお金がかかります。 

またマンションやアパートに住んでいる人は、ソーラーパネルの設置はしづらい状況です。ポータブル電源&ソーラーパネル製品なら、設置工事が不要で手軽に太陽光発電をスタートできます。

●廃棄が簡単にでき環境に優しい

住宅の屋根に設置するソーラーパネルは大型で、ボルトを使用し固定しているので掃除やメンテナンスが大変です。消耗品なので製品寿命を迎えると廃棄するのも困難でしょう。

ポータブル電源&ソーラーパネル製品の場合は、コンパクトで持ち運びやすく廃棄が簡単にできます。太陽光発電は地球環境に優しい再生可能エネルギーのひとつで、自然界に存在し無くなることはありえません。CO2排出量も少なく、環境に優しいといえるでしょう。

●発電・蓄電・充電が可能で電気を効率よく使える

日常生活を送る中で普通のポータブル電源は、家庭のコンセントから電源を確保しなければいけないので、コンセントの場所に移動したりオフグリッド生活をしていなければ電気代が発生します。

ソーラーパネルとセットならコンセントからだけではなく、太陽光発電を利用して充電が可能です。ポータブル電源&ソーラーパネル製品を使用すれば、発電・蓄電・充電が可能で電気を効率よく使えます。

●天候不良や自然災害時は収納して破損や故障から守れる

太陽光発電システムを住宅の屋根に設置すれば電力の自給自足が可能になりますが、蓄電池が無ければ電気を貯めることができません。蓄電池を設置することで、天候不良で電力供給量が低下したり自然災害時に停電した時でも問題なく家電製品を使用できます。

ソーラーパネルの設置だけでもかなりの費用がかかるので、蓄電池まで購入するとさらに高くつきます。屋根にソーラーパネルを設置していると、天候不良や自然災害の影響を受けて破損や故障を起こす恐れもあるでしょう。

コンパクトなポータブル電源&ソーラーパネル製品なら蓄電機能が付いたものがあり、天候不良や自然災害時は収納して家の中に保管できます。破損や故障から守れるので、停電時・非常時の備えになり安全・安心です。

小規模なオフグリッド生活を家庭で実現させるために最適な発電システム

オフグリッド生活に最適な発電システムとは?

小規模なオフグリッド生活を家庭で実現させるために最適な発電システム

現在、多くの発電方法がありますが、オフグリッドに向いている発電方法としては太陽光、風力、水車を利用した水力発電が挙げられます。この中で、風力発電は風車のプロペラが回ると危険ですし、台風でも倒れないようにしっかりと設置する必要があります。

また、水力発電は適当な川の流れが必要になり設置の場所を選びますし、急な増水などで破損してしまう恐れがあります。そもそも自分の土地に川が流れていないと水車は設置できないため水力発電の難易度は高くなります。

そうなると、ソーラーパネルを置くだけで電気が作れる太陽光発電が現実的です。このオフグリッド生活を送る際の電力システムですが、電力不足にならないために大切なことは、電気を貯めておく蓄電池でもある、ポータブル電源のバッテリー容量です。容量が少ないと十分な電気が貯められないため、すぐに充電が切れてしまい電気が使えなくなります。

また、台風などで悪天候が続いた場合は、太陽光による充電が望めないために事前に数日間使えるだけの電力量を充電しておく必要がありますので、その場合も大容量のポータブル電源の導入をおすすめします。

ひとくちにポータブル電源&ソーラーパネル製品といっても、容量・出力の違いなど種類はさまざまです。「Jackery(ジャクリ)」がリリースするポータブル電源&ソーラーパネル製品は、一般社団法人防災安全協会の「防災製品等推奨品認証」を取得しています。

停電時・非常時に有効に活用でき、かつ安全安心な製品だと実証済みです。いきなり完全なオフグリッド生活を目指すよりも、まずはJackeryのポータブル電源&ソーラーパネルを使って小規模なオフグリッド生活を家庭で実現してみてはいかがでしょうか。

その中でも特に、家庭で小規模なオフグリッド生活におすすめなのはJackery ポータブル電源 2000Pro ソーラーパネルセット

機種名

ポータブル電源 2000Pro ソーラーパネルセット

容量

2,160Wh

定格出力

2,200W

稼働温度

-20~40°C

冷蔵庫の稼働時間

75h

電気毛布の稼働時間

68h

エアコン(最大出力)の稼働時間

2.5h

LEDランプ(40W相当)の稼働時間

300h

炊飯器の稼働回数

11回以上

携帯の充電回数

200回以上

ソーラーパネル200W☓6枚(満充電所要時間)

2.5h

ソーラーパネル200W(選択可能枚数)

最大6枚

「Jackery」がリリースするポータブル電源&ソーラーパネル製品はさまざまな種類があります。その中でも高出力が出せる上記の2機種は、消費電力が高い家電製品をより長時間稼動できるのでおすすめです。

ソーラーパネルの枚数も購入時に選択できるので、ポータブル電源に充電を短時間で済ませたい場合は枚数が多い方が良いでしょう。ソーラーパネルを6枚接続する時は、別売の直列アダプターが2個必要となりますので注意してください。

手軽に発電システムが作れるSolar Generator

手軽に発電システムが作れるSolar Generator

利用イメージで最適なモデルを考える

手軽に発電システムが作れるSolar Generator

自前で太陽光発電システムを構築するとなると、ソーラーパネルを屋根に設置したり、平地や斜面に設置して発電します。このソーラーパネルで発電した電力は、直接使用することもできますが、基本的にはバッテリーに蓄えて使用します。

バッテリーから取り出せる電気は直流のため、このままでは家電製品には使えないため、インバーターにより家庭と同じ100Vの交流に変換されて出力する必要があります。

この一連のシステムを構築する場合、通常なら広い面積のソーラーパネルと大量のバッテリーが必要になり、複雑なシステムになりがちです。

これらを手軽に構築でき、なおかつオールワンで実現するのが、Jackeryのソーラーパネルとポータブル電源を組み合わせた「Solar Generator」です。この2つの製品があれば、太陽光を使って発電する、作った電気をポータブル電源にためて、家電を動かす、というシステムが手軽に構築でき、オフグリッド生活を味わうことができます。

また、自宅での使用以外に、キャンプに持って行って太陽の日差しを浴びながらソーラーパネルを開き、ポータブル電源とケーブルでつないだ後は、のんびりと釣りでもしながら充電し、夜にはプロジェクターで映画を見ながら釣った魚を食べ、お酒を呑んで寛ぐこともできます。

まとめ

まとめ

オフグリッド生活は、最新のテクノロジーを上手く取り入れて自然と共に快適に生きていく生き方です。自然を壊さず、汚さずに生活できればそれに越したことは無く、オフグリッド生活は理想的な生活と言えるかもしれません。

オフグリッド生活への第一歩に、Jackeryのソーラーパネルとポータブル電源を使って、まずは電気の使用量を減らす、節電に挑戦してみてはいかがでしょうか。