停電への備えは必須!停電したら困ること6選と取るべき4つの対策を解説
「停電への備えをしておくべきだと分かっているけど、結局何もしていない」という方は少なくないはず。実際、約7割の人は停電への備えをほとんどしていません。しかし、大規模地震などのリスクが騒がれている今の日本では、停電をはじめとする災害への対策はもはや必須といえます。そこで今回は、停電すると起こる6つのことと、停電に対する4つの対策を紹介します。この記事を読んで、できることから始めていきましょう。
約7割が停電への備えをしていない!
引用元:PRTIMES
「十分できている」と回答した人はわずか3.2%で、ほとんどの家庭における停電対策が不十分であるといえます。しかし、89.5%の方は「自然災害への備えは必要だと思う」とも回答しています。
引用元:PRTIMES
「では、なぜ備えができていないのか?」という点についても同社で調査したところ、3人に1人以上にあたる36.4%が「具体的に何から始めればよいか分からない」と回答しました。
引用元:PRTIMES
そう、多くの人がなにから準備すればよいのか把握していないのです。そこで「停電すると起こる6つのこと」と、それによる被害を最小限に抑えるための対策について、順に見ていきましょう。
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停電に備えが必要な理由!停電すると何が起こる?
停電に備えが必要な理由は、停電するとありとあらゆる電化製品が使えなくなり、生活に大きな支障をきたしてしまうからです。ここでは実際の体験談などを見ながら、停電すると起こる下記の6つのことについて解説します。
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・冷蔵庫・冷凍庫が使えなくなる
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・テレビ・ラジオが使えなくなる
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・スマホなどの充電ができなくなる
- ・冷暖房が使えなくなる
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・照明がつかなくなる
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・水道が止まる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
停電すると起こること①:冷蔵庫・冷凍庫が使えなくなる
地震前の台風21号で、住んでいるところがしばらく停電になっていました。漁師をしている当時の彼氏(今の夫)からもらったホタテなどの魚介を冷凍していたので、長い停電で「ヤバイな」と思っていました。その停電が復旧したところで地震でした。
引用元:内閣府防災情報のページ
停電が発生すると、冷蔵庫や冷凍庫がまったく機能しなくなります。特に問題なのは冷凍庫で、庫内は1時間もすれば解凍を始めるほど温度が上がってしまいます。1日以内に庫内の食べ物はすべて悪くなってしまうでしょう。
停電すると起こること②:テレビ・ラジオが使えなくなる
スーパーに買い物に行ったのだが、レジが使えないから購入できないので、帰ってきました。テレビがつかないからリモンコンの電池切れと思ったが、停電が原因らしい
引用元:Twitter
停電するとテレビやラジオが使えなくなり、正確な防災情報を得るのが困難になります。充電ができるうちはスマホでも情報を収集できますが、災害時には混乱に乗じたフェイクも飛び交っているので、正しい情報かどうかの取捨選択により注意を払う必要があるでしょう。
停電すると起こること③:スマホなどの充電ができなくなる
携帯電話のワンセグを使うと、バッテリーの消耗が早いんで、切れたらどこで充電するんだってことで、ワンセグも頻繁に使いたくなかったのです。
引用元:内閣府防災情報のページ
停電するとスマホ・タブレットなどの情報機器の充電もできなくなります。スマホやタブレットは災害時に下記のような用途で使うので、バッテリー切れを起こすと一気にリスクが高まるでしょう。
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安否確認
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外部との連絡
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防災・避難情報の収集
電気がないと、もし自宅に固定電話があっても使えなくなってしまいます。そのため、安否確認や外部との連絡に使えるツールは「公衆電話」か「スマホ」のみです。先述したとおりテレビやラジオが使えずスマホを中心に防災情報を集めることになるため、大規模災害で充電が切れれば逃げ遅れてしまうかもしれません。
停電すると起こること④:冷暖房が使えなくなる
ジム終わって帰って来たら停電。エレベーターは使えたけど、自分の部屋は電気使えず。他の部屋もなのかなあ。ジム終わった後のこの気温で停電はきつい。。水シャワー浴びてしのぐしかない。。
引用元:Twitter
停電時は当然冷暖房も使えなくなり、部屋の温度調節ができなくなります。ただ暑い、寒いというだけで済めばよいのですが、問題なのは真夏の熱中症と真冬の低体温症のリスクです。実際に3月という冬季に起きた東日本大震災では、濡れた服のままでいた人が冷気により体温を奪われ、低体温症で亡くなっています。
参考:Yahoo!ニュース
つまり冷暖房が使えず、他に何も対策していない状態で真夏・真冬に長期停電したら、最悪死に至るケースもあり得るということ。それだけ冷暖房が使えないのは危険なポイントといえるでしょう。
停電すると起こること⑤:照明がつかなくなる
停電!?(急に部屋の電気消えた)
引用元:Twitter
停電すると照明がつかなくなり、部屋内の状況を把握するのが困難になります。昼間は太陽の光があるので何とかなりますが、夜間は街頭や周りの家の電気もつかない状態のため、思っている以上に暗いです。
筆者も東日本大震災で1週間弱の停電を経験しましたが、夜間はあまりにも暗いため、明かりがないと何もできませんでした。特に地震が原因で停電している場合は「もし真っ暗な中で大きい地震が起きたら?」ということばかり考えてしまい、眠れない夜を過ごすことになるでしょう。
停電すると起こること⑥:水道が止まる
音はしないけど雷の光が遠くに見える。うちの水道は井戸水を汲み上げているから停電になると水が止まります。今日はお風呂の水は抜かないでおこっと
引用元:Twitter
すべての家庭で起こるわけではありませんが、停電すると水道がストップする可能性があります。これは、くみ上げポンプなどを使っているマンションなどの賃貸や、井戸水をくみ上げている地方の住宅に多いです。
大規模災害時に電気とあわせて水の供給まで絶たれてしまうと、生命の維持すら困難になってしまうかもしれません。人間は水を1滴もとらなければ、4~5日ほどで命を落とすといわれています。電気と一緒に水道も止まってしまう可能性のある家に住んでいる場合は、しっかりと対策しておく必要があるでしょう。
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停電の備えに取るべき対策4選
ここまで停電したときに起こることと、それぞれどれだけのリスクがあるのか詳しく解説しました。では停電備えに向けてとるべき、4つの対策について見ていきましょう。
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・食料と飲料水の確保
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・電気を使わない冷暖房の用意
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・簡易照明の準備と乾電池のストック
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・モバイルバッテリーの充電
それぞれの対策について詳しく解説します。
停電対策①:食料と飲料水の確保
最大の停電対策は食料と飲料水の確保です。それぞれ、最低でも3日分は用意しておくといいでしょう。人間は水を1滴もとらなければ4~5日ほどで命を落とすといわれているので、水道も止まる可能性がある家に住んでいる場合は飲料水が特に重要といえます。
食料については電子レンジ等での加熱もできず、冷蔵・冷凍保存もできないことを想定し、乾パンや缶詰などを用意しておくのがおすすめです。冬季の災害を想定するなら、少しでも温かいものを食べられるようにカセットコンロもあわせて用意しておくといいでしょう。
停電対策②:電気を使わない冷暖房の用意
熱中症・低体温症のリスクを避けるため、電気を使わない下記のような冷暖房機器を用意しておくのがおすすめです。
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・充電式扇風機
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・カセット式ストーブ
またこれらの充電切れ・燃料切れなども想定して、電気を使わなくてもある程度暖を取れるような毛布や、涼しさを感じられる冷感ケットなどもいくつか用意しておくと良いでしょう。
停電対策③:簡易照明の準備と乾電池のストック
懐中電灯などの電池式簡易照明と、乾電池のストックを用意しておきましょう。停電時、夜間は非常に暗いため、月明かりの入りづらい部屋では何もできません。万が一夜間に避難指示が出た場合などに、ただ家を出るだけでも苦労してしまう可能性があります。
もし地震が原因でガラスなどの破片が家中にあれば、ケガをしてしまうリスクもあるでしょう。そのため、周囲や足元を照らせる簡易照明は必須のアイテムです。
停電対策④:モバイルバッテリーの充電
スマホのバッテリー切れを起こさないよう、モバイルバッテリーを普段から充電しておきましょう。モバイルバッテリーがあれば、容量によりスマホを1~5回ほどフル充電可能です。
ただし、モバイルバッテリーよりも容量が多く、スマホだけではなく、生活家電も使える「ポータブル電源」という非常用電源アイテムもあります。停電の備えとして、モバイルバッテリーより、ポータブル電源がおすすめします。
停電の備えとして最強アイテムはポータブル電源!
停電への備えとして最強のアイテムは、モバイルバッテリーよりも大容量・高出力で、家庭のコンセントと同じAC100V出力が可能な「ポータブル電源」です。ポータブル電源のポイントは下記の4つ。
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・冷蔵・冷凍庫や冷暖房も動かせる高出力
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・モバイルバッテリーと比較し最大65倍の大容量
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・持ち運びラクラクでどこでも使える
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・ソーラーパネルで充電も可能
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポータブル電源のポイント①:冷蔵・冷凍庫や冷暖房も動かせる高出力!
ポータブル電源は冷蔵・冷凍庫や冷暖房も動かせる高出力なモデルのラインナップがあります。たとえば一般的な6畳用のエアコンは暖房の最高出力時に1,500W程度の電力を消費しますが、それをはるかに上回る3,000Wの出力に対応するモデルも存在。容量には限りがあるものの、日常生活で使っている家電は一通り動作できるでしょう。
ポータブル電源のポイント②:モバイルバッテリーと比較し最大65倍以上の大容量!
ポータブル電源はモバイルバッテリーと比較し、最大で65倍ほどの大容量となっています。モバイルバッテリーはどんなに容量が多くても50,000mAh(185Wh)ほどです。しかしJackeryのポータブル電源を例にとると、一番下のランクのモデルでも240Whの容量を備えています。
現在は最大2,160Whの大容量モデルや、拡張バッテリーを積めば12,000Whまで容量を増やせるモデルもリリース。最高クラスのモバイルバッテリーと比較しても最大65倍の大容量で、停電時の生活をサポートしてくれるでしょう。
ポータブル電源のポイント③:持ち運びラクラクでどこでも使える!
ポータブル電源は持ち運びが非常に楽な軽量・コンパクト設計のものが多く、どこでも使えるのがポイント。万が一避難が必要となった場合に避難所に持っていくのも苦労しないでしょう。
また「どこでも使える」もうひとつの理由が、動作音の小ささ。ポータブル電源はほとんど動作音がしません。ガソリンなどで動く発電機は家庭用の小型のものでも60~80dB。日本騒音調査のデータによれば、60dB以上で多くの人が「うるさい」と感じるので、発電機は近所迷惑になり使えない可能性があると分かります。
参考:日本騒音調査「騒音値の基準と目安」
ポータブル電源のポイント④:ソーラーパネルで充電も可能!
停電時におけるもうひとつの重要なポイントが「ソーラーパネルで充電できる」こと。仮に電力を使い切っても、ソーラーパネルで充電すればまたポータブル電源が使えます。モデルによっては、複数のソーラーパネルを接続して高速充電することも可能。ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、長期の停電でも安心して生活できるでしょう。
停電への備えにおすすめなポータブル電源2選
停電の備えには「Jackery(ジャクリ)」のポータブル電源がおすすめです。Jackeryのポータブル電源は、防災安全協会が認証する「防災製品等推奨品」を取得しているため、停電をはじめとする災害時の安全性が証明されています。今回は「費用をかけてしっかり対策しておきたい人」と「少し費用を抑えたいけど対策はしておきたい人」それぞれに向けた2モデルを紹介します。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus:費用をかけてしっかり対策しておきたい人向け
この記事を読んで停電のリスクの高さを実感し、費用をかけてしっかり対策したいと感じた人には「Jackery Solar Generator 2000 Plus」がおすすめ。2,042Whの大容量と3000Wの高定格出力を備えており、冷蔵庫・冷凍庫も数時間維持できます。容量拡張が可能で、12,000Whまで増やせば数日間停電しても冷凍庫の中身が悪くなりません。
電気毛布や扇風機を動かして、熱中症や低体温症のリスクもしっかり回避。充電が切れてもソーラーパネルで充電可能です。停電時のリスクを最小限に抑えたいならぜひ用意しておきましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大24kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス
「少し費用は抑えたいけど、停電は怖いから対策しておきたい…」という人におすすめなのが「Jackery Solar Generator 1000 Plus」です。容量は1,200Whと先ほど紹介した「2000 Plus」よりは大幅に少なくなっていますが、スマホは100回以上充電可能で、ソーラーパネルでの充電にもしっかり対応します。
さらに最大5,000Whになるまで拡張バッテリーを拡張仕できる様となっており、後から容量を増やしたくなったら追加購入すればOKです。初期費用をケチっても、拡張バッテリーで柔軟に使えます。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
停電すると冷暖房が使えなくなることにより熱中症・低体温症になったり、スマホの充電切れで外部への連絡や情報収集ができなくなったりと、非常に多くのリスクがあります。
食料・飲料水の確保といった最低限の防災対策のほか、ぜひ停電の備えとして「ポータブル電源」を用意して対策しておきましょう。ポータブル電源があれば、停電時もいつも通りに家電を動かせます。「最強の停電対策」としてぜひ用意してみてください。