1.震度3はどれくらい?揺れの体感や被害例
震度3の地震は多くの人が揺れを感じますが、大きな被害が出ることはほとんどありません。ここでは、震度3の揺れの体感や被害例、どれくらいの頻度で発生しているのかを解説していきます。
●震度3の揺れの体感
震度3の地震が発生すると、以下のような揺れを感じるとされています。
・屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる
・眠っている人の大半が目を覚ます
上記からわかるように、震度3の地震は室内にいるほとんどの人が感じる程度の揺れであることがわかります。とくに建物の上層階にいる場合は、より揺れを強く感じやすいでしょう。とはいえ恐怖を感じる人は少なく、大きな混乱を引き起こすほどの揺れではありません。
参考:気象庁震度階級関連解説表
●震度3の被害例
震度3の地震が発生すると、以下のような被害が発生する可能性があります。
・棚にある食器が音を立てることがある
・電線が少し揺れる
震度3の地震では、建物や家具に目立った被害が出ることはありません。ただし、状況によっては吊り下げ式の照明が揺れたり棚に置いた軽いものが落下したりすることがあります。
●実際に震度3の地震はどれくらい起きている?
震度3の地震は日本全国で比較的頻繁に発生しており、年間で数百回程度観測されています。実際に、2024年6月1日〜12月29日の間に「84回」観測されています。
しかし、発生頻度が高い一方で建物や人への被害がほとんどないため、震度3の地震に大きな注目が集まることはほとんどありません。地震が多い日本では日常的な揺れと捉えられるケースが多いですが、大地震に備えて震度3の地震をきっかけに防災意識を高めていきましょう。
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2.震度3の地震による4つの危険性
震度3の地震で大きな被害が出る可能性は低いですが、危険が生じる場合もあります。
ここから震度3の地震による4つの危険性について詳しく解説していくので、安全を確保するための参考にしてください。
①古い建物や耐震性が低い建物は被害が出る可能性がある
震度3の地震では、一般的に建物へ大きな被害が出ることはありません。しかし、古い建物や耐震性が低い建物の場合、壁や柱にひび割れなどの被害が生じることがあります。
とくに老朽化が進んでいる建物の場合、屋根や外壁の一部が剥がれ落ちる危険性が高いです。また耐震性が低いと揺れの影響を大きく受けて甚大な被害が出る恐れがあるため、定期点検や耐震補強を行って安全性を高めましょう。
②高いところにある軽いものは落下する可能性がある
震度3の地震で本棚やタンスなどの大型家具が倒れることはありません。しかし、高いところにある軽いものは落下する可能性があります。
本や食器など落下すると危険なものを棚の高い位置に置いている場合は、以下のように収納場所を見直しましょう。
・腰よりも低い位置に収納する
・滑り止めシートを活用する
・扉ロックや耐震ラッチを活用する
・食器は引き出しタイプの棚に収納する
とくに食器が地震で落下してしまうと怪我をする恐れがあるため、事前にしっかりと対策を行いましょう。
③地盤が柔らかい地域では揺れが強く感じることもある
地盤が固い地域に比べて地盤が柔らかい地域では、地震の揺れがより強く感じられる傾向にあります。これは、柔らかい地盤が振動を伝えやすい性質を持っていることが原因です。
また、柔らかい地盤は固い地盤よりも密度が低く揺れがゆっくりと伝わるため、地面の中で地震波が反射や屈折を繰り返して揺れが長く続くこともあります。
自分が住んでいる地域の地盤は、地盤サポートマップで調べることができます。
④より大きな地震の前兆である可能性がある
これまでに起きた大地震の中には、「前震」と呼ばれる小さな地震が本震の前に発生した事例があります。例えば2011年3月11日に発生した震度7の東日本大震災では、前日の2011年3月10日に震度4を観測する地震が発生しています。
震度3の地震によって大きな被害が出ることはほとんどありませんが、前震の可能性もあるため事前に防災対策を行いましょう。
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3.大地震の前兆かも!震度3以上の地震が発生したときの対応8選

震度3以上の地震が発生した場合、それが大地震の前兆である可能性があります。地震の規模が小さくてもその後に続く大地震に備えて、迅速かつ冷静な対応が必要です。
ここからは地震発生後にすべき8つの対応について、詳しく解説していきます。緊急時に自分や家族の安全を守るために、日頃から準備を整えておきましょう。
①安全を確保する:落下の危険があるものから離れる
震度3以上の地震が発生した場合、安全の確保を最優先で行いましょう。震度3程度の小さい地震でも高い場所にあるものは落下する可能性があるので、危険があるものの側から離れるようにしてください。
また食器棚などの大型家具や家電は、地震が大きくなるほど転倒する可能性が高くなります。万が一転倒しても危険のないところに設置したり、転倒防止グッズを利用したりして安全な環境を作りましょう。
②火の元を確認する:ガスコンロなどを確認し元栓を閉める
地震の揺れによって火災が発生すると、避難が難しくなり被害が拡大する可能性があります。震度3以上の地震が発生したら、必ず火の元の確認を行いましょう。
ただし、揺れている最中に動き回ると落下物や転倒のリスクがあり大変危険です。必ず揺れがおさまってから火の元を確認し、元栓を閉めるようにしてください。
また、揺れがおさまったからといってすぐに火を使用するのは危険です。より大きな地震が発生する可能性もあるため、安全が確認できるまでは火の使用を控えましょう。
③安全な場所を確認する:避難場所・避難経路を確認する
揺れがおさまったら、まずはその場の安全を確認し、避難が必要になった場合に備えて避難場所や避難経路を確認します。実際に避難が必要になった場合にどの経路で避難すれば安全なのかを判断できるように、避難経路や避難場所は複数用意しておくと安心です。
④非常用電源を用意する:ポータブル電源がおすすめ
地震が発生すると停電によって、電力供給が停止してしまう可能性があります。停電が発生すると照明や家電の使用ができなくなったときのために、以下の理由から非常用電源としてポータブル電源を用意するのがおすすめです。
・停電時にもスマホの充電や照明の確保ができる
・電子レンジやホットプレートなどの調理家電が使用できるから停電時にも暖かい料理が食べられる
・扇風機や電気毛布などの冷暖房器具が使用できるから停電時の暑さ・寒さ対策もバッチリ
・防災対策以外にもキャンプや車中泊などのアウトドアにも活用できる
・排気ガスや騒音が出ないので避難先でも安全に使用できる
ポータブル電源は、コンセントのない場所でも電力供給ができる大容量バッテリーです。コンパクトで軽量なモデルが多いため、避難時にも簡単に持ち運ぶことができます。
また、発電機と違って排気ガスや騒音が出ないところもポイント。室内で使用しても一酸化炭素中毒を引き起こす心配がないので、避難先でも安全に使用できます。
さらにソーラーパネルに対応した製品であれば太陽光発電で繰り返し充電ができるため、停電が長期化しても電力が途切れることがありません。防災対策からアウトドアまで幅広いシーンで活躍するポータブル電源を導入して、地震による停電に備えましょう。
当社Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は軽くて持ち運びやすく、自宅でも避難所でも活躍します。ソーラーパネルは業界最高レベルの発電効率を誇り、長期の停電にも対応可能です。
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⑤家族の安否確認方法を決める:連絡方法や集合場所を相談しておく
地震などの自然災害が発生した際には、家族の安全を確認するために迅速かつ確実に連絡を取る必要があります。
地震発生時にお互いの安否を確認できるよう、事前に連絡方法を確認しておきましょう。災害時には回線がつながりにくくなるため、災害用伝言ダイヤル(171)やチャットアプリなど複数の連絡方法を用意しておくと安心です。
また地震発生時に家族と離れた場所にいても合流できるように、集合場所となる避難先も決めておきましょう。避難先は家族全員が地図を見なくても行ける、安全性の高い場所を選ぶのがおすすめです。
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⑥大きな揺れに備える:防災グッズをすぐに持ち出せるように準備
震度3以上の地震が発生すると、その後より大きな地震が発生して避難が必要になる可能性があります。防災グッズをすぐに持ち出せるように、事前に「避難用持ち出しバッグ」を準備しておきましょう。避難用持ち出しバッグには、以下のような防災グッズを入れておくのがおすすめです。
・非常食(缶詰、レトルト食品など)
・飲料水(1人あたり1日3リットルが目安)
・救急用品
・防災用ヘルメットや防災ずきん
・懐中電灯
・衣類、下着
・毛布、タオル
上記以外にも子どもがいる家庭はミルクや紙おむつ、女性は生理用品のほかに防犯ブザーなど自分の身を守れるアイテムも用意しておくと安心です。
首相官邸のホームページに、「災害の備えチェックリスト」が掲載されています。チェックリストを確認しながら地震などの災害に備えましょう。
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⑦正確な地震情報を集める:スマホやラジオで津波や余震のリスクを確認
震度3以上の地震が発生したら、自分や家族の安全を守るために正確な最新の地震情報を集めましょう。津波の発生や余震の可能性など地震による二次被害を把握することで、避難が必要となった場合でもすぐに対応できます。
ただし、SNSを利用して地震情報を集める場合は注意が必要です。SNSは情報の速報性が高いですが、誤った情報が含まれている可能性があります。必ず自治体の公式アカウントなど、信頼できる情報源をチェックするようにしましょう。
⑧安全な環境を整える:家具を固定する・飛散防止フィルムを貼る
震度3以上の地震が発生すると、タンスなどの大型家具や家電が転倒する危険があります。少しでも被害を抑えるために、以下のような防災対策を行って安全な環境を整えておくと安心です。
・家具を固定する
・家具の配置を工夫する
・食器棚に耐震ラッチや扉ロックを取り付ける
・窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
タンスや本棚などの大型家具や家電は転倒しないように、転倒防止マットやL字金具などを利用して転倒防止対策を行いましょう。また、地震によって窓ガラスが割れると破片を踏んで怪我をする恐れがあります。飛散防止フィルムを貼って怪我のリスクを軽減するのがおすすめです。
4.非常用電源には「Jackery Solar Generator」がおすすめ

大地震に備えて非常用電源を用意するなら、以下の理由から「Jackery Solar Generator」がおすすめです。
・他社同類製品より15~25%ほど軽量・コンパクトで圧倒的な持ち運びやすさを実現
・最速1時間で充電できる「緊急充電モード」でいざというときにも安心
・10年間毎日使っても約80%の容量を維持できる圧倒的な長寿命
・自然放電率が年間5〜10%に設計されているから長期保管していてもいざというときにすぐ使用できる
・「防災製品等推奨品マーク」を取得するほど安全性が高いから災害時にも安心して利用できる
・ソーラーパネルとセットで繰り返しポータブル電源の充電ができるから地震で停電が長期化しても安心
「Jackery Solar Generator」を非常用電源として導入すれば、スマホの充電や照明の確保、暑さ・寒さ対策が行えます。また電子レンジや電気ケトルなどの家電も使用できるため、防災対策として非常に心強いアイテムです。
ソーラーパネルがセットになっているので、停電が長期化しても繰り返し充電して使用可能。ラインナップも豊富なので、使用人数や予算に合わせて選択できるのもおすすめポイントです。「Jackery Solar Generator」を1台導入して、地震から家族の安全を守りましょう。
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5.震度3の地震に関するよくある質問
ここでは、震度3の地震に関するよくある質問を解説していきます。冷静に状況を把握し、適切な行動をとるための参考にしてください。
●震度3の地震に気づかないことはある?
震度3の地震は、室内にいるほとんどの人が揺れを感じるとされています。しかし、以下のような状況によっては震度3の地震に気づかない場合もあります。
・家事や運動などで体を動かしている場合
・交通機関を利用している場合
・テレビや仕事、読書などで集中している場合
・地盤が硬い場合や建物の耐震性が高い場合
・深い眠りについている場合
また、人によって地震の揺れの感じ方が異なるため、小さな揺れで気づく人もいれば震度3程度では気づかない人もいます。地震速報アプリなどを利用して、地震に気づかない場合でも情報を得やすくしておきましょう。
●震度3と震度4の違いは?
震度3と震度4の地震には、以下のような違いがあります。
震度階級 |
人の体感・行動 |
室内の状況 |
室外の状況 |
震度3 |
・室内にいるほとんどの人が揺れを感じる ・歩いている人の中には揺れを感じる人もいる |
・棚にある食器類が音を立てることがある |
・電線が少し揺れる |
震度4 |
・ほとんどの人が驚き、歩いているほとんどの人が揺れを感じる ・眠っているほとんどの人が目をさます |
・電灯などの吊り下げ物が大きく揺れる ・棚にある食器類が音を立てる ・座りの悪いものが転倒することがある |
・電線が大きく揺れる ・車を運転していても揺れに気づく人いる |
震度3は「人や建物にほとんど影響がないレベルの揺れ」、震度4は「揺れが体感的に強まって物や場合によっては建物に軽微な影響が出るレベルの揺れ」といえます。どちらも、その後に大きな地震が発生する可能性があるため、日頃から備えておくことが大切です。
参考:気象庁震度階級関連解説表
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●震度3で避難する必要はある?
震度3の地震で、すぐに避難が必要になることは基本的にありません。しかし、地震が長期間続いた場合や地盤が緩い地域、余震や本震の可能性がある場合は避難が必要になることがあります。
避難が必要になったときに冷静な行動が取れるように、日頃から防災意識を高めて地震に備えておきましょう。
まとめ
震度3の地震は、人や建物に大きな被害を与えるほどの揺れではありません。しかし、その後により大きな地震が発生する可能性があるため、日頃からしっかりと防災対策を行っておきましょう。
また、地震で停電が発生したときに通信手段を途切れさせないために電力を確保する必要があります。ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator」を導入して、地震から家族の安全を守りましょう。