日本で地震が多い理由はプレートがぶつかり合っているから
地震が発生するのは、地球の地殻を構成する「プレート」が原因です。プレートがお互いにぶつかり合うことにより、地震が引き起こされています。
まずはこのプレートについて詳しく解説していきます。
プレートとは岩盤である
地球は中心から次の3つの層で成り立っています。
・核(内核・外核)
・マントル(下部マントル・上部マントル)
・地殻
このうち、地殻と上部マントル周辺にある岩盤(層)が「プレート」です。プレートは数十枚の板で何層にも覆われています。
プレートがぶつかり合うと地震が発生する
プレート同士がぶつかったり、すれ違ったり、沈み込んだりすると強い衝撃が走ります。これが地震です。プレートはそれぞれ別の方向へ毎日少しずつ動いており、年間数センチから数十メートルの距離を移動しています。
参考:地震本部「プレートテクトニクス」
地震の起こる場所は決まっている
基本的にはプレートのあるところで地震は発生します。日本は4つのプレートが交わった位置にあるため地震が多く発生していることが下記の写真を見ても分かるでしょう。
引用元:気象庁
中にはプレート内部での地震や、震源が非常に深い場合に震源の真上での揺れはほぼなく、遠く離れたところで揺れを感じる「異常震域」という現象もあります。
日本で地震が起こりやすい場所と発生頻度
地震発生の原因と場所の因果関係が理解できたところで、次は日本で起こる「場所」と「頻度」について解説していきます。
日本で地震が起こりやすい場所
日本で地震が起こりやすい場所は決まっています。その理由は、日本は以下の4つのプレートが交わった場所にあるからです。
・フィリピン海プレート(海側)
・太平洋プレート(海側)
・ユーラシアプレート(陸側)
・北アメリカプレート(陸側)
引用:気象庁
海側・陸側の地震に分けて見ていきましょう。
◆海側の地震
海側の地震はプレートの境界で起こるものです。海側のプレートが沈み込む際に陸側のプレートを一緒に引きずり込みます。陸側のプレートは引きずりに耐えられなくなり、跳ね返る現象が起きます。これが海側で地震が起きるメカニズムです。2011年の東日本大震災のように、海水が大きく揺れ津波が発生することもあります。
◆陸側の地震
引用元:気象庁
陸側の地震は、内陸部にある活断層で起こる地震。主な要因は、プレート内部の地盤がひずみを発生させることによるものです。地表に近い場所で起こるため、ひずみによる建物の倒壊や道路のひび割れなどの被害が多く「直下型地震」ともいわれます。1995年の阪神・淡路大震災もそうでしたが、前触れもなく大きく揺れるのが特徴です。
日本の地震発生の頻度
日本ではどのくらいの頻度で地震が発生しているのか、2022年に発生した例をもとに紹介していきます。
震度1以上 |
1,964回 |
最大震度4以上 |
51回 |
最大震度5以上 |
15回 |
国内で被害を被った地震 |
7回 |
最大深度 |
6強 |
2022年には震度1以上の地震は1,964回発生しました。そのうち最大震度4以上の地震は51回、最大震度5以上の地震は15回にもおよびます。国内で被害があった地震は7回もあったことから、日本に住む限り地震は避けられないことが分かるでしょう。
地震による被害の5つの例
地震が発生すると建物の崩壊やインフラの停止など、さまざまな被害が発生します。
地震による被害の例は以下の5つです。
・建物の倒壊や物の落下
・電話・インターネットの停止
・土砂崩れによる道路の寸断
・公共交通機関の停止
・電気・水道・ガスの供給停止
順番に紹介していきます。
建物の倒壊や物の落下
大きな地震が発生すると、建物が倒壊する危険性があります。建物の倒壊は屋根の瓦やガラスが人に直撃したり、最悪埋もれてしまうこともあるため非常に危険です。
建物が倒壊しなくても、家具の転倒や物の落下でゲガをすることもあるので注意しましょう。
電話・インターネットの停止
地震が起きると電話ができなくなったりインターネットに繋がりにくくなったりします。下記のような通信設備まで被害が及ぶからです。
・電線
・ケーブル
・基地局
上記への被害がなかったとしても、地震による混乱で通話や通信が集中し、繋がりにくい状態になることもあります。
土砂崩れによる道路の寸断
また地震による影響で土砂崩れが発生し、道路が寸断される可能性も考えられます。道路が寸断されると通行ができず移動が困難になるでしょう。2024年元旦に起きた能登半島地震では、国道8号線が約26日間も土砂崩れで通行止めになりました。
参考:NHK
土砂崩れは地震発生時にも起きますが、発生後の余震や降雨でも発生することがあるため注意が必要です。
公共交通機関の停止
公共交通機関が停止することもあります。通路・線路などの寸断や施設・設備などの損傷が原因で、タクシー・バス・電車・飛行機・船舶・などが運行不能に。立往生を迫られたり、徒歩で帰宅したりすることも考えられます。帰れなくなった場合のことも考えて対策しておくのが重要です。
電気・水道・ガスの供給停止
地震による被害は、電気・水道・ガスの供給が停止されることもあり、以下のものが使えなくなります。
電気 |
電気(明かり)、家電、料理 |
水道 |
水、料理、トイレ、お風呂 |
ガス |
料理、お風呂 |
電気・水道・ガスは、私たちの生活に直結するインフラです。電気がないと真っ暗な中で余震におびえる日々を過ごすことになるかもしれません。また、飲み水が全くなければ生命の危機も考えられます。地震などの災害が来てもすぐに対応できるよう、日頃から防災対策をしておきましょう。
地震に備えて10種の防災グッズを用意しよう
地震による被害が起きた場合に備えて、日ごろから防災グッズを用意しておくことが大切です。防災グッズが整っていれば、建物が倒壊して避難所での生活が必要になったり、電気・水道・ガスの供給が停止されたりしても、ストレスなく過ごせます。
ここからはおすすめの防災グッズを10種紹介するので、準備する際の参考にしてみてください。
・飲料水
・食料
・簡易トイレ
・ホイッスル
・防寒具・アルミブランケット
・靴・スリッパ
・ガムテープ・軍手
・救急セット
・モバイルバッテリー
・ポータブル電源
順番に紹介していきます。
飲料水
人が生きるためには水が欠かせないため、飲料水は災害時に欠かせない防災グッズです。人が1日に必要な水の量は成人で約3L(※)のため、自宅には1人あたり3L×3日=9Lの飲料水をストックしておくと良いでしょう。
※参考:農林水産省「発災当日から1週間分の備えについて基本的な考え方」
500mlのペットボトルもあると個々で直接飲めるので、衛生的にも安心です。
食料
食料は調理の必要がなく、すぐに食べられるものを用意しましょう。おすすめの食料は以下のとおりです。
・レトルトご飯
・缶詰
・乾パン
・お菓子
なお避難所ではおにぎりやパンが配られることがあります。非常用の持ち出し袋の中には、野菜や魚の缶詰、レトルト食品などを入れておくと栄養面でも安心でしょう。
簡易トイレ
断水が起きるとトイレが使えなくなるので、簡易トイレも必ず常備しておきましょう。排泄も生きるために必要な行為だからです。トイレが使えない状態になると、人は水分摂取や排泄に行くことを我慢してしまい、健康被害や災害関連死にも繋がる危険性があります。
仮設トイレがあれば安心ですが、東日本大震災では設置までに4日以上かかった事例もあり、すぐには対応できません。
参考:内閣府防災情報
簡易トイレがあれば気軽に使用できるため、心身共に健康な状態を維持できるでしょう。
ホイッスル
ホイッスルは音を鳴らすための防災グッズです。がれきの下で身動きが取れなくなったり、大きな声が出せなかったりする場合に、ホイッスルを鳴らせば周囲に助けを呼べます。
防寒具・アルミブランケット
防寒具は寒さから身を守ってくれるほか、就寝時には寝具の代わりにもなります。アルミブランケットは季節問わず活躍する防災グッズです。保温・防水・防風・遮熱効果があるため、冬は寒さ対策に、夏は日よけとしても活用できるでしょう。体を覆うことで着替えをする際の目隠しにもなるので、避難所で集団生活をする時にも便利なアイテムです。
靴・スリッパ
もしも就寝中に地震が発生した場合、何も履かずにそのまま歩くのは非常に危険です。床に物が散乱していることもあり、暗い部屋を素足で歩くとケガをするかもしれないからです。靴やスリッパをベッドの下に置いておくと、夜中に地震があった際にも速やかに移動できます。
ガムテープ・軍手
ガムテープは災害時に以下のような複数の用途に使える便利な防災グッズです。
・資材の貼り付け
・ケガの手当
・メモ代わり
・靴や布の補修
・割れた窓ガラスの掃除や補修
ガムテープは強力な粘着力と柔軟性を持っているので、アイディア次第で多様な使い方ができます。
軍手は家屋や家具が倒壊した時の撤去作業に使用。素手で触るとケガをする可能性があるため、軍手があると安心して作業ができるでしょう。
救急セット
地震の際には家屋や家具の倒壊で、骨折や打撲をしたり、切り傷ややけどを負ってしまう可能性があります。地震でインフラが止まっている段階では、病院での適切な処置が受けられません。感染症などによる病状の悪化を防ぐために、下記のものが入った救急セットを用意しておくのがおすすめです。
・消毒液
・絆創膏
・綿ガーゼ
・除菌ジェル
・ハサミ
・とげ抜き
これらの用意があれば、万が一ケガをしてもすぐに対応できるでしょう。
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは外出先でもスマホやタブレットを充電できる「携帯型充電器」です。停電時や避難所での生活を続けているとスマホのバッテリー切れが心配されます。モバイルバッテリーがあればいつでも気軽に充電できるので、一つ持っておくと安心です。
ポータブル電源
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりもさらに大容量な持ち運び充電器のこと。家庭のコンセントと同じAC100V電源が使えるため、エアコンや冷蔵庫など、高い電力を必要とする家電製品も使用できるのが特徴です。
なおポータブル電源ではソーラーパネルがセットになっているタイプもあります。太陽光を利用して繰り返し充電できれば、停電時でも安心して家電製品が使えるでしょう。
「Jackery Solar Generator」があれば停電時も電気が使えてさらに安心!
Jackery Solar Generatorは、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった防災向けの製品です。防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク取得」を取得しており、災害時にも使える品質の高さがしっかりと評価されています。コンパクトサイズなので防災グッズとして幅を取らずに保管できるのはもちろん、避難所に持ち込んでも邪魔になりません。
また防災グッズの用途以外にもキャンプで使ったり、太陽光発電で節電したりと普段使いにも最適です。ここからはJackery社が防災グッズとしておすすめするJackery Solar Generatorシリーズから、特に防災向けの2モデルをご紹介します。
Jackery Solar Generator 2000 Plus:家族の安心を守れる上位モデル
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は当社製品の中でも大容量な2,048Whのバッテリーを搭載したモデルです。定格出力は3,000Wあるため、エアコンや電子レンジ、冷蔵庫など電力が大きい家電製品でも使用できます。また冬の被災で暖を取るのに使える電気毛布(50W)は約40時間、スマホの充電(1回15W)は約130回も可能です。
晴れた日に200W×6枚のソーラーパネルを使用すれば、最速2時間で充電が可能(※)。停電の際にも安心して家電が使えるでしょう。電源ポートは全部で10口あるので、家族の人数が多い人や、停電時でも不便なく家電製品を使いたい人におすすめします。
※同梱するソーラーパネルは1枚です。
Jackery Solar Generator 1000 Plus:スマホの充電・暖房など最低限の防災対策におすすめ
Jackery Solar Generator 1000 Plusは容量1,264Wh・定格出力2,000Wのポータブル電源と、ソーラーパネル1枚がセットになったモデル。2000 Plusと比較し容量・出力は少なめですが、サイズが約356 x 260 x 283 mmとコンパクトなため場所を取りません。さらに価格は定価で15万円以上も安いのがメリットです。
出力ポートはAC×3口、USB×4口、シガーソケット×1口あるので、一度にさまざまな機器へ給電できます。また拡張バッテリーで容量を最大5,000Whまで増やせるため、「使ってみたけどちょっと物足りなかった…」という心配もないでしょう。
一定量の電力は確保したいものの、管理・持ち出しがしやすいコンパクトサイズなものを希望している人におすすめの1台です。「2000 Plusはちょっと高いな…」という人も、ぜひ1000 Plusで防災対策を始めてください。
まとめ
日本は4つのプレートの上に位置しているため地震が発生しやすい国です。そのため万が一の災害に備えて以下の防災グッズを用意しておきましょう。
・飲料水
・食料
・簡易トイレ
・モバイルバッテリー
・ホイッスル
・防寒具・アルミブランケット
・靴・スリッパ
・ガムテープ・軍手
・救急セット
・ポータブル充電器
また同時に停電が発生する可能性もあります。停電になると冷暖房や照明、食事など、家電製品が使えなくなるため、生活が困難に。そのため防災グッズとしてモバイルバッテリーやポータブル電源があればさらに安心です。
Jackery Solar Generatorであればソーラーパネルを利用して太陽光発電ができるため、停電時でも安心して電気が使えます。万が一の災害に備えるためにも、この機会にぜひ一度防災グッズを見直しましょう。