オートキャンプ場とは?普通のキャンプ場でオートキャンプ並みに楽しむ方法
「オートキャンプ場ってなに?」「普通のキャンプ場と何が違うの?」オートキャンプ場とは区画(サイト)で区切られ、テントのそばに車を置けるキャンプ場のこと。普通のキャンプ場とは明確に違いがあり、快適にキャンプができます。ただし通常より費用がかかるのがオートキャンプ場におけるネック。今回はオートキャンプ場の基本やメリット・デメリットと、普通のキャンプ場でもオートキャンプ場のように楽しむ方法を解説します。
オートキャンプ場とは
オートキャンプ場と普通のキャンプ場の違い
引用元:田野畑村観光情報「明戸キャンプ場」
こちらの「明戸キャンプ場」では、No.1~No.8までハッキリ区画が分けられていることがわかるでしょう。対して、左隣にあるフリーテントサイトに区画がないこともわかります。そのため、一般に「区画で分けられているキャンプ場」がオートキャンプ場、「特に区画に定めがないキャンプ場」が普通(フリーサイト)のキャンプ場と解釈しておけば問題ありません。
②テントの近くに車を停められる
オートキャンプ場では、テントの近くに駐車が可能です。一般的にオートキャンプ場では決められた区画内に車を置いていいことになっており、テントを立てられる場所から離れた位置に駐車場がある普通のキャンプ場とは異なります。下記は、オートキャンプ場と普通(フリーサイト)のキャンプ場が混在している例です。
引用元:大池オートキャンプ場
2つの赤い丸で囲った部分が駐車場です。それぞれフリーサイトが隣接していますが、場所によってはかなり駐車場から離れてしまいます。これでは荷物を運ぶのが大変だとわかるでしょう。対して青い枠で囲ってある「アルファベットA~R」の部分はオートキャンプ場となっており、車で直接乗り入れできるので荷物の運搬に苦労することはありません。
③設備が充実している
オートキャンプ場は、普通のキャンプ場よりも設備が充実しています。一般に「オートキャンプ場にあって普通のキャンプ場にないもの」は下記の通りです。
・AC電源
・占有できるシンク・炊事場
・お風呂・温泉
中でもAC電源が利用できるのは魅力的。家電を持ち込んで、車に電源を引いて使ってもOKです。区画内にシンクや炊事場がある場所も多く、わざわざ共有スペースに行かなくて済みます。ただしオートキャンプ場でも上記の設備がないケースがあるので、行く前にはしっかり確認しておきましょう。
オートキャンプ場のメリットとデメリット
オートキャンプ場にはメリットが多いものの、デメリットもあるのでしっかり押さえておきましょう。それぞれ詳しく解説します。
オートキャンプ場のメリット
オートキャンプ場の主なメリットは下記の3つです。·
・AC電源で家電が使える
・車をそばに置いて荷物をカンタンに運び出せる
・設備が充実していて初心者でも安心
最大のメリットはAC電源が使える点です。フリーサイトでも使える場合がありますが、共有スペースでしか使えないのが一般的。自分たちの区画で自由に使える電源で、さまざまな調理家電を使って本格的な料理に取り組んだり、暑い時間帯には扇風機やポータブルクーラーで涼んだりできます。
車をそばに置けるので、荷物の運び出しに不便がないのもポイント。普通のキャンプ場なら「アレ持ってくるの忘れた!」といって、車へ取りに行くのに10分~20分かかるケースも少なくありません。全体的に設備が充実しているので、不慣れな初心者でも他人に迷惑をかけずに安心して楽しめるのもメリットです。
オートキャンプ場のデメリット
対して、オートキャンプ場のデメリットは下記の通りです。
・料金が比較的高い
・近くに他の車がありうるさいことがある
・「自然」を楽しむ雰囲気になれない可能性がある
オートキャンプ場の料金相場は、普通のキャンプ場の約3倍。どうしても利便性が高い分、料金は比較的高くなってしまいます。また区画で分けられているとはいえ、他の利用者との距離は近いのが一般的。もし隣接した区画の利用者のマナーが悪ければ、車のエンジン音をうるさく感じてしまうケースもあるでしょう。
キャンプでの「自然」との触れ合いを楽しみにしていたり、子供に草木や虫との触れ合いを楽しませたりしたいという人も多いはず。オートキャンプ場は便利である一方、自然との触れ合いに欠けると感じている人が少なくありません。
ただし敷地内に屋外アスレチックなどの設備を用意している施設も多いので、オートキャンプ場でも十分に自然を楽しめる可能性はあります。
オートキャンプ場ならではの守るべきマナーに注意
キャンプ場では周りに迷惑をかけないよう、守るべきマナーがあります。実は区画で分けられたオートキャンプ場ならではのルールもあるので、しっかり押さえておきましょう。「自動車」「音」「施設・サイト」に関するマナーをそれぞれ解説します。
参考:OKオートキャンプ場「場内ルール」
①自動車に関するマナー
オートキャンプ場における、自動車に関するマナーは下記の2つです。
・エンジンは必ず切る
・敷地内走行はより徐行する
駐車したらエンジンは必ず切りましょう。「アイドリング状態」は、騒音・排気の問題があるため絶対にNGです。「区画で分けられているからいいだろう」と思ってエンジンをかけっぱなしにする人がいますが、特に静かな夜間にはエンジンをかけていると他の区画からも明らかにわかります。
また車で乗り入れられるエリアが広い分、敷地内の走行は特に注意し、いつも以上に徐行しましょう。キャンプは小さい子供も多いので、駐車場・オートキャンプ場内での飛び出し事故が頻繁に起きています。最徐行し、事故が起きないよう気を配ってください。
②音に関するマナー
オートキャンプ場では、基本的に騒音となる行為はNGです。普通のキャンプ場でもルール化されているケースが多いですが、オートキャンプ場は「区画で分けられているから」といってマナー違反をする人が目立ちます。具体的には、下記のように大きな音の出る行為はやめておきましょう。
・車のエンジンをかけっぱなしにする
・消灯時間以降の大声、音楽をかける行為
・発電機の使用
先ほども自動車に関するマナーで解説しましたが、車のエンジンは必ず切り音が出ない状態にしておきましょう。また普通にキャンプ場でも同様ですが、消灯時間以降の大声や音楽はNG。発電機の使用もやめておきましょう。区画で分けられるオートキャンプ場でも、音には細心の注意を払ってキャンプをしてください。
③施設・サイトに関するマナー
オートキャンプ場における、施設やサイトに関するマナーは下記の2つです。
・共有の施設を占有しない
・他人のサイトを横切らない
オートキャンプ場は普通のキャンプ場よりも設備が充実しています。占有設備もありますが、共有設備も多いです。コインランドリーに洗濯物を入れっぱなしにするなど、占有行為には注意しましょう。
また、他人のサイトは絶対に横切らないのがオートキャンプ場のマナー。車を乗り入れているので、「車を傷つけた」とトラブルになるケースもあります。特に子供を連れていく場合などは、細心の注意を払いましょう。
無料で利用できるオートキャンプ場(地域別)
一般に料金が高いオートキャンプ場ですが、ごく一部、無料で利用できる場所もあります。ただし無料利用のオートキャンプ場は、基本的に設備が充実していないので注意。地域別にいくつか紹介するので、参考にしてみてください。
【関東】宇都宮森林公園キャンプ場(栃木県)
宇都宮森林公園キャンプ場は、栃木県宇都宮市にある無料のオートキャンプ場です。電源がないなど設備はあまり充実していませんが、バーベキュー場なども無料で利用可能。キャンプ場・バーベキュー場はそれぞれ予約必須なので、必ず電話してから行きましょう。
住所 |
栃木県宇都宮市福岡町1074-1 |
電話 |
028-652-3450 |
営業時間 |
午前11:00~翌午前10:00 |
公式サイト |
【関西】大師山自然公園(兵庫県)
大師山自然公園は、兵庫県豊岡市にあるキャンプ場です。区画がないので厳密には普通のキャンプ場ですが、敷地内は自由に車で乗り入れられます。炊事場・トイレなどの基本的な設備は揃っているので、最低限のオートキャンプが可能。飲用水がないので、必ずポリタンク等に貯水して行ってください。
住所 |
兵庫県豊岡市中央町2番4号 |
電話 |
0796-23-1712 |
営業時間 |
とくになし |
公式サイト |
【近畿】小船梅林(三重県)
小船梅林は、三重県熊野市にある大きな公園です。事前連絡すれば河川敷をキャンプに利用でき、車の乗り入れもできます。特に設備はありませんが、周辺を木々に囲まれており、まさに「自然」を感じるキャンプが可能です。
住所 |
三重県熊野市紀和町小船322 |
電話 |
0597-89-6141 |
営業時間 |
とくになし |
公式サイト |
ポータブル電源があれば普通のキャンプ場でもオートキャンプ場並みに快適!
オートキャンプ場の料金相場は普通のキャンプ場の約3倍となっており、これから頻繁にキャンプに行きたい方は「料金を抑えたい…」と感じているのではないでしょうか。無料で利用できるオートキャンプ場もありますが、地域や数は限られているうえ、そもそも電源が使えないところがほとんどです。
たとえば滋賀県の「高山キャンプ場」の宿泊料金は、フリーサイトが1,500円、オートキャンプ場が4,500円です。これは比較的安い例で、フリーサイトが5,000円前後、オートキャンプ場が15,000円前後というケースも少なくありません。人数が多ければさらに差がつきます。
そこでおすすめなのが「ポータブル電源」を購入して、普通のキャンプ場に宿泊する方法です。ポータブル電源とは、コンセントや太陽光で充電可能な蓄電池のこと。ポータブル電源があればキャンプ代が安く済み、オートキャンプ場のような快適なキャンプができます。ポータブル電源のメリットを見ていきましょう。
●ポータブル電源のメリット①:フリーサイトなのに自由にAC電源が使える
ポータブル電源があれば、フリーサイトでもAC電源が自由に使えます。ほとんどのポータブル電源は、一般家庭のコンセントと同じAC100V電源出力を備えているのです。
フリーサイトでも電源が使えるケースはありますが、500円~3,000円程度の追加料金がかかるのが一般的。しかも使えるコンセントの数や場所が制限されます。ポータブル電源は自由に移動して使えるので、制限なく思いのままに使いたい家電が使えるでしょう。
●ポータブル電源のメリット②:ソーラーパネルで充電可能
ほとんどのポータブル電源はソーラーパネルで充電できます。太陽光さえあれば充電できるので、電力切れの心配はなし。連泊キャンプでも昼間充電しておけば、夜間もバリバリ活躍します。
●ポータブル電源のメリット③:キャンプ以外にも大活躍!
ポータブル電源の用途は、キャンプなどのアウトドアだけではありません。多くの家庭が、防災・節電のためにポータブル電源を購入しています。万が一大規模災害があって停電しても、ソーラー充電ができるポータブル電源なら自宅の家電が普通に使えます。
節電にも効果を発揮するのがポイント。多くの人が、ポータブル電源の導入とあわせて「夜間に電力が安くなるプラン」に切り替えています。安い夜間にポータブル電源に充電して、昼間はポータブル電源から冷蔵庫などメインで使う家電に給電すれば30%前後電気代をカット可能です。家庭によっては節電効果が高く、購入代金を3年程度でペイできる場合もあるでしょう。
オートキャンプ場のような快適性をゲットできるおすすめポータブル電源
普通のキャンプ場でもオートキャンプ場のように快適に過ごせる、おすすめのポータブル電源は「Jackery(ジャクリ)」の製品です。Jackeryのポータブル電源は、一般社団法人防災安全協会の「防災製品等推奨品認証」を取得し、災害時にも使えるような丈夫さと安全性、蓄電性能の高さを評価されています。
重さも類似製品と比較して20~50%カットされており、圧倒的に持ち運びしやすいのも魅力です。もちろんソーラー充電にも対応しているので、連泊キャンプもOK。発電機と違って音が出ないので、周りに迷惑もかかりません。2つのパターンに分けて、おすすめの「Jackery」製高速充電が対応できるポータブル電源を紹介します。
1泊または少人数の場合:Jackery Solar Generator 1000 Pro 80W
1泊や2、3人程度の少人数キャンプを想定するなら、「Jackery Solar Generator 1000 Pro 80W」がおすすめです。Jackery Solar Generator 1000 Pro 80Wは、1,002Whの大容量と1,000Wの高い出力を備えたモデル。小型の冷蔵庫や電気毛布など、あると便利な家電は一通り使えます。高速充電対応できるので、最速1.8時間でフル充電できます。
ケトルや炊飯器などの調理家電を使用しても問題なし。場所にもとらわれず、オートキャンプ場で電源を引くよりも圧倒的に便利なキャンプを実現できます。ソーラー充電やシガーソケットでの充電もできるので、ソロキャンプなら2泊以上にも対応できるでしょう。
2泊または多人数の場合:Jackery Solar Generator 2000 Pro
2泊以上や4人以上の多人数キャンプを想定するなら、「Jackery Solar Generator 2000 Pro」がおすすめ。「1000 Pro」の倍以上となる2,160Whの容量と2,000Wの出力に対応し、IHクッキングヒーターやホットプレートなどの高出力家電も難なく動かせます。ACコンセントでわずか2時間でフル充電できます。
人数が多い場合はもちろん、手の込んだ料理をキャンプで楽しみたい人にもおすすめです。電気圧力鍋やコーヒーメーカーなど多彩な家電が動かせるので、もはや家のような快適さでキャンプができます。もちろん節電にも大活躍するので、ぜひ日常的に使ってみてください。
まとめ
オートキャンプ場とは、区画で分けられており、車をテントのすぐそばに置けるキャンプ場です。車から荷物を自由に出し入れできて便利なうえ、設備が充実しており快適にキャンプができます。
ただし費用がかかるのが最大のネックで、普通のキャンプ場と比較し、高いところでは1回1万円以上の差がつくことも。これから頻繁にキャンプをする予定なら、「ポータブル電源」を導入して普通のキャンプ場に行くのがおすすめです。
ポータブル電源があれば費用は大幅に抑えつつ、オートキャンプ場のようにAC電源で家電を使った快適なキャンプが可能。購入代金は浮いたキャンプ代と、日常的な節電ですぐにペイできます。さらには災害の備えという意味でもおすすめです。ぜひ「ポータブル電源」を導入して、快適なキャンプを実現してみてください。
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