1.春のバス釣りはスポーニング(産卵)が狙い目
春は、バスの「スポーニング」時期に入るシーズンです。スポーニングとは、バスの産卵のことで浅場の砂利や岩場などの水通りの良い場所を選んで産卵を行います。
水温が16~20℃前後(※)になる春の3~5月にかけて、浅場でバスのスポーニングが始まります。産卵を控えたメスバスはウエイトがあるため、大型サイズのバスが浅場にやってくることも。スポーニング時期を理解し釣り方を工夫すれば、予想以上のサイズのバスが釣れるでしょう。
※参考元:「国土交通省|オオクチバス Micropterus salmoides」より
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2.春に一番バスが釣れるポイントは3段階のスポーニングで変わる!
スポーニングは一年を通してバスが一番釣れるシーズンで、以下の3段階に分けられます。
・3月頃|プリスポーン(産卵前)
・4月頃|ミッドスポーン(産卵中)
・5月頃|アフタースポーン(産卵後)
3段階のスポーニングを理解しておきましょう。
※スポーニングは、地域やバスの行動によって差があります。
①3月頃|プリスポーン(産卵前)
3月頃は、産卵前の時期で「プリスポーン」と呼ばれています。産卵前のバスは捕食行動が盛んになるため、小魚や昆虫が生息している浅場(水深が浅い場所)に表れやすくなります。
ただし、プリスポーンの時期から浅場に上がってくるわけではありません。越冬していた場所から産卵する浅場の中間「セカンダリーポイント」に潜んでいることも。プリスポーンの時期のバスは、浅場とセカンダリーポイントを行ったり来たりして居場所を変えています。
そのためプリスポーンの時期は、浅場以外にもセカンダリーポイントも抑えておくと良いでしょう。なお、バスのセカンダリーポイントは主に以下の条件が当てはまる場所です。
・水底が硬い場所
・浅場の近くで少し水深がある場所
・小魚や昆虫が多い場所
バスを見失った場合はあきらめずに、セカンダリーポイントを探してもう一度再チャレンジしてみてください。
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②4月頃|ミッドスポーン(産卵中)
4月頃のバスは産卵中の時期で、「ミッドスポーン」と呼ばれています。湖や池の水温は産卵に適している16℃前後に安定するため、オスとメスが産卵行動に入る時期です。オスは産卵床を作り、メスは産卵するタイミングを見計らってセカンダリーポイントや水草や藻などの障害物に身を潜めています。
浅場で底が硬く綺麗な水が流れる場所で産卵行動をするため、バスの居場所をあらかじめ想定しておきましょう。
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③5月頃|アフタースポーン(産卵後)
バスが産卵を終える5月頃は、「アフタースポーン」と呼ばれています。産卵後のバスは体力が低下しているので、動きが速い小魚などを捕食するほど活発ではないことがほとんどです。
体力の回復に専念するため、産卵場所から近いエリアで岸辺に生えている樹木や岩、藻などの障害物に身を潜めています。体力が回復し元気になるまで同じエリアにいることが多いので、アフタースポーンは浅場の近くにある障害物を狙うと良いでしょう。
3.春のバス釣りにおすすめのルアー5選
釣果を上げるために、春のバス釣りにおすすめのルアーを以下5つにまとめました。
・サスペンドミノー
・スコーンリグ(スイムジグ)
・バイブレーション
・クランクベイト
・スピナーベイト
スポーニングの状況に合わせたルアーを使えば大型サイズのバスも狙えるでしょう。
①サスペンドミノー|淡水・海水で使える

バス釣りで定番のルアー「サスペンドミノー」は、淡水・海水問わず使えます。スポーニング時期や、浅場に潜んでいるバスを狙うのにおすすめのルアーです。サスペンドミノーは、浮きも沈みもしない特徴があります。またバスに食いつかせる間を与えるため、水中でルアーの動きを止めることも可能です。
②スコーンリグ(スイムジグ)|ブラックバスを広範囲で探れる
参考:スコーンリグのおすすめラバージグ&シャッドテールワーム8選!
「スコーンリグ(スイムジグ)」は、ラバージグ(※1)と柔らかい素材で作られたソフトベイトを組み合わせたルアーです。中層(※2)でルアーを泳がせてバスを誘えるので、サーチベイトとして広範囲の探索ができます。
※1:オモリ付きの針にゴム・シリコン製のラバースカートが付いたルアー
※2:水中の層の一つで、その他にも「表層」・「ボトム(底)」がある
また水草や藻が生えている場所やゴミ溜まりの場所にも使えるので、障害物に潜んでいるバスを狙った釣り方法も可能です。
③バイブレーション|振動でブラックバスにアピールする

バイブレーションは、ルアーの強い振動と音を使ってバスにアピール(※)します。また池や湖が濁っていても使えるので、雨が降った後のバス釣りにおすすめのルアーです。遠投性能も優れており、遠距離を狙ったポイントや風が強い場所でも活用できます。
※バスにルアーの存在を気づかせること
④クランクベイト|潜航深度・リップの長さが選べて初心者でもカンタンに使える

クランクベイトは、釣り場の水深に応じた潜航深度・リップの長さが選べるルアーです。初心者でも簡単に使えるルアーで、以下の場所で活用できます。
・水草や藻などの障害物がある場所
・倒木がある場所や大きな石・人工的な石が積み上げられた場所
また中層を泳いでいるバスを追わせて、ルアーを障害物や水底に当てたリアクション(※)で釣る方法も可能です。
※バスがルアーに反射的に襲うこと
⑤スピナーベイト|表層からボトムまでカバーできる

スピナーベイトはゴム製の「スカート」と金属片の「ブレード」、「フック(針)」で構成されているルアーです。生き物のように自然に揺れるスカートとブレードが回転するので、高いアピール力でバスを魅了します。
また他のルアーと比較して障害物の回避率が高く水底で根がかりしにくいため、水草や倒木があるポイントでも積極的に攻めることができます。
4.春のバス釣りにおすすめのワーム5選
春のバス釣りに効果的なルアーの他にも、おすすめのワームを5つピックアップしました。
・ストレートワーム
・甲殻系ワーム
・シャッドテールワーム
・バックスライド系ワーム
・虫系ワーム
釣果を上げるためにそれぞれのワームの特性を理解して、釣用タックルボックスにルアーと一緒に揃えておきましょう。
①ストレートワーム|お馴染みのワームで釣果を上げる

ストレートワームは、細長くシンプルな形状でできているワームです。代表的な形状はミミズですが、バスが獲物とする幅広い餌に形態模写できる高い汎用性があります。
水中では生きているかのように自然に動き続け、時間をかけてバスを誘い出します。また豊富なリグ(仕掛け)で使えるため、初心者・上級者問わず釣果が期待できるでしょう。
②甲殻系ワーム|エビ・ザリガニなどを捕食するブラックバスに効果がある

甲殻系ワームは、エビ・ザリガニなどを捕食するブラックバスに効果があるワームです。甲殻類(エビ・ザリガニ)の生き物の形状を忠実に再現しています。水生植物や岩場周辺の水底でワームを操作すれば、バスは見事に騙されて食いついてくるでしょう。
なお、水底付近で操作することが多いため、針先の露出を抑えた「オフセットフック」と併用すれば障害物の引っ掛かりを抑えられます。
③シャッドテールワーム|リアルな小魚の形状でブラックバスにアピールする

シャッドテールワームは、小魚の形状をリアルに再現しているワームです。リールを巻いてワームを泳がせる「リトリーブ」の際、左右に動くテール(ワームの尾部)を利用してバスにアピールします。集魚効果もあるので、他のワームと一緒に備えておくと良いでしょう。
④バックスライド系ワーム|甲殻類が動くようにバックにスライドができる

バックスライド系ワームは、甲殻類(エビやザリガニなど)の生き物がお尻を縮めて動くようにバックにスライドできるワームです。そのため、フォール(ワームを水中に沈める)後は釣り人から離れていく特性があります。
また水草や倒木の奥にもワームを泳がせられるので、積極的に餌を追いかけないバスを狙った釣り方法に最適です。遠投性能が高く、おかっぱり(陸地からの釣り)のバス釣りにもおすすめします。
⑤虫系ワーム|昆虫を捕食するブラックバスにアピールする

虫系ワームは、蛾やフナムシなど昆虫の形状をしているワームで以下の特徴があります。
・表層にいる昆虫を餌にしているバスへアピールできる
・日中や夜間のバス釣りにも使える
・水流やロッドの動きに素早く反応できる
・水温が低い時やストライクゾーン(バスが餌を捕食する移動距離)が狭いシーンでも使える
虫系ワームの特徴を活かして釣果を上げましょう。
5.春のバス釣りに備えておきたい6つのアイテム

春のバス釣りに備えておきたいアイテムを以下6つにまとめました。
・サングラス
・靴
・帽子
・スマホ防水ケース
・救急ポーチ
・ポータブル電源
参考にして、快適な春のバス釣りを楽しみましょう。
①サングラス|ルアーのフック・日差しから目を守る
ルアーのフックや日差しから目を守るアイテムとして、サングラスを備えてみてください。なかでも、以下の効果がある釣り用の偏光サングラスがおすすめです。
・紫外線をカットする
・水面に反射する光を軽減できる
・水深が浅い「シャローエリア」や水中の障害物の状態が見やすくなる
長時間のバス釣りでも目への負担を減らし疲労を抑えられるので、釣り場に持参しておくと良いでしょう。
②靴|グリップ力があるものを選ぶ
釣り場では、以下の足元が滑りやすい場所があります。
・雨が降った後の増水した河川
・足元がどろどろでぬかるみがある場所
・池や湖の足場が悪い水際
そのため、グリップ力がある靴を履いておけば転倒防止対策になり、ケガを未然に防げるでしょう。
③帽子|暑さ・紫外線など頭部を守る
春でも日中は暑く感じたり日差しが強い日もあるため、暑さ・紫外線対策として帽子を持参してみてください。バス釣り時に帽子を被ることで、頭に日差しが当たらず暑さ対策になるでしょう。。また、つばの影が顔・首まで入る帽子を被れば紫外線対策として効果的です。
④スマホ防水ケース|水没を防ぐ
バス釣りの際に、うっかりスマホを水中に落とすこともあり得ます。防水ケースにスマホを入れておけば、誤って水中に落下させても水没を防げます。
首からかけるタイプのスマホ防水ケースを使うことで、落下の心配なくバス釣りに集中できるでしょう。
⑤救急ポーチ|絆創膏などを準備する
バス釣り中は足場が悪い場所で滑って転倒したり、ルアーや釣り針が身体の一部に引っ掛かったりとケガをすることも想定されます。絆創膏や消毒液などが入った救急ポーチを用意しておくのがおすすめです。
軽いケガでも傷口からバイ菌が入ることもあり得るため、救急ポーチがあれば応急手当できてケガの悪化を防げるでしょう。
⑥ポータブル電源|釣り場で照明器具など家電製品が使える

春のバス釣りで、釣り場にポータブル電源があると便利です。ポータブル電源とは、屋外の電力源がない場所でも家電製品へ電力供給ができる可搬型蓄電池のこと。本体の出力ポートには、ACコンセント(家庭用コンセント)が備わっているので、釣り場でも自宅と同じように家電製品が使えるのが魅力的です。
例えば、辺りが暗い朝夕のマズメ時(※)の釣り場でも照明器具で周辺を明るく照らせて便利です。
※マズメ時:日の出や日の入りの前後、薄明るい時間帯
またスポーニング時期は、肌寒い朝の時間帯に電気毛布で暖を取って防寒対策をしながらバス釣りができます。USBの出力ポートも搭載されているので、SNS用の写真・動画撮影や魚群探知機のアプリでスマホのバッテリーを消費しても、ポータブル電源を使って充電が可能です。
「スマホの充電ならモバイルバッテリーで大丈夫じゃない?」と疑問に思う方がいるかもしれません。ただ、ポータブル電源とモバイルバッテリーは「バッテリーの容量」が大きく違います。
例えば、中容量の1,000Wh(※)ポータブル電源と平均的な容量のモバイルバッテリーを、スマホの充電回数で比較すると以下の差があります。
※Wh(ワットアワー):1時間の消費電力の単位
バッテリー |
容量(mAh※1) |
スマホ充電回数 |
モバイルバッテリー |
10,000mAh |
約2回 |
ポータブル電源 |
約270,270mAh(※2) |
約45回 |
※1 mAh(ミリアンペアアワー):1時間に流せる電流の量を示す単位
※2 1,000WhをmAhに変換
釣り場にポータブル電源があれば、スマホの充電以外にもコンセントで動く家電製品が使えて快適な釣りライフを過ごせます。ポータブル電源を備えて、最高に快適な春のバス釣りを楽しみましょう。
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6.春のバス釣りライフを快適に!Jackeryのポータブル電源を持っていこう!

春のバス釣りライフを快適に過ごすには、当社「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源を釣り場に持参してみてください。世界販売台数500万台以上の実績があり、たくさんのユーザーから支持されている信頼性が高い製品です。
なかでも、「Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源セット」をおすすめします。ソーラーパネルがセットになったポータブル電源で、おすすめする理由は以下の通りです。
・約7.3Kgの軽量コンパクトボディだから手軽に釣り場に持ち運べる
・耐衝撃性があるから釣り場でポータブル電源が誤って落下しても正常に動作できる
・「デュアルPD高速充電(※)」対応だからバス釣り中でもスマホやタブレットを同時に高速充電できる
・ソーラーパネルを併用すれば釣り場でも安定した電力供給ができる
・ソーラーパネルは車のルーフキャリアに取り付けられるから、車の走行中や駐車中でもポータブル電源を充電できる
※PD(Power Delivery)に対応したデバイス・ケーブルで2台以上同時に高速充電を行うこと
釣り場でもスマホやタブレットなどの電子機器の充電や照明器具・電気毛布などの家電製品が使えます。電力源として、バス釣り仲間からも重宝されること間違いナシ。
釣り場に「Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源セット」を持って春のバス釣りライフを満喫しましょう。
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7.春のバス釣りでよくある質問
春のバス釣りに関して以下の質問が多く寄せられています。
・河川の増水は春のバス釣りに影響がありますか?
・春のバス釣りで朝マズメにおすすめのルアーはありますか?
・春のバス釣りで巻物に使うルアーは何ですか?
・春のバス釣りでスイムベイトは使えますか?
・霞ヶ浦で春のバス釣りにおすすめのルアーはありますか?
詳しく回答しているので、それぞれ見ていきましょう。
●河川の増水は春のバス釣りに影響がありますか?
河川の増水は春のバス釣りに影響があります。雨によって河川が増水すると、以下の影響が予想されます。
・水の濁りでバスの姿が天敵から見つかりにくくなる
・小魚や甲殻類・昆虫などのバスが好物な獲物が浅場に上がってくる
河川の増水を利用して釣果を上げましょう。
●春のバス釣りで朝マズメにおすすめのルアーはありますか?
春のバス釣りで朝マズメにおすすめのルアーは「トップウォーター」です。朝マズメは辺りが薄暗いので、バスは視覚よりも水面で小魚や昆虫などが出す波動・振動を頼りにしています。そのため、水面に浮いて生き物のように泳がせるトップウォーターがおすすめです。
●春のバス釣りで巻物に使うルアーは何ですか?
春のバス釣りは水温の影響もあるので、巻物で使うルアーは以下のように使い分けてみてください。
・スイムベイト、スピナーベイト(水温10℃以下)
・ミノー(水温10℃以上)
バスは水温が低いと動きが鈍いため、スピナーベイトのようなゆっくりとした動きのルアーがおすすめです。また水温が上がるとバスの活動は積極的になるため、素早い動きでアピールできるミノーで対応すると良いでしょう。
●春のバス釣りでスイムベイトは使えますか?
春のバス釣りでスイムベイトはおすすめです。春の池や湖は水温が低いため、バスは動きが鈍く活発ではありません。スイムベイトを使えばゆっくり巻きながらバスの反応を見られるので、春のバス釣りに効果的でしょう。
●霞ヶ浦で春のバス釣りにおすすめのルアーはありますか?
霞ヶ浦で春のバス釣りでは、以下のルアーがおすすめします。
・ビッグベイト:大型で重量
・ソフトスティックベイト:スティック形状
・シャッドプラグ:コンパクトで細身の形状
霞ヶ浦で春のバス釣りで、イマイチ釣果が上がらないという方は紹介したルアーを使い分けて実践してみてください。
まとめ
春のバス釣りは、一年を通してバスに出会える機会が多いシーズンです。スポーニング時期を理解しておけば、自己記録を更新できるサイズのバス釣りに期待できます。
なお、春のバス釣りは長時間に及ぶこともあります。そのため、バス釣り中でも電気ケトルや卓上IHコンロなど家電製品が使えるポータブル電源を導入すると快適です。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源を釣り場に持参して、バス釣りライフを快適に過ごしましょう。
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