1.モバイルバッテリーはコンセント要らずの携帯型充電池
モバイルバッテリーは、コンセントなしでスマホやタブレットを充電できる携帯型充電池です。下記のケースで携帯アイテムを充電できます。
・旅行先でスマホを充電
・災害時に避難所でラジオやLEDライトを充電
・仕事の移動中にタブレットやノートPCを充電
モバイルバッテリーはアウトドアから災害の緊急時まで、幅広く活躍します。また、大容量のモバイルバッテリーを探している人には、ポータブル電源がおすすめです。
ポータブル電源は大容量に加えて、AC電源付きでコンセントタイプの家電も動かせるうえ、ポート数の多さやソーラーパネルで充電できることなどの利点があります。記事の後半でポータブル電源を詳しく解説するので、モバイルバッテリーの性能に不足を感じている人は、ぜひチェックしてみてください。
2.【徹底解説】大容量モバイルバッテリーの選び方8選
大容量のモバイルバッテリーとポータブル電源の選び方を解説します。
・急速充電できるか
・耐久性に優れているか
・飛行機に持ち込めるか
・持ち運びやすいサイズと重量か
・スマート充電機能が付いているか
・複数の機器を同時に充電できるか
・用途に合わせた容量を備えているか
・ソーラーパネルの充電に対応しているか
なお、以降はモバイルバッテリーとポータブル電源の2つをまとめて「携帯型充電池」と呼びます。順番に見ていきましょう。
●急速充電できるか
急速充電できるかどうかは、携帯型充電池の利便性に大きく関わります。出力が大きいほど充電速度は早くなるため、充電速度ではポータブル電源が上です。
スマホの充電用としてのモバイルバッテリーは、18W以上の出力が推奨される傾向にあります。ポータブル電源の出力例をあげると、Jackery(ジャクリ)の製品は最小サイズでも128Wです。
●耐久性に優れているか
携帯型充電池には優れた耐久性が必須です。モバイルバッテリーはポケットやカバンに入れて持ち運べる手軽さが強みですが、耐久性が低い製品は危険です。ポケットからの落下や高温の車内放置で、下記の事故を起こすリスクが高まります。
・破裂による火傷
・バスや電車での火災
安全性の高い製品かどうかは、PSEマークの有無で判断しましょう。PSEマーク記載の電気製品は国が認めた安全基準を満たしており、耐久性に優れています。
なお、ポータブル電源はPSEマーク記載義務の対象外です。ただしACアダプターへのマーク表示が義務となっています。ポータブル電源を買うときは、ACアダプターでマークを確認しましょう。
参考:消費者庁消費者安全課 「モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!」
●飛行機に持ち込めるか
飛行機に持ち込めるかどうかは携帯型充電池で重要です。国土交通省は、飛行機に持ち込み可能なモバイルバッテリーとして下記の条件を周知しています。
・ワット時定格量100Wh以下のもの :個数制限なし
・ワット時定格量100Whを超え160Wh以下のもの :1人2個まで
参考:国土交通省「機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例」
モバイルバッテリーは容量が小さいため、気にせず飛行機に持ち込めます。ポータブル電源にも容量が100Wh未満の製品はありますが、基本的に容量が大きいため持ち込めないと考えましょう。
飛行機に持ち込める大容量のモバイルバッテリーを探している人は、Jackery Explorer 100 Plusがおすすめです。容量がWhと条件をクリアしており、高い出力によって充電速度も優れています。
●持ち運びやすいサイズと重量か
モバイルバッテリーは、持ち運びやすいサイズと重量で選びましょう。モバイルバッテリーは胸ポケットにも入りますが、大きすぎれば取り出しにくくなり、落下による破損のリスクが高まります。
また重すぎれば、服に負担がかかってほつれてしまいます。服やカバンのポケットに余裕で入るサイズがおすすめです。
ポータブル電源はモバイルバッテリーのサイズを超えます。例えば、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源はもっとも小さい製品でもティッシュボックスとほぼ同じサイズです。携帯性ではモバイルバッテリーに勝てませんが、容量と出力では上回ります。
持ち運びやすさを優先する人はモバイルバッテリーを、充電速度や容量を重視する人はポータブル電源を選ぶといいでしょう。
●スマート充電機能が付いているか
携帯型充電池は、スマート充電機能付きのものを選びましょう。スマート充電機能は、接続したスマホやタブレットに最適な電流を自動で選択する機能です。この機能があれば、接続機器の負担を減らして安全に充電できます。
●複数の機器を同時に充電できるか
携帯型充電池を購入の際は、複数の機器を同時に充電できるか考える必要があります。デジタル機器を多く使用する人は、ポート数の多い製品が必須です。モバイルバッテリーとポータブル電源ではポート数に差があります。
・モバイルバッテリー:2口前後が多い傾向
・ポータブル電源:3口以上が多い傾向
なお、モバイルバッテリーは同時に接続すると充電速度が遅くなりがちです。ポータブル電源は出力が高いため、複数の機器を同時に接続しても充電速度は遅くなりません。
また、モバイルバッテリーはUSBの規格をスマホや製品に合わせる必要がありますが、ポータブル電源はUSBポートの規格を多く備えています。USBの相性を気にせず購入できます。
●用途に合わせた容量を備えているか
携帯型充電池は、用途に合わせた容量を備えているかチェックしましょう。容量が足りない製品を購入すると、旅行先や災害時の避難所でスマホがバッテリー切れになる可能性があります。
22,000mAhのモバイルバッテリーで、スマホを何回充電できるか見てみましょう。モバイルバッテリーは充電にロスが発生するため、実際に使える容量は表示の6割ほどです。スマホの容量を一般的な4,000mAhとして計算しました。
・22,000mAh×0.6=13,200mAh
・13,200mAh÷4,000mAh=3.3回
つまり、22,000mAhのモバイルバッテリーでスマホを約3回充電できます。
なおポータブル電源なら、モバイルバッテリーをはるかに超える容量をもちます。海外旅行や災害時における長期停電への備えとしておすすめです。
●ソーラーパネルの充電に対応しているか
ソーラーパネル充電に対応しているかを、携帯型充電池購入時にチェックしましょう。災害時に電力供給が停止した場合、コンセントでの充電ができなくなります。ソーラーパネルで充電できれば、停電が起きてもスマホやノートPCへの給電が可能です。
自然災害時の停電は早ければ数日で復旧しますが、長ければ1か月以上かかる可能性があります。例えば、2024年1月1日に地震が起きた石川県では、9月25日時点で一部地域の停電がいまだ復旧できていません。いざという時のために、ソーラーパネルに対応した携帯型充電池を用意しましょう。
参考:北陸電力送配電株式会社「令和6年能登半島地震 停電復旧への対応」
3.大容量モバイルバッテリーのおすすめ2選
携帯性の高いおすすめの大容量モバイルバッテリーを2つ紹介します。今から紹介するモバイルバッテリーは、通常のモバイルバッテリーより遥かに大容量で、Jackery(ジャクリ)製品で最小サイズのポータブル電源となります。通常のモバイルバッテリーよりも大容量と高出力を求める人はチェックしましょう。
●Jackery Explorer 100 Plus
Jackery Explorer 100 Plusは、充電速度に優れたモバイルバッテリーです。この製品は31,000mAhの容量を持ちながら 、最短1.8時間でフル充電できます。容量5,000mAhの通常モバイルバッテリーは、フル充電に約3時間かかります。携帯性と電子機器の充電回数を求める人におすすめです。
●Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery Explorer 100 Plusと、40Wソーラーパネル「Jackery SolarSaga 40 Mini」のセットです。ソーラーパネルの太陽光変換効率は23%。1.2kgの軽さに加えて、折り畳めばタブレットと同じサイズに収まります。リュックに入れれば、旅行や登山の長距離移動でも体に負担をかけず持ち運び可能です。
4.AC電源で家電も動かせる!大容量ポータブル電源3選
今から解説するポータブル電源にはAC電源、いわゆる家庭用コンセントが付いています。Jackery Explorer 100 Plusと通常のモバイルバッテリーにはUSBポートしかないため、接続できる家電には制限があります。しかし、AC電源付きのポータブル電源なら、スマホやタブレット以外の家電に給電可能です。
アウトドアの快適化や長期間の停電への備えなど、幅広い用途のポータブル電源を探している人に、Jackery(ジャクリ)の製品をおすすめします。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 240 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。UPSシステムを備え、家電とコンセントの間に製品を接続すれば、停電時に電源が自動で切り替わります。充電と給電を同時にできるパススルー機能も搭載。約3.6kgと軽いため、女性や子どもでも手軽に持ち運べます。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、Jackery ポータブル電源 600 Plusと、Jackery SolarSaga 100 Miniのセットです。100W出力の高性能ソーラーパネルによる充電で、電源のない場所でも繰り返し利用ができます。専用アプリに対応しており、電池残量を外出先から把握して最適なバッテリーモードに変更できます。車での旅行や車中泊が趣味の人におすすめです。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 1000 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。IP68の防水防塵性能を持ち、雨風にさらされても性能を落とさず発電できます。62種類の保護機能と最先端の高速充電技術 「ChargeShieldテクノロジー2.0」を備え、高い安全性と急速充電を両立しました。
5.モバイルバッテリーを長く使うための3つのコツ
携帯型充電池やモバイルバッテリーを長く使うためには3つのコツがあります。
・充電と給電の併用は避ける
・高温多湿の環境を避けて保管する
・電池残量が0%にならないように充電する
それぞれ詳しく解説します。
●充電と給電の併用は避ける
携帯型充電池では、基本的に充電と給電の併用は避けましょう。バッテリーへの負荷が高まり、寿命を縮めてしまいます。併用を繰り返せば部品が破損し、発火や爆発事故を起こすリスクも高まります。
充電と給電を併用したい人は、パススルー機能付きの製品がおすすめです。この機能があれば、バッテリーに負荷をかけず充電と給電を同時におこなえます。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、全機種にパススルー機能を搭載しています。複数の機器を同時に接続したい人におすすめです。
●高温多湿の環境を避けて保管する
携帯型充電池を長持ちさせるためには、高温多湿の環境を避けて保管しましょう。温度が厳しい環境での使用は、機能低下や寿命を縮める要因です。
また、携帯型充電池の説明書には基本的に高温多湿を避ける注意書きがあります。注意を守らず使用して壊れた場合、保証の対象外になる可能性も。
例えば、Jackery ポータブル電源 2000 Newは、下記の温度での使用を想定しています。
・充電温度:0~45℃
・動作温度:-10~45℃
・保存温度:1ヶ月 -20℃~45℃、 3ヶ月 0℃~45℃ 1年 0℃~25℃
JAFの調査によると、4月でも車内温度が48.7℃に達したというデータがあります。保管の際は、直射日光が当たらない風通しのいい室内で保管しましょう。
参考:一般社団法人 日本自動車連盟「春の車内温度(JAFユーザーテスト)」
●電池残量が0%にならないように充電する
電池残量を0%にせず充電するのが、携帯型充電池を長く使うコツです。リチウムイオン電池には放っておいても電力を放出する「自己放電」という性質があります。
電池残量が0%のまま保管すると、自己放電でバッテリーに強い負荷がかかり、寿命が削れてしまいます。長期間バッテリーを保管する際は、バッテリー切れを起こさないように電池残量を定期的にチェックしましょう。
なお、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は「自己放電」を抑制する独自の最先端技術を導入します。日常生活でポータブル電源を使う予定がない人でも、非常用電源として扱いやすいのでおすすめです。
まとめ
大容量のモバイルバッテリーを選ぶときは、下記のポイントが重要です。
・急速充電できるか
・耐久性に優れているか
・飛行機に持ち込めるか
・持ち運びやすいサイズと重量か
・スマート充電機能が付いているか
・ワイヤレス充電に対応しているか
・複数の機器を同時に充電できるか
・用途に合わせた容量を備えているか
・ソーラーパネルの充電に対応しているか
モバイルバッテリーは携帯性に優れますが、耐久性や充電回数ではポータブル電源が上です。
自然災害が多い日本では、突然の停電や旅行先での立ち往生など、電力が長時間途絶える状況を想定しなければなりません。スマホ以外の電子レンジや冷蔵庫など、生活に欠かせない家電を動かせるポータブル電源を選びましょう。
コメント