家庭用ポータブル蓄電池おすすめ3選|必要性とメリット、選び方も解説!
「家庭用蓄電池を導入したいけど、どれを選べばいいのかわからない!」
「家庭用ポータブル蓄電池ってどんな場面に必要なの?」
災害時や非常事態にも大切なライフラインである「電気」。防災意識が高まっている今、停電や避難時の必需品としてポータブル蓄電池の注目度は高まっています。また、近年はキャンプや車中泊が流行っていることもあり、家庭用ポータブル蓄電池を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は家庭用蓄電池を必要とする生活シーンや種類、家庭用ポータブル蓄電池を選ぶ際の注意点について紹介していきます。この記事が自宅で使うポータブル蓄電池を選ぶ際の参考になりましたら幸いです。
家庭用蓄電池を購入する必要性及び生活シーン
・非常時
家庭用ポータブル蓄電池を使用することで非常時に対応することができます。
停電や避難などの非常時には電気・水道・ガスなどのライフラインが使えなくなるケースがあり、復旧までの時間を埋めるために蓄電池を導入される方も少なくありません。
非常用として使用する場合、非常時にどんなものが必要になるか、どんなものを使いたいか、その消費電力はどのくらいかを考えることが大切です。
・アウトドア
ポータブル用蓄電池を持ち運べばアウトドアでも電気を使うことができます。
キャンプや車中泊をする場合、家電製品や電子機器を使いたくなることもありますよね。そんな時にポータブル用蓄電池を使用することで、いつでも電気を使うことができます。
持ち運び用ポータブル蓄電池の選び方については「家庭用ポータブル蓄電池の選び方」で詳しく解説します。
・電気代の節約
家庭用蓄電池を導入することで電気代を節約することができます。
太陽光発電などで自宅で使うために必要な電力を蓄えることができれば、電力会社から購入しなくて良くなるため、節約効果もアップするでしょう。
近年は世界情勢の影響もあり、電気を作るための燃料が高騰し、電気代も上がっていくと想定されています。
日々の生活で欠かせないからこそ、電気代を節約するために蓄電池を導入するのはおすすめです。
・ピークシフト
蓄電池を導入するとピークシフトをすることができます。
ピークシフトとは電力使用の多い日中に電力を使わず、電力の使用量が少ない夜間の時間帯に電気を使用して、電力消費の波を平準化することです。
ピークシフトをする場合は電力使用の少ない夜に蓄電池に電気を蓄えて、電力使用の多い日中に蓄電池を使って生活します。
ピークシフトを行うことで、電気料金を削減することができ、継続していくことで基本料金の削減にも繋がる可能性があります。
ポータブル電源・蓄電池の活用法:
家庭用蓄電池の種類
●鉛蓄電池
鉛蓄電池は正極に二酸化鉛、負極に鉛、電解液に希硫酸を用いた電池です。
蓄電池の中では最も長い歴史のある蓄電池で、現在も自動車のバッテリー、コンピューター、非常用電源などの使用電力が大きいものに使われています。
鉛の原材料が安いため、価格が安価で導入しやすいというメリットはあるものの、重たくなってしまうことがデメリットです。
メリット·
価格が安い
リサイクルできる
高い電圧を取り出せる
デメリット
・原料が鉛のため重たい
・希硫酸を使用しているため破損すると危険
・充放電を繰り返すと性能が低くなる
●ニッケル水素電池
ニッケル水素電池は正極にオキシ水酸化ニッケル、負極に水素吸蔵合金、電解液にアルカリ水溶液を用いた電池です。
元々ニッケル水素電池が普及する前は「ニカド電池」が使われていましたが、ニカド電池が環境に悪影響を及ぼすことがわかり、ニカド電池の代替品としてニッケル水素電池が使われるようになりました。
エネルギー密度が高く、過充電・過放電に強いという特長があり、繰り返し使える充電式乾電池やハイブリッドカーの動力源として用いられています。
メリット
・長持ちしやすい
・安全性が高い
・小型で持ち運びしやすい
デメリット
・自然放電で容量が勝手に減る
・勝手に電圧が下がる
●リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は正極にリチウム含有金属酸化物、負極にグラファイトなどの炭素材、電解液に有機電解液を用いた電池です。
ニッケル水素電池よりもエネルギー密度と充放電エネルギー効率が高いだけでなく、残存容量や充電状態が管理しやすいのが特長。
主に電気自動車、携帯電話やノートパソコンなどのモバイル機器のバッテリーなどに使用されています。鉛蓄電池よりも小型かつ軽量で、ポータブル電源として最も普及している蓄電池です。
メリット
・小型で持ち運びしやすい
・大容量の蓄電ができる
・残りの電力が把握しやすい
デメリット
・原料高騰のため設置費用が高い
・高温に弱い
●太陽光蓄電池
太陽光蓄電池は太陽エネルギーを電力に変換する蓄電池です。
使用されている蓄電池は「リチウムイオン電池」であることが多いため、リチウムイオン電池の一種とも言われています。
太陽光発電は太陽エネルギーで発電するため環境に優しく、電気を溜めるのにお金がかからないのが最も大きなメリットです。
自宅で使う以上に電気が溜まった場合は売電できることも特長。近年では太陽光発電ができるパネルが付いているポータブル電源も販売されています。
メリット
・光熱費の大幅なカットが可能
・余った電気は売電できる
・環境に優しい
デメリット
・天候や地域によって発電量が変わる
・売電価格が年々下がっている
・定期的にメンテナンスが必要
●燃料電池
燃料電池は水素と酸素の化学反応で電気を発生させる電池です。発電効率が良く、水素と酸素を供給し続けることができれば半永久的に発電できます。
現在は燃料電池自動車や定置用燃料電池として使われていて、普及率はまだ低いものの、カーボンニュートラル(温室ガス0の社会作り)へ向けた次世代の蓄電池として今後幅広く普及していくと考えられています。
メリット
・発電効率が良い
・水素と酸素がある限り発電可能
・騒音が発生しない
・環境に優しい
デメリット
・コストが高い
・寿命が短い
●レドックスフロー電池
レドックスフロー電池はイオンの酸化還元反応を用いて充放電を行う電池です。
太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーで電気を作るにあたって、より安定かつ効率良く電気を生み出せる可能性があると期待されています。
電極や電解液がほとんど劣化することがないため、耐用年数が約20年と長寿命で、使いすぎで熱くなることがなく、安全に使用できるのが特長。
安全性の高さや寿命の長さからレドックスフロー電池は今後ますます用途が広まっていくと考えられています。
メリット
・無制限に充放電ができる
・寿命が長い
・発熱しない
デメリット
・小型化できない
・エネルギー密度が低い
家庭用ポータブル蓄電池の選び方
容量
家庭用ポータブル蓄電池を選ぶ際、まずは電気を蓄えられる容量を確認しましょう。
蓄電池の容量には「定格容量」と「実効容量」があります。
定格容量とは規定された条件下で充放電できる電気量のことで、実効容量は実際に使用できる電気量のことです。ポータブル電源を選ぶ際、定格容量と実効容量の2つが書かれている場合は「実効容量」を基準にして選ぶようにしましょう。
家庭用ポータブル電源は容量で値段が大きく変わります。もちろん、大容量を蓄えられることに超したことはありませんが、バッテリー容量が大きくなればなるだけポータブル電源の重さも増えてしまうため、使用用途と価格のバランスを考えて検討するようにしましょう。
必要な電力を求めるには
使用電力量(Wh)=消費電力(W)×使用電力(h)
で求めることができます。
使用するものの消費電力は何Wか、どのくらいの時間使用するのかを確認した上でかかる電力量を把握するようにしましょう。
定格出力
定格出力とは蓄電された電力を一度にどのくらい使えるかを表す数値です。一般的に「出力」といえば定格出力のことを言います。
定格出力の数字が大きいほど、一度に使える電気の量は多くなるので、複数の家電製品や電子機器を同時に使いたい方はこちらの数字にも注目しましょう。
また、定格出力を確認する場合は、AC出力の波形にも注目してください。
ポータブル電源には「純正弦波」「修正正弦波」「矩形(くけい)波」という波形があります。
家電製品、電子機器の多くは純正弦波での使用を前提に製造されているため、修正正弦波や矩形波のAC出力を使うと故障の可能性も。
家庭用ポータブル蓄電池を選ぶ際は「純正弦波」の製品を選ぶように注意しましょう。
出力ポート種類
家庭用ポータブル蓄電池を選ぶ際は出力ポートの種類も確認しましょう。ポータブル電源は持ち運びができるため、使用用途も様々だと思います。
持ち運んだ先でどんなものを使うかを想定した上で出力ポートの種類を選ぶようにするとより快適にポータブル電源を使用することができますよ。出力ポートは主に以下の3つに分けられます。
・USBポート
・ACポート
・シガーソケット&DCポート
最近ではUSB TypeーCや急速充電に対応したポータブル電源も出てきています。
出力ポートの種類に併せて、それぞれの出力ポートが何口必要なのかも確認するようにしましょう。
安全性と品質
家庭用ポータブル電源を選ぶ際は安全性と品質の確認もしましょう。蓄電池は電気を蓄える機器のため、使い方を誤ると感電や発火、爆発など、様々な危険があります。
扱い方に気をつけるのはもちろんのこと、ポータブル電源そのものの安全性がきちんと備わっているものを購入することが必要不可欠。安全性を確認するには保護機能や取得している認証が付いているかどうかを調べてみてください。
確認する保護機能と認証は以下を参考にしてみてください。
BMS MCU |
電圧、電流、温度などをリアルタイムに監視する保護機能 |
PSEマーク |
日本の法律で定められた安全性能基準規格(ポータブル電源の場合、本体にPSE表示が必要とされませんが、付属のACアダプターにはPSEマークが必要) |
CEマーク |
EUの法律で定められた安全性能基準規格 |
RoHS |
EUによる電子機器における特定有害物の使用制限 |
UN38.3 |
リチウムイオン電池の国際輸送時に求められる最も基本的で重要な安全性規格 |
これらの保護機能や認証を確認するとともに、故障や何か不具合があった場合に対応してもらえるように、メーカー保証やサポートがあるものを選ぶことも大切です。
日本語でも対応してくれるメーカーを選ぶと、緊急時でも安心して連絡できますね。
家庭用ポータブル蓄電池おすすめ3選
●家庭用小型ポータブル蓄電池ーーーJackery ポータブル電源400
1つ目に紹介するのは家庭用小型ポータブル電源「Jackery ポータブル電源400」です。
「Jackeryポータブル電源400」の容量は112200mAh/400Whと小型なのにもかかわらず大容量で、1〜2日程度のキャンプや車中泊、防災用の緊急電源として使用できます。
スマートフォンであれば約22回、ノートパソコンは約5.5回、液晶テレビは約6時間使用可能。
ポータブル電源本体はコンセント充電で7.5時間、自動車のシガーソケットで10.5時間で充電することができ、別売りのソーラーパネルを使用するといつでもどこでも充電できます。
商品名 |
Jackery ポータブル電源400 |
タイプ |
リチウムイオン電池 |
容量 |
403Wh |
定格出力 |
200W |
サイズ |
230×153.2×167.3mm |
重量 |
4.1kg |
ポート種類 |
USB-A 2ポート |
充電時間 |
コンセント 約7.5時間 |
使用例 |
スマートフォン(18W)約22回 |
保護機能・認証 |
UN38.3、PSEマーク、BMS、防災製品等推奨品認証 |
●家庭用防災用ポータブル蓄電池ーーーJackery ポータブル電源1000 Pro
「Jackery ポータブル電源1000 Pro」の容量は1000Whで、従来品の「Jackery ポータブル電源1000」と比べると、寿命も2倍になり長期的な使用が可能になりました。
定格出力も1000Wのため、電気ケトルやドライヤー、炊飯器などの1000W以内の家電製品も使用でき、スマートフォンやノートパソコンは急速充電をすることができます。
ポータブル電源本体の充電時間もコンセント充電で1.8時間と高速充電に。同じクラスのポータブル電源と比べても軽く持ち運びやすいのも特長的です。
商品名 |
Jackery ポータブル電源1000 Pro |
タイプ |
リチウムイオン電池 |
容量 |
1002Wh |
定格出力 |
1000W |
サイズ |
340×262×255mm |
重量 |
11.5kg |
ポート種類 |
USB-A(Quick Charge 3.0) 2ポート |
充電時間 |
コンセント 約1.8時間 |
使用例 |
スマホ充電(18W)約55回 |
保護機能・認証 |
UN38.3、BMS、QC3.0、PSEマーク、防災製品等推奨品認証 |
●家庭用大容量ポータブル蓄電池ーーーJackery ポータブル電源2000 Pro
最後に紹介するのが家庭用大容量ポータブル電源「Jackery ポータブル電源2000 Pro」です。容量はJackeryポータブル電源の中では最高の2160Wh。
定格出力も2200Wと高出力で、停電になった場合でも、Jackery ポータブル電源2000 Proならほぼすべての家電製品を動かすことができます。
また、高出力なIH調理機やホットプレートなどを使って料理をすることもできるので、連泊のキャンプや車中泊でも大活躍すること間違いなしです。
商品名 |
Jackery ポータブル電源2000 Pro |
タイプ |
リチウムイオン電池 |
容量 |
2160Wh |
定格出力 |
2200W |
サイズ |
384×269×307.5mm |
重量 |
19.5kg |
ポート種類 |
USB-A(Quick Charge 3.0) 2ポート |
充電時間 |
コンセント 約2時間 |
使用例 |
電気グリル鍋(1600W)約1.1時間 |
保護機能・認証 |
UN38.3、BMS、QC3.0、PSEマーク、防災製品等推奨品認証 |
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Jackery ポータブル電源一覧
製品一覧
まとめ
今回は家庭用蓄電池を必要とする生活シーンや種類、家庭用ポータブル蓄電池を選ぶ際の注意点について紹介しました。
家庭用ポータブル電源は容量やポートの種類も様々なため、あなたの使用用途と予算に合わせて選ぶことが大切です。どんな時に使いたいのか、どんな家電製品、電子機器を使いたいのかを考えた上でポータブル蓄電池を購入できると良いですね。
ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりのポータブル蓄電池を見つけてみてください。
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