地震発生時に窓を開けるタイミングは?正しい行動や防災対策・グッズも解説

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地震が発生したら、窓を開けることで、脱出口を確保する必要があります。しかし、窓を開けるタイミングを誤れば、かえって危険な目に遭うリスクもあります。地震発生時に取るべき正しい行動を知り、身の安全を確保しましょう。

 

この記事では、地震発生時の「窓を開ける」動作を含む、正しい行動を紹介します。反対にやってはいけない行動や、地震が発生する前に備えておくべき防災対策も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

1.地震発生時に窓を開けるべき理由とは

 

地震が起きたら、窓を開ける必要があります。それは、脱出口を確保するためです。地震の揺れによって建物が歪むと、窓やドアの枠も歪んで開かなくなる恐れがあります。 

最悪の場合、家の中に閉じ込められることになるでしょう。ただし、窓を開けることは最優先事項ではありません。命を危険にさらしてまで窓を開けるのは、本末転倒です。揺れの最中に窓に近づくと、窓ガラスが割れて、破片が飛んでくるリスクがあります。

2.窓を開ける以外にもある地震時の正しい行動

 

窓を開ける以外にもある地震時の正しい行動

地震が発生したら、慌てずに行動することが大原則です。そのためには、正しい行動の順番を正確に把握しておく必要があります。地震が起きてパニックにならないためにも、以下の4つの行動を覚えておきましょう。

1.安全な場所に身を伏せる

地震が発生したら、まずは身の安全を確保してください。手やクッションなどで頭を守り、安全な場所にある丈夫な机の下に身を伏せます。以下のような場所には、危険が潜んでいるので、できるだけ離れるようにしましょう。 

・足を踏み外しやすい階段

・ガラスの飛散リスクがある窓ガラス

・重たい家具が積んである場所

2.火元を確認する

揺れが収まったら、火元の安全確認を行います。揺れの最中に無理に火を消そうとして、落ちてきたヤカンで大やけどを負ったという事例もありました。揺れが収まるまでは、机の下でじっとしていてください。 

出火している場合は、火が小さいうちに速やかに消火活動を行いましょう。出火していない場合には、ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを落としてください。電気が通る状況になっていると、停電が復旧した際に、通電火災が発生する危険があります。

3.窓や扉を開ける

火元の確認が完了したら、脱出口となる窓や扉を開けます。今はスムーズに窓や扉が開けられたとしても、いつ余震が来て開かなくなるか分かりません。既に窓ガラスが割れている可能性もあるので、できればスリッパを履いて移動するのが望ましいです。

4.正しい避難場所に避難する

何も調べずに外に飛び出すのは、かえって危険です。まずは、災害情報を収集し、被害状況を確認しましょう。危険なエリアが示されているので、近づかないルートで避難する必要があります。事前に避難所の場所を調べていたとしても、被害状況によっては変更されている場合があるので、こちらも併せて確認してください。

3.地震発生時にやってはいけないこと3選

 

これまで大地震を経験したことがない方は、避難を焦るあまり、危険な行動をとってしまう可能性があります。以下の3つの行動は、命を危険にさらすリスクもあるので、注意してください。

●揺れている最中に窓を開ける

窓を開けるのは、必ず揺れが収まってからです。揺れている最中に行動するだけでも、重たい家具の下敷きになる恐れがあります。窓ガラスが割れて、ガラスの破片が飛んでくる可能性もあるでしょう。また、慌てて窓から飛び出すのも危険です。瓦やガラスが落下してくる恐れがあります。

●家具・ガラスの近くに隠れる

震度6を超える地震で、家具やガラスの近くに隠れるのは、非常に危険です。家具が倒れてきたり、ガラスが飛散したりするリスクがあります。地震が発生したら、冷静な判断ができない可能性もあるので、家の中の安全な場所を事前に把握しておきましょう。

●エレベーターを使う

地震が発生したら、エレベーターを使用するのは危険です。迅速に避難することは重要ですが、エレベーターには以下のようなリスクがあることから、かえって危険な目に遭う可能性があります。 

・地震感知センサーが働き、エレベーターの中に閉じ込められる

・エレベーターが損傷していて、緊急停止する

4.大地震に備えて行っておくべき防災対策

 

大地震に備えて行っておくべき防災対策

世界の地震の1割以上が起こっていると言われている日本。大地震はいつやってくるか分かりません。以下のような防災対策を、今のうちに行っておきましょう。

●家具の転倒防止対策を行う

地震が起きて家具が転倒すると、下敷きになって怪我を負うだけでなく、出火の原因にもなります。そこで、家にある家具には、以下のような転倒防止対策を行いましょう。 

・L型金具で壁と家具をネジ止めする

・ポール式器具を家具と天井の隙間に設置する

・粘着シートで床面と家具を固定する

・家具の前部分にストッパーになるクサビを挟む

●ガラスの飛散対策を行う

揺れが収まってから、脱出口になる窓ガラスを速やかに開けるために、ガラスの飛散防止対策を行っておきましょう。窓ガラスに飛散防止フィルムを貼っておくことで、万が一割れたとしても、破片が飛び散ったり、落下したりするリスクを抑えられます。

●避難経路・場所を確認しておく

防災マップを入手して、避難経路や避難場所を確認しておきましょう。水路やブロック塀、川などの地震発生時に危険な場所を把握しておくことも重要です。地震が発生すると、電気の供給が止まり、避難経路や場所を入手できない可能性もあります。

●緊急時の連絡先を控える

災害が発生すると、電話回線が混雑するため、家族に電話がかけられない可能性があります。災害用伝言ダイヤルを控えておき、安全確認や避難場所の連絡手段として利用してください。 

また、地震発生時に充電が切れていて、スマホが使えない場合もあります。家族や友人の連絡先を控えた紙を防災バッグの中にいれておくと安心です。

●地域の防災訓練に参加する

災害に関する情報だけ知っていても、実際に大地震を体験したことがなければ、分からないことも多いです。そこで、地域が開催している防災訓練に参加してみましょう。 

防災訓練に参加することで、防災意識が養われ、自分や周りの人の命を守るためのスキルを身につけられます。防災訓練の主な内容は、以下のとおりです。 

・災害時の避難経路や危険箇所を図上で把握する訓練

・怪我人を応急救命する訓練

・起震車で揺れから身を守る訓練

5.地震から命を守るために必要な防災グッズ3選

 

地震から命を守るために必要な防災グッズ

地震が発生すると、水・電気・ガスといったライフラインが寸断される場合があります。生命を維持し、衛生状態を保つために、以下のような防災グッズを揃えておきましょう。

●食料・飲料水

人間は、水を飲まなければ4~5日で死に至ると言われています。地震が発生して、断水していると、飲料水がすぐに手に入らない恐れがあります。一人当たり1日3Lの飲料水を最低でも3日分は、確保しておきましょう。 

また、救援物資が届くのに時間がかかるケースがあるので、食料もストックしておく必要があります。レトルトやカップ麺、缶詰などを組み合わせ、主食・副菜・果物があると安心です。

●ポータブル電源

地震発生後に、防災グッズとして大活躍するアイテムがポータブル電源です。ポータブル電源とは、日頃から大量の電気を蓄えておき、地震発生時などの電気が使えない状況でも、電化製品に給電できる機器を指します。 

ポータブル電源は、地震発生時の以下のような場面で活躍します。 

・電気ケトルや電子レンジを使い、火を使わずに安全に加熱調理が行える

・冷蔵庫に給電し、食品の腐敗を防ぐ

・電気毛布や扇風機を使い、快適な気温を保つ

・LEDライトを稼働させ、夜の灯りを確保する

・災害情報の収集や家族への連絡手段になるスマホを、常にフル充電にしておける

●救急セット

地震が発生すると、医療機関が混雑するため、すぐに診療を受けられるとは限りません。応急処置ができるよう、以下のような救急セットを常備しておきましょう。 

・絆創膏

・消毒液

・ガーゼ

・包帯

・軟膏

・常備薬

・市販薬(胃腸薬・頭痛薬・解熱鎮痛剤)

6.避難生活で大活躍するおすすめのポータブル電源

 

災害時に使用するポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破する実績を誇るJackery(ジャクリ)製がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、耐火性・耐震性・耐温性などを備え、高い安全基準を満たしています。 

幅広い容量バリエーションが揃っているので、家族の人数に合った最適なモデルが見つかるはずです。地震発生時の防災グッズにおすすめの機種を紹介します。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。AC出力やUSB出力などの多彩なポートから、電子レンジや電気ケトルといった消費電力の高い家電にも給電できます。 

「緊急充電モード」を使えば、最短60分でフル充電ができます。大容量モデルなので、1回の充電で2~3日分の電気を確保できるでしょう。

●Jackery Solar Generator 2000 Plusポータブル電源 セット

Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200W ソーラーパネルのセットです。AC5口、USB4口、シガーソケット1口を使い、計10台の家電を同時接続できます。

最大25%の変換効率を誇るソーラーパネルにより、曇り空でも必要な電気を素早く発電します。リン酸鉄リチウム電池を採用しているため、10年以上も災害時やアウトドアなどで活躍してくれます。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット

容量632Wh・定格出力800Wの.ポータブル電源と100Wのソーラーパネルのセットです。軽量コンパクトなので、避難所に手軽に持ち運べます。

自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」も搭載しているので、地震が発生してすぐに使用できるのも特徴です。「緊急スピード充電」に対応しており、避難時には最速1時間で充電できます。

●Jackery Solar Generator 240 New 100Wポータブル電源 ソーラーパネル

Jackery ポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。コンパクトサイズなので、防災リュックに他の防災グッズと一緒に入れておき、地震発生時に背負ってすぐに避難できます。

UL規格の耐衝撃性により、地震や避難時の揺れにも耐えます。家族4人分のスマホを、3日間稼働させられるのが特徴です。

7.地震発生時に窓を開ける行動に関するよくある質問

 

窓を開けるという行動は、タイミング次第では、自らを危険にさらすことになります。また、火災が同時に発生している時はどうしたらよいのか、分からない方も多いでしょう。窓を開ける行動に関するよくある質問を紹介します。

●地震で窓を開ける適切なタイミングは?

地震が発生して、揺れが収まったのを確認してから、窓を開けましょう。揺れの最中に窓を開けようとすると、転倒してきた家具の下敷きになったり、飛散した窓ガラスが刺さったりする危険があります。また、本震が落ち着いた後も、余震がくる可能性があるので、速やかに窓を開けてください。

●地震による火災時に窓は閉めるべき?開けるべき?

火災が発生すると、延焼防止のために窓は開けない方がよい、と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。確かに、窓を開けることで酸素が入り込み、火の手が増す可能性もあります。しかし、地震が発生している際は、脱出することが最優先なので、揺れが落ち着いたら窓を開けましょう。また、窓から近隣住民に助けを求めることも可能です。

まとめ|地震の揺れが収まってから窓を開けよう

 

地震が起きたら、まずは安全な場所に隠れて、頭をクッションや手で守りましょう。そして、揺れが落ち着いてから、窓を開けて脱出口を確保するのが望ましいです。余震がきて、窓や扉が開かなくなる恐れもあるので、迅速な行動が求められます。 

この記事で紹介した防災対策を行い、いつくるか分からない地震に備えてください。

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