蓄電池の容量を表す単位は「kWh」
蓄電池の容量を表すkWh(キロワットアワー)は、1,000Wの電力を1時間消費した際の電力量を指します。「1kWh=1,000Wh」と押さえておくと分かりやすいでしょう。仮に容量5kW(=5,000Wh)の蓄電池の場合、1時間あたりの平均消費電力が1,000Wのエアコンを約5時間動作できます。
容量を間違えると「思っていたより短い時間しか家電を動かせなかった…」といった後悔につながる可能性も。この後解説する容量の決め方をしっかりと押さえて、間違いのない蓄電池選びをしてみてください。
蓄電池の容量の決め方3ポイント
蓄電池の容量は、使用時間やライフスタイルによって決め方が異なります。ここで解説する3つの決め方のポイントを押さえて、自分に合った蓄電池をしっかりと選びましょう。
家電の使用時間から逆算する
家庭用蓄電池の容量を決める際は、1日の電気使用量・時間を把握することが大切です。電力量の算出方法は以下の通り。
電力量(kWh)の算出方法 |
出力(W)× 時間÷1,000=電力量(kWh) |
代表的な家電製品の消費電力(ワット数)を覚えておくと「おおよその使用時間が把握できて」便利です。たとえば1kWの場合、冷蔵庫は200W〜500W「2〜5時間程度」で、電気ポットは900〜1,300W「0.8〜1.1時間程度」が目安です。
ただし、実際には性能やメーカーによって消費電力は異なるため、正確に何時間使えるか算出したい方は製品の裏面パネルや取扱説明書を必ずチェックしましょう。
停電時に使用したい家電製品から考える
家庭用蓄電池の電圧は以下の2種類です。
※電圧とは電気を送る圧力のことで、単位はV(ボルト)で表します。
・100V:冷蔵庫、照明、テレビ、PC、スマートフォンを動作できる
・200V:大型エアコン、IHクッキングヒーターを動作できる
200V対応の家電製品を使用したいなら、200V対応の蓄電池が必要です。200V対応の家電製品は消費電力が大きい傾向にあり、蓄電池の残量も減りやすくなります。
従来は100Vの家電製品がメインでしたが、近年は200V対応の製品が数多く販売されています。200Vの家電製品がある場合、200V対応の蓄電池を導入するのはもちろんのこと、容量にも余裕をもたせましょう。
停電時の暮らし方に合わせる
停電時にどの家電製品を何時間使うのかで、蓄電池の容量を算出します。停電を想定する際は「必要最低限の暮らしができるか」をポイントに考えましょう。
必要な電力量(kWh)の算出方法は以下の通りです。
電力量(kWh)の算出方法 |
出力(W)× 時間÷1,000=電力量(kWh) |
たとえば、停電時に必要最低限の暮らしをするために使う家電製品と、その消費電力は以下の通りです。
・冷蔵庫:300W
・リビング照明:30W
・スマホの充電:5W
・テレビ:50W
1日あたりで考えると、それぞれ使用時間の目安は以下の通りです。
・冷蔵庫:24時間
・照明:6時間(夜の起きている時間)
・スマホ:4時間(夫婦2人分の満充電)
・テレビ:3時間(起きている間つけている)
上記の消費電力・使用時間から計算すると、1日あたりに必要な電力は7.57kWhとなります。
冷蔵庫:300(W)×24(時間)÷1,000=7.2(kWh) |
照明:30(W)×6(時間)÷1,000=0.18(kWh) |
スマホ:10(W)×4(時間)÷1,000=0.04(kWh) |
テレビ:50(W)×3(時間)÷1,000=0.15(kWh) |
合計:7.2+0.18+0.04+0.15=7.57kWh |
余裕をもたせて9kWh以上の蓄電池を備えると、照明を明るくしすぎてしまった場合でも電力切れの心配がなく安心です。家族の人数が多い場合や炊飯器など他の家電製品も使いたい場合は、さらに多くの容量がある蓄電池を選びましょう。
容量以外もチェック!蓄電池選びの注意点6つ
家庭用蓄電池は、容量以外の6つの注意点も押さえて選びましょう。
価格が予算に合っているか
家庭用蓄電池の容量を大きくすると停電時に安心ですが、価格も高くなります。蓄電池の使用用途や使用量が予算に合っているのか、確認することが大切です。また家庭用蓄電池には以下の2種類がありますが、「全負荷型」は価格が高くなります。
・全負荷型:すべての部屋に電力を供給できるタイプ
・特定負荷型:指定した部屋やコンセントにのみ電力を供給できるタイプ
全負荷型は200Vに対応していますが、特定負荷型は100V対応の家電製品しか使用できません。消費電力の大きい200V家電に対応できるだけの容量を備えているため、全負荷型は特定負荷型に比べて価格が高いです。全負荷型の蓄電池を購入する際は、予算を超えないように注意しましょう。
「定格容量」ではなく「実効容量」で考えているか
蓄電池の容量には以下の2種類があります。
・定格容量:規定された条件において蓄えることのできる電気量
・実効容量:実際に使用できる電気量
たとえば定格容量が5kWhの蓄電池は、理論上で消費電力100Wの家電製品を最大50時間利用できます。ただし、実際には蓄電池からの自己放電を考慮する必要があり、定格容量どおりの電力を使用できるわけではありません。蓄電池を購入する際は、実効容量を基準に選びましょう。
サイズに応じた設置場所を確保できるか
蓄電池は性能やメーカーによって大きさが異なります。近年発売されている蓄電池はコンパクトな傾向ですが、サイズが大きいと好きな場所に置けない可能性があります。そのため購入する前に設置場所のスペースを確保することが大切です。
さらに室内に置く場合はスペースの確保が困難なことが多くあります。蓄電池を室内置きしたいなら、小型で持ち運びやすい「ポータブル電源」を選ぶのもおすすめです。「Jackery Solar Generator」なら、コンパクトな持ち運び式ソーラーパネルもセットでお得に手に入ります。
保証期間は長いか
蓄電池は精密機器のため、正しい方法で使用しても故障する可能性があります。万が一早期に故障した場合、保証がなければ修理代を自己負担しなければなりません。故障するリスクを想定すると、以下の2つが重要です。
・保証期間:長いほど良い
・保証内容:機器保証・容量保証は必須。自然災害補償があるとより安心
保証期間や保証内容は製品・メーカーや購入した場所により異なるため、必ず確認しましょう。
使い方に見合った定格出力があるか
定格出力とは電子機器の仕様で、その機器が安定して出力できる最大の電気量を指します。蓄電池の定格出力が使いたい家電製品の消費電力の合計を上回っていないと、正常に家電製品が動きません。
定格出力は蓄電池の性能やメーカーによって異なります。蓄電池を購入する際は、必要な家電製品の消費電力に合った蓄電池を購入することが重要です。
使用可能回数は多いか
蓄電池は使用するとバッテリーが経年劣化していくため、充放電できる回数(サイクル数)に上限があります。1サイクルは蓄電残量0%から100%まで充電を行い、再び0%まで放電するまでを指します。
サイクル数はメーカーや性能によって異なるため、購入する際は蓄電池のサイクル数を確認しましょう。例として4,000サイクルの場合は「毎日1回全容量を使用→充電」と繰り返しても10年以上使えます。
なお当社のポータブル電源「Jackery Solar Generator 2000 Plus」も、据付型蓄電池に負けない2kWhの容量で10年以上の長寿命を実現しています。低価格で長く使える蓄電池が欲しい方は、ぜひ「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を検討してみてください。
4人家族の蓄電池の目安容量を計算
一般家庭が1日に使用する家電製品とその消費電力、そして1日の想定使用時間から、4人家族の蓄電池の目安となる容量を計算してみましょう。
家電製品と消費電力 |
1日の想定使用時間 |
1日の想定消費電力 |
スマホの充電 5W |
4時間 |
20W |
ノートPCの充電 50W |
4時間 |
200W |
炊飯器 平均300W |
1時間 |
300W |
液晶テレビ 50W |
4時間 |
200W |
冷蔵庫 平均200W |
24時間 |
4,800W |
電子レンジ 1,000W |
0.5時間 |
500W |
ドライヤー 1,200W |
0.5時間 |
600W |
電気ケトル 1,200W |
0.5時間 |
600W |
エアコン 平均500W |
4時間 |
2,000W |
※消費電力や想定使用時間はあくまで目安であり、使用する機種や生活スタイルによって変わります。
上記を合計すると、1日の想定消費電力は9,220Whとなりました。つまり4人家族の場合、蓄電池に約10kWhの実効容量があれば十分に電力をまかなえそうです。エアコンやドライヤーなどをもっと長く使いたいなら、11kWh以上の容量に余裕がある蓄電池を選んだ方が良いでしょう。ただし蓄電池の容量が大きくなるほど価格も上がるため、それだけのお金を払う価値があるかはしっかり考えてください。
これから太陽光発電&蓄電池を導入するなら「Jackery Solar Generator」がおすすめ
容量を気にして太陽光発電&蓄電池を導入するなら「Jackery Solar Generator」がおすすめです。「Jackery Solar Generator」は、ポータブル蓄電池と折りたたみソーラーパネルのセットモデル。ポータブル蓄電池とはソーラーパネルやACコンセントから電気を貯めて、持ち運んでどこでも電力を使用できる大容量バッテリーのことで、アウトドア用の電源や災害時の非常用電源として注目を集めているアイテムです。
Jackeryは、11年間で300万台以上のソーラーパネル・ポータブル蓄電池を販売しています。実績と信頼のある「Jackery Solar Generator」の魅力を見ていきましょう。
据付型蓄電池ではできない容量拡張がラクラク
据付型蓄電池は一度設置するとバッテリー拡張が難しいのがデメリットです。一方でJackeryが提供する下記2つのポータブル蓄電池なら、拡張バッテリーを使って簡単に容量を増やせます。
・Jackery Solar Generator 2000 Plus:2kWh~12kWh
・Jackery Solar Generator 1000 Plus:1.2kWh~5kWh
「最初は最低容量からスタートして、使い方に応じて拡張バッテリーを追加購入する」というスタイルで使えるのが最大のポイント。自由に拡張し、自分の暮らしにあわせた容量のポータブル電源を手に入れましょう。
持ち運んで好きな場所で使える!キャンプや車中泊でも大活躍
持ち運びができる「Jackery Solar Generator」は、キャンプや車中泊でも大活躍します。
キャンプ場では料金が割高な「電源サイト」を利用しない限り、電源がないケースがほとんどです。据付型の蓄電池は家でしか使えませんが、ポータブル蓄電池なら持ち運んで好きな場所にケーブルを繋ぐだけでOK。
冬キャンプでテント内に「ホットカーペット」を敷いて簡易的なこたつを作って地面からの冷気を防いだり、車中泊に小型のヒーターを持ち込んで暖を取ったりすれば寒さ対策ができます。
また、ガス・ガソリン式の発電機と異なり燃料を使わないため、一酸化中毒のリスクがない点も車中泊で好まれる理由です。車中泊で安全に快適な旅を実現したい方は「Jackery Solar Generator」を選びましょう。
価格が圧倒的に安い!長期保証で安心
経済産業省のデータを参考にすると、家庭用蓄電池の相場は工事費を含めて、13.9万円/kWhとなっています。またソーラーパネルの相場は26.1万円/kWです。たとえば2kWhの蓄電池と1kWのソーラーパネルを購入するのに、539,000円かかります。
参考:経済産業省(39ページ)
参考:経済産業省(22ページ)
対してJackeryの2kWh(2,042Wh)ポータブル電源+200Wソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は定価355,000円と圧倒的に安いです。さらに保証期間は最大5年間と、初めての方でも安心。価格が安くて保証期間の長い「Jackery Solar Generator」で太陽光発電&蓄電池をスタートしましょう。
おすすめは「Jackery Solar Generator 2000 Plus」
・2,042Whの大容量と定格出力3,000W(瞬間最大6,000W)
・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、サイクル数4,000回と10年以上の長寿命
・最大24kWhまで自由拡張でき、据付型蓄電池を超えるレベルの容量まで増やせる
・ソーラーパネルを6枚まで増設すると、たったの2時間でフル充電完了
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、2kWh(2,042Wh)の大容量と定格出力3,000Wのポータブル電源2000Plusとソーラーパネル200Wをセットにしたものです。エアコンと冷蔵庫を同時に動かせて、5人以上の大家族でも安心。拡張バッテリーを接続することで、最大24kWhと据付型蓄電池を超えるレベルまで容量を増やせます。ポータブル電池は、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、サイクル数4,000回と10年以上の長寿命で長く使用できる点も魅力の1つです。
また、これだけのハイスペックにもかかわらず「取っ手・キャスター付き」で持ち運びもラクラクなため、下記のシーンでも大活躍します。
・キャンプ:炊飯器を使って安全に炊き立てご飯を食べられる
・車中泊:エンジンを切った状態でも液晶テレビが見られる
・DIY:電源が届かない場所でも作業ができる
・釣り:投光器を使って魚を集められる
またソーラーパネルを6枚まで増やすと、たったの2時間でフル充電が完了します。蓄電池に劣らない大容量で圧倒的に安いポータブル電源、「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を選んで停電時に備えましょう。
まとめ
蓄電池を選ぶ際は容量も大切ですが、出力や寿命も考慮しないと思ったように使えない場合があります。また据付型の蓄電池は家でしか使えないため、持ち運べるポータブル電源の導入もおすすめです。
持ち運びができるポータブル電源とソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator」なら、キャンプや車中泊などあらゆるシーンで使用できます。蓄電池に比べて圧倒的に安く、最大5年間の長期保証もあるため、後悔したくない方は「Jackery Solar Generator」を選んでみてください。
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