地震の種類と特徴は?発生原因はプレート?揺れ・大きさもわかりやすく解説

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「地震の種類と特徴をわかりやすく知りたい」「直下型地震以外にも種類があるの?」と地震について調べていませんか。この記事では地震の種類と特徴について詳しく解説しています。

 

また地震の発生原因や揺れ・大きさ、地震対策に必要な防災アイテムも紹介。この記事を読むことで地震に関しての知識が得られるだけではなく、事前に防災対策ができるでしょう。

目次

1.地震の種類と発生原因は3つに分けられる

 

地震の種類と発生原因は以下の3つに分けられます。

・海溝型地震

・直下型地震(内陸型・断層型地震)

・火山性地震 

ここでは上記について詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。

●海溝型地震|プレート境界で発生

海溝型地震とは、地球の表面を覆った岩石の層「プレート」の境界で発生する地震です。地球上には10枚以上のプレートがあり、年間数cm程度移動しています。地球の表面は、大陸プレートの下に海溝プレートが潜り込んでいるため、プレート同士が常に擦りあった状態です。 

そして元に戻ろうとする大陸プレートが限界に達して、プレートが反発した時に膨大なエネルギーが発生し地震となります。ちなみ、私たちが住む日本列島は、以下4つのプレートがあります。

・ユーラシアプレート

・北米プレート

・フィリピン海プレート

・太平洋プレート

海溝型地震|プレート境界で発生

引用元:「内閣府 防災情報のページ 特集 地震を知って地震に備える!」より 

日本列島は4つのプレート境界に位置しているため、比較的地震の発生率が高い国といえるでしょう。 

海溝型地震の特徴の一つとして、海底が震源地の場合はプレートが海底で跳ね上がると同時に海面も上昇し「津波」を伴うことがあります。また地震の規模と比例して、津波の規模も大きくなるケースがあるため、海溝型地震が発生した後は警戒が必要です。

●直下型地震(内陸型・断層型地震)|断層のズレで発生

直下型地震(内陸型・断層型)は、プレート境界で発生する地震とは異なり、一つのプレート内で発生する地震です。プレート内部では、常にさまざまな方向から圧力が掛かっています。圧力によって、プレートに縦横のヒビが入ったり、割れてズレが生じたりする地層を「断層」といいます。断層のひずみが限界に達した時に生まれる膨大なエネルギーが直下型地震の発生要因です。

直下型地震(内陸型・断層型地震)|断層のズレで発生

参考元:「地震調査研究推進本部 地震の発生メカニズムを探る」より

直下型地震は海溝型地震と比較してマグニチュード(地震エネルギーの規模)は小さいですが、震源の深さが30kmよりも浅いため地上の揺れが大きくなります。そのため、人々が生活する内陸部で発生すると稀に甚大な被害が発生します。 

例えば、1995年に起きた直下型地震の「阪神・淡路大震災」は、死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名(※)の被害をもたらしました。今後30年間に70%の確率で発生が予想されている首都圏の大地震も直下型地震に分類されているので、警戒が必要です。 

※参考元:「内閣府公式サイト 阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要」より 

●火山性地震|火山活動や噴火で発生

火山性地震は、火山活動が活発になることが原因で地震が起こります。火山活動が活発化するメカニズムは下記のとおりです。

・大陸プレートに海溝プレートが潜り込む

・海溝プレートが潜り込んだ箇所は高温になる。

・プレートやマントルの上部で海水と一緒にマグマができる

・マグマは周辺の物質より軽いため、岩盤の割れ目を通って地表付近まで上昇する

・マグマに圧力が掛かり噴火する

火山性地震|火山活動や噴火で発生

引用元:「国土交通省気象庁 火山噴火の仕組み」より 

このように火山が噴火したり、地下でマグマが移動したりと火山活動が活発になった時に地震が発生します。また海溝型地震や直下型地震とは異なり、活動中の火山付近で発生しやすいことや連続で地震が起こることも火山性地震の特徴です。震度は低く観測されますが、火山が噴火した場合は大きな揺れや津波の発生が予想されます。 

例としてハワイのキラウエア火山では、2018年5月5日にマグニチュード6.9の火山性地震が発生し、ハワイのカポホで40cmの津波を観測しました。(※1) 

このように火山性地震は時の大きな規模の揺れや津波が発生するケースもあるため、海溝型地震や直下型地震と同様に警戒が必要な地震です。 

※1 参考元:「平成30年5月地震・火山月報(防災編)」より

2.地震の揺れ方には3つの特徴がある

 

地震の揺れ方の特徴は以下の3つです。

・本震 ~ 余震型

・前震~本震~ 余震型

・地震活動型 

地震発生後の対応や警戒に備えるために特徴を把握しておきましょう。

①:本震 ~ 余震型

本震~余震型の地震は、最初に発生した揺れが大きな地震を「本震」、その後に続く規模が小さい複数の地震を「余震」と呼びます。本震後の余震は、地震の規模が徐々に小さくなり回数が減っていきます。ただし、余震でも本震と同じ規模の揺れが発生することもあり、地震発生後は余震といえど警戒が必要です。

②:前震~本震~ 余震型

前震~本震~ 余震型は、「本震」が発生する前に小さな規模の「前震」が発生し、揺れが大きい本震のあとに小さい揺れの「余震」へと移行します。また前震は複数回にわたって揺れが発生するので、本震に対して事前に警戒や防災対策が可能です。

③:地震活動型

地震活動型の特徴は一定期間、地震活動が活発化したり治まったりといった流れが続きますが、揺れ方は活動が収束するまで判別できません。急に大地震が発生するパターンもあるため、多大な被害をもたらすことがあります。また地震発生後は初めの地震規模と同等以上の揺れが起きる場合があるので、地震直後は被害を避けるために警戒を怠ってはいけません。

3.地震の揺れと大きさを表す2つの用語

 

地震の揺れと大きさを表す用語は以下の2つです。

・マグニチュード

・震度 

ここでは、上記について解説しているので用語の違いを理解しておきましょう。

①:マグニチュード

「マグニチュード(M)」は、地震の大きさ(エネルギー)を示す用語です。マグニチュードの数値が「1」増えるとエネルギーが約32倍、「2」増えると約1,000倍になり、数値は1しか変わらないものの、大きなエネルギーが発生します。例えばマグニチュード8の地震は、マグニチュード6の地震の約1,000個分のエネルギーです。

マグニチュード

引用元:「気象庁 震度とマグニチュード」より 

なおマグニチュードの数値が大きくても、震源地から離れていると揺れや被害が小さいケースもあります。

②:震度

「震度」は、地震の揺れを表す用語です。地震が発生した際、地域ごとの揺れの強弱を表しており、震度の段階は「震度0~7」と10段階に分かれています。震源地からほぼ同じ距離なのに地域によっては観測される震度が異なる場合がありますが、これは地盤の状態が影響しているからです。岩盤が硬かったり、柔らかい沖積平野(※)などは観測される震度に差があります。 

※沖積平野(ちゅうせきへいや):河川によって運搬された砕屑物(礫、砂、泥)が平地・河口・沖合にかけて堆積してできた平野のこと

4.地震のマグニチュードごとの規模

 

一般的に、地震のマグニチュードごとの規模は以下のように呼ばれています。 

マグニチュード

地震の規模

1未満

極微小地震

1~3

極小地震

3~5

小地震

5~7

中地震

7~8

大地震

8以上

巨大地震

参考元:「千葉県警察 災害に対する基礎知識」より 

日本では近年、2024年1月1日の「能登半島地震(M7.6)」や同年4月17日に起きた豊後水道を震源とする地震(M6.6)が発生しています。 

日本列島は4つのプレートが重なりあう場所に位置していることもあり、過去を遡っても「中地震」や「大地震」が発生する国といえるでしょう。

5.地震の震度階級ごとの特徴

 

地震の震度階級は、以下の10段階あります。

・震度0~3

・震度4

・震度5弱

・震度5強

・震度6弱

・震度6強

・震度7 

震度によって揺れ方が違うので、防災知識の一つとして把握しておけば地震発生時も対応や警戒ができるでしょう。

●震度0~3:屋外では揺れを感じない

震度0に対して人は揺れを感じませんが、地震計には記録されます。震度1~3の場合、屋外ではあまり揺れを感じません。しかし自宅にいる時は静かにしていれば地震に気づいたり、睡眠中の人が目を覚ましたりとわずかに揺れを感じます。また屋内では、電灯などの釣り下げ物が少し揺れる程度の地震です。

●震度4:屋外にいる大抵の人が揺れを感じる

震度4は屋外にいてもほとんどの人が揺れを感じ、電線が大きく揺れるほどの地震です。屋内では睡眠中でも大抵の人は目を覚まし、電灯などの釣り下げ物は大きく揺れて食器棚に収納している食器類は大きく音を立てます。またバランスの悪い置物が倒れるなど、地震が起きたことに気づくほどの揺れです。

●震度5弱:ほとんどの人が地震の揺れで恐怖を感じる

震度5弱は屋内の電灯などの釣り下げ物が激しく動き、棚に収納している本やバランスの悪い置物などが倒れるほど揺れます。また家具を固定していない場合は揺れの影響で移動したり、家具が倒れたりと屋内でも目視でわかる程の揺れるため、大半の人は身の安全を守る行動をします。 

その他にも電柱が揺れたり、道路にヒビが入ったりなど屋外でも被害が起きるほどの地震です。

●震度5強:多くの人が行動に支障を感じる

震度5強の揺れは、多くの人が普通に歩くことが困難になり行動に支障を感じます。屋内では食器や本など棚に収納している物がほとんど落下し、重い家具が倒れるケースもあります。 

屋外でも揺れが顕著になり、ブロック塀が崩れたり、据付が十分に施されていない自動販売機が倒れたりと、人々が恐怖を感じるほどの揺れです。

●震度6弱:立っていることが困難

震度6弱は、物に掴まっていないと普通に立っていることが困難なほどの地震です。屋内では、家具を固定していないと倒れることも想定されています。また揺れの影響で家のドアが開かなくなったり、窓ガラスが破損したりと家屋にも被害が発生します。

●震度6強:普通に立っていることができない

震度6強は普通に立っていることができず、地面をはわないと移動できないほどの大きな地震です。震度6弱と同様に重い家具が倒れたり、窓ガラスの破損など家の中でも被害が出ます。またビルのような建物でも破損した窓ガラスや壁のタイルなどが落下するなどの被害があります。

●震度7:大きな揺れで動くことができない

震度7は大きな揺れに翻弄されて、自分の意思で動くことができないほどの地震です。震度6強以下の地震よりも被害が大きく、屋内では大半の家具が移動や倒れるだけではなく、飛ぶこともあります。 

また屋外では道路が地滑りしたり、地割れしたりと多大な被害をもたらします。さらに山中では山崩れなどが発生するケースもあり、地震発生後もその規模がわかるほどの傷跡を残す大きな地震です。

6.日本で発生した2つの地震事例

 

東日本大震災

日本ではこれまで大地震と呼ばれる自然災害がいくつも発生していますが、なかでも以下の地震は多大な被害をもたらしました。

・東日本大震災

・熊本地震 

ここでは上記の地震の概要を詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。

●東日本大震災(海溝型地震)

2011年3月11日14時46分頃、三陸沖の宮城県牡鹿半島の東南東130km付近で深さ約24kmを震源とする海溝型地震が発生しました。マグニチュード9.0の巨大地震は、日本国内観測史上最大規模の地震です。 

また1900年以降、世界でも4番目の巨大地震で宮城県北部では最大震度7を観測し、最大潮位が9.3m以上の津波も発生しました。そして地震の影響で、甚大な人的被害をもたらしています。 

人的被害

人数

死者

19,747人

行方不明者

2,556人

 また建物被害は、全壊から一部破損を合わせると1,154,893棟の被害が発生しています。直接的被害額は約16.9兆円で、阪神淡路大震災の1.7倍以上の被害額でした。

参考元:「国土交通省 第2節 過去の危機と変化」より

●熊本地震(直下型地震)

熊本地震(直下型地震)は、2016年4月14日21時26分にマグニチュード6.5の地震が発生し、熊本県益城町では震度7を観測しています。同年4月16日1時25分にマグニチュード7.3が発生しており、熊本地震は震源地の熊本県以外でも九州地方の各県で強い揺れを観測しています。直下型地震である熊本地震も、多くの人的被害が出ました。 

人的被害

人数

死者

273名

重傷者

1,203名

軽傷者

1,606名

建物被害は、全壊から一部破損を合わせると208,686件の被害が報告されています。熊本地震の特徴として同一地域で震度7が連続して発生したことであり、この事例は1949年に「震度7」が設定されて以降、初めてのことでした。

参考元:「平成28年(2016年)熊本県熊本地方を震源とする地震に係る被害状況等について」より

7.地震対策に備えておきたい4つの防災アイテム

 

地震対策に備えておきたい4つの防災アイテム

地震発生後は電気やガス・水道などが停止することも考えられるため、地震対策として以下の防災アイテムを準備しておくことをおすすめします。

・食料品

・飲料水

・救急用品(衛生用品・生理用品など)

・非常用電源 

上記について詳しく紹介しているので、参考にして防災アイテムを備えておけば地震発生直後も対応できるでしょう。

●食料品

地震対策として以下の食品を備えておいてください。

・レトルト食品

・災害備蓄用パン

・ビスケット・チョコレートなど非常用のお菓子

・フルーツ缶詰 

災害時の食料品は、電気・水道・ガスのライフラインが停止することも想定して、カセットコンロで温められるレトルト食品や災害備蓄用パンが中心です。またフルーツ缶詰があれば災害時のビタミン不足も補えます。一人3~5日分を目安に準備しておくと良いでしょう。

●飲料水

飲料水は、一人あたり3リットルを目安に3日分を備えておいてください。地震の影響で水道がストップすることもあり得るため、飲用水以外にも調理用や生活などに必要な分も想定して用意しておきましょう。

●救急用品(衛生用品・生理用品など)

防災対策の救急用品(衛生用品・生理用品など)には、以下のものがあります。

・絆創膏

・包帯

・ティッシュペーパー

・トイレットペーパー 

衛生用品や生理用品は、ストックしているものを備蓄品に回すと良いでしょう。また普段から薬を服用している方は、1週間分を目安として備えておいてください。

●非常用電源

非常用電源とは、停電のような電気を使用できない状況でも家電製品へ電力供給ができる電気設備です。発電機、モバイルバッテリー、ポータブル電源、蓄電池など様々な種類ありますが、その中で一番おすすめの非常用電源は、ポータブル電源です。 

ポータブル電源は大容量なうえコンパクトで、どこにでも持ち運んで大活躍するのがポイント。また動作時の騒音レベルは低く、夜間のささやき声程度で近所に迷惑も掛かりません。さらに発電機のように排気ガスが出ないため、室内でも一酸化炭素中毒のリスクなく安心して使えます。

地震発生後は停電する恐れがあるため、ポータブル電源のような非常用電源を防災アイテムとして備えておいてください。 

容量のタイプによっては自宅で使用するほとんどの家電製品が使用可能なモデルもあり、電力が復旧するまでの間、生活の負担を軽減できます。 

またソーラーパネルとセットになった非常用電源「ポータブル電源」も市販されています。長期間の停電でもソーラーパネルを使って本体へ充電ができるので、バッテリー切れで非常用電源が使用できない心配がありません。ポータブル電源とソーラーパネルは、持ち運んで屋内・屋外のどちらでも使えます。防災アイテムとして自宅に1台備えておくと良いでしょう。

関連人気記事:大地震はいつ起こるのか?大地震への備えのために活躍するポータブル電源

8.地震などの防災対策におすすめな非常用電源(ポータブル電源)3選

 

地震などの防災対策の一つとして非常用電源(ポータブル電源)を備えておきましょう。なかでも、ソーラーパネルがセットで長い停電時にも繰り返し充電して使える「Jackery Solar Generator」をおすすめします。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルは全世界で400万台以上が使われており、世界中の人々から愛用されている信頼性が高い製品です。今回は防災対策におすすめな3モデルをピックアップしました。 

防災アイテムとして非常用電源をお探しの方は、「Jackery Solar Generator」を導入して地震対策に備えておきましょう。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット

Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット」は定格出力800W・容量632Whの「Jackery ポータブル電源 600 Plus」と「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」がセットになったモデルです。 

サイズが約300x219x197mmとコンパクトで、自宅のクローゼットや玄関などに収納できます。消費電力が800W以下の家電製品を動かせるので、非常用電源としてもおすすめです。

●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット 

1,264Whの大容量をもったポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」のセットモデルが「Jackery Solar Generator 1000 Plus」です。 

専用の拡張バッテリーを使えば容量を最大5,000Wまで拡張できるので、電力復旧まで時間がかかっても停電中の負担を軽減できるでしょう。長期間の停電を想定して大容量の非常用電源をお探しの方におすすめします。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

Jackery Solar Generator 2000 Plusは、2,042Whの大容量・定格出力3,000Wの「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と「Jackery SolarSaga 200W ソーラーパネル」のセットモデルです。 

地震発生後に停電した場合、電力復旧まで時間がかかることもあり得ます。ほとんどの家電製品へ電力供給が可能で非常用電源としてフル活用できるので、防災アイテムとして備えておきましょう。

まとめ

 

この記事では、地震の種類と特徴について解説しました。地震は種類によって特徴や揺れ・大きさが異なり被害状況も変わります。そのため、生活に必要な食料品や飲料水はもちろんのこと、救急用品など事前に防災アイテムを準備しておいてください。また停電時は非常用電源があると便利なので、防災アイテムとして「Jackery Solar Generator」を自宅に備えておきましょう。

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