【災害対策】水の備蓄目安は?水の選び方や賢く揃えるためのアイデアも紹介

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災害時の生命維持に欠かせない水。大規模災害に遭遇した経験がない方は、備蓄しなければならない水の目安量が分からないのではないでしょうか。災害時に必要になる水の量は、家族構成や日数によって異なります。

 

そこで本記事では、災害や断水に備えて家庭で備蓄すべき水の目安量について解説します。備蓄する水の選び方や、日常生活で効率的に水を備蓄するためのアイデアも掲載しているので、早急に水を確保したい方はぜひ参考にしてください。

目次

1.【災害対策】水の備蓄すべき目安量は?

 

災害時の断水に備えて、家庭では飲料水と生活用水の備蓄が必要です。人間は水を一滴も飲めないと、わずか2日〜3日で生命の危機を迎えます。災害対策として備蓄すべき、水の目安量を見ていきましょう。

●一人当たりに必要な飲料水の備蓄量

農林水産省が定める災害時の食品ストックガイドによると、災害に必要な飲料水は一人当たり1日3Lが目安です(※1)。飲料水には調理用水も含まれます。災害時には支援物資が3日以上も届かない場合があるので、1週間分備蓄しておくと安心です。 

※1参考:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」

●一人当たりに必要な生活用水の備蓄量

生活用水は一人当たり1日10L〜20L必要と言われています。生活用水とは、手や体を洗ったり、トイレを流したり、食器を洗ったりする際の水です。 

飲み水ではないので、必ずしも綺麗な水である必要はありません。飲み水よりも量が多いため、1週間分の確保が難しい場合は3日分を備蓄するようにしましょう。

2.備蓄する水を選ぶ際の3つのポイント

 

備蓄する水を選ぶ際の3つのポイント

災害用の飲料水は、保存期間・飲みやすさ・持ち運びやすさが重要です。普段飲んでいる水と災害用を分けて管理する場合は、以下の3つのポイントを押さえて飲料水を選んでください。

●5年以上の保存期間を有する

一般的なミネラルウォーターの保存期間は2年ほどですが、災害用には5年以上の商品を選びましょう。防災の備蓄用に作られた商品の保存期間は、5年〜15年ほどです。保存期間が長ければ長いほど、買い替える頻度は最小限で済みます。 

ただし、普段から飲んでいる水を災害時にも使う場合は、災害用として別途購入する必要はありません。日常生活ですぐに消費するので、保存期間は気にしなくてよいでしょう。

●飲み慣れた軟水を選ぶ

災害時に飲む飲料水は、飲みやすさも重要です。普段から飲み慣れている清涼飲料メーカーが発売している軟水を選ぶとよいでしょう。日本人は硬水よりも軟水の方が馴染みが深いと言われています。硬水は以下のようなデメリットもあるため、あまりおすすめできません。 

・お腹がゆるくなるリスクがある

・独特の苦みがある

・胃腸に負担をかける

●500mlと2Lをバランスよく選ぶ

在宅避難と避難所の両方を想定して、500mlと2Lをバランスよく選びましょう。500mlのペットボトルは容器が小さいため、リュックに詰めて迅速に避難できます。 

2Lの製品はコストパフォーマンスに優れており、在宅避難用に最適です。容器が大きいので、給水車から水を貰う際にも活躍します。500mlペットボトルは一人当たり最低2本ほど、2Lの製品は一人当たり1日3Lの目安量になるよう備蓄してください。

3.水の目安量を備蓄するためのアイデア3選

 

災害用の飲料水と生活用水を1週間分備蓄するとなると、広い収納スペースが必要です。収納場所がない場合は、生活空間にそのまま置いておく必要があり、インテリアに影響を及ぼしかねません。そこで、水の目安量を備蓄するためのアイデアを紹介します。

●ローリングストック法を活用する

水は日常生活でも購入する物なので、ローリングストック法を活用するのがおすすめです。ローリングストック法とは、普段の食品を災害用として多めに購入し、古い物から順に使っていき、消費したら買い足す方法を指します。 

普段から水を置いている場所に少しスペースを増やすだけで済むので、日常生活の延長で気軽に備蓄できるのが魅力です。災害用としてわざわざ別途購入する手間もかかりません。

●ウォーターサーバーを導入する

防災用に大量の水を購入しに行く手間を省きたい方は、ウォーターサーバーを導入するのもおすすめです。定期的に新鮮な水が自宅に届くので、賞味期限切れの心配はいりません。 

1容器あたり2日〜3日分の水が入っているので、災害時にそのまま飲み続けられます。すでにウォーターサーバーを導入している場合は、防災対策としての備蓄も万全です。

●お風呂の水は翌日の使用前に流す

生活用水の目安量である一人当たり1日10L〜20Lを常に確保しておくのは難しいため、お風呂の残り湯を活用しましょう。浴槽には一般的に150〜200Lもの水を保存しておけます。 

お風呂の水を翌日の湯を入れる直前に流せば、生活用水を常に備蓄できます。200Lの水を蓄えておけば、3人家族で3日〜6日程度はもつでしょう。

4.断水と同時に起こりえる「停電」

 

断水と同時に起こりえる「停電」

自宅で発生する断水の原因として考えられるのが、停電です。災害による停電は、復旧までに3日〜7日以上を要するケースがあります。ここでは、停電と断水が同時に起きる理由と停電対策に必要なアイテムについて見ていきましょう。

●停電と断水が同時に起こる理由とは

停電で断水が発生する理由は、自宅の給水方法に関係があります。水道管を通して自宅まで水を届けるための方法は、以下の3つです。 

・直結直圧方式

・受水槽式

・直結増圧方式 

4階建て以上のマンションにお住まいの場合は、受水槽式や直結増圧方式が採用されている場合があります。いずれも電気を使ってポンプを稼働しているため、停電と同時に断水が起きるリスクがあるのです。

●停電対策に欠かせないポータブル電源3選

停電が長期化すると、水が使えないだけでなく気温の調節や停電情報の収集もできません。停電時にも電気を供給し続けるためには、ポータブル電源が必要です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄電し、停電時にも電化製品に給電できる機器を指します。 

停電発生時にポータブル電源を持っているメリットは、以下のとおりです。 

・エアコンや扇風機、電気毛布を使って、気温対策を万全にできる

・ガスの供給が止まっていても、電子レンジやケトルで簡単に調理できる

・冷蔵庫に給電して、食品が傷むのを防げる

・停電や災害に関する情報を知るためのラジオを常にフル充電にしておける

・スマホを稼働して、停電中も家族と連絡を取り続けられる

・LEDライトを点灯させて、夜の明かりを確保できる 

ポータブル電源は数多くのメーカーから販売されているため、どれを選べばよいか迷われる方も多いでしょう。停電対策を万全にしたい方には、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。 

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源には、以下のような性能を備えています。 

・BMSとNCM制御機能搭載により、バッテリー異常を保護する

・耐震性や耐衝撃性、耐火性に優れている

・災害に特化した防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得している

・リン酸鉄リチウムイオン電池搭載により、10年以上も停電対策として活躍する

・UPS&パススルー機能搭載により、停電時も電気供給を継続できる

・緊急充電モードを使うと、最速60分でフル充電できる

・バッテリー節約モードで、バッテリー寿命が1.5倍に長持ちする 

ソーラーパネルによる充電にも対応しているため、万が一停電生活の途中で充電がなくなったとしても、太陽光発電で電気を自給自足できます。停電対策におすすめの機種を見ていきましょう。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット 

Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セットは、容量632Wh、定格出力800WのJackery ポータブル電源 600 Plusと出力100Wのソーラーパネルのセットです。本体とソーラーパネルは合わせて約10kgなので、外に気軽に持ち出して使用できます。中容量モデルにより、二人暮らしの停電対策に最適です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル 

Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量1070Wh、定格出力1500WのJackery ポータブル電源 1000 Newと、出力100Wのソーラーパネルのセットです。従来モデルから定格出力が50%アップしているため、自宅にある高出力家電も動かせます。1人〜3人暮らしで高出力家電を使った快適な生活を実現したい方におすすめです。

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット 

Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セットは、大容量2042Wh、定格出力2200Wのポータブル電源 2000 Newと出力200Wのソーラーパネルのセットです。2000Whクラスでは最軽量の17.9kgを実現しています。3人〜5人家族で3日分の電気を確保したい方におすすめです。

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5.水の備蓄すべき目安量に関するよくある質問

 

最後に、水の備蓄すべき目安量に関するよくある質問を紹介します。家族構成に合った必要な目安量を把握し、いつ起こるか分からない災害に備えましょう。

●子ども用の水の備蓄には一人当たりどのくらい必要?

子供に必要な水の目安量は、一人当たり1日2〜3Lです。大人の目安は、体重1キロあたり50mLであるのに対し、子供の目安は体重1キロあたり80mLとされています。子供は大人よりも体内の水分量が多いため、必要量も必然的に増えるのです。 

例えば、体重が30キロの子供であれば、約2.5Lの水を備蓄する必要があります。これは、体重50キロの大人と同等な備蓄量に相当します。

●保存水は500mlと2Lのどっちを選ぶべき?

500mlと2Lはそれぞれ用途が異なるため、バランスよく揃えるのが重要です。500mlの水は主に避難した先での給水に、2Lの水は自宅での給水に使用します。500mlと2Lのメリット・デメリットを見ていきましょう。 

 

500mlの水

2Lの水

メリット

・持ち運びやすい

・収納の幅を取らない

・飲み口に雑菌が増えない

・コスパに優れている

・給水車の水をもらいやすい

デメリット

・コスパが悪い

・持ち運びづらい

・収納の幅を取る

●4人家族で1週間分の備蓄に必要な水の量は?

飲料水の備蓄に必要な目安量を一人当たり1日3L、生活用水に必要な目安量を一人当たり1日10Lとした場合、4人家族で1週間分の備蓄に必要な量を計算してみましょう。 

・飲料水:3L/人・日 × 4人 × 7日間 = 84L

・生活用水:10L/人・日 × 4人 × 7日間 = 280L 

したがって、合計364Lの水を備蓄する必要があります。浴槽には最大200Lの水が入るので、生活用水の確保には残り湯を翌日の使用前まで残しておく方法がおすすめです。

●生活用水を長期間備蓄していると腐る?

市販で売られている飲料水は、不純物を取り除く殺菌処理がされているため、未開封で腐る心配はいりません。しかし、生活用水として備蓄している水に不純物が混ざっている場合は、長期保存によって細菌が有機物を分解し、水は変質してしまいます。万が一、腐った水を飲んでしまった場合には、感染症の危険性があるので注意してください。

●赤ちゃんの調乳用の水を選ぶ際のポイントは?

調乳用の水には、軟水を選んでください。硬水にはミネラルが多く含まれているため、赤ちゃんの体に負担がかかります。水道水が最も望ましいですが、断水していて手に入らない場合には市販で売っている軟水を利用しましょう。 

市販で購入する水は、ラベルに記載された硬度100以下の商品がおすすめです。硬水は大人の胃腸にも負担をかけるため、赤ちゃん用と大人用で分けずに必要量の軟水をまとめて備蓄しておきましょう。

まとめ|水を備蓄すべき量は家族構成で決まる

 

災害時に生命を維持するためには、水の備蓄が欠かせません。飲料水だけでなく、手や体を洗ったりトイレを流したりする生活用水も必要です。 

一人当たりに必要な飲料水の目安量は1日3L、生活用水は1日10〜20Lと言われています。家族の人数が多くなるほど必要量も増えるため、ローリングストック法を活用して日常生活の延長で備蓄していくのがおすすめです。 

この記事で紹介した水の目安量を確保し、万が一の災害時に家族の命を守りましょう。

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