初心者でも安心な天体観測のガイド 星も月も楽しめるおすすめグッズやマナー
空にきらめく星々や月を眺める天体観測は、誰もが一度はやってみたいアクティビティです。星の写真を撮ったり、キャンプをしながら夜空を眺めたりするのも良いですね。しかし、これから天体観測を始める初心者の方は「なにから用意して良いかわからない」「本当に天体観測が楽しめるのかな?」と不安な方もいるはずです。
そこで、この記事では、天体観測の初心者でもわかる、天体観測の楽しみ方やおすすめグッズを紹介します。
初心者にもおすすめ!天体観測の楽しみ方
天体観測をこれから始めようと思っている方には「初心者でも楽しめるだろうか?」と不安に思う方もいらっしゃるはずです。そこで、初心者におすすめの天体観測の楽しみ方4つを紹介します。
-
・冬の天体観測はおすすめ
-
・キャンプしながら天体観測
-
・子どもとの思い出作り
-
・夜空の撮影を楽しむ
一つずつ紹介していきます。
①冬は天体観測をたのしむ最高の季節
冬は天体観測をたのしむのにおすすめの季節です。なぜなら、
-
・冬は湿度が低く、空気が乾燥しているため星がきれいに見える
-
・冬は日の入りが早く、夜の時間が長い
といった理由が挙げられます。
星取県で売り出すほど、星が綺麗で有名な鳥取県の日の入り時間を国立天文台のデータで確認すると、夏至である2023年6月21日の日の入り時刻が19時22分、本記事を執筆している2023年12月14日の日の入り時刻は16時51分と約2時間30分も差があります。
(出典:国立天文台 鳥取(鳥取県)のこよみ)
夏よりも冬の方が、天体観測を楽しむ夜の時間が長いとわかります。
ただし、冬の天体観測は寒さ対策が必須です。防寒着やマフラーなどのあたたかグッズは忘れずに持っていきましょう。1年を通して1番きれいな星空を楽しむなら、冬がおすすめです。
②キャンプしながら夜空を楽しむ
星を見に行くのなら、キャンプ場もおすすめ。焚き火の美しい炎を感じながらの天体観測は最高の時間となるでしょう。
そもそも、寒さ対策の必要な冬の天体観測と、冬キャンプの道具は相性がよいです。ですので、天体観測もキャンプの楽しみ方の一部としている方もいらっしゃいます。
実際に、アウトドアメディア「TACKLE NOTE」を運営する株式会社ベストアクティの調査では、キャンプ中にやりたいことの1位に天体観測が上がっています。
(出典:株式会社ベストアクティ 【アンケート調査】キャンプ中にやりたいことは?天体観測で綺麗な星を見たい人が多数)
キャンプ道具に、天体望遠鏡を忍ばせて、天体観測を楽しみましょう。
関連人気記事:星空が綺麗なおすすめキャンプ場12選!星空観察に欠かせない持ち物も紹介
③子どもとの思い出作りに
輝く星や優しく光る月を眺める体験は、子どもとの思い出作りにもおすすめです。ベストアクティが行ったキャンプ中に子どもに体験させたいことの1位は天体観測になっています。
(出典:株式会社ベストアクティ 【アンケート調査】キャンプ中に子どもに体験させたいことは?自然の雄大さを学べる「天体観測」が人気)
子どもとたのしむ天体観測の例としては、
-
・人工衛星を探す
-
・月をみてみる
-
・流れ星を観測する
-
・星が見えるスポットを探す(安全第一)
などがあります。
天体観測に子どもと行き、忘れがたい思い出をつくりましょう。
④星空撮影もおすすめ
天体観測にいくなら、星空の撮影もおすすめです。思い出の星空を写真に切り取る楽しみは、一度経験すると病みつきになります。
また、デジタル一眼レフカメラで撮った写真は、肉眼よりもきれいな星空を切り取ってくれます。肉眼よりもきれいな写真が撮れる理由は、カメラの方が多くの光を取り込めるからです。肉眼では見えにくい弱い光の星でも、デジタル一眼レフカメラならきれいに映り込んでくれます。星空の撮影も、天体観測を楽しむ方法の一つです。
初心者におすすめの天体観測計画の作り方
天体観測は、しっかりと計画を建てて行うと満足度の高い体験ができます。初心者の場合、天体観測計画は、
-
・何を見るかを決める
-
・準備を始める時間
-
・天体観測をする場所
を決めることから始まります。
一つずつ、解説していきます。
●月をみるか?星をみるか?観測するもので日程を決める
天体観測といっても、月をみるか星をみるかで、行く日が変わります。
満月の光は、星の光をかき消すため、星を見るなら月がかけている日を選ぶと良いでしょう。月は月齢をチェックして、好きな形の月をみに行くのがおすすめ。月が登る方角をチェックすると、天体観測する場所を探しやすいですよ。
天体観測で何をみたいかを考えて、天体観測に行く日を決めましょう。
●食事と場所の準備は早めに済ませる
天体観測は、夜に行かずに夕方の太陽が落ちる前から準備しましょう。天体観測は夜中の星空がメインとはいえ、夕方の時間もおすすめです。太陽が落ちて空が白んでいる時間も美しく、味わい深い風景が楽しめますよ。
また、暗くなってから到着して準備をすると、車のライトや準備のための灯りで他の方の迷惑になります。食事も早々に済ませておけば、夜中の天体観測に集中できます。望遠鏡の設置も明るい方が準備しやすいのも、早めに準備を進める理由の一つ。
天体観測の具体的な準備としては、
-
・望遠鏡の設置
-
・チェアやテントなどの設営
-
・防寒用品の準備
などになります。
天体観測の準備は早めに行い、夜には夜空に集中できるようにしましょう。
●どこで天体観測をするかを決める
天体観測する場所を決めましょう。近隣の星が有名なスポットを調べていくと良いです。
初心者が安心して天体観測を楽しむには、以下のポイントをおさえたロケーションを探しましょう。
-
・街頭が少ないあるいは無い
-
・トイレがある
-
・安全な場所
街灯などの灯りが多いと、星の美しさが半減します。「真っ暗闇の中、空だけは輝いている」という状況が天体観測の醍醐味です。また、トレイはできるだけ近くにある場所を選びましょう。おすすめは高原キャンプ場です。トイレがあり街灯も少なく、さらにキャンプ場として整理されていて安心して天体観測を楽しめます。
また、冬の天体観測は寒さ対策が必須ですので、用意していきましょう。初心者は安全に天体観測できる場所を探して、計画を建ててください。
初心者ならこれ持っておいて!天体観測に必要なもの9選!服装の早見表も
初心者が揃えておくべき天体観測グッズや服装を紹介します。
-
・天体望遠鏡
-
・双眼鏡
-
・赤いライト
-
・一眼レフカメラ
-
・星座早見表
-
・飲み物
-
・レジャーシート
-
・虫除けグッズ
- ・ポータブル電源
服装については、季節ごとに表にして紹介するので、ぜひチェックしてください。
①天体望遠鏡
天体観測に行くなら、天体望遠鏡があると良いです。満点の星空を近くで見るように楽しめます。
望遠鏡の中には、
-
・月を見るための望遠鏡
-
・惑星を見るための望遠鏡
があるため、見たいものによって選ぶと良いでしょう。
また、小学生でも扱いやすい、操作がかんたんなものもります。初心者の方や親子で天体観測を楽しむ方に天体望遠鏡がおすすめです。
天体観測には、天体望遠鏡を持っていきましょう。
②双眼鏡
天体観測には、星や月が大きく鮮明に見える双眼鏡もおすすめです。天体望遠鏡ほどではないにしても、肉眼では見えにくい星や星の色の微妙な違いも感じられます。
また、双眼鏡は天体望遠鏡に比べて、持ち運びやすいのもメリット。「散歩感覚で天体観測を楽しみたいな」という方におすすめです。
双眼鏡も、天体観測用の商品が発売されているので、そちらを購入しましょう。双眼鏡を首に下げて、天体観測に出かけましょう。
③赤いライト
天体観測には赤く、薄暗いライトがおすすめです。
なぜなら、
-
・あかるいライトを見ると、目があたりの暗さに順応しにくくなり、星が見えづらくなります
-
・強い光は天体観測をされている方の迷惑になる
といった理由で赤いライトがおすすめです。
天体観測には、周りに迷惑をかけにくい赤いライトを持っていきましょう。
④一眼レフカメラ
星の撮影には、一眼レフカメラがおすすめです。
一眼レフカメラを、天体観測に持っていくと以下のような写真を撮影できます。
-
・シャッタスピードを調整して、星を撮影
-
・シャッターを開けっ放しで星の軌跡を撮影
天体観測の思い出を、写真で残しておけるのもうれしいですよね。ただし、フラッシュは使わないでください。周りの天体観測者の迷惑になります。
スマホでは、撮影できないきれいな夜空を一眼レフで切り取りましょう。
⑤星座早見表
天体観測には、星座早見表があると便利です。星座早見表は、方角や時刻を示す円盤と、日付や星などが描かれた円盤が組み合わさったものです。
日付と時刻を合わせれば、その日に見られる星を確認できる優れもの。子どもとの星座探しに便利です。
子どもとの天体観測には、星座早見表を絶対に持っていきましょう。
⑥飲み物
天体観測には、飲み物を持っていきましょう。
天体観測は、夜通し楽しめるので、長時間居座ることもあります。ボーッと星を眺めていても、喉は乾くものです。飲み物を用意しておこう。
冬は暖かい飲み物、夏はスポーツドリンクなどを用意しておくと良いでしょう。
⑦レジャーシート
天体観測にレジャーシートは、必要です。
使い方としては、
-
・寝転がって星を見る
-
・荷物を置いておく
-
・軽食を食べる
などがあります。
地面からの冷えや熱が嫌な方は、銀マットなども用意しておくと良いでしょう。
天体観測には、レジャーシートを持っていきましょう。
⑧虫除けグッズ
快適な天体観測のじゃまをしてくるのが虫。虫除けグッズを持っていきましょう。
例えば、
-
・虫除けスプレー
-
・虫除けシール
-
・虫よけ成分を出すもの
などがあります。
虫除けグッズを持っていき、快適な天体観測にしましょう。
⑨天体観測の服装
天体観測の服装を季節ごとに表にまとめました。
夏 | 冬 | 春・秋 | |
主な服装 | Tシャツ シャツ 長ズボン 薄手のパーカー | 暖かい肌着 シャツ フリース ダウンジャケット 暖かいズボン 厚手のソックス | 暖かい肌着 厚手のシャツ 長ズボン 軽めのダウンやシェルジャケット |
上記の表の他に、レインコートなどがあると急な雨でも安心して天体観測を楽しめます。また、夏でも虫対策のため、長ズボンで天体観測にいきましょう。
⑪ポータブル電源
寒さ・暑さ・虫など自然に大きく影響されるのが天体観測の難しいところ。そんな、天体観測は、ポータブル電源を使ってぐっと快適にできます。
ポータブル電源とは、大容量のバッテリーに、ACやUSBポートを備えて、スマホ充電や家電が動かせる持ち運びできるアイテムです。では、ポータブル電源があれば、どのように天体観測が快適になるのかを紹介していきます。
・スマホやカメラなど機器の充電
ポータブル電源があれば、天体観測に使用する
-
・スマートフォン
-
・デジタル一眼レフカメラ
-
・ライト
などの充電ができます。
天体観測は、夜の長い時間楽しめるアクティビティです。長い時間の天体観測では、スマホの使いすぎによる電池切れがしばしば起こります。天体望遠鏡の中には、スマホと連携して惑星を探せるものもあり、スマホの充電切れは、天体観測の満足度に直結してきます。
また、自然の中で楽しむことの多い天体観測に、いざというときの通信手段としてスマホは必須。充電切れが起こって、家族に連絡が取らなくなったら大変です。
ポータブル電源を天体観測に持っていけば、スマホやカメラといった機器の充電の減りをきにすることなく、星空を楽しめます。
・寒さや暑さに虫の対策もできる
天体観測にポータブル電源があれば、夏の暑さや冬の寒さ、さらには虫対策もできます。
具体的には、
-
・電気毛布にくるまって星を見る
-
・扇風機やポータブルクーラーで涼む
-
・虫を寄せ付けないグッズを動かす
などです。
例えば、Jackery ポータブル電源 2000 Plusなら、電気毛布をおよそ68時間も動かせます。夜更けから、当たりが白んでくる朝方まで天体観測をしても、問題ないくらい動かせますね。
ポータブル電源で、快適な天体観測を体験してみましょう
初心者の天体観測におすすめのポータブル電源2選
天体観測にはJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。Jackeryポータブル電源がおすすめな理由は、以下3つが挙げられます。
-
・容量が大きく充電切れの心配が少ない商品群
-
・防災品として認可された高品質ポータブル電源
-
・豊富な給電ポートで様々な機器に対応
Jackeryポータブル電源は、もっとも充電容量の小さい240Whのものでも電気毛布をおよそ4時間、スマホ(18W)を14回充電できるほどの容量を誇っています。
また、Jackeryのポータブル電源は全て、防災安全協会推奨品です。災害時でも役にたたつ高品質さから、天体観測というアウトドアに持っていっても安心してお使いいただけます。
では、Jackeryポータブル電源の中でも天体観測におすすめの2商品を紹介していきます。
●Jackery ポータブル電源 1000 Plus
●Jackery ポータブル電源 2000 Plus
Jackery ポータブル電源 2000 Plusは、2042Whの大容量と3000Wの高出力を持った高性能ポータブル電源です。
Jackery ポータブル電源 2000 Plusの特徴:
-
・3000Wの出力でほとんどの家電を動かせるハイパワー
-
・27.9Kgと重量級ながら、キャスター&持ち手でスーツケースのように持ち運べる
-
・合計10ポート(AC5口、USB4口、シガーソケット1口)搭載でスマホや一眼レフカメラを充電しながら電気毛布が使える
-
・約30db以下の静音設計だから天体観測の雰囲気を崩さない
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 | 2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 | ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 | AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 | 約4000回サイクル |
保証期間 | 5年間 |
天体観測の初心者が押さえておきたいマナー
「天体観測に初めていく!」という初心者の方が抑えておきたいマナーを以下の3つ紹介します。
-
・灯りは最小限
-
・静かに楽しむ
-
・私有地には入らない
一つずつ解説していきます。
●灯りは最小限
天体観測を楽しむ時間になったら、灯りは最小限にしましょう。天体観測は、周りの人への気遣いも大切です。不用意に灯りをつけると、星空の写真撮影をされている方の迷惑になる可能性があります。具体的に気をつけることは、以下4つになります。
-
・懐中電灯は必要な場所だけを照らす
-
・車のライトは点灯しない
-
・早めに現地に到着し明るいうちに準備をする
-
・カメラ・スマホのフラッシュはたかない
最小限の灯りで、周りに迷惑を書けないように天体観測を楽しみましょう。
●静かに楽しむ
天体観測では、あまり騒ぎすぎないようにしましょう。天体観測は、息を呑むようなきれいな星空や惑星を観測できるため、大きな声を出してしまうこともあります。しかし、ゆったりと静かな環境を求め天体観測をされている方もいるかもしれません。もちろん家族だけとか1人で観測といった状況なら、多少騒いでも問題ありません。
周りの状況を確認しながら、あまり騒がないように天体観測を楽しみましょう。
●私有地には入らない
良い星を見たいがあまり、私有地に入るようなことはしないでください。私有地に勝手に入ると、法律違反で罰せられる可能性があります。
天体観測の場所として有名なスポットを調べる際も、私有地ではないことを確認してください。
天体観測という新しい趣味を持ってみませんか?
子どもから大人まで、同じ感動を味わえるのが天体観測の醍醐味です。スマホばかりを見て、うつむきがちな現代人にとって、空を見上げる天体観測は、日常を忘れられる最高の趣味になるでしょう。
コメント