1.災害時にテントは必要なのか
手軽に生活空間を作り出せるテント。アウトドアで使用するイメージが強い方も多いかもしれませんが、地震や津波、台風といった災害時には、避難場所で必要になる場合があります。
2024年元日に発生した能登半島地震では、キャンプ場に被災者用のテントが設営されました。テントを持っていれば、場所を選ばずに、どこでも雨風をしのげる仮設住居を設営できます。
2.災害時にテントを持参するメリット・デメリット
避難生活でテントを使うことは、あなただけでなく、他の被災者やペットを守る役割も担います。しかし、テントを災害時に持参することはメリットばかりではありません。避難時にテントを持参するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
テントを持参するメリット |
・プライバシーを確保できる ・野外でも避難生活を送れる ・小型のペットを室内に入れられる ・感染症を予防できる ・他の被災者に感染症を移さない |
テントを持参するデメリット |
・荷物になるため避難しづらい ・避難所のスペースを取る ・費用がかかる |
避難所でテントが使用できれば、活躍してくれることは間違いありませんが、その大きさから避難所に収容するのを拒まれる恐れもあります。また、テントはかさばる上に重たいタイプもあるので、無理に持っていこうとして逃げ遅れるリスクもあるのです。
3.防災テントのおすすめの選び方
災害時に使用するテントは、アウトドア以上に携帯性を重視しなければなりません。また、設営の簡単さも重要な要素です。防災テントのおすすめの選び方を紹介します。
●ワンタッチで設営できる
避難所に着いたら、ワンタッチで簡単に設営できるテントがおすすめです。ボタンを押したら、傘が開くように広がり、ものの数秒のうちに設営が完了します。
災害時にはいつ二次災害がやってくるかも分からないので、もたもたとテントを設営している暇はありません。設営が難しいテントは撤収も難しいことを意味するので、最悪の場合、逃げ遅れる危険もあります。
●軽量かつコンパクトで持ち運びやすい
防災テントを選ぶ基準として、最も重要といっても過言ではないのが、軽量さとコンパクトさです。災害時には迅速な避難が要求されるので、テントが持ち運びづらいと、逃げ遅れて命を落とす危険もあります。
一人用のテントであれば、600gと軽量なタイプも発売されています。また、コンパクトに収納できれば、鞄に入れたり、固定したりして簡単に持ち運べるでしょう。
●フルクローズできる
防災テントはプライバシー保護の役割も担います。フルクローズできるテントを選ぶと、着替えや授乳などの外に見られたくない状況でも、外部からの視線を遮断できます。
また、室内の避難場所が定員オーバーで、外での避難生活を余儀なくされた場合、フルクローズでなければ、雨をしのげません。
4.災害時にテントを使用する際の注意点
ここまで、災害時にテントを持参する良い面と悪い面を見てきました。念のため、防災対策としてテントを常備しておこうと考えた方は、以下の注意点を十分に把握しておきましょう。
●避難所で断られる可能性がある
防災対策としてテントを常備していたからといって、必ずしも避難所で使えるとは限りません。避難所によっては、テントの使用を禁止している場合があります。
例えば、東京都の世田谷区では「避難所での避難生活のルール」として、以下のような理由から避難所でのテントの使用を禁止しています。
・テントのフレームの先端やペグが、避難所を傷付ける恐れがあるため
・限られたスペースをできるだけ多くの避難者に利用してもらうため
●防災リュックの近くに置いておく
災害時には迅速な避難が求められるので、防災アイテムが入った防災リュックの近くに置いておきましょう。災害時に押し入れの奥からテントを出している余裕はありません。また、避難する際には、一か所にまとめていた防災リュックとテントをすぐに持ち出せるように、玄関の近くに収納しておくのがおすすめです。
5.災害時にテントと併せて必要なグッズ8選
防災対策グッズには、テント以外にも以下のようなものが必要です。避難生活のあらゆる場面を想定し、あらかじめ準備しておきましょう。地震大国の日本では、いつ大規模災害に巻き込まれるか分かりません。
●飲料水・食料
生命を維持するために、飲料水と食料は防災グッズの必需品です。1日1人3Lで最低でも3日分の飲料水を確保しておきましょう。食料はゴミが多くならないよう、パウチタイプを選ぶのがおすすめです。保存期間は5年以上あると安心でしょう。
災害用に備蓄するのに最適な食料には以下のような種類があります。
・乾パン
・カップ麺
・スープ
・パックご飯
・レトルトおかず
また、鍋や食器の備蓄も忘れないでください。
●ポータブル電源
災害時に快適な生活を送るために欠かせないアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、大量の電気を蓄え、災害時などのコンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。
災害時にポータブル電源があることで、以下のような場面で活躍します。
・電気ケトルや電子レンジを使い、簡単に調理が行える
・電気毛布や扇風機を使い、快適な気温で生活できる
・LEDライトで夜のテント内を照らせる
・停電時に冷蔵庫を稼働させ、食品の腐敗を防ぐ
・災害情報の収集や連絡手段に必要なスマホを常にフル充電にしておける
災害対策用のポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery製品がおすすめです。Jackeryのポータブル電源は、防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証といった防災に関する権威ある認証を取得しています。
関連人気記事:ポータブル電源は本当に防災対策に必要なのか?使用時の注意点や防災用ポータブル電源の選び方を紹介
●LEDランタン
テント内や移動時の明かりとして、LEDランタンが必要です。LEDランタンは、消費電力が低い上に長時間の連続点灯が可能なので、災害時に大活躍します。LEDランタンの明るさはlm(ルーメン)で表し、停電時の明るさ確保には60lmほど、常夜灯には4lmほどが適切です。
●携帯トイレ
災害時に水道管などが破損すると、断水する可能性があります。また、避難所でも仮設トイレがすぐに使えるとは限りません。そこで、携帯トイレを持っていると、どこでも用を足せます。携帯トイレと併せて、トイレットペーパーとウェットティッシュも揃えておきましょう。
●携帯ラジオ
災害時の情報収集には、携帯ラジオがあると便利です。電源がなかったとしても、手回しタイプであれば、災害時にすぐに使用できます。また、災害用には以下のような付加機能が付いている携帯ラジオがおすすめです。
・LEDライトが点灯できる
・ブザーやサイレンが鳴らせる
・スマホの充電ができる
●ホイッスル
声を使わずに助けを呼べるホイッスルは、災害時に身動きが取れない状況で活躍します。小さくて軽量なので、持ち運びやすく、電源は必要ありません。怪我をしていて強く吹けない可能性もあるので、音が鳴らしやすく、届きやすいタイプを選びましょう。
●救急用品セット
災害時には普段通りに診療を受けられるとは限りません。救急用品セットを持参し、診療を受けるまでの間に応急処置を行いましょう。救急用品セットの中身は以下のとおりです。
・絆創膏
・消毒液
・ピンセット
・はさみ
・包帯
・常備薬
・市販薬(頭痛薬・胃腸薬など)
●防災リュック
せっかく防災グッズを揃えたとしても、あらゆる場所に散在していては、いざという時に役に立ちません。そこで、防災グッズをひとまとめにした防災リュックを作っておきましょう。防災リュックは1人につき一つ用意するのが望ましいです。
一般的に男性は15kg、女性は10kg程度の重さが適切と言われています。災害時には防災リュックを背負うだけですぐに避難ができます。両手が自由なので、飛来物がきたとしても手で跳ねのけることも可能です。
6.避難生活で電気供給を可能にするポータブル電源4選
自宅や避難所での避難生活では、電気が使えるとは限りません。いつでもどこでも電気の供給が可能になるポータブル電源を持参していると重宝します。
災害時に役立つポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery製品がおすすめです。Jackeryのポータブル電源は、災害時にも安全に動作する高い耐久性と安全機能を備えています。
防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証も取得しており、権威ある機関から災害時に活躍する高い安全性を備えたアイテムとして認められています。
Jackeryの災害時に重宝するおすすめの機種は、以下のとおりです。
●Jackery Solar Generator 300 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery ポータブル電源 300 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。コンパクトサイズなので、防災リュックに入れてすぐに持ち出せます。
UL規格の耐衝撃性により、地震や避難時の揺れに耐えます。家族全員分のスマホの充電や、一人暮らしの防災グッズにおすすめのモデルです。
●Jackery Solar Generator 600 Plus ポータブル電源 セット
容量632Wh・定格出力800Wの.ポータブル電源と100Wのソーラーパネルのセットです。軽量コンパクトなので、避難時に気軽に持ち出せて、即座に太陽光発電ができます。
自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」も搭載しているので、災害時にすぐに使用できるのも特徴です。「緊急スピード充電」を使うと、最速1時間で充電できます。一人暮らしで数日間の避難生活を想定している方におすすめです。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery ポータブル電源 1000 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。AC出力やUSB出力などの計8つの多彩なポートから、電子レンジや電気ケトルといった消費電力の高い家電にも給電できます。
IBCセル技術を採用したソーラーパネルにより、電気が使えない状況でも約2時間でフル充電できます。追加バッテリーで最大5kWhまで拡張できるので、家族の防災グッズにおすすめのモデルです。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200W ソーラーパネルのセットです。AC5口、USB4口、シガーソケット1口を使い、計10台の家電を同時接続できます。
最大25%の変換効率を誇るソーラーパネルにより、最短2時間で満充電が可能です。約30dB以下の静音設計により、他の被災者の迷惑になりません。家族で数日間の避難生活を想定されている方におすすめのモデルです。
まとめ|災害時にテントが必要になることもある
災害時には、避難所で他人と共同生活を送る可能性があります。避難所に入れないと、外での生活を余儀なくされる場合もあるでしょう。そんな時にテントがあると便利です。プライバシーを保護でき、感染症予防にも役立ちます。
この記事で紹介したテントを含む防災グッズを揃えて、いつ起こるか分からない災害に備えましょう。