【普段使い】絶品! 太陽のパンをポータブル電源で作ってみた
Jackeryのポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせたJackery Solar Generator(以下、SG)のユーザーの方に、前回はポータブル電源を使った庭仕事についてご紹介していただきました。今回はパン作り編です。ソーラーパネルの電力で作った「太陽のパン」についてご紹介いただきました。
我が家のパン作りにポータブル電源を導入
我が家のパン作りにポータブル電源を導入
「パン」といえば、ほんの15年ほど前まで「お店で購入するもの」という感覚がありました。しかし、「パン焼き器」が登場し、次第に安価になり、性能も上がったことで一般家庭でもパンを簡単に作ることができるようになってきました。
我が家では週に一度ほど家族で楽しみながらパンを焼いています。
プロの方々が作ったお店のパンは当然ながら美味しいのですが、目の前で工程も見ながら、焼きたてをすぐにいただける醍醐味はやはり格別です。
さて、家庭でパンを焼くには色々な方法があります。生地を手でこねてからオーブンで焼く方法から、生地をこねるから焼きまでを全自動で行ってくれるパン焼き機を使用する方法など、家庭の状況に合わせて色々と選べるのも家でパンを作る楽しみのひとつです。
我が家はかつて手ごねをしてオーブンで焼く方法だったのですが、友人からパン焼き器をいただいて以来、そちらをメインに使うようになっています。
しかし、節電が謳われる今、やはり「焼く際のエネルギー」、つまりは「電気代」も気になってしまうもの。もしも焼くのに膨大な電気代がかかっているのならば、「お店でパンを買ってきた方が割安」ということにもなりかねません。
ということで「Jackery ポータブル電源 1500」(以下1500)をフル充電(100%)から開始し、全自動のパン焼き器で「こねる~焼き上がり」までを賄うことができるのか? を試してみたいと思います。
パン作りでポータブル電源の電気はどれぐらい減るのかを検証
パン作りでポータブル電源の電気はどれぐらい減るのかを検証
ちなみに我が家では1500への充電をソーラーパネル「Jackery SolarSaga 200」で行っているため、パンを焼くためにかかる電気代は実質「無料」ということになります。
今回は、非常にシンプルな「食パン」を焼いていきます! まずは生地にする材料をパン焼き器に投入していきますが、最初に注意しないといけないのは、パンができ上がるまでの時間です。
材料を入れてから焼きあがるまでは、全体で約5時間ほどかかります。例えばお昼の12時に作り始めたとしても、完成するのは夕方の5時です。その点を考慮したうえで開始時間を計算しておかないと大変なことになりますのでご注意を。
それでは我が家の1500を使ったパン焼きをお送りしていきます! まずは、100パーセント充電した1500のAC出力にパン焼き器を繋ぎます。また今回使用するパン焼き器ですが、定格消費電力は「500W」となっています。
それでは我が家の1500を使ったパン焼きをお送りしていきます!
材料
『ちょっとふんわり食パン一斤』
○強力粉200g
○中力粉50g
○黒糖15g(我が家では普通の砂糖でなく黒糖を使っています)
○ハチミツ15g
○食塩5g
○牛乳180ml
○ドライイースト3g
これをパン焼き器に投入! なのですが、ドライイーストは後から真ん中あたりに入れてください。そして蓋をしてスイッチオン!
すぐに「こねる」作業が始まります。
パン焼きの工程で最も電気を多く使用するのは「焼き」の工程でして、こねるの部分ではご覧のようにほぼ電気を使っていないことがわかります。具体的な消費電力ですが、こねるの工程では、「こねる」「止まる」を繰り返し、モーターが動いている際1500の液晶は「15W」前後を示しています。
こねる作業が一旦終わると今度は完全なる「放置」状態となります。つまりは、パン製作において命とも言われる「発酵」の時間です。発酵の状態ではなるべく蓋を開けないことが大事!(今回は撮影のために開けています)また、「発酵」の際の消費電力ですが、非常に微量なため1500の液晶では消費電力は「0W」となっていました。
発酵というのは文字通り「イースト菌」が増殖している状態ですので、他の菌が少しでも入ってしまうとその増殖を妨げてしまうことがあるのです。ここから再度「こねる」~「発酵」を数回繰り返し、そして美しい「球状態」になると、次は「2回目の発酵」が始まります。
ついに焼きの工程に突入、気になる電気の消費量は?
ついに焼きの工程に突入、気になる電気の消費量は?
約3時間ほど経過したところ、ついに待ちに待った「焼き」が始まりました。
前記しましたように、パン焼き器で最も電力を使用するのはこの「焼き」です。
写真のように、非常に多くの電力を使用しているにのがお分かりになるかと思います。さて、ここまで蓄電量100%を維持していた1500は焼き終えるまでにどのくらい減るのか? パンが焼けるのはもちろん楽しみですが、ポータブル電源のマニアとしてはこの辺も非常に気になるところ。
焼きがはじまって約30分......上記したように、この「焼き」の部分で非常に大きな電力を要します。液晶の表示は「500w」前後に跳ね上がり、1500とパン屋機器がタッグを組んで「焼いているぞ!」という雰囲気といい香りが漂っています。
そして......。「ピーーーーー!」という焼き上がりの音が鳴り響く! ついに完全自家製、1500とソーラー(太陽)のエネルギーで焼いたパンの完成です。
とはいえ、実際には取り出してみないと上手く焼けたのかはわかりません。ヤケドに気をつけて、そっと取り出すと??
おお! なかなか美しく美味しそうに焼けているではないですか!!
すぐにいただきたいのですが、パンは焼きたてを切るのは困難。少し冷えるまで待つとしまして、その間に1500がフル充電状態からどれくらい減っているのかを確認すると?
なんと、残り蓄電量は86%!
これを工程別に書いてみますと
○「こねる」の作業時は約15wを30分程度使用
○「発酵」の作業時は0w
○「焼き」の作業時に約500wを30分程度使用
単純計算ですが、たった14%の電力でパン一斤を一を焼くことができた計算になります。
しかも、我が家ではソーラーパネルで常に充電をしているので、実質、パンを焼くのにかかった電気代は「0円」なのです。それだけでなく、太陽の力でパンを焼いた! という感覚も嬉しく、これはもう「太陽のパン」と言ってもいいのではないでしょうか?
電気代が無料なだけでなく、子供に「このパンは太陽のエネルギーで焼いたんだよ」などお話をしてあげるのも素敵な勉強になるかも?
最後に1500で焼いたパンの写真を掲載いたしますので、皆様もぜひ挑戦してみてください!
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