太陽光パネルの設置場所はどこがいい?5つの注意点やどこでも置ける製品を紹介
「太陽光パネルの設置場所が決まらない…」「うちの屋根は太陽光パネルの設置に向いてる?」今回はこのようなお悩みを解決すべく、太陽光パネルの最適な設置場所について解説します。5つの注意点も解説するので、この記事を読めば発電効率の良い設置場所が見つかるでしょう。
また設置場所がない・決められない方のために、どこでも置ける太陽光パネル製品も紹介します。興味のある方はぜひ最後までチェックしてみてください。
太陽光パネルの設置場所(屋根)の条件
一般的に、太陽光パネルは建物の屋根部分に設置します。太陽光パネルを設置する場所の条件は下記の3つです。
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・日光をさえぎるものがない
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・南向きに設置できる
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・自然災害のリスクが低い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
●条件①:日光をさえぎるものがない
太陽光パネルは太陽の光が当たらないと発電できません。日光を大きくさえぎる下記のようなものがあると、発電量が大きく減ってしまう点に注意しましょう。
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・木
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・建物
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・電柱
現在日光をさえぎるものがなくても、地域によっては高層マンションや商業施設などの建設により日照条件が悪くなってしまう場合があります。減ってしまう見込みの発電量に応じた損害賠償を獲得できるケースが多いですが、そうでないケースもあるため周辺地域の開発情報などもチェックしておくのがおすすめです。
●条件②:南向きに設置できる
屋根の形状によっては、片側にしか太陽光パネルを設置できない場合があります。この場合、設置できる側が南向きかどうか確認してください。太陽の光は南側から当たるので、角度が悪いと発電量が減ってしまいます。
もし南側に設置できない場合は、屋根に据付するタイプの太陽光パネルではなく、ポータブル電源とセットで使う折りたたみ太陽光パネルなども検討したほうが良いでしょう。
●条件③:自然災害のリスクが低い
自然災害のリスクが低い地域は太陽光パネルの設置に向いています。下記のような地域はリスクの高さから、太陽光パネルの設置を諦めたほうが良い場合があるので注意してください。
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・海に近い地域:塩害による内部故障
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・地盤の弱い土地:台風・大雨が原因の土砂崩れによる破損
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・台風の多い西日本などの地域:強風による破損
地域性によるもののほか、瓦屋根など屋根が破損して太陽光パネルを傷つけてしまうケースもあります。専門の業者に見てもらい、自分の地域・屋根の自然災害のリスクはどうか確認してもらうのが良いでしょう。
太陽光パネルの設置場所として適した屋根の種類
太陽光パネルの設置に適しているかどうかは、屋根の種類によっても変わります。太陽光発電の設置に適した屋根の種類は下記の3つです。
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・切妻屋根
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・寄棟屋根
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・片流れ屋根(南向きの場合)
それぞれ見ていきましょう。
●切妻屋根
切妻屋根とは、家の中心から2方向に流れるような形状の屋根です。片側が南向きに流れている場合は、その側に太陽光パネルを設置すれば効率よく発電できます。東西に向かって流れている場合も、それぞれの南に近い側に太陽光パネルを設置できるため問題はありません。切妻屋根の家で日光をさえぎるものがないなら、太陽光発電に非常に適しているでしょう。
●寄棟屋根
寄棟屋根とは、家の中心の頂点部分から4方向に流れるような形状になっている屋根です。いずれか1~2方向が必ず南側になるため、太陽光パネルを設置すれば効率よく発電できます。寄棟屋根の家に住んでいる方も、ぜひ太陽光パネルの設置を検討してみましょう。
●片流れ屋根(南向きの場合)
片流れ屋根とは、その名のとおり一方向に斜面ができている直線状の屋根です。もし流れる方向が南側であれば、ほぼ最高効率での発電が実現できます。
ただし南側以外の場合は発電効率が著しく下がるため、太陽光パネルの設置には向きません。ベランダや庭に日が射すようであれば、ポータブル電源と太陽光パネルの組み合わせを検討するのがおすすめです。
屋根以外の太陽光パネルの設置場所5選
ここまで屋根に太陽光パネルを設置する場合を想定して解説してきました。しかし実際には、屋根以外にも下記のような場所に太陽光パネルを設置できます。
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・空いた土地
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・カーポートの上
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・倉庫・物置の上
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・外壁
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・庭
それぞれ詳しく見ていきましょう。
●設置場所①:空いた土地
空いていて活用されていない土地は、日が当たるならうってつけの太陽光パネルの設置場所になります。ムダな固定資産税を払い続けるよりは、太陽光パネルを設置して売電収入を手に入れましょう。屋根よりも広いスペースを確保しやすく、事業規模の太陽光発電も実現できます。
ただし家に隣接した土地でない場合、電力の自家消費は難しいので注意。あくまで売電収入を得る目的でしか使えないので、その点は理解しておいてください。
●設置場所②:カーポートの上
既存のカーポートの上にも太陽光パネルを設置できる可能性があります。ただしカーポートの強度によっては、災害でカーポートもろとも太陽光パネルが破損するリスクがあるので注意が必要です。必ず強度のあるカーポートの上に設置してください。強度が不明なら専門の業者に見てもらうと良いでしょう。
またこれからカーポートを設置する予定なら、太陽光パネルが一体になったタイプを選ぶのもおすすめです。後付けよりも強度が高く、破損のリスクが低く済みます。
●設置場所③:倉庫・物置の上
倉庫や物置の上も、幅によっては太陽光パネルを設置できる場所のひとつです。「家の屋根を傷つけたくない」という方も、物置であれば気兼ねなく設置できるでしょう。
ただし年季の入った木造の倉庫や物置に設置するのは避けたほうが無難です。地震で万が一倉庫や物置が倒壊した際、太陽光パネルも大きく破損して有害物質が漏れ出すリスクがあります。比較的新しく強度のある倉庫や物置をお持ちの方は、太陽光パネルの設置を検討してみてください。
●設置場所④:外壁
特に雪の降る地域におすすめなのが、住宅の外壁に太陽光パネルを設置する方法です。外壁であれば雪が積もることはなく、冬の発電量が減ってしまう問題を解決できます。
ただし屋根のように傾斜をつけられないため、根本的な発電効率が落ちてしまう点には注意が必要です。費用対効果はより念入りにシミュレーションしたほうが良いでしょう。
●設置場所⑤:庭
庭に日当たりの良い広いスペースがあるなら、太陽光パネルの設置を検討してみても良いでしょう。ただし、当然ですが庭の使えるスペースが大幅に減ってしまいます。一度設置した太陽光パネルを撤去するにもお金がかかるので、本当にスペースを潰しても良いかしっかりと吟味してください。
太陽光パネルの設置場所を決める際の注意点5選
太陽光パネルの設置場所を決める際は下記5つのことに注意しておきましょう。
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・発電量をシミュレーションしてもらおう
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・補強工事のために費用が高くなる可能性がある
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・理想的な傾斜角は「南向きの30度」
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・「下屋根」への設置はやめたほうが良い
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・積雪地域は雪対策も考えながら決めよう
それぞれの注意点について解説します。
●注意点①:発電量をシミュレーションしてもらおう
設置場所をある程度決めたら、メーカーや専門の施工業者に発電量をシミュレーションしてもらうのがおすすめです。各メーカーや販売店のホームページでは、太陽光発電のシミュレーションができるページを用意している場合があります。しかしこのシミュレーションでは、あくまで理論値しか算出できません。
実際の日照量などの条件を詳しく見てもらえば、より正確な発電量の目安が分かります。かけた費用を回収できなければ元も子もないので、面倒と思わずにシミュレーションはしっかりと依頼しましょう。
●注意点②:補強工事のために費用が高くなる可能性がある
屋根の強度や角度などの条件によっては、補強工事のためにより費用が高くなってしまうケースがあります。太陽光パネルは1㎡あたり15kg前後の重さがあり、屋根によっては耐えられずに破損してしまうためです。
新築住宅に設置する場合などは補強工事費用が最小限で済みますが、後付けの場合は費用が高くなりがちです。補強工事費があまりに高い場合は、屋根に設置するのは諦めてポータブル電源と太陽光パネルの組み合わせを検討してみると良いでしょう。
●注意点③:理想的な傾斜角は「南向きの30度」
太陽光発電協会によれば、理想的な太陽光パネルの傾斜角は「南向きの30度」です。
引用:太陽光発電協会「設置方位や設置角度の影響はありますか?」
真南方向に30度の角度で太陽光パネルを設置したとき、もっとも発電量が大きくなります。とはいえ傾斜角は地域や季節などの条件により変化してしまうので、最適な角度を専門の業者に教えてもらいましょう。
●注意点④:「下屋根」への設置はやめたほうが良い
屋根が1階・2階で二重構造になっている「下屋根」への太陽光パネル設置は避けたほうが無難です。2階の屋根に隠れて発電効率が落ちるだけでなく、瓦などが落ちて破損するリスクがあります。まれに業者から下屋根への設置を提案されるケースがありますが、他の業者にも意見を聞きながら慎重に決めたほうが良いでしょう。
●注意点⑤:積雪地域は雪対策も考えながら決めよう
積雪のある地域は「雪対策」もしっかりと考えて設置を決めてください。太陽光パネルに雪が積もると発電効率が著しく下がるためです。また積もった雪が滑り落ちることによる事故のリスクもあります。対策としては例として下記が考えられるでしょう。
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・落雪防止設備を取り付ける
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・太陽光パネルの角度を大きめにしておく
雪が滑り落ちる事故を防止するには「落雪防止設備」の取り付けが無難です。また太陽光パネルの角度を大きめにしておけば、「雪が積もる前に落ちる」状態を実現できます。事故と発電効率の低下を考慮し、しっかりと雪対策をしておいてください。
設置工事不要でどこでも太陽光発電できるJackery Solar Generator
ポータブル電源とソーラーパネルをセットした「Jackery Solar Generator」なら、太陽光パネルの設置場所を気にする必要はありません。「Jackery Solar Generator」とは、大容量・高出力の持ち運び充電池「ポータブル電源」と、持ち運べる太陽光パネルがセットになった製品です。設置工事が不要で、いつでもどこでも好きな場所に置いて太陽光発電を始めます。
Jackery(ジャクリ)は数あるポータブル電源メーカーの中でもトップクラスのシェアを誇り、その販売台数は全世界で300万台以上。全モデルに3~5年の保証付きで、安心感はバツグンです。そんな「Jackery Solar Generator」を使うメリットを詳しく見ていきましょう。
●ベランダや庭など好きな場所で発電できる
「Jackery Solar Generator」は、ポータブル電源とソーラーパネルどちらも持ち運びが可能。ベランダや庭など、場所にとらわれず好きな場所で発電・充電できます。当然設置工事も不要なため、高い工事費を支払う必要もありません。本体代だけですぐに太陽光発電を始められます。
●高い蓄電池を買わなくても節電や防災対策が完結
ポータブル電源は、いわゆる住宅据付型太陽光発電システムにおける「蓄電池」の役割を果たしています。この蓄電池は本体代だけで50~300万円ほどかかるので、太陽光パネルと合わせると数百万円単位の出費になってしまうでしょう。
それに対して「Jackery Solar Generator」は、最高クラスの製品でも50万円程度。ソーラーパネルやバッテリーを増設しても100万円台で済みます。節電・防災対策に使えるのは据付型太陽光発電システムと変わらないので、コストが気になる方におすすめです。
●アウトドアでも役立つ優れモノ
「Jackery Solar Generator」は、アウトドアでも役立つ優れモノです。たとえばキャンプでは下記のような使い方ができます。
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・電気毛布を使って冬キャンプの防寒対策
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・炊飯器や電気圧力鍋を使って時短料理
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・プロジェクターを使ってテント内を簡易シアターに
寒さ対策や時短料理などで快適性を上げてくれるだけでなく、テントを映画が楽しめるシアター化するなどアクティビティの選択肢も増やしてくれます。最近はキャンプ好きがこぞって入手し、新たな楽しみ方を探求しているのがポータブル電源です。ぜひ「Jackery Solar Generator」で、あなたも新感覚のキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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まとめ
太陽光パネルは日光をさえぎるものがなく、南向きに設置できる屋根が太陽光パネルの設置場所として最適です。屋根以外にも空いた土地やカーポートの上、倉庫なども設置場所になり得るので検討してみましょう。
設置場所がない・決められない方は、持ち運びできる太陽光発電システム「Jackery Solar Generator」の購入がおすすめです。ベランダや庭、キャンプ場など好きな場所で発電して使ってみてください。