1.地震と火山噴火が発生するのはプレートが要因
地震と火山噴火が発生するのは、地球の表面に埋まっているプレートが要因です。十数枚に分かれた厚さ100kmもあるプレートが、地球の内側をゆっくり動いているとされています。日本で地震と火山噴火が多いのは、日本周辺のプレートが押し合う影響によるものです。
地震と火山について、3つのポイントを押さえておきましょう。
・地震が起きる仕組み
・火山が噴火する仕組み
・大地震が起きると火山噴火が誘発される可能性がある
順番に解説します。
●地震が起きる仕組み
地震が起きる3つの仕組みを表にまとめました。
地震の種類 |
プレート境界型地震 |
プレート内地震 |
内陸直下型地震 |
地震の要因 |
陸のプレートの跳ね上がり(※1) |
プレート内部の破損 |
内陸部の活断層の活動(※2) |
地震の事例 |
1923年:関東大震災 1944年:東南海地震 2011年:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) |
1933年:昭和三陸地震 1993年:釧路沖地震 2024年:能登半島地震 |
1891年:濃尾地震 1995年:兵庫県南部地震 |
※1:北米とユーラシア大陸側を陸のプレート、太平洋とフィリピン海側を海のプレートと呼ぶ
※2:数十万年以上、地中深くで動いている岩石の割れ目のこと
日本で地震が起きる頻度は高く、世界で起こる地震の10%が日本に集中するほどです。日本は陸と海の4枚のプレートが合流している場所にあるため、プレートの動きに大きな影響を受けます。
●火山が噴火する仕組み
火山が噴火する仕組みもプレートが要因です。海側のプレートが沈み込んだ先は高温にさらされており、プレートの表面が溶けてマグマになります。周りの物質より軽いマグマが地中を登り、急激に噴き出す現象が火山噴火です。
●大地震が起きると火山噴火が誘発される可能性がある
大地震が起きた場合、火山噴火が誘発される可能性があると判明しました。東北大学の西村太志教授は、大地震のあとに火山噴火が起きる頻度が、約10年の間は2倍~3倍になると伝えています。
気象庁は、今後30年以内に70%~80%の確率で大規模地震(南海トラフ地震)が起こると発表しました。南海トラフ地震に連動して、火山噴火が起きやすくなるといえます。
参考:気象庁「南海トラフ地震関連解説情報(第8号)について」
参考:東北大学「大地震によって誘発される火山噴火 火山噴火が誘発されるメカニズムと噴火発生頻度を提示」
2.火山活動が起こす3種類の火山性地震
火山性地震は火山周辺で発生する地震であり、3種類のパターンが存在します。
・A型地震:マグマが地中の岩を壊す動きが原因の地震
・B型地震:マグマの気体化による膨張が原因とされる地震
・爆発地震:火山の噴火に伴う地震
火山の地下でマグマが起こす活動は火山性微動と呼ばれ、火山性地震の前兆を予測するための重要なデータになります。例えば、1986年11月15日に伊豆大島の火山噴火が発生する前は、4か月前から火山性微動が観測されていました。
3.地震と火山の噴火が起こす被害の実例を紹介
地震と火山の噴火で発生した被害の実例を紹介します。
・能登地震:地震発生から7か月後も通信機器貸与の支援を継続中
・熊本地震:約260万戸が停電
・東日本大震災:断水復旧直前に発生した余震で再断水が発生
・御嶽山噴火災害:死者57名の人的被害
・小笠原諸島:海底火山噴火による航行・漁業・観光業への被害
それぞれの実例を見ていきましょう。
●地震による被害の3つの実例
地震で発生した被害の3つの実例を紹介します。
・能登地震:地震発生から7か月後も通信機器貸与の支援を継続中
・阪神・淡路大震災:約260万戸が停電
・東日本大震災:断水復旧直前に発生した余震で再断水が発生
地震の被害は長期間に渡るケースが多いです。
▲能登地震では地震発生から7か月後も通信機器貸与の支援を継続中
2024年元旦に地震に襲われた石川県では、発災から7か月後も下記の通信機器貸与が継続されています。
・簡易無線機:1kmから10kmほどまで通信可能
・衛星携帯電話:地上の基地局ではなく宇宙の衛星でデータを送受信する電話
・衛星インターネット(Starlink):インターネットに接続できるアンテナ
この事例から、被害の正確な把握のためには、通常の基地局以外の通信を可能とする通信機器の用意も重要だとわかります。
参考:総務省 大臣官房総務課防災・調整係「令和6年能登半島地震に係る被害状況等について(第 112 報)」
▲阪神・淡路大震災では約260万戸が停電
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、約260万戸の家庭に停電が発生しました。迅速な被害復旧により、発災から6日で停電は解消されましたが、死者は6,434名に登ります。
参考:産業構造審議会 保安分科会 電力安全小委員会「平成二十八年熊本地震における設備被害と停電復旧対応について」
参考:内閣府 「阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要」
▲東日本大震災では断水復旧直前に発生した余震で再断水が発生
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、断水が解消したあとの4月7日~12日にかけて、約380,000戸の再断水が発生しています。また、静岡県から北海道までの地域で、17,315,900戸の家庭で断水が発生しました。
そのほか、約870万戸もの大規模な停電が発生し、地域によっては復旧に3ヶ月以上を要しています。
参考:厚生労働省「東日本大震災水道施設被害状況調査の概要 」
参考:東北大学災害科学国際研究所「東日本大震災時の停電発生状況(都道府県別)」
●火山噴火による被害の2つの実例
火山噴火で発生した2つの被害の実例を紹介します。
・御嶽山噴火災害:死者57名の人的被害
・小笠原諸島の海底火山噴火:航行・漁業・観光業への被害
それぞれのケースをチェックしましょう。
▲御嶽山噴火災害による死者57名の人的被害
御嶽山噴火災害では死者が57名に上り、他にも下記の人的被害が発生しています。
・軽傷者:40名
・重傷者:29名
・行方不明者:6名
噴火が発生した当日は登山客が多かったため、被害が拡大しました。上記の被害以外にも噴火後の台風により、土石流も発生しています。
参考:内閣府防災情報「御嶽山噴火を踏まえた今後の火山防災対策の推進について」
▲小笠原諸島の海底火山噴火による航行・漁業・観光業への被害
小笠原諸島で発生した海底火山噴火は、沖縄県の船舶航行・漁業・観光業に被害を与えました。火山噴火が原因と推測される軽石が、沖縄県の周辺海域に押し寄せたためです。
軽石とは溶岩が冷えて固まった鉱物を指します。軽くて水に浮きやすいため、大量の軽石は海上での船舶運航に支障が出てしまう要因です。
4.地震と火山噴火からあなたの命を守るための必須対策7選
地震と火山噴火から身を守るための対策を7つ解説します。
・気象庁の自然災害情報をチェックする
・家具を固定しておく
・飲食物を備蓄しておく
・警戒レベルについて把握しておく
・避難先で必要な道具を用意しておく
・非常時の安否確認方法を共有しておく
・ハザードマップで避難場所と経路を確認しておく
一つずつ押さえていきましょう。
●気象庁の自然災害情報をチェックする
地震と火山噴火の正確な情報を調べるためには、気象庁が発信する自然災害情報がおすすめです。地震の情報が素早く手に入る緊急地震速報は、下記の方法で見聞きできます。
・携帯機器
・防災行政無線
・テレビやラジオ
・各施設の館内放送
火山噴火の情報を得る際は、下記のサービスを活用しましょう。
・PREP(スマートフォンアプリ)
・ウェザーニュース(携帯電話、メール)
・Yahoo!ニュースアプリ(スマートフォン)
・Yahoo!防災速報アプリ(スマートフォン)
・LINEスマート通知(LINEアプリ内通知設定)
・火山アラーム(ウェザーニュースアプリ内通知設定)
・ウェザーニュース(スマートフォンアプリ 、火山Ch.)
・特務機関NERV防災(スマートフォンアプリ<英語対応>)
・Safety tips(スマートフォンアプリ<14か国語(15言語)対応>)
・らくらくウェザーニュース(スマートフォンアプリ、山の天気)
・お天気ナビゲータ(PC、スマートフォン、携帯電話、メール)
SNSでは悪質なデマが飛び交っている可能性があります。公的機関で正確な情報をチェックし、自然災害に備えましょう。
●家具を固定しておく
家具の固定は非常時への備えとして効果的です。阪神・淡路大震災や新潟県中越地震では、家具の転倒によって死傷者が発生しています。家具の転倒による被害を防ぐためには、下記の固定グッズを活用しましょう。
・L型金具
・連結金具
・ポール式器具
・扉開放防止器具
・ラッチ付きの家具
・キャスターロック
・ストッパー式器具
家具の固定が、自然災害からあなたと家族の命を守るための第一歩です。
●飲食物を備蓄しておく
政府は自然災害への対策として、1週間分の飲食物の用意をすすめています。成人2人分の必要量を例にしてまとめました。
・2ℓの水を24本
・米を4kg
・乾麺を1,800g
・カップ麺やバックご飯を6個
・肉・野菜・豆類の缶詰を18缶
・パスタ類のレトルト食品を6個
・牛丼やカレーなどのレトルト食品を18個
漬物・果物の缶詰・ドライフルーツ・各種調味料なども重要です。飲食物の備蓄は、停電や断水への備えとして欠かせません。カセットコンロも必要ですが、ポータブル電源も用意しておけば家電を使った調理も可能です。(※)
※携帯型のバッテリー装置。屋内外問わず家電に給電できる機器を指します。
参考:政府広報オンライン「いつもの食品で、もしもの備えに!食品備蓄のコツとは?」
●警戒レベルについて把握しておく
自然災害に対応するためには、警戒レベルの把握も大切です。警戒レベルは災害の危険度を表し、避難の必要性を判断するための指標となります。レベルは1~5までランク分けされており、レベルごとに勧められている行動は下記のとおりです。
・レベル1:災害の情報チェックを勧める
・レベル2:ハザードマップで避難経路の確認を勧める
・レベル3:高齢者に危険な地域からの避難を勧める
・レベル4:危険な地域の住民全員に避難を勧める
・レベル5:命の危険があり、今すぐ避難するように勧める
レベル4までに避難できれば、身の安全を守れると政府は告知しています。非常時の対策を充実させると共に、警戒レベルについても理解しておきましょう。
参考:政府広報オンライン「「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう」
●避難先で必要な道具を用意しておく
避難先でストレスを溜めないために、非日常の生活で必要となる道具を用意しておきましょう。被災から時間が経つにつれてストレスは溜まります。
少しでも普段と変わらない生活をして、心身のバランスを保たなければなりません。具体的には下記の道具類が必要です。
必須の道具類 |
子どもがいる家庭 |
女性用 |
高齢者用 |
軍手 タオル 救急用品 懐中電灯 洗面用具 ヘルメット 衣類・下着 携帯ラジオ ブランケット ペン・ノート マッチ・ろうそく 歯ブラシ・歯磨き粉 |
ミルク 離乳食 紙おむつ 抱っこ紐 お尻ふき ネックライト 使い捨ての哺乳瓶 携帯用お尻洗浄機 |
生理用品 防犯ブザー ホイッスル おりものシート 色の濃いゴミ袋 サニタリーショーツ |
杖 補聴器 介護職 吸水パッド 持病の薬 大人用紙パンツ 入れ歯・洗浄剤 お薬手帳のコピー |
上記の物以外にも、USBポートが付いたJackery充電式LEDランタンも、避難先での生活に役立ちます。明かりとしての用途だけでなく、携帯機器への充電も可能です。
●非常時の安否確認方法を共有しておく
家族や親しい友人と連絡が取れるように、非常時の安否確認方法を共有しておきましょう。
下記の2つの方法で、電話がつながりにくい緊急時でも連絡を取れます。
・災害用伝言ダイヤル【171】:伝言を録音できる
・災害用伝言板:文章を登録して電話番号を入力した人が閲覧できる
上記の方法なら、高い確率であなたの安否を伝えられるでしょう。
ハザードマップで避難場所と経路を確認しておく
ハザードマップでの避難場所と経路の確認は、非常時の対策として重要です。住んでいる場所によって、自然災害の被害の大きさは変わります。ハザードマップを閲覧すれば、あなたが住んでいる地域の危険なエリアを把握できます。
参考:国土交通省 水管理・国土保全局 防災課「ハザードマップポータルサイト」
5.非常時でも家電を使える!おすすめの非常用電源3選
ポータブル電源は、屋内外関係なく家電に給電できる携帯型のバッテリー装置です。この装置があれば、停電した自宅でもエアコンや電気ポットが使用でき、スマホに充電してバッテリーも切らさずに済みます。
また、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源とソーラーパネルのセットなら、下記の特徴で非常用電源として役立ちます。
・静かな図書館クラスの静音性
・ソーラーパネルは23~25%の業界トップクラス発電効率
・10年の長寿命を誇るリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、能登地震が発生した石川県への支援のためにも提供されました。2,400万円に相当する260台のポータブル電源は、通信機器や医療機器への給電に活躍しています。
地震と火山噴火に備えたい人は、ぜひJackery(ジャクリ)の製品をチェックしましょう。
参考:Jackery Japan「令和6年能登地震支援活動報告」
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、Jackery ポータブル電源 1000 Newと、Jackery SolarSaga 100Wのセットです。容量1,000~1,500Whクラスの製品で最軽量級を誇り、女性や子どもでも持ち運びやすくなっています。ソーラーパネルは両面発電が可能であり、業界トップクラスの太陽光発電効率25%を実現しました。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、世界初、CTB(セル・トゥ・ボディ)技術を採用した2000Whクラスのポータブル電源「Jackery ポータブル電源2000 New 」とJackery SolarSaga 200 のセットです。一般家庭で使われる家電の99%を使える出力と、長期間の停電にも耐えられる大容量を持ち合わせています。3~5人家族なら、3日間ほどの電力確保が可能です。震度7の地震の衝撃にも耐える頑丈さも見逃せません。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セットは、Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100 Prime のセットです。車のルーフに設置できるため、ベランダや庭などの置き場所を確保しなくても発電できます。専用のアプリを活用すれば電池残量や残りの使用時間を把握でき、利用状況に合わせたバッテリーモードを選択可能です。
まとめ
地震の後には大規模な火山噴火が起きると考えられます。自然災害から生き延びるためには、正しい情報の素早い把握と適切な対策が不可欠です。ポータブル電源を用意すれば、停電や断水が起きた場合でも、スマホや冷蔵庫を使い続けられます。自然災害への対応力を高めて、あなたと家族の生活を守りましょう。