台風ができる仕組みと消えるまでをわかりやすく解説!防災アイテムも紹介

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台風はどんな仕組みで発生するの?」「台風はどうやって発生して消えるの?」と台風のについて調べていませんか? 

この記事では、台風ができる仕組みについて解説。また台風の発生から消えるまでの流れや、台風対策の防災アイテムも紹介します。この記事を読むことで台風の仕組みについて知識を得られて、しっかりと台風に備えられるでしょう。

目次

1.台風とは?できる仕組みを分かりやすく解説 

台風とは低気圧域内の最大風速が10分間平均で約17m/s以上の熱帯低気圧のことです。台風のできる仕組みは以下の通りです。 

  1. 温められた海水が水蒸気になる
  2. 水蒸気の上昇気流が発生する
  3. 発達した積乱雲が熱帯低気圧になり台風が発生する

ここでは上記について解説しています。

仕組み①:温められた海水が水蒸気になる

太陽の熱で海水が温められると蒸発して水蒸気が生まれます。 

台風の仕組み

引用元:tenki.jp|台風のしくみ

特に台風は気温や海水温が高い熱帯地域で多く発生する傾向です。太陽の日差しで温められた海水が蒸発し、海上では多量の水蒸気が発生します。

仕組み②:水蒸気の上昇気流が発生する

発生した水蒸気は周辺の空気より軽く、反時計回りの渦になりながら上昇します。

台風の仕組み

引用元:tenki.jp|台風のしくみ 

水蒸気は上昇気流となって、冷たい空気の影響により上空で水滴に変わり雲が発生。上昇気流が勢いを増し周辺の空気を暖めた所に湿った空気が流れ込むと、雲は次第に積乱雲へと発達します。

仕組み③:発達した積乱雲が熱帯低気圧になり台風が発生する

水蒸気が上昇気流から積乱雲に変わる際、同時に大気中に多量の熱が生まれます。 

台風の仕組み

引用元:tenki.jp|台風のしくみ 

熱が周辺の空気を暖めて、上昇気流がさらに強くなるに伴い起きる現象が気圧の低下です。この一連の流れを繰り返すことで積乱雲が熱帯低気圧に成長し、やがて台風が発生します。

●台風が発生しやすい場所は?

台風ができやすい場所は、北太平洋南西域の熱帯地方です。熱帯地方の暖かい海は、海水の蒸発がさかんで、低気圧に吹き込む空気には水蒸気がたくさん含まれています。雨雲ができやすい地域でもあるんです。ちょうど日本の南に広がる太平洋の、赤道付近。ここが台風の発生しやすい地域になります。

2.台風の一生(発生から消えるまでの仕組み)と台風の予報の見方

気象庁では台風が発生すると、台風経路図とともに以下の予報を発表します。

  • ・各予報時刻の台風の中心位置(予報円の中心と半径)
  • ・進行方向と速度
  • ・中心気圧
  • ・最大風速
  • ・最大瞬間風速
  • ・暴風警戒域 
台風予報の見方

引用元:気象庁|台風情報の種類と表現方法 

また台風経路図では風速を予報しており、×印を中心とした円は以下を表しています。 

  • ・強風域:風速15m/s以上の風
  • ・暴風域:風速25m/s以上の風
  • ・暴風警戒域:台風の中心が予報円内に進んだときに暴風域に入るおそれのある領域 

参考元:気象庁|気圧配置 台風に関する用語

台風の5日先までの予報を6時間ごと、1日先までの予報は3時間ごとに発表しています。お住まいの地域に台風が接近・通過の恐れがある場合は警戒が必要です。 

また気象庁では、台風の発生から消えるまでを「台風の一生」と表現しており、以下4つの期間に分類しています。 

  • ・発生期
  • ・発達期
  • ・最盛期
  • ・衰弱期 

上記について詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。 

①発生期:赤道付近で発生する

台風は海水温が高い赤道付近の海上で多く発生する傾向です。

赤道付近は、太陽の熱で海水が温められて蒸発した水蒸気により上昇気流が起きやすい傾向です。そのため、気流の影響で水蒸気から成長した積乱雲が多数発生します。 

やがてまとまった渦を形成すると中心の気圧が下がり始め熱帯低気圧となり、風速が17m/s以上になると台風として識別されます。

②発達期:中心気圧が下がる

発達期は台風の発生から中心気圧が低下し、台風の勢力が最も強くなる期間です。 

台風のエネルギー源は、暖かい海面から上昇する水蒸気を供給しながら発達しています。徐々に台風の中心気圧が下がるに伴い、中心付近では風速が強くなります。

③最盛期:最大風速が強くなる

最盛期は急激な中心気圧の低下で、台風の最大風速が強くなる時期です。 

台風は最盛期を迎えたまま北上しますが、陸地に上陸すると地上や海面の摩擦力により、徐々にエネルギーが減少します。なお最盛期は中心付近の風速が次第に衰退していきますが、強い風が吹くエリアが広がる時期でもあります。

④衰弱期:温帯低気圧・熱帯低気圧に変わる

台風は衰弱期に入ると、「温帯低気圧」または「熱帯低気圧」になります。 

台風は海面の水蒸気を供給しながら北に進みますが、北側の海面は赤道付近と比較して海水温が低いです。北上するにつれてエネルギー源となる海面からの水蒸気の供給が減るため、台風の勢力は弱まります。 

そしてエネルギーの供給が完全になくなると台風は勢力を失い、熱帯低気圧・温帯低気圧に変わり2~3日で消失します。

3.なぜ日本は台風が多いのか?台風上陸数ランキングも解説

台風情報が天気予報で伝えられると、「また台風が来たの?」と感じている通り、日本は台風がよく接近してくる地域です。

ここでは、「なぜ台風がこんなによく日本に来るのか?」という疑問について詳しく解説していきます。

●日本に台風が来る理由は高気圧と偏西風

台風の進路は風の影響によって変わります。日本にやってくる台風は、日本の南東にある赤道付近で発生した熱帯低気圧が発達したものです。中国大陸から流れてくる偏西風と、日本の東にある高気圧の影響を強く受けています。

そこから高気圧を避けて、偏西風によって軌道を変えながら日本にやってくる通り道ができてしまっていることが、日本に台風が接近する可能性が高い大きな理由です。

たとえば、夏は高気圧が日本の東に接近しているため、台風は日本の西側を通過することが多いですね。しかし、9月ごろから高気圧が東の太平洋に移動していくため、台風は日本を縦断する形で進路を取ってしまうことになります。

季節によって台風の軌道が違うのは、この高気圧の位置が深く関係しているためです。

●日本は台風上陸国ランキング3位だった

日本がどれだけ台風が上陸している国なのか。世界と比べると以下の通りのランキングになります。

〇台風上陸数ランキング(2014年度調査)

1位

中国

2位

フィリピン

3位

日本

4位

オーストラリア

5位

アメリカ

6位

ベトナム

7位

メキシコ

8位

インド

9位

マダガスカル

10位

ラオス

上記のランキングを見ると、日本は3位に位置していて、世界と比べても上陸する可能性が高い国となっています。

ちなみに、日本では「台風」と呼んでいますが、実は発生地域によって名前が違っています。たとえば、アメリカのニュースでよく耳にしたこともある「ハリケーン」です。他にもいくつか種類があります。
・台風:東経180度より西の北西太平洋及び南シナ海で発生したもの
・ハリケーン:北大西洋、カリブ海、メキシコ湾地域で発生したもの
・タイフーン:北大西洋西部で発生したもの
・サイクロン:ベンガル湾、北インド洋付近で発生したもの
と地域によって4種類の呼び方があります。

関連記事:台風の備えを万全にするための買い物リスト5選

4.台風で想定される4つの被害

台風で想定される被害は以下の4つです。 

  • ・強風による被害
  • ・河川氾濫による水害
  • ・高潮による水害
  • ・山や崖が崩れる土砂災害 

ここでは上記の被害について解説しているので、参考にして台風対策に備えましょう。

被害①:強風による被害

台風の強風で以下の被害が想定されます。 

  • ・木造家屋の倒壊
  • ・自動車・列車の転覆による交通機関の交通障害
  • ・電柱や送電鉄塔の倒壊
  • ・飛んできた物が人に当たり死傷する事故 
  • このような被害を避けるために、台風時は不要不急の外出は控えましょう。また電柱や送電鉄塔が倒壊すると停電が起きるリスクもあるため、非常用電源を用意しておくと安心です。 

    例えばJackery(ジャクリ)」が販売しているポータブル電源は、大容量かつ電源のない場所でもAC電源(コンセント)が使えるので非常用電源として活躍します。停電しても冷暖房や調理家電を使ったり、スマホを充電したりしながら安心して過ごすことが可能です。

    関連記事:猛暑時の停電では熱中症に注意!夏の停電時の対策と防災グッズ

    被害②:河川氾濫による水害

    台風時は降水量の増加に伴い、川の水位が増えて河川氾濫による水害が予想されます。川が増水して堤防が決壊すると家の中が浸水したり、川が増水した影響で道路が冠水したりと生活や交通に支障をきたす被害が想定されます。 

    河川周辺にお住まいの場合は安全を確保するため、台風時には避難場所へ速やかに避難してください。

    被害③:高潮による水害

    台風時は高潮による水害も想定されます。高潮とは、以下の条件で海面が急激に上昇する現象です。 

    • ・台風の低気圧の影響で海面が吸い上げられる
    • ・強風の影響で海岸に海水が吹き寄せる 

    高潮により、海の近くの住宅や建物に浸水被害が考えられます。また強風の影響で高い波が発生する「高波」が加わると浸水の被害はさらに広がります。 

    台風時は暴風雨により避難が困難になるため、海の近くにお住いの場合は事前に台風情報の確認が重要です。

    被害④:山や崖が崩れる土砂災害

    台風の影響で想定されるのが、山や崖が崩れる土砂災害です。急な斜面の地中に大量の雨が染み込むことで緩んだ地盤が突然崩れ落ちます。 

    土砂災害は何の前触れもなく発生するうえ崩れるスピードも速いので、甚大な被害をもたらします。土砂災害に遭わないために、台風接近時は早めに避難してください。

    関連記事:台風の停電対策に備えるべきグッズ10選!停電事例や季節別の対策

    5.台風に備えておきたい5つの防災アイテム

    台風に備えておきたい防災アイテムは以下の5つです。 

  • ・飲料水
  • ・非常食
  • ・非常用電源
  • ・携帯ラジオ
  • ・災害用トイレ 
  • ここでは上記の防災アイテムを紹介しているので、参考に台風対策をしてください。

    アイテム①:飲料水

    防災アイテムの一つとして、飲料水を備えておきましょう。飲料水の他に調理用も含め1人当たり一日3リットル(3日分)が目安です。 

    また栄養面や暑さ対策を考慮して、水以外にも野菜ジュースやスポーツドリンクの用意をおすすめします。

    アイテム②:非常食

    台風の防災アイテムには、以下の非常食も必要です。 

  • ・レトルト食品
  • ・缶詰
  • ・板チョコ
  • ・アルファ枚
  • ・おかゆ(※)
  • ・粉ミルク、液体ミルク、レトルトの離乳食(※) 
  • ※家族に高齢者や乳児がいる場合 

    上記のような長期保存が可能な非常食を、家族の人数×3日分を目安に備えておいてください。

    アイテム③:非常用電源

    台風時の防災アイテムとして非常用電源を備えておいてください。非常用電源とは、下記のような停電などで電源が使えなくなったときに、電力を供給する装置のことです。

    • ・ポータブル電源
    • ・モバイルバッテリー
    • ・ガス・ガソリン式発電機
    • ・蓄電池(住宅などに固定して使うもの) 

    なかでも大容量・コンパクトサイズで簡単に持ち運びができるポータブル電源をおすすめします。USBポート以外にAC出力ポートがついており、使いたい場所に持ち出して家電を動かすことが可能です。台風による停電でも普段と変わらない生活が過ごせます。 

    またソーラーパネルがセットになったポータブル電源も市販されています。ソーラーパネルとセットで使うことにより太陽光発電でポータブル電源の充電ができるので、台風により停電が長期間に及んでも電力復旧までの電源確保をできるでしょう。

    Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルは世界中で400万台以上の販売実績があり、停電に限らずキャンプや車中泊などさまざまなシーンで活用できるため多くのユーザーから愛用されています。

    災害の停電時におすすめのポータブル電源ソーラーパネルセット

    アイテム④:携帯ラジオ

    台風時は、携帯ラジオを手元に置いておきましょう。台風による停電の影響で電力供給がストップすることもあり得ます。停電になるとテレビが視聴できなかったり、スマートフォンがバッテリー切れで使用できなかったりと台風情報を入手する手段が途絶えてしまいます。 

    停電時でも安心して過ごせるように、乾電池式や手回し発電式などの電力を必要としない携帯ラジオを用意しておきましょう。

    アイテム⑤:災害用トイレ

    台風によるライフラインのストップで断水する恐れもあるため、災害用トイレを準備してください。断水になった時のために洋式便器へ便袋を設置して使用できる携帯トイレなどを備えておくと良いでしょう。

    6.台風による停電になっても安心のおすすめ非常用電源3選

    台風による停電でも、電力復旧までの間を安心して過ごすために非常用電源を備えておいてください。なかでもコンセント(AC電源)付きで家電製品へ電力供給ができて、長期間の停電でもソーラーパネルで充電可能なポータブル電源「Jackery Solar Generator」がおすすめです。

    ここではおすすめの 「Jackery Solar Generator」3モデルを紹介します。

    ●Jackery Solar Generator 600 Plus ポータブル電源 セット

    中容量のJackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセット商品です。ソーラーパネルでポータブル電源を充電しながら家電製品へ給電できる「パススルー機能」を搭載。つなぎっぱなしにしておけば、突然の停電でもバッテリー切れでポータブル電源を使用できない心配はありません。

    ●Jackery Solar Generator 1000 New100W ポータブル電源ソーラーパネル セット

    大容量のJackery ポータブル電源 1000 NewとJackery Solar Saga 100Wソーラーパネルがセットになっています。本体が軽いことに加えてサイズは327×224×247mmとコンパクト化を実現。小型の電子レンジよりもさらに一回り小さいサイズで、家中どこにでも手軽に持ち運んで使えます。台風の停電時に消費電力の大きいの家電を使いたい方におすすめのポータブル電源です。

    ●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

    バッテリー容量を最大24Kwhまで拡張できる超大容量Jackeryポータブル電源2000PlusとJackery Solar Saga 200Wソーラーパネルがセットになった商品です。リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したことで、バッテリーの長寿命化を実現しました。充電・放電のサイクルを4,000回と毎日充電を繰り返しても10年間使用可能です。非常用電源を買い換えるコストを抑えたい方におすすめします。

    関連記事:ポータブル電源の太陽光発電セットが便利すぎる!5つのメリット

    7.台風の仕組みでよくある質問|豆知識

    台風の仕組みに関してよくある質問として以下2つがあります。 

    • ・台風の目って何?
    • ・台風の雲とは?できる仕組みは? 

    ここでは上記について回答しています。

    ①台風の目って何?

    「台風の目」とは気象予報用語として用いられている、台風が形成する渦巻の中心部分で雲が少ない箇所のことです。 

    渦を巻きながら空気が上昇している「台風の目」の周辺は雲が厚い壁となり囲んでいます。中心部分は真上に雲がないので、「台風の目」の中に入ると風がなく晴天です。

    ②台風の雲とは?できる仕組みは?

    台風の雲とは、太陽の熱で暖められた海水が蒸発して上昇気流となり、上空に集まった多数の積乱雲を指します。また台風ができる仕組みは以下の通りです。 

    1. 温められた海水が水蒸気になる
    2. 水蒸気の上昇気流が発生する
    3. 発達した積乱雲が熱帯低気圧になり台風が発生する 

    なお、多くの台風は海面の水温が高い赤道付近で発生します。

    関連記事:台風の強さと大きさの目安を解説!

    まとめ

    この記事では、台風ができる仕組みについて詳しく解説しました。記事で紹介した台風の発生から消えるまでの仕組みを把握しておき、台風対策に活かしてください。 

    また台風が接近・上陸した時のために、防災アイテムを準備しておくことをおすすめします。特に台風による停電を想定して非常用電源があると便利です。防災アイテムにJackeryポータブル電源を自宅に用意しておきましょう。

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