1.冬の登山が人を魅了する3つの理由
冬の登山は、他の季節よりも準備が必要になりますが、その分魅力に溢れています。一度冬の登山を体験すれば、雪山の心地よさと絶景に魅了されること間違いありません。冬の登山が人を魅了する3つの理由は、以下のとおりです。
●雪山が美しい
冬の登山における最大の魅力は、雪山の美しさと言っても過言ではありません。見渡す限りの銀世界に足を踏み入れると、自然が織りなす以下のような造形美が見られます。
冬の雪山でしか見れない景色 |
特徴 |
スノーモンスター |
降雪と吹雪により、樹氷が雪の塊になった姿 |
氷瀑 |
凍った滝に雪が纏わりついた姿 |
雪庇 |
雪によって風下に張り出た雪の塊 |
霧氷 |
氷点下の環境で霧粒が風で樹木に吹き付けられ、氷となって付いた姿 |
●空気が澄んでいる
冬は空気が澄んでいるので、眺望がよいのも魅力の一つです。冬は空気の乾燥によって、大気中に含まれる水蒸気が減少するため、夏よりも空気が澄んでいます。遠くの景色まで見渡せるので、冬の山々と青い空が織りなす絶景に魅了されること間違いありません。
前述したような造形美の輪郭もはっきりと視認できるので、山頂から見下ろした時の情報量の多さに圧倒されるでしょう。空気は冷たいですが、深呼吸すると心地よさを感じます。
●混雑を避けられる
夏や秋といったハイシーズンに比べて人が少ないのも、冬の登山の魅力です。登山道の渋滞がないので、自分のペースでゆっくり登れます。雪を踏みしめる音や鳥のさえずり、透き通った空気、雪の造形美など、五感をフルに活用して登山を堪能できるでしょう。
ただし、年末年始は冬山登山期で最も人が訪れる時期です。地面が踏み固められて歩きやすく、人がいる安心感もあるので、冬山初心者は年末年始に訪れてみてもよいでしょう。
2.初心者必見!冬の登山に必要な服装
冬の雪山は、体感温度が-20℃になるほどの極寒な環境です。外からの冷気を遮断し、中からの汗による冷えを防ぐためには、レイヤリングを活用しましょう。冬の登山に必要な服装を、3層のレイヤーごとに紹介します。
●ベースレイヤー
肌着に相当するベースレイヤーに着用する服装は、汗冷えを防ぐために速乾性が重要です。汗を衣服が吸い取ってくれたとしても外に放出しなければ、すぐに汗冷えしてしまいます。
特に綿100%は乾きづらいので、冬の登山には適していません。一方のウール混は、速乾性と保温性を兼ね備えているので、汗冷えを防いで温かく過ごせます。
●ミドルレイヤー
中間着にあたるミドルレイヤーは、保温性を重視します。登山中に着用するミドルウェアには、汗を外に逃がしてくれる速乾性も重要です。
休憩中には動いていない分、寒さをより感じやすくなるので、保温性に長けている中綿の入ったジャケットを別に用意しておきましょう。登山中には、保温性はそのままに通気性・速乾性に優れたフリースがおすすめです。
●アウターレイヤー
アウターレイヤーは、防風・防水の役割を担います。本格的な雪山の登山では、冬用のジャケットが欠かせません。
厚手で強風に耐えられる上に、雪が入りにくい構造になっており、動きやすい設計のアウターを選びましょう。突然の雨や積雪に備えて、防水対策が施されているかも重要です。
3.冬の登山装備に必要な小物類3選
冬の登山で注意しなければならないのは、寒さだけではありません。遭難や滑落に備えたアイテムも必要になります。冬の登山装備に必要な小物類は、以下のとおりです。
●帽子
冬の登山では吹雪く可能性があるので、帽子は必需品です。頭や首回りの熱を逃がさないための寒さ対策としても大活躍します。標高が高くなるにつれて紫外線の量も多くなるので、日焼け防止にも役立つでしょう。
冬の登山で着用する帽子の種類と主な特徴は、以下のとおりです。
帽子の種類 |
特徴 |
ニット |
・保温性が高い ・安価で入手できる ・おしゃれなデザインが多い |
ハット |
・つばが360℃付いており、日除け効果が高い ・アウターのフードは被れない |
バラクラバ |
・目以外が覆われており、保温性と速乾性に優れている ・コンパクトにできて、持ち運びやすい |
●ヘッドランプ
冬は日が短くなるので、日帰りでもヘッドランプが必要です。予期せずに下山が遅くなってしまうと、日が暮れた暗闇の中で移動しなければなりません。ヘッドランプは夜の下山における生命線になるので、予備の電池も用意しておきましょう。
ポータブル電源と充電式のヘッドランプを用意しておけば、充電切れになる心配は不要です。充電式に使われているリチウムイオン電池は、アルカリ乾電池よりも低温環境に強く、冬の登山でも性能を十分に発揮できます。
●ピッケル
雪山の登山では、ピッケルも携帯している必要があります。ピッケルは、以下のような場面で役立ち、滑落による事故を防いでくれます。
・杖の代わりとして上体のバランスを保つ
・急斜面で足がかりにする
・転倒した際に滑落を防ぐ
シャフトがカーブしているものは地面に刺しやすいので、初心者におすすめです。
4.冬の登山で役立つポータブル電源3選
冬の登山では、早朝から歩き出すために前乗りして車中泊をする方も多いのではないでしょうか。また、冬の登山では万全な寒さ対策が欠かせません。そこで重宝するアイテムが、ポータブル電源です。
ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。冬の車中泊や登山中にポータブル電源が活躍する場面は、以下のとおりです。
・電気毛布や電熱ウェアに給電し、快適な気温で登山を楽しめる
・休憩ポイントでケトルを使い、簡単に温かい料理が食べられる
・遭難対策として、スマホやLEDライトの電気供給源を確保できる
・美しい雪山の景色を撮影するためのカメラをフル充電にしておける
ポータブル電源があれば、冬の登山のハードルがグッと下がり、誰でも気軽に楽しめるようになります。冬の登山に持参するポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。
業界最大級の軽量コンパクト設計を誇るので、荷物が多くなる冬の登山でも気軽に持ち運べます。最大25%の発電効率を実現するソーラーパネルを使えば、登山の最中に充電が切れる心配もありません。
耐衝撃性や耐久性、放熱性に優れているので、雪山でも安全に使用できます。冬の登山で活躍するおすすめの機種を見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量99Wh、定格出力128WのJackery ポータブル電源 100 Plusと、出力40Wのソーラーパネルのセットです。6つのバッテリー保護機能と耐火性を備えているので、登山中や休憩ポイントで安全に使用できます。
手の平サイズのコンパクトボディのポータブル電源と折りたたんでタブレットサイズになるわずか1.2kgソーラーパネルなので、持ち運びの邪魔になりません。スマホや一眼レフ、LEDライトの充電用におすすめのモデルです。
●Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと、出力40Wのソーラーパネルのセットです。世界累計50万台以上を販売したJackeryの大ヒットモデル「240」の後継機であり、容量・出力共にパワーアップしています。
約3.6kgと軽量コンパクト設計なので、登山用バックパックに収納して気軽に持ち運べます。暖房機器を稼働して、冬の登山の寒さ対策を万全にしたい方に、おすすめです。
●Jackery Solar Generator 300 Plus 40W Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 300 Plus 40W Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量は288Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 300 Plusと、出力40Wのソーラーパネルのセットです。折り畳むとタブレットサイズになるソーラーパネルと、コンパクトモデルのポータブル電源なので、登山用バックパックに収納できます。前日の車中泊や冬の登山で、暖房機器や調理家電を稼働したい方におすすめです。
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5.初心者に知っておくべき冬の登山の注意点3選
冬山の危険度は、他の季節と比べ物になりません。身を守るための準備を怠っていると、命取りになるでしょう。初心者が知っておくべき冬の登山の注意点は、以下のとおりです。
●吹雪から身を守る装備を持つ
吹雪で視界が遮られると、遭難や低体温症の危険が高まります。寒冷に耐えられるウェアを着用し、視界不良への対策として地形図やコンパス、GPSを携帯しましょう。
スマホ用の登山地図アプリも、現在地を把握するために活躍します。引き返すルートを把握するための目印になる、旗竿やカラーテープも必要です。
●初心者だけの入山は控える
吹雪や雪崩に油断してかかると、命を落とす危険があります。初心者の方は、必ず経験豊富な山岳ガイドと一緒に登りましょう。冬山は天候の変化が急で、突然の吹雪や低温に見舞われることが多く、視界も悪くなりがちです。
雪に覆われた登山道で道が分からなくなれば、ルートを誤るリスクも高まります。初心者はトラブルが発生した際にパニックを引き起こし、余計に体力を消耗しかねません。
●雪崩を警戒する
雪の斜面を登る際は、常に雪崩を警戒してください。音に注意するために、登山中はラジオや音楽を消しておく必要があります。
視界の良い場所では、横移動をして雪崩の直撃を避けましょう。視界が悪い場所では、岩陰に身を隠すのが得策です。万が一、雪崩に巻き込まれるのを避けられない場合は、ジャケットでエアポケットを作り、呼吸を確保してください。
6.冬の登山に関するよくある質問
最後に、冬の登山に関するよくある質問を紹介します。登る山を選ぶ際には、自身のスキルと難易度が一致しているかを確かめる必要があります。冬の登山に潜む危険を理解し、適切な装備を携えて、冬山に挑戦してください。
●冬用登山靴を選ぶ際のポイントは?
冬用の登山靴は、寒さや雪に対応した造りになっています。保温性の高いゴアテックスが使われた登山靴を選べば、氷点下の稜線でも温かく過ごせます。また、冬用の登山靴にはアイゼンを装着する必要があるので、硬い雪を削れるよう硬いソールを選びましょう。
●雪崩が起きやすい場所の特徴は?
雪崩には、表層雪崩と全層雪崩の2種類があります。表層雪崩はすべり面が積雪内部にあるのに対し、全層雪崩はすべり面が地面にあるのが特徴です。それぞれの雪崩が起きやすい場所について、紹介します。
雪崩の種類 |
起きやすい場所 |
表層雪崩 |
・急傾斜の斜面 ・雪庇や吹き溜まりができている斜面 ・積雪の上に、短時間に多量の降雪があった場所 |
全層雪崩 |
・過去に雪崩が発生した斜面 ・斜面に積雪の亀裂が発生している場所 |
●冬に登山する山の選び方は?
冬に登山する山を選ぶ際は、小屋があって多くの人が入山しているかを重視しましょう。トレースがはっきりしているので、初心者には扱いが難しいラッセルが不要のケースもあります。さらに、夏山で登ったことのある山であれば、ある程度の地形を把握しているため、リスクを事前に予測できるでしょう。
まとめ
冬の登山では、他の季節にはないような雪山の絶景が見られます。スノーモンスターや氷瀑、雪庇など、壮大な造形美に圧倒されるでしょう。冬の登山を快適に楽しむには、万全な装備と身を守るための知識が欠かせません。
この記事で紹介した注意点を頭に入れて、冬の登山を満喫してください。
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