キャンプにソーラーパネルは必要?おすすめの理由と選び方を紹介
非日常感や自然を味わえることで人気のキャンプ。電力の供給源として、キャンプでソーラーパネルを利用する人が多いことをご存じですか。今回は、キャンプで使えるソーラーパネルの種類や、キャンプでソーラーパネルを利用したほうがよい理由について解説しました。また、ソーラーパネルを購入する際の選びかたのコツも紹介しています。キャンプでの利用にぴったりなソーラーパネル製品も具体的に紹介しているため、ソーラーパネルをキャンプで利用したい人はぜひ参考にしてください。
そもそもソーラーパネルとは?
ソーラーパネル(ソーラーチャージャー、ソーラー式充電器)とは、太陽光で発電するパネル状の設備です。
住宅などの屋根の上に設置して利用する製品が有名ですが、持ち運べる大きさで比較的小型のポータブルソーラーパネルも数多く販売されています。
ポータブルソーラーパネルは電源のない場所でも電気を使えるのが大きな魅力で、キャンプなどのアウトドアレジャーや、屋外イベントなどでもしばしば利用されます。
再生可能エネルギーを利用しているため、地球環境に負荷を与えないことも特徴です。
キャンプで使えるソーラーパネルの種類
・折りたたみのタイプ
折りたたんで持ち運ぶことのできる、折りたたみタイプのソーラーパネルです。
発電量が高い傾向にあり、キャンプで使用する電気ケトルやハロゲンヒーターなど、消費電力の多い電化製品の電力もまかなえます。
ただし、パネル自体には電気をためておく機能がないため、ポータブル電源やモバイルバッテリーなどの機器を別で購入しなければならないことには注意が必要です。
・小型のモバイルバッテリータイプ
モバイルバッテリーにソーラーパネルが搭載されている製品です。
重量は1キロ前後と比較的軽量で、持ち運びも簡単なことが大きなメリットです。また、太陽光だけでなくAC電源からも充電できるため、キャンプだけでなく、普段使いに利用する人もいます。
折りたたみタイプのモバイルバッテリーに比べて発電量は少ないため、キャンプでは主に、用途を絞ったサブ電源として使用することをおすすめします。
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キャンプでソーラーパネルがおすすめな理由
・発電時に音が出ない
ソーラーパネルは、発電時に音が出ないことが大きなメリットです。
キャンプ場では、静かな時間を楽しみたいと思っている人も多いでしょう。必要以上の音を出さずに利用できるソーラーパネルは、キャンプにうってつけの製品です。
発電機の場合、静音をうたった製品でも50dB〜80dB程度(換気扇の音〜鉄道の線路脇程度)の音が出るため、場合によっては騒音被害を出してしまうこともあります。エンジンを稼働させて発電する仕組みである以上、音を完全になくすことはできません。
キャンプ場によっては発電機の使用が禁止されていることもあるため、キャンプで発電を検討している場合は、発電機以外の方法で電気を確保することを検討してみてください。
・燃料が不要
ソーラーパネルは発電機と異なり、燃料を使わず発電できます。キャンプ前に燃料の残量を確認するなどの準備が不要なため、気軽にレジャーを楽しめるメリットがあります。
また、発電機の給油は法律において、セルフでの給油が禁止されています(消防法危第25号通達より)。
さらに、ガソリンスタンドによっては行政指導などがあり、店員さんであっても給油ができないケースも。キャンプ場付近で給油をする際は、ガソリンスタンドが給油に対応しているか確認せねばならず、それなりの手間がかかってしまいます。
また、発電機を利用している場合、キャンプ中にもしも燃料切れを起こすと、その後は電化製品を利用できなくなってしまいます。
太陽の当たる場所に設置するだけで発電できるソーラーパネルのほうが、キャンプでの利用には向いているといえるでしょう。
・持ち運びしやすい
ソーラーパネルは、発電機に比べて軽量で持ち運びしやすい製品が多くそろっています。
発電機の重量はおよそ14キロ程度が平均的です。加えて、これに燃料の重さが加わるため、キャンプなどのアウトドアレジャーでは大きな負担になってしまうことも。
一方のソーラーパネルは3〜8キロ程度の製品が一般的で、サイズも発電機に比べてコンパクトなため、持ち運びが前提のキャンプには適しています。
・スマホやタブレットの充電ができる
キャンプ中でも、スマホやタブレットなどの携帯端末はおおいに活躍します。天気を調べたり、地図を検索したり、風景を撮影したりと、楽しい思い出づくりのためには欠かせません。
いざというときに充電切れを起こしてしまうリスクを避けるためにも、キャンプの際には太陽が出ていればいつでも発電や蓄電できるソーラーパネルの利用を検討しましょう。
最近では風力発電を利用した家庭用の発電機も市販されていますが、無風の日には利用できない他、ソーラーパネルに比べて発電スピードの面でおとるなどのデメリットも。
充電切れのリスクを防ぐためにも、キャンプではソーラーパネルを利用するのが無難であるといえるでしょう。
キャンプで使うソーラーパネルの選び方
●出力数の違い
まずは、出力数の違いです。出力数が増えるごとに、キャンプで使える電化製品の幅が広がると理解しましょう。
たとえば、ハロゲンヒーターや電気ケトルなど消費電力の大きい電化製品を利用したい場合は、出力数の高い電源(ポータブル電源など)を利用する必要があります。大容量のポータブル電源は充電にも時間がかかります。短時間で効率よく発電ができる、大出力のソーラーパネルを選びましょう。
出力数の目安は、おおむね80W〜120Wと表記されているものが高出力にあたります。
●変換効率の確認
変換効率とは、ソーラーパネルに当たった全ての太陽光のうち、どの程度の割合を電気に変換できるかのことをいいます。発電量が同水準のソーラーパネルであれば、変換効率が高いソーラーパネルのほうが小さいサイズで効率的に発電ができます。
現在(2023年1月時点)販売されているポータブル型のソーラーパネルであれば、おおむね変換効率20パーセント以上の製品を選べば、高水準といえるでしょう。
関連人気記事:ソーラーパネルの発電効率を高める方法と充電時間の比較
●給電ポート
折りたたみ式のソーラーパネルは基本的に蓄電機能を持たず、単体では電化製品への給電ができません。ただし、製品によってはパネルにUSBポートが搭載されており、単体でもスマートフォンやタブレットなどが充電できるものがあります。
ポータブル電源などを経由させる必要がなくなるため、手軽に給電ができます。キャンプまでの移動中や、設営までの待機時間にサッとスマートフォンをフル充電にするなどの使い方が可能です。
キャンプの際は、給電ポートつきソーラーパネルの導入を検討しましょう。
●耐久性
持ち運びの際に落としてしまうことも考えられるため、物理的な衝撃に強い、耐久性のあるソーラーパネルを選びましょう。
また、キャンプは屋外レジャーであるため、急な雨や砂ぼこり、雪などに見舞われる可能性が常にあります。防水性や防塵(ぼうじん)性を持ったソーラーパネルを選ぶことで、予期せぬ天候の変化に対応できます。
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●PSEマーク
PSEマークとは、電気用品安全法の基準をクリアした電化製品に付与されるマークのことをいいます。
モバイルバッテリータイプのソーラーパネルは、国内での製造、輸入、販売に際して必ずPSEマークを提示することが法律で定められています。
PSEマークがついていない製品は大きな事故や、けがなどにつながる可能性もあります。絶対に利用しないようにしましょう。
●サイズ
ソーラーパネルの発電効率は、パネルの面積によって増減します。同じスペックのソーラーパネルであれば、面積が大きいものほど発電効率が高まり、結果として発電量も増える傾向にあります。
キャンプが数日間にわたる場合や、ドライヤーや冷蔵庫など大型家電を利用したい場合は、できる限り大きなサイズのソーラーパネルを選びましょう。
また、キャンプで利用する際に気になるのが持ち運びの利便性です。ポータブルタイプのソーラーパネルであれば、取っ手がついている、手で持ちやすい製品を選びましょう。
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キャンプで使えるソーラーパネルならJackeryがおすすめ!
Jackery(ジャクリ)は、アメリカを代表するポータブル蓄電池・ソーラーパネルメーカーです。世界累計販売台数200万台を突破しており、安全機能や地球環境に配慮した製品を販売しています。ここでは、Jackeryのソーラーパネルの中から、キャンプで使えるポータブルソーラーパネルを2つ紹介します。
●Jackery SolarSaga 100
「Jackery SolarSaga 100」は、Jackeryが販売しているソーラーパネルのうち、2番目に大きな発電量を持つ製品です(2023年1月時点)。
100Wの発電量を持ち、車載冷蔵庫を3日弱(約66時間)稼働させられる蓄電池を約17時間(1枚の場合)でフル充電できます。
蓄電池を利用しない場合でも、USB端子を備えているため単体でスマートフォンやタブレットなどの充電が可能です。
折りたたんだときのサイズは、縦61センチ、横53.3センチ。厚みは3.5センチのため、使わないときでも収納に場所を取りません。
耐熱・耐食性のある素材を使用し、粉塵の侵入を完全に防ぎ、かつ水流にも耐える防塵(ぼうじん)・防水性能を持っています。
●Jackery SolarSaga 200
「Jackery SolarSaga 200」は、Jackeryが販売するソーラーパネルの中で最も発電量の高い製品です(2023年1月時点)。
200Wの発電量を誇り、車載冷蔵庫を丸5日間(120時間)稼働させられる蓄電池でも、15時間(1枚)でフル充電できるほど。最速(6枚)は2.5時間でフル充電できます。
変換効率も24.3パーセントとかなりの高水準ですから、安心して利用ができます。高い変換効率と発電量にもかかわらず、収納時のサイズは縦61.5センチ、横54センチ、厚みは4センチ。かさばらず収納できるのが魅力です。
こちらも「Jackery SolarSaga 100」と同じく、素材は耐熱・耐食性を持ち、防塵(ぼうじん)・防水性能も兼ね備えています。
期間の長いキャンプや、防災対策にも適したソーラーパネルです。
まとめ
キャンプで利用する電化製品の電力源として利用できるソーラーパネル。モバイルバッテリーと一体になっているタイプの他、折りたたんで利用できるタイプの製品もあります。
ガソリンを使った発電機や風力発電機と異なり、静音性が高く持ち運びやすいソーラーパネルは、キャンプにもぴったりです。
また、ソーラーパネルを導入する際は、容量や給電ポートの有無、耐久性などに気をつけて選ぶことが重要です。
目的に合ったソーラーパネルを選ぶことで、理想のキャンプを実現させましょう。Jackeryポータブル電源の製品一覧は、こちらからご覧ください。
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