冬キャンプで美味しいホットワインを!プロが教える本格レシピ
冬キャンプの楽しみの1つが、温かい飲み物を楽しむこと。特にホットワインなどのアルコールは体をポカポカと温めてくれます。せっかくだから、今年の冬は本格的なホットワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。そこで今回は東京・下北沢でワインスナック DAMIANなど3軒のお店を営む、後藤夫婦の女将・後藤麻里奈さんにJackery ポータブル電源 1500とIH調理器を使って、本格的なホットワインの作り方を伺いました。
ホットワインに合うワインの選び方とは
ホットワインに合うワインの選び方とは
「ホットワインは中世の頃からドイツやフランス、北欧などで飲まれている歴史のある飲み物ですが、もともと余ったワインを美味しく飲むために生まれた飲み物です。そのため、特別なワインではなく、スーパーで売っているお手頃なワインで大丈夫です。ぶどうの品種はカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーなどの品種がおすすめですが、余ったワインを入れても構わないです」と後藤さん。
ただし、選ぶ際のポイントとしては「”フルボディ”と呼ばれる重いワインを選んでください」とのこと。
ワインの裏面のラベルに1~5で表示される、ワインの重さを示す数値があれば、そちらを確認し、4か5を選ぶとコクのあるホットワインに仕上がるそう(※必ずしもラベルに表示があるわけではありません)。
逆に「ライトボディ」と呼ばれる軽いワインで作ると、あまりコクのない期待外れなホットワインに仕上がってしまうため、必ず重いワインを選ぶようにしましょう。
材料のポイント
材料のポイント
後藤さんのレシピは、ドイツ人の友人に教わったものを5年かけて毎年改良してきたオリジナルのレシピ。こだわりについて聞いてみると、「5種類のスパイスを加えることで、体を温める効果もありながら、深みのある味にしつつ、はちみつで甘味を足し、ヘネシー、アップルワインなどのお酒を追加することで、お酒好きの人にも喜んでいただけるものを目指しました」(後藤さん)
ホットワインは、スパイスの効果で体も温まるため、まさに冬キャンプにはぴったり。材料は以下の通りです。
<材料>
赤ワイン2本
リンゴ 1個
オレンジジュース 200ml(小さいパックジュース1パック)
スターアニス1個
シナモン2~3本
ジュニパーベリー ティースプーン1杯
ブラックペッパー ティースプーン1杯
グローブスホール ティースプーン1杯
ニッカアップルワイン 200ml
ヘネシー(コニャック) 150ml(ウィスキーで代用可)
はちみつ 大さじ 4杯
ホットワインの作り方
ホットワインの作り方
①皮付きのリンゴを8等分にカットして、さらに厚さ3cm程度にカットする。
②大きめの鍋に赤ワインを2本入れる。
③リンゴを鍋に加えて、オレンジジュース、スパイスを全て入れて中火で煮る。
④沸騰直前まで温めたら、ジュースのパックを軽量カップとして使いながらアップルワイン、ヘネシーを加え、はちみつを入れる。
⑤30分ほど弱火で煮て、濾して最後にシナモンをグラスに添えたら出来上がり。すぐに飲まない場合はビンなどの保存容器に入れる。
「ポイントは、スパイスはもちろんですが、ニッカアップルワインとヘネシーですね。これにより、ただ甘くて温かいだけのホットワインではなくなります。はちみつとヘネシーの量はお好みで微調整してくださいね。すっきりとしたい時は飲む直前にレモンを入れるのもオススメです。また作ったワインはビンに入れて1日寝かすと味がまろやかになりますよ」(後藤さん)
実際に飲んでみると、普段飲んでいるワインとは全く別物で、ちょっとスパイシーで甘味のある飲みやすい味。豊かな香りとコクのある味わいを楽しみながら、すぐに体全体が温かくなるので、冬キャンプにもピッタリです。
なお、このホットワインは「1ヶ月程度は冷蔵保存ができます」(後藤さん)とのことなので、キャンプ場で作る以外に、事前に作って保存しておくことで、冬の間にいつでも美味しくいただくことができます。ぜひこの冬はキャンプでホットワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
撮影協力:南信州すずり焼肉SUZURO
●教えてくれた人
後藤 麻里奈さん
東京下北沢でビストロ酒場abill、ワインスナック DAMIAN、南信州すずり焼肉SUZUROの3店舗を経営する後藤夫婦の女将。元「王様のブランチ」レポーター、MCとしても活動しており、現在は下北沢でラジオ局の立ち上げにもかかわっている。
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