1.電気ケトルが使えるポータブル電源の選び方5選
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①ポータブル電源の定格出力>電気ケトルの消費電力
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②電気ケトルの使用時間にあった容量のポータブル電源を選ぶ
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③安全性・信頼性の高いポータブル電源を選ぶ
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④外で使うなら持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶ
- ⑤ソーラーパネルとセットで購入
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
ポイント①:ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力
電気ケトルに給電するには、「ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力」が絶対条件です。また、ケトル以外の家電も同時に動かすなら、ケトルと同時稼働するその他機器の合計の消費電力がポータブル電源の定格出力を超えてはいけません。
一般的な電気ケトルの消費電力は 800W~1500W が目安です。
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・小型(0.5L以下):500W~800W
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・標準(1L前後):1000W前後
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・大型(1.5L以上):1200W~1500W
最近は200W程度で動作するケトルも登場していますが、湧くまでの時間が長く意外にストレスがたまります。消費電力別の電気ケトルのお湯が沸く時間を下記に比較してみました。
消費電力 |
お湯が沸くまでの時間(0.5L目安) |
300W |
10分以上 |
1,000W |
4分前後 |
1,500W |
3分以内 |
ポータブル電源の定格出力を超えない程度に消費電力が大きめのケトルを選べば、よりストレスフリーに使えるでしょう。
選び方②ケトルの使用時間にあった容量のポータブル電源を選ぶ
電気ケトルを使用するポータブル電源の容量は、使用頻度や使用時間によって選定が必要です。たとえば、容量2,042Whの「Jackery ポータブル電源 2000 New」で、消費電力800Wの電気ケトルなら2時間、1600Wの電気ケトルなら1.1時間連続動かし続けられます。
キャンプや車中泊、1泊分を想定する使い方なら、1,000Wh程度の容量があれば基本的には事足りるでしょう。より長時間の使用を想定している方や、ケトル以外の家電も併用したい方は、さらに大容量のポータブル電源を選んでください。
選び方③:安全性・信頼性の高いポータブル電源を選ぶ
ケトルの動作には大きな電力を消費するため、安全性の保証されていないポータブル電源を使用すると、異常発熱などを起こして事故につながる可能性があります。下記のようなポイントを見ながらポータブル電源を選んでみましょう。
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・バッテリーマネジメントシステム(BMS)を搭載している
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・防災製品等推奨品認証を取得している
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・販売実績が多いメーカーの製品である
「バッテリーマネジメントシステム」を搭載していれば、異常発熱・ショートのリスクなく安心して使えます。防災製品レベルの安全性認証を受けているか、販売実績が多いかといった点もチェックポイント。
Jackeryのポータブル電源は「バッテリーマネジメントシステム」を搭載し、防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」を取得しています。
選び方④:アウトドアや災害で使うなら持ち運びしやすいポータブル電源を選ぶ
アウトドアや災害でポータブル電源を使いお湯を沸かすならなら、ぜひコンパクトで軽量なモデルを選びましょう。「持ち運びやすいかどうか」を判断するポイントは下記のとおりです。
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・他社の同容量帯の製品と比べて小型で軽いか
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・取っ手やキャスターがついているか
Jackeryのポータブル電源は他社に比べて20~25%ほどコンパクト・軽量な設定で、取っ手やキャスターなども備えており手軽に持ち運べます。
選び方⑤:ソーラーパネルとセットで購入する
長時間のアウトドアや災害時に備え、ソーラーパネルとセットで購入すると安心です。太陽光さえあれば、太陽光発電で電気の使い切ったポータブル電源に繰り返し充電できるため、連泊キャンプや長期間の車中泊、停電が長引く際に電源切れの心配がありません。2.電気ケトルが使えるポータブル電源おすすめ7選
また、耐久性に優れているリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているので、毎日使っても10年間以上は使える長寿命を実現。超高速充電機能を搭載しているので、ACコンセントなら2時間、ソーラーパネルの充電なら最速6時間(2枚接続)でフル充電できます。
製品名 | Jackery Solar Generator 2000 New |
容量 |
2042Wh |
定格出力 |
2,200W/正弦波(最大瞬間出力:4,400W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USB-A/Cⅹ3 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間(緊急充電モード) |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
「宿泊キャンプや車中泊でケトルを使いたい」という用途にフィットするのが、1,070Whの大容量・1,500Wの高出力を備え、市販同容量帯で最軽量を誇る【Jackeryポータブル電源1000New】と最大100Wを出力できるソーラーパネルをセットになった製品です。
高定格出力のため、電気ケトル、家庭用冷蔵庫や電子レンジ等ほとんどの家電を使えます。消費電力850Wの電気ケトルなら約1時間も給電し続けられます。
ソーラーパネルがセットになっているため、太陽光発電で電力の使い切ったポータブル電源に充電できるので、長期間の車中泊や連泊キャンプなどでも電力切れの心配はありません。
製品名 | Jackery Solar Generator 1000 New 100W |
容量 |
1,070Wh |
定格出力 |
1,500W/正弦波(最大瞬間出力:3,000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USB-A/Cⅹ3 |
充電時間 |
AC充電:1時間(緊急充電モード) |
寿命/サイクル数 |
4,000サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery ポータブル電源 3000 New セット|市販3000Wh容量帯で最軽量・最小
市販3,000Whクラスで最軽量・最小の【Jackeryポータブル電源3000New】と200Wソーラーパネルを組み合わせた製品です。同クラスのポータブル電源と比較して、サイズが約47%小さく、重量は約43%の軽量化を実現できました。折り畳みキャリーカートもセットされているので、どこへも気軽に持ち運べます。
定格出力が3,000Wで、電気ケトルはもちろん、電子レンジや炊飯器、冷蔵庫等一般家電の99%以上は使えます。AC出力ポートを含め合計10個の出力ポートを搭載しているので、最大10台のアイテムに同時給電できます。例えば、電気ケトルでお湯を沸かしながら、炊飯器でご飯を炊くことができます。
3,072Whの大容量で消費電力1600Wの電気ケトルを約1.6時間、家庭用冷蔵庫を最大70時間も稼働できます。
アプリ設定で電気料金が安い時間帯に自動で充電できるので、日常の電気代節約にも役立ちます。セットのソーラーパネルは、両面発電で業界トップクラスの25%光電転換効率を実現できました。3枚接続で最短7.5時間も満充電できます。
製品名 | Jackery ポータブル電源 3000 New セット |
容量 |
3,072Wh |
定格出力 |
3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ4、DCⅹ1、USB-A/Cⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2.5時間 |
寿命/サイクル数 |
4,000サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 PLus ポータブル電源ソーラーパネル|容量を最大24Kwhまで拡張可能
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、定格出力3,000Wで、1,200W~1,500Wのケトルを問題なく使えるし、最大10台の機器に同時給電できます。2,042Whの大容量バッテリーを搭載し、消費電力1,600Wのケトルを約1時間の連続使用が可能です。
さらに、拡張バッテリー対応で容量を最大24kWhまで増設可能。電気ケトルを車中泊や非常時でも快適に使いたい方におすすめです!200Wのソーラーパネルとセットしているので、太陽光で効率よく充電でき、災害時やアウトドアでも安心。
製品名 | Jackery Solar Generator 2000 Plus |
容量 |
2,042Wh(最大24Kwhまで増設可能) |
定格出力 |
3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USB-A/Cⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
4,000サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源・ソーラーパネルセット|容量を最大5Kwhまで増設できる
1,264Whの容量、2,000Wの定格出力を備える【Jackeryポータブル電源1000Plus】と100Wのソーラーパネルをセットした製品です。電気ケトルを850Wなら1.2時間、1600Wなら約0.7時間使えます。
また、拡張バッテリーを使って容量を最大5,000Whまで自由にグレードアップできます。「とりあえず拡張バッテリーなしで使ってみて、足りないと感じたら増やしていく」使い方がおすすめ。
長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、4000サイクル充放電しても工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。
また、ChargeShield技術という高速充電機能を搭載することにより、AC充電で最速1.7時間フル充電できます。
製品名 | Jackery Solar Generator 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(最大5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命/サイクル数 |
4000回(10年間以上使える) |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100Prime ポータブル電源セット|ちょうどいい中容量モデル
防災にもアウトドアにもちょうどいい中容量ポータブル電源600Plusと、車の屋根に取り付けられるソーラーパネルをセットにした製品です。定格出力が800Wで、小型電気ケトルや冷蔵庫、電気毛布等を使えます。
ソーラーパネルは、車のルーフキャリアに取り付けれられた後は、ケーブル1本で車中のポータブル電源に接続できます。走行中でも駐車中でもポータブル電源が充電できるので、電池残量を気にせずにいつでも電気が使えます。長距離の車中泊や、いざという時の車避難の際にも活用できます。
製品名 | Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime |
容量 |
632Wh |
定格出力 |
800W/正弦波(最大瞬間出力:1,600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ2、DCⅹ1、USB-A/Cⅹ3 |
充電時間 |
AC充電:1時間(緊急充電モード) |
寿命/サイクル数 |
4,000サイクル |
保証期間 |
5年間 |
3.ポータブル電源でケトルを動かしてできること4選
「ポータブル電源をわざわざ用意したところで、ケトルなんて所詮お湯を沸かすだけ」と思っている方もいるのではないでしょうか。たしかにできることは「お湯を沸かすだけ」ですが、ポータブル電源で沸かしたお湯は下記のようにさまざまな用途で使えます。
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・コーヒーを淹れる
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・カップラーメンを作る
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・湯たんぽを使う
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・赤ちゃんのミルクを作る
それぞれ簡単に見ていきましょう。
①:コーヒーを淹れる
キャンプ中にケトルで沸かしたお湯を使って、優雅なコーヒーブレイクを楽しむのは格別です。朝起きて野山の清々しい空気を全身で感じながら飲むコーヒーは、もはや贅沢品の域。ポータブル電源と電気ケトルなら朝から火おこしをする手間もなく、手軽にコーヒーを楽しめます。
②:カップラーメンを作る
キャンプや車中泊、災害時などさまざまなシーンでカップラーメンを簡単に作るのに使えます。「夜、焚き火を囲んでお酒を飲んでいたけど、なんとなくお腹が空いてきた」というときにパッとお湯を沸かして食べるもよし。頻繁に車中泊をするなら日常的に使うもよしです。想像以上に「どこでもすぐカップラーメンを食べられる」のは嬉しいポイントでしょう。
③:湯たんぽを使う
「電気ケトルで沸かしたお湯を湯たんぽに入れる」という使い方も可能です。秋や冬のキャンプ・車中泊で暖を取りたいときや、災害時の暖房代わりに大活躍。特に車中泊では車の中でストーブを使うと一酸化炭素中毒のリスクがあるので、湯たんぽ・ポータブル電源・電気ケトルの3点セットがあれば安心でしょう。
④:赤ちゃんのミルクを作る
赤ちゃんのミルクを作るには、一度沸騰させた70℃以上のお湯が必要です。ポータブル電源と電気ケトルがあれば、いつでもどこでもミルク用のお湯を確保できます。赤ちゃん連れのファミリーキャンプ中に素早くミルクが作れるのはもちろん、災害時に粉ミルクだけでやりくりできるのは安心のポイントです。
4.ポータブル電源で電気ケトルに給電する必要なシーン
①キャンプでケトルは大活躍!
前提として、キャンプでケトルは「高速でお湯を沸かせる便利なアイテム」として大活躍するでしょう。しかしステンレスケトルなどを使うと、キャンプで使う大事な火をひとつ埋めてしまいます。「ただお湯を沸かしたいだけ」であればいいですが、調理の過程などで使う場合は意外にストレスとなるでしょう。
しかしポータブル電源で家庭でも使うような電気ケトルを動かせば、火は別の調理に使えます。「ストレスフリーなキャンプ」を楽しみたいなら、ポータブル電源でケトルを動かすのは非常におすすめです。
また、ケトルを動かせるクラスの大容量ポータブル電源なら、電子レンジや炊飯器などの消費電力の大きい家電を動作可能です。キャンプで調理家電を使ってサクッと調理を済ませ、余った時間でアクティビティを楽しみましょう。
②火を使う必要がないので車内でも安全!
車内で火を使ってお湯を沸かすとなると、車内のものに引火したり一酸化炭素中毒で体調を崩してしまったりするのが心配です。しかし「ポータブル電源と電気ケトル」なら、車中泊でも安全にお湯を沸かせます。頻繁に車中泊をする人にとって大きなメリットがあるでしょう。
③災害や突然の停電時にもお湯を沸かせる!
災害時は停電と一緒にガスが止まってしまうケースも少なくないため、ポータブル電源で電気ケトルに給電すれば、特に冬の停電時に温かい飲み物を飲んだり、熱いカップ麺を食べたりできるのは安心のポイントです。カセットコンロなどでもお湯を沸かせますが、限りある燃料はぜひ他の用途で使いましょう。
また、ポータブル電源は、停電時に、電気ケトル以外に冷蔵庫や扇風機、電気毛布等自宅の家電を稼働できます。大地震でライフラインが停止しても、調理器具を使った食品の加熱や冷暖房を使った暑さ・寒さ対策が可能。
ソーラーパネルもセットで用意しておけば、繰り返し充電して使えてさらに安心です。
④活用次第で家庭の電気代節約にも
ポータブル電源を自宅で日常的に使えば、電気代の節約効果を得ることも可能です。たとえば東京電力を契約しているなら電力プランを「夜トクプラン」に変更し、夜に充電・昼に使用というサイクルでポータブル電源を使えば、最大で4分の1程度電気代を節約できます。4人家族の場合、総務省によれば2022年度の月間平均電気代は13,948円となっているので、3,400円程度の電気代が抑えられる計算です。
また、ポータブル電源ソーラーパネルセットJackery Solar Generatorの場合、晴れる日にソーラーパネルでポータブル電源に充電します。太陽光で発電した電力を生活家電に使えば、電気代の節約にもなります。
引用元:総務省統計局「家計調査家計収支編二人以上の世帯」
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5.ポータブル電源とケトルに関するQ&A
電気ケトルとポータブル電源の組み合わせについて、多く寄せられる質問にお答えします。選び方や使い方の参考にしてください。
①ケトル以外にポータブル電源でお湯を沸かす方法はある?
電気ケトル以外にも、以下の方法でポータブル電源を使ってお湯を沸かせます。
・小型の電気ポット(600~800W)
・携帯用の湯沸かしヒーター(300~500W)
・電気鍋やホットプレート(700~1300W)
ただし、これらは電気ケトルと比べて沸騰までの時間が長くなる傾向があります。最終的な消費電力もケトルのほうが節約できることが多いでしょう。
②車中泊でケトルを使うのにおすすめのポータブル電源は?
車中泊でのケトルの使用には、以下の理由で「Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル」がおすすめです。
・1,500Wの出力で、ほとんどの電気ケトルに対応
・1,070Whの容量で2~3日間の使用が可能
・10.8kgと持ち運びやすい重量
・アプリでリモートコントロールして遠くからでも湯沸かしをスタート
・静音設計で夜間でも気にならない
ケトル以外に、電気毛布や扇風機などの冷暖房も動かせる大容量です。動作温度は-10 °C~45 °Cのため、よほど過酷な寒さ・暑さでなければ車内で問題なく使えます。
③コスパを抑えたいので500W以下のケトルを使いたいです。ちょうどいいポータブル電源はありますか?
500W以下の低電力ケトルを使うなら「Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット」がおすすめです。
・800Wの定格出力で500W以下のケトルに余裕を持って対応
・638Whの容量で数日の使用が可能
・7.3kgと持ち運びやすい重量
・価格が手頃で初期投資をセーブ
・4,000サイクル(約10年)の長寿命設計
・車載ソーラーパネルとセットしている
ただし、低電力のケトルは沸騰までの時間が長くなる傾向にあります。使用頻度が高い場合は、少し値段が高くても大きな出力のモデルを検討するのがおすすめです。
まとめ
ポータブル電源があればアウトドアや停電時でも電気ケトルを動かしてお湯を沸かせます。キャンプで優雅なコーヒーブレイクを楽しんだり、いつでもどこでもカップラーメンを作ったりといった用途で活躍。火を使わないので安全性もバツグンです。
ただし「ポータブル電源の定格出力>ケトルの消費電力」となっているのが動作の条件。紹介した「Jackery」の3モデルから、用途に合ったものを選んでみましょう。ケトル以外にも活用できるので、ぜひポータブル電源を用意して生活をより便利で豊かにしてみてください。
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