富士山噴火と地震が連動する!?起こりうる被害や防災対策を解説

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近いうちに必ず起こるとされている南海トラフ地震と、富士山噴火が連動するのではないかと考えられていることをご存じの方も多いでしょう。

 

噴火と地震が連動したら、とてつもなく大きな被害が予想されています。防災対策も取られているものの、不安に感じるのも当然です。そこで本記事では、富士山噴火と地震の関係性について解説します。

 

起こりうる被害や防災対策も解説するので、この記事を読んで富士山噴火と大地震に備えましょう。

目次

1.富士山噴火と南海トラフ地震の連続災害が懸念されている

 

最後の噴火から300年以上経過していますが、専門家からは「いつ噴火してもおかしくない」と言われています。 

富士山が最後に噴火した宝永大噴火の49日前に宝永地震が発生したことから、「南海トラフ地震が富士山噴火のトリガーになるのではないか」と懸念されているのです。 

一般的に火山の噴火は、「噴火と噴火の間隔が長くなるほど次の噴火規模が大きくなる」とされています。最後の噴火が300年以上前であることを考えると、南海トラフ地震後に富士山が噴火すればその被害は相当な規模になることが予想されるでしょう。 

気象庁では日本全国にある活火山の活動を観測し、すぐに予報や警報を発表できるように下記の噴火警戒レベルを公式サイトに掲載しています。

噴火警戒レベル

引用元:気象庁 

画像のように「レベル5なら避難」など、実際に富士山が噴火した際のレベルごとの対応がわかりやすく解説されています。いつ富士山が噴火するかわからないからこそ、実際に起こったときにどうすればいいのか知っておくことが大切です。 

参考:富士山火山噴火対策の取り組みについて

2.富士山で過去に発生した日本三大噴火

 

ここからは、日本三大噴火とされる3つの富士山噴火についてそれぞれ解説していきます。

●延暦大噴火(800〜802年)

「延暦大噴火」は、800〜802年(延暦19〜21年)にかけて発生した噴火です。日本記略や富士山記にその内容が記されており、最初の噴火が800年4月11日から約1か月間にわたって激しい噴火が続いたとされています。 

さらに801年から802年初頭にかけて、再び噴火が発生。火山灰が激しく降り注ぎ、それまで使用されていた足柄路が砕石などで塞がれてしまったそうです。 

延暦大噴火による砕石や火山灰によって、現在の東斜面に位置する「小富士」が誕生したと言われています。

●貞観大噴火(864~866年)

「貞観大噴火」は、864〜866年にかけて発生した噴火です。のちに発生する「宝永大噴火」と並ぶ、富士山の歴史の中でも最大規模の噴火とされています。 

巨大な火柱と3回の大地震を伴い、大量の溶岩が流れ出たことが貞観大噴火の特徴です。噴出物の総量は約14億㎥とされ、流れ出て溶岩が「せのうみ」と呼ばれる大きな湖の大半を埋め尽くしました。 

貞観大噴火の最も大規模な噴火は最初の1~2ヶ月とされていますが、その後2年にわたって噴火が繰り返されたことが分かっています。

●宝永大噴火(1707年)

「宝永大噴火」は、1707年に発生した富士山最後の噴火です。記録されている噴火の中では最大級とされており、およそ17日間にわたって大きな噴火が断続的に続いたと言われています。 

12月16日に噴火がはじまり12月31日には収まったとされていますが、被災民は深刻な食糧不足に悩まされました。 

また噴煙が上空20㎞まで噴き上がり、富士山の斜面には高温の軽石が降り注いだとも記録されています。これにより家屋は倒壊し、田畑の復興にも苦労することとなりました。

3.富士山の噴火前後に発生した2つの地震

 

ここからは、過去に富士山が噴火する前後に発生した2つの地震について解説していきます。

●貞観地震:貞観大噴火後に発生

「貞観地震」は、貞観大噴火の約5年後に発生した地震です。 

貞観地震の詳細

発生日時

869年5月26日の夜

震源域

三陸沖

マグニチュード

8.3以上(推定)

参考:貞観地震(貞観11年5月26日) - Yahoo!天気・災害 

貞観三陸地震とも呼ばれ、日本海溝付近の海底を震源域としてマグニチュード8.3以上の地震が発生しました。大規模な津波も発生しており、日本三代実録には1,000人以上がなくなったと記されています。 

参考:「歴史地震(貞観地震)に学ぶ津波の実態」 資料集

●宝永地震:宝永大噴火前に発生

「宝永地震」は、宝永大噴火の49日前に発生した大地震です。 

宝永地震の詳細

発生日時

1707年10月28日 14時前後

震源域

南海トラフ
(遠州灘~四国沖)

マグニチュード

8.6(推定)

参考:内閣府防災情報 

南海トラフ地震のうちの1つである宝永地震は、南海トラフのほぼ全域でプレート断層が発生したと推定されています。日本の歴史の中でも最大級の地震とされており、東海海から四国・九州までの広範囲に甚大な被害をもたらしました。 

また余震が発生する中でマグニチュード4~5の地震が数十回起こったのちに、宝永大噴火が始まったとされています。

4.富士山が噴火した場合に考えられる5つの被害

 

富士山が噴火した場合に考えられる被害

ここからは、富士山が噴火した場合に考えられる5つの被害について解説していきます。

●首都圏に大量の火山灰が降る

富士山が噴火すると、噴火後3時間程度で首都圏でも降灰がはじまるとされています。2週間後には山梨や神奈川で20cm、東京都心でも10cmの堆積が予想されているため、都心では公共交通機関や物流に影響が出ることも考えられます。

●目・呼吸器へのダメージ

火山灰の成分は炭やススではなく、ガラスや溶岩です。とくに首都圏に届く火山灰は非常に細かい上に硬く、鋭利に尖っているとされています。 

目に入ると強い痛みのほかに結膜炎や角膜障害を引き起こす可能性があるため、外出時には目を守るゴーグルが必須です。 

また火山灰を吸い込んでしまうと、鼻や喉に違和感を覚えることもあります。喘息や気管支炎などの肺疾患がある方や重い心疾患がある方は、症状が悪化する可能性があるのでとくに注意が必要です。 

火山灰が降っている間は外出を控えた方がいいですが、どうしても外出しなくてはいけない場合はマスクやゴーグルで目・呼吸器へのダメージを防ぎましょう。

●交通・物流が麻痺

降灰中は視界が悪くなるだけでなく、わずかな堆積でもスリップしやすくなります。 

速度規制や広範囲での通行止めが予想され、降灰開始から2週間程度は交通や物流が麻痺する可能性が高いです。 

視界不良により鉄道や空の便にも大幅なダイヤの乱れや運行中止・欠航が予想されます。

●火山灰による断水

富士山が噴火すると、火山灰に付着した火山ガス成分が溶け出して水質が汚染される可能性が高いです。 

火山灰には石こう成分が含まれているため、濡れると固い泥のような状態になります。降り積もった火山灰が下水道に入り込んで固まると、下水機能に支障をきたして排水ができなくなるでしょう。 

トイレやお風呂が使えないだけでなく雨が降ると浸水が起こる危険性があるため、火山灰を側溝や排水溝に流さないように注意してください。下水道に火山灰を侵入させないために、雨が降る前に徐灰作業を行うことが大切

●広範囲で長期的な大規模停電

富士山が噴火すると、広範囲で長期的な大規模停電が発生する可能性が高いです。 

火山灰は乾燥していると電気を通しませんが、水を含むと電気を通す性質に変化します。これが送配電機器や施設をショートさせ、広範囲にわたって停電が発生すると予想されているのです。 

また発電所の換気口や精密機器に火山灰がつまり、稼働能力が下がることで停電は長期的なものになるでしょう。

5.富士山噴火・大地震に備えよう!準備すべき防災対策5選

 

富士山噴火・大地震に備えよう!準備すべき防災対策

ここからは、富士山噴火や大地震に備えて準備すべき5つの防災対策について解説していきます。

●避難用持ち出しバッグを準備

富士山噴火や大地震が発生し、安全な場所に避難するときのために「避難用持ち出しバッグ」を用意しましょう。避難用持ち出しバッグには、飲料水・食品などの備蓄のほかに下記のようなものを入れておくと安心です。 

・救急用品

・衣類、下着

・携帯ラジオ

・懐中電灯

・防災用ヘルメット、防災頭巾

・毛布、タオル

・予備電池、携帯充電器

ポータブルバッテリー 

首相官邸の公式サイトには「災害の備えチェックリスト」が掲載されているため、それを確認しながら準備するといいでしょう。

●食料や飲料水を備蓄

富士山噴火や大地震により、ライフラインが止まってしまうことを考慮して食料や飲料水を備蓄しておきましょう。用意する備蓄は最低でも3日間、大規模災害を想定して1週間分用意しておくと安心です。 

また飲料水とは別に、手を洗ったりトイレを流したりするための生活用水も準備しておきましょう。

●非常用電源の確保

富士山噴火や大地震の影響で停電が起こることを考慮して、非常用電源を用意しましょう。非常用電源には下記の理由から、大容量かつ高出力で家電を動かせる「ポータブル電源」がおすすめです。 

・停電時にスマホだけでなく、コンセントが必要な家電も使える

・ソーラーパネルとの併用で停電が長期化しても電力が途絶えない

・軽量・コンパクト設計だから避難時に持ち運びやすい

・排気ガスが出ないから室内でも使用できる 

ポータブル電源があればスマホの充電ができ、家族との連絡手段が途絶える心配がなくなります。ソーラーパネルと併用すれば太陽光での充電が可能になり、停電が長期化しても安心です。

家電を動かせるポータブル電源で、富士山噴火や大地震に備えましょう。 

関連記事:災害停電時の非常用電源におすすめのポータブル電源|Jackery Japan

●救急セットや衛生管理用品を準備

富士山噴火や大地震発生時には怪我をする可能性もあるため、救急セットを準備しておくと安心です。とくに持病がある方は、医薬品も忘れずに用意しておきましょう。 

またウェットティッシュや手指消毒剤など、衛生管理用品を用意しておくと感染症対策にもなります。

●避難場所や避難ルートのチェック

富士山噴火や大地震の影響で避難しなくてはいけなくなったときのために、避難場所や避難ルートを事前に確認しておきましょう。 

避難ルートは使えなくなる場合も想定して、複数用意しておくと安心です。避難する上で、土砂崩れや浸水の危険はないかなどもチェックしておきましょう。

6.富士山噴火・大地震はJackeryのポータブル電源で備えよう!おすすめ機種5選

 

富士山噴火・大地震はJackeryのポータブル電源で備えよう!おすすめ機種

富士山噴火や大地震の備えとしてポータブル電源を用意するなら、ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator」がおすすめです。 

【Jackeryポータブル電源の強み】

・全世界累計販売台数400万台以上で信頼感のあるポータブル電源メーカー

・防災安全協会に認められているから災害時にも安心して使える

・ラインナップが豊富だから使用目的・使用人数に合わせた製品が選べる

・ACコンセント・USB・シガーソケットと3種類の出力ポート搭載して、さまざまな製品に給電できる

・自己放電率が非常に少ないからいざというときにすぐ使える

・ソーラーパネルとのセットなら長期間の停電でも繰り返し充電して使える

・リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用で10年以上毎日使える長寿命

ここからは、防災対策におすすめのポータブル電源ソーラーパネルセット「Jackery Solar Generator」5機種を紹介します。この記事を参考に、富士山噴火や大地震に備えましょう。

●Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル

「Jackery ポータブル電源 240 New」と「Jackery SolarSaga 40 Mini」がセットになっています。約3.6kgと軽量でバッグに入れるコンパクトサイズで、避難所にも手軽に持ち運べます。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

「Jackery ソーラーパネル 600 Plus」と「Jackery SolarSaga 100」がセットになった中容量モデルです。自然放電を抑える「超ロングスタンバイモード」で、いざというときにすぐに使える防災対策にぴったりの製品です。コンパクトで軽量、防災だけでなく、車中泊やキャンプなどにもぴったりです。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル

「Jackery ポータブル電源 1000 New」と「Jackery SolarSaga 100」がセットになっています。同時に複数のデバイスを高速で充電できるので、災害時にも家族のスマホの充電が切れる心配がありません。

同クラスの主流モデルに比べて最軽量なので、避難時にも手軽に持ち運べるアイテムです。

●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット

「Jackery ポータブル電源 2000 New」と、ソーラーパネルがセットになった製品です。サイズが小さく、最強震度の揺れにも耐える本体の堅固さと耐久性もさらにアップし、非常用電源として非常に優秀なアイテムです。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット

「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」と業界最高レベルの変換効率25%を誇るソーラーパネル「Jackery Solar Saga 200」がセットになった製品です。

365日放置しても10%程度と自己放電率が非常に低く、長期保管しても緊急時にすぐ使用できます。ダンドルだけでなく、キャスター付きなので簡単に移動が可能です。

7.よくある質問

 

ここからは、富士山と地震に関するよくある質問について解説していきます。

●火山噴火と地震は関連していますか?

地震によって火山活動が誘発されることがある、と考えられています。 

そのメカニズムはまだわかっていませんが、2021年には東北大学で「大地震による火山噴火の誘発メカニズムを解明」したとする研究成果が発表されました。 

参照:東北大学

●南海トラフ地震と富士山の関係は?

「南海トラフ地震が富士山噴火の引き金になる」と懸念されています。富士山最後の噴火とされる「宝永噴火」の49日前には、宝永地震が発生していたからです。もし南海トラフ地震が起きたら、続けて富士山噴火が起こる可能性も考えて対策しなければいけません。

●富士山が噴火する前兆地震があるの?

火山噴火前には、普段は見られないさまざまな現象の例として「地震の群発」があげられています。そのため、富士山噴火の前兆として地震が起こると懸念されています。

●2011年の静岡県東部地震では富士山に影響があった?

静岡県東部地震が発生した際、富士山の「マグマだまりに強い圧力がかかった」とされています。 

マグマだまりに十分なマグマが溜まっていなかったために噴火は起こりませんでしたが、噴火を引き起こしかねないほどの強い圧力がかかったようです。

まとめ

 

今回は、富士山噴火と地震の関係性について解説しました。富士山噴火の引き金となる南海トラフ地震は、近いうちに必ず起こると言われています。地震と連続して富士山が噴火すれば大きな被害が予想されるので、事前に防災対策をしておきましょう。 

富士山噴火や大地震の備えには、Jackeryのポータブル電源がおすすめです。家電を動かすことができるJackeryのポータブル電源で、これから起こるかもしれない大災害に備えましょう。

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