1.バッテリーのサイズは型式を見ればわかる!
車のバッテリーサイズを確認するなら、バッテリー本体の天面やパッケージに記載されている「型式」をチェックしましょう。型式は下記のバッテリーの仕様を示したものです。
・サイズ
・容量
・端子の位置
・性能ランク
「40B19L」のように英数字によって、サイズ・容量などバッテリーの仕様を表しています。バッテリーを交換する際には、今ついている型式と同じモデルを選べば間違いありません。ただし自分で選ぶのが不安な方や、今ついているモデルより性能ランクを上げたい方は、ディーラーやカー用品店で相談するのをおすすめします。
2.バッテリー型式の見方
ここでは車のバッテリー型式の車種別の見方について解説します。車種によってバッテリー型式の見方が違うので、注意してください。
●標準車|サイズは最初の英字+2番目の数字
標準車のバッテリーサイズは、最初の英字と2番目の数字で表されています。たとえばバッテリー型式が「55D23L」なら、「D」と「23」を見てサイズを判断しましょう。最初の英字がバッテリーの幅と箱高を表します。サイズ表は下記のとおりです。
記号 |
幅(mm) |
箱高(mm) |
A |
127 |
162 |
B |
129(127) |
203 |
C |
135 |
207 |
D |
173 |
204 |
E |
176 |
213 |
F |
182 |
213 |
G |
222 |
213 |
H |
278 |
220 |
バッテリー型式「55D23L」は最初の英字が「D」なので、幅が173mmで箱高が204mmとなります。
次に2番目の数字「23」はバッテリーの長側面の長さをcmで表示しています。つまり型式「55D23L」のサイズは、幅173mm×箱高204mm×長さ23cmです。
また、バッテリー型式「55D23L」の「55」は、バッテリー性能を表す数字です。この数字が大きいほど性能が高くなります。そして最後の英字「L」は端子の位置です。プラス側短側面から見て左側にプラス端子があれば「L」、右側なら「R」です。ちなみに大型のF・G・Hは取り付ける向きが決まっているため、L・Rの記載はありません。
●ハイブリッド車|サイズは2番目の英字+その横の数字
ハイブリッド車のバッテリーサイズは、2番目の英字とその横の数字で確認しましょう。たとえばバッテリー型式「S42B20R」なら、「B」と「20」によってサイズが表されています。「B」は表によると幅129mmで箱高203mmです。「20」は、長側面の長さをcmで表しています。つまりハイブリッド車の型式「S42B20R」のサイズは、幅129mm×箱高203mm×長さ20cmです。
また「S42B20R」の「S」はバッテリーの種類、「42」はバッテリー性能ランクを表しています。ちなみに「S」は補水する必要がない制御弁式バッテリー(VRLA)のことです。性能ランクは数値が大きくなるほど性能が高くなります。
そして最後の英字「R」は端子の位置を表し、プラス側短側面から見て左側にプラス端子があれば「L」、右側なら「R」となります。
●アイドリングストップ車|サイズは最初の英字
アイドリングストップ車のバッテリーサイズは、最初の英字で表されています。たとえばバッテリー型式「M-65R」なら、サイズは「M」です。アルファベットごとのサイズ表は下記のとおり。
車種 |
|||
アイドリング |
標準車 |
アイドリング |
標準車
|
J |
B17 |
S |
D26 |
K |
B19 |
T |
D31 |
M |
B20 |
U |
E41 |
N |
B24 |
V |
F51 |
P |
D20 |
W |
G51 |
Q |
D23 |
X |
H52 |
「M」は標準車の「B20」と同じサイズなので、標準車のサイズ表で確認します。「B20」を標準車のサイズ表で確認すると、幅129(127)mm×箱高203mm×長さ20cmです。
「M-65R」の最後の「R」は端子の位置で、プラス側短側面から見て右側にプラス端子があれば「R」と記されます。左側の場合は表記がありません。そのため、アイドリングストップ車で左側にプラス端子があるモデルは「M-65」のように最後のアルファベットがない表記となります。
●欧州車(EN・DIN規格)|サイズは最初の英字+最後の数字
欧州車のバッテリーにはEN規格とDIN規格の2種類があります。EN規格のバッテリーサイズを確認するには、初めの英字と最後の数字をチェックしましょう。たとえば「375LN2」なら「LN2」がサイズを表しています。欧州車用バッテリーのサイズ表は以下のとおりです。
DIN規格 |
長さ(mm) |
幅(mm) |
高さ(mm) |
LN0 |
175 |
175 |
190 |
LN1 |
207 |
175 |
190 |
LN2 |
242 |
175 |
190 |
LN3 |
278 |
175 |
190 |
LN4 |
315 |
175 |
190 |
LN5 |
353 |
175 |
190 |
LN6 |
394 |
175 |
190 |
上記の表を確認したところ、バッテリー型式「375LN2」のサイズは、242mm×175mm×190mmです。またDIN規格には、長さと幅はLNタイプと同じで高さだけが違うLBNタイプが存在します。LBNタイプの高さはすべて175mmです。ちなみに初めの数字「375」は性能ランクを表し、数字が大きいものほど高性能です。
また、DIN規格のバッテリーの型式の見方は下記となります。
具体例:バッテリー型式「5 55-59」
・5:バッテリーの種類(5=12V100Ah未満のバッテリー/6=12V100Ah以上のバッテリー)
・55:20時間率容量
・59:シリアル番号
DIN規格のバッテリー型式にはサイズの表記がありません。そのため、現在装着しているバッテリーに記載されている型式番号を確認し、メーカーのサイトでサイズを調べましょう。また、欧州車のバッテリー端子は基本的にプラス側短側面から見て左に位置するので、「L」や「R」の記載がありません。
3.カーバッテリーの種類とサイズの測り方
カーバッテリーの種類とサイズの測り方について解説します。
●カーバッテリーの種類は5つ
カーバッテリーには以下の5つの種類があります。
バッテリーの種類 |
特徴 |
開栓型バッテリー |
キャップを開けて内部の電解液を補充する必要がある 主に古い車やバイクに採用 |
メンテナンスフリーバッテリー |
内部の電解液が密封されていて漏れにくい 定期的な液の補充が不要 現代の多くの車に採用 |
ドライバッテリー |
液体を含まないバッテリー 出力が高く軽量でレーシングカーなどに採用 |
アイドリングストップ車用バッテリー |
アイドリングストップ搭載車向け エンジンの停止と再始動に耐えるための高い耐久性と大容量が特徴 |
ハイブリッド車用・補機バッテリー |
ハイブリッド車向けで下記の2種バッテリーで構成 ・走行用の大容量で高電圧のメインバッテリー ・ライト・オーディオなど電子機器に電力を供給する低電圧の補機バッテリー |
●長さ・幅・箱高をチェック
カーバッテリーのサイズを確認するうえで、以下の3つの長さをチェックしましょう。
・長さ:長側面の長さ
・幅:短側面の幅
・箱高:高さ
バッテリーの型式には上記の3か所のサイズが英字や数字によって表されています。外形寸法を計測したうえで、適合するサイズのバッテリーを見つけてください。
また感電の危険性があるので、必ず端子の位置を確認しましょう。プラス端子側の短側面から見て、プラス端子が右側にあるものが「R」、左側にあるモデルが「L」と表記されています。サイズや端子の位置を確認して、適合するモデルを選んでください。
4.自分の車に適合するバッテリーを選ぶ4つのコツ
バッテリーを選ぶ4つのコツを紹介します。これを参考にして、あなたの車にぴったり適合するモデルを見つけてください。
①車種に適したバッテリー規格を選ぼう
車種に合わせてバッテリー規格を選びましょう。
・標準車:JIS規格
・ハイブリッド車:JIS規格
・アイドリングストップ車:SBA規格
・欧州車:EN規格(欧州統一規格)・DIN規格(ドイツ工業規格)
車種に合わせてバッテリー規格を選ぶ必要があります。日本の標準車やハイブリッド車には、日本規格協会(JSA)が定めたJIS規格のものを選びましょう。
ただし国産の充電制御車(プリウス)など、バッテリー型式の頭に「S」がつくモデルはJIS規格ですが、通常車用バッテリーとは互換性がないため注意が必要です。JIS規格の中でもハイブリッド車専用のモデルを選択しましょう。
アイドリングストップ車には、電池工業会が定めた規格のSBA規格のバッテリーが適しています。さらに欧州車にはEN規格やDIN規格のものが適合します。サイズだけでなく、車種に合わせて規格も選ぶことが重要です。
②使用頻度に合わせて性能ランクをチェック
使用頻度に合わせてバッテリーの性能ランクを決めましょう。
●自家用車|自己放電が少ないモデルがおすすめ
自家用車には、自己放電が少ないものがおすすめです。カーバッテリーは、走行中にエンジンの動力を利用して充電します。そのため長期間エンジンをかけないまま放置すると自己放電が進み、充電がなくなってエンジンがかからなくなってしまいます。あまり車に乗らない方や、短距離の移動が多い方は、自己放電が少ないモデルをチョイスしましょう。
●業務用車|耐震動性・深放電耐性を確認しよう
以下のような業務車のバッテリーは、耐震動性・深放電耐性が高いモデルがおすすめです。
・トラック
・タクシー
・配送車
トラックやタクシーなどの業務用車は、頻繁に長時間走行し振動や衝撃にさらされるため、過酷な環境下でも安定した性能を発揮する耐震動性が高いものを選びましょう。
また業務用車は長時間の運転で、バッテリーが消耗して頻繁に深放電状態になることがあります。深放電状態とは、充電がなくなり電圧が極端に低下した状態です。これを繰り返すとバッテリーの寿命が大幅に短くなります。そのため長時間運転する業務用車には、深放電しても寿命が大幅に短くならない深放電耐性が高いモデルがおすすめです。
③1回あたりの走行距離を考えて電気容量を決める
1回の走行距離が長いなら、大容量のバッテリーを選択しましょう。長距離運転はバッテリーの電力を多く消耗するため、大容量モデルが適しています。一方で短距離の走行が多い方は、走行中の電力をあまり使用しないので、大容量のバッテリーは必要ないでしょう。
ただし、車に乗る頻度が少なく1度に乗る走行距離も短い方には、大容量のモデルがおすすめです。その理由は以下の2つです。
・長時間放置すると、自己放電によりバッテリーが上がる
・1度に乗る距離が短く十分に充電できない
電気容量が大きいモデルは充電の持ちが良いため、長時間エンジンをかけなくてもバッテリーが上がりにくいメリットがあります。1度に乗る走行距離をふまえたうえで、バッテリーの電気容量を決めてください。
④電飾品が多いなら高性能モデルがおすすめ
車に下記のような電飾品を多く搭載しているなら、電気容量が多く性能ランクが高いバッテリーがおすすめです。
・エアコン
・カーナビ
・カーオーディオ
・ドライブレコーダー
・バックモニターカメラ
・モニター
・セキュリティ装置
性能ランクが高いバッテリーは、電飾品が多い車にも安定した電力の供給を行ってくれます。また放電率が低く効率良く充電するので、バッテリーが劣化しにくいのも魅力です。車で使用する電飾品が多い方は、性能ランクが高いモデルを選びましょう。
5.車で使用する電飾品が多いなら「ポータブル電源」がうってつけ
「カーバッテリーを気にせずに車で好きなだけ電子機器を使いたい!」という方には「ポータブル電源」がおすすめです。ポータブル電源とは、どこにいてもコンセントが使える可搬式の大容量バッテリーのことです。車内で下記のような家電を使用できます。
・車載用冷蔵庫
・電気ケトル
・炊飯器
・IHクッキングヒーター
・扇風機
・加湿器
・電気毛布
・スマホやPCなどの充電
扇風機を回しながら冷たいジュースを飲んだり、電気ケトルで温かいコーヒーを入れたりできるので、ロングドライブが一層楽しくなります。また車中泊に重宝する、炊飯器や電気毛布も使えるのも魅力です。
さらにポータブル電源から家電を給電することで、車にかかる負担を軽減できるため、バッテリーが上がりにくくなります。バッテリーの使いすぎによる深放電状態になるのも同時に防げるでしょう。お盆・正月の帰省時など、長距離ドライブを快適に過ごしたい方は、「ポータブル電源」がおすすめです。
6.車内を快適なリビングに!車で使えるポータブル電源おすすめ4選
車内で好きなだけ家電を使用したいなら、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルのお得なセット「Jackery Solar Generator」がおすすめです。理由は下記の5つになります。
・ドライブ中に車のシガーソケットから充電可能
・400万台以上の販売実績があり信頼できる
・業界最高水準である変換効率25%のソーラーパネルつきで、被災時の車中泊も快適
・10年以上使用できるリン酸リチウムイオン電池を搭載
・出力ポートが複数あり同時に家電を使用できる
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、走行しながらも車のシガーソケットから充電できます。充電しながら同時に家電に給電できるパススルー充電にも対応しているため、ロングドライブでも電源がなくなる心配がまったくありません。「Jackery Solar Generator」からおすすめの4つの商品を紹介するので、あなたに合ったモデルを見つけてください。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Whで定格出力800Wの中容量ポータブル電源と、100Wのソーラーパネルのお得なセットです。軽量でコンパクトなので、気軽に車へ持ち運べます。車載炊飯器を使ってお米を炊いたり、電気毛布で暖を取ったりと車中泊で快適に過ごせるでしょう。
またLEDライトは約50時間点灯可能で、災害時の停電用ライトや車中泊用のライトとしても活躍します。ライトとしても使えて、気軽に持ち運べる車載用の電源がほしい方は「Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット」を選びましょう。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セットは、容量1,264Whのポータブル電源と、100Wのソーラーパネルのセットです。定格出力2,000Wで電気ケトルなど高出力家電も動かせます。家庭用のコーヒーメーカーも使えるため、長距離ドライブ中に本格的なコーヒーを楽しめるでしょう。
またACコンセントを含む8つの出力ポートを搭載していて、複数のスマホとPCなどを同時に充電できます。電気ケトルなどの高出力家電を車で使用したいなら、「Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット」を検討してみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セットは、電子レンジや電気ケトルなど高出力家電を長時間動かせるパワフルなポータブル電源と、業界最高クラスの太陽光エネルギー変換効率25%の200Wソーラーパネルがセットになったモデルです。ドライブ旅行中に車載冷蔵庫を使用したり、充電しながらタブレットで映画を見たり快適な車内空間を楽しめます。
また、1週間以上の長期間の車中泊にもおすすめです。2,042Whの超大容量なので、極端な高出力家電を使い続けなければ1週間くらいは持つでしょう。仮にバッテリーがなくなってもソーラーパネルで充電したり、シガーソケットから走行充電したりできます。頻繁に車中泊やキャンプに行く方は「Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット」を検討してみるのも良いでしょう。
●Jackery Solar Generator 3000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery Solar Generator 3000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、Jackeryでもっともハイスペックなポータブル電源と、業界最高クラスの変換効率を誇る200Wのソーラーパネルの最上位機種セットです。車の中でほぼすべての家電が使用できます。使いたい電化製品を車に持ち込めば、車がまるで家のリビングのように快適になるでしょう。
さらにソーラーパネルを使えば、簡単に太陽光発電システムを構築できます。車中泊を余儀なくされるような大災害が起こっても、Jackery Solar Generator 3000 Proがあれば、電力がなくて困ることはないでしょう。停電が長引くような大災害でも快適に被災生活を送りたいなら、「Jackery Solar Generator 3000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット」がおすすめです。
まとめ
バッテリー型式の下記の英数字を確認してサイズ表を見れば、バッテリーのサイズがわかります。
車種 |
型式(具体例) |
サイズを示す英数字 |
標準車 |
55D23L |
「D」と「23」 |
ハイブリッド車 |
S42B20R |
「B」「20」 |
アイドリング車 |
M-65R |
「M」 |
欧州車 |
375LN2 |
「LN」と「2」 |
また車で使用する電子機器が多い方は、ポータブル電源を購入するのもひとつの手段です。ポータブル電源があれば、車載用冷蔵庫や電気ケトルを使用でき、車内が家のリビングのような快適な空間に生まれ変わります。
さらにソーラーパネルがあれば、簡単に太陽光発電システムを構築できて災害の停電時でも電気に困りません。防災対策にもなるポータブル電源とソーラーパネルのお得なセット「Jackery Solar Generator」を購入して、快適なドライブや車中泊の旅を楽しみましょう。
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