1.宿泊登山は山小屋泊がおすすめ
宿泊を伴う登山には、テント泊と山小屋泊という二つの選択肢があります。テント泊は、外にテントを設営することになるので、自然を感じながら、不自由さを楽しめるのが魅力です。しかし、天候や虫などの外的な影響を受けやすく、初心者にはおすすめできません。
一方で、室内で過ごせる山小屋泊には、以下のような魅力があります。
・生活空間を作るためのキャンプギアを持っていく必要がない
・野生動物や害虫の被害を受ける心配がない
・山小屋ならではの美味しいご飯が食べられる
・滞在中は天候の影響を受けない
日帰りで忙しい登山を避けたい方は、ぜひ山小屋泊を取り入れてみましょう!
2.山小屋泊の持ち物の選び方とは
テント泊ではなく、山小屋泊を選ぶメリットとして、荷物を軽量化できる点が挙げられます。室内で快適に過ごせるため、つい余計な物を持っていきがちですが、山小屋泊のメリットを最大限享受するために、必要最低限かつ軽量コンパクトな持ち物を選びましょう。
また、山小屋が位置する標高やエリア、季節によって気温は異なります。現地の気温を下調べした上で、山小屋で着る服装を選ぶのが良いでしょう。
3.初心者必見!山小屋泊に最低限必要な持ち物7選
山小屋には最低限の設備が備わっているとはいえ、日帰り登山とは異なり、山で泊まるための道具が必要です。また、山小屋では複数人と相部屋になる可能性が高く、快眠グッズも欠かせません。山小屋泊に必要な持ち物を紹介します。
●バックパック(ザック)
山小屋泊や登山の持ち物を収納するためにバックパックが必要です。お泊りするための着替えやアメニティ、防寒着なども入れるので、日帰り登山用よりも大きめサイズの30L〜50Lを選びましょう。容量も重要ですが、自身の背面長に合った長さのザックを選ぶことで、体への負担を最小限にできます。
●小型ポータブル電源
山小屋によっては、必要最低限の設備しか備わっていない場合があるため、気温対策や加熱調理が簡単に行えるポータブル電源を持っていると重宝します。
ポータブル電源とは、大量の電気をバッテリーに溜め込み、コンセントがない場所でも電化製品を動かせる、持ち運び便利な機器ことです。山小屋泊に小型ポータブル電源があると、以下のような場面で活躍します。
電気毛布や扇風機で、簡単に気温調節が行える
・電気ポットで沸かしたお湯で、スープやカップ麺が食べられる
・ドライヤーを使って髪を乾かせる
・山頂の絶景を撮影するためのカメラをフル充電にしておける
登山中や山小屋で使用するポータブル電源は、安全性と耐久性に優れているJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているので、10年以上もアウトドアシーンで活躍してくれますよ。
●着替え
山の中腹までの登山でインナーに汗が染み込んでいるので、着替えが必要です。ウェアの構造「レイヤリング」を採用すれば、汗を吸収しているベースレイヤーのみを着替えるだけで済みます。荷物を最小限にできるので、ぜひ取り入れてみてください。
●フリース
登山中や山小屋での中間着や防寒着として活躍するフリース。化学繊維を使った起毛した素材が使われているのが特徴で、保温性や透湿性、伸縮性などに優れています。
フリースには主に以下の3種類があるので、運動量や気温に合ったものを選びましょう。
フリースの種類 |
特徴 |
マイクロフリース |
・両面が短く起毛している ・保温性、透湿性、吸汗速乾性、伸縮性を備える |
グリッドフリース |
・肌面のみが起毛している ・こもった熱や湿気を格子状の溝から排出する ・運動量の多い標高の高い登山におすすめ |
ハイロフトフリース |
・両面が長く起毛している ・マイクロフリースよりも保温性に優れている ・標高の高い山小屋での防寒着におすすめ |
●水筒
登山中の水分補給用に水筒があると便利です。浄水した水や湧水がもらえる山小屋もあるので、翌日の登山で必要になる水分を確保できます。また、ペットボトルを必要量持っていくよりも荷物が少なくなるので、身体への負担を軽減できますよ。
●耳栓
テント泊と異なり、山小屋では大部屋で複数人と寝泊りする場合があります。他の登山客のいびきに睡眠を阻害されないために、耳栓を持っていくと良いでしょう。山小屋では、翌日の登山に向けて体力を回復させることが重要です。睡眠の質は、登山の安全性にも直結するので、快眠対策は徹底するようにしましょう。
●衛生用品
歯ブラシや汗拭きシートといった衛生用品は、山小屋に置いていないケースもあります。不衛生な状態でいると、肌のトラブルが起きたり、悪臭を放ったりと、気持ちの良い登山は望めません。歯ブラシや汗拭きシート、日焼け止めといった衛生用品も忘れずに持っていきましょう。
4.女性が山小屋泊に持参すべき持ち物3選
女性の山小屋泊には、生理やスキンケアのアイテムも必要です。山小屋泊では入浴できない場合もあるので、選ぶアイテムも変わってくるでしょう。女性が山小屋泊に持参すべきアイテムは、以下のとおりです。
●メイク用品・メイク落とし
ファンデーションやパウダー、コンシーラーなど、普段使っているメイク用品を全て登山に持っていくのは大変です。登山は汗をかきやすいので、メイクは最小限にしたいという方も多いでしょう。
BBクリームやアイブロウなどの最低限のメイク用品に絞るか、ミニサイズのメイク用品がセットになったポーチインコスメを購入するのがおすすめです。また、肌トラブルを防ぐために、メイク落としも忘れずに持っていきましょう。
●生理用品
楽しみにしていた登山の日が、生理と被ってしまうこともあります。山小屋では、お風呂に入れないこともあるので、普段の生理用品に加えて、デリケートゾーンを清潔に保つための道具も必要です。また、基本的にゴミは全て持ち帰る必要があるので、臭いや汚れが漏れないジップ付きのビニール袋を持っていくようにしましょう。
●スキンケア用品
高度が1000m上がるごとに紫外線量は10%以上増えると言われています。紫外線を浴びると、皮膚のバリア機能は低下し、肌の乾燥を招きます。そのため、標高の高い山小屋に泊まる場合は、スキンケア用品が欠かせません。化粧水・乳液・美容液でしっかり保湿しましょう。
5.季節別!山小屋泊にあると便利な持ち物3選
季節によって気温は大きく異なるので、必要な持ち物もその都度変わります。山小屋は必要最低限の設備しか備わっていない場合がほとんどなので、自分で気温対策を行う必要があるのです。季節別の山小屋泊にあると便利な持ち物を見ていきましょう。
●春・夏|小型扇風機
気温が暖かい春・夏には、ハンディタイプの小型扇風機があると便利です。コンパクトで軽量なので、ザックの横に取り付けておき、いつでも取り外して冷風を浴びられます。タイマー付きの扇風機を選べば、山小屋の就寝時のみ稼働させることも可能です。
●秋・冬|ダウンパンツ・セーター・スリッパ
気温が下がってくる秋・冬の山小屋での防寒グッズとして、ダウンパンツ・セーター・スリッパが活躍します。山小屋では登山と違い、動き回ることがないので、下半身の保温着が必要です。いずれも軽量なタイプを選びましょう。
●秋・冬|電気毛布
山小屋で体を温める暖房器具として、電気毛布がおすすめです。電気毛布とは、電熱線が電気で温まる毛布のことで、電源さえあればどこでも使用できます。持ち運び可能な電源であるポータブル電源も併せて購入しておきましょう。
6.快適な山小屋泊に必要なポータブル電源3選
ポータブル電源で電気の力を借りて、快適な山小屋泊にすることで、翌日に疲れを持ち越さずに安全な登山が実現します。山小屋泊で使用するポータブル電源は、荷物の邪魔にならない軽量でコンパクトな設計が実装されているJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。
創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇り、98.9%という高いお客様満足度を獲得しています。最高の耐衝撃性を持つ素材を使用し、バッテリーの安全システムも搭載しているので、山小屋内だけでなく、登山中も活躍します。
山小屋泊を伴う登山におすすめの機種は、以下のとおりです。
●Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
容量99Wh、定格出力128WのJackery ポータブル電源 100 PlusとJackery SolarSaga 40 Mini ソーラーパネルのセットです。折り畳むとタブレットサイズになるソーラーパネルは、わずか1.2kgなので、登山の休憩中に手軽に取り出して太陽光発電ができます。
容量99Whで機内にも持ち込めるので、山までの移動手段に飛行機を使う方にもおすすめです。最大3つのデバイスを同時に稼働できるので、山小屋でスマホを充電しながら、電気毛布や扇風機で気温対策も行えます。
●Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。山小屋にコンセントがあれば、緊急充電モードを使って、最短1時間でフル充電できます。
同容量帯の他社製品より約22%もコンパクトな設計をしているので、ザックの容量を圧迫しません。暑さ・寒さの激しい山小屋で、就寝中も冷暖房器具を使い続けたい方におすすめのモデルです。
●Jackery Solar Generator 300 Plus 40W Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery ポータブル電源 300 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。山小屋で小型炊飯器を使って、簡単に調理もできます。
ソーラーパネルを使えば、約9.5時間で満充電が可能です。UL規格の耐衝撃性や60℃の環境下にも耐える高温耐性も備えているので、気温差の激しい登山でも安全に使用できます。山小屋だけでなく、登山中も気温対策や調理で家電を使用したい方におすすめです。
7.山小屋泊の持ち物に関するよくある質問
山小屋泊を行うのが初めてという方は、これから紹介するよくある質問と回答も把握しておきましょう。山小屋泊の持ち物は、何泊するかによっても変わってきます。
●山小屋一泊で使うザックの適切な容量は?
テント泊に比べて持ち物が少なくなる山小屋泊では、30〜50Lのザックが最適です。1泊の場合は30〜40L、2・3泊の場合は30〜50Lを選びましょう。ただし、気温が低い季節や地域では、より多くの持ち物が必要になるので注意が必要です。
●2泊3日の山小屋泊で必要になる持ち物は?
山小屋泊では料理が提供される場合がほとんどなので、泊数によらず食料は最小限で済みます。2泊3日の山小屋泊では、以下のような持ち物が追加で1泊分必要です。
・着替え
・衛生用品
・登山中の昼食
・コンタクトレンズ
・メイク用品
・お風呂セット
●山小屋に泊まるときの服装は?マナーも教えてください。
登山で汚れた服は、山小屋内で着るべきではありません。山小屋では、大部屋で集団生活する場合がほとんどなので、最低限のマナーとして、汗が染みついていない行動着を着用しましょう。行動着はスウェットの上下やフリースなどがおすすめです。
まとめ|山小屋泊の持ち物は最小限にしよう
山小屋泊は、外からの影響をほとんど受けることなく、室内で快適に過ごせるのが特徴です。大部屋での寝泊りになる場合もあるので、快眠グッズや行動着も必要になります。テント泊よりも荷物は少なくなるので、登山初心者にもおすすめですよ。
この記事で紹介した持ち物を揃えて、快適な山小屋泊と登山を実現してみてください。
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