1.非常食になるものの6つの特徴
食品の中でも、非常食に適しているものとそうでないものがあります。数日間の避難生活を余儀なくされる場合もあるので、これから紹介する非常食になるものの特徴を押さえて、食品を選びましょう。
●常温で保存できる
非常食は、要冷蔵や要冷凍ではなく、常温で保存できるものがおすすめです。災害が発生した際に、電気の供給が遮断されて冷蔵庫が使用できなかったり、冷蔵庫がない避難所に避難したりする可能性があります。また、いつ起きるか分からない災害のために、常に冷蔵庫の容量を圧迫することになります。
●賞味期限が長い
災害はいつ起きるか分からないので、賞味期限が長い食品が良いでしょう。賞味期限が短いと、それだけ買い替える頻度が多くなり、コストがかかります。また、災害発生時に賞味期限が切れていて食べられない、という事態にもなりかねません。
賞味期限が25年と長く、非常食に最適な食品がサバイバルフーズです。全国1,000以上の企業・団体が導入している実績がある上に、国内生産なので安心して揃えられます。
●栄養バランスが整っている
避難生活が長引くほど、非常食の栄養バランスも重要になってきます。3大栄養素「炭水化物」「脂質」「タンパク質」を意識して、食品を選ぶようにしましょう。また、ビタミンやミネラルの摂取も重要です。非常食のおすすめの組み合わせを紹介します。
分類 |
具体的な非常食 |
主菜 |
肉・魚・豆の缶詰、フリーズドライソース |
副菜 |
インスタント味噌汁、野菜ジュース、漬物 |
主食 |
パックご飯、カップ麺、乾パン |
果物 |
果物の缶詰、果物ジュース |
その他 |
粉チーズ、菓子類 |
●調理工程が少ない
災害時には、電気・ガス・水道のライフラインが遮断される恐れがあります。そのため、できるだけ調理工程が少ない食品を選びましょう。水を入れる必要があったり、加熱する必要があったり、缶切りが必要だったりする非常食は、最小限にするのが望ましいです。
●普段から食べ慣れている
災害時にはいつもと異なる環境と状況で、ストレスがかかりやすいです。普段から食べ慣れている物を選ぶことで、安心感に繋がります。また、アレルギー体質の方や子ども、お年寄りは、食べ慣れていないと、そもそも食べられない恐れもあります。
●ゴミが出づらい
災害時には、ゴミを回収してもらえるとは限りません。ゴミを所持し続けることになれば、ゴミが多ければ多いほど、衛生的に問題があります。小さくまとまって大きなゴミが出づらいタイプを選びましょう。また、チャックで蓋を閉められれば、臭いが外に漏れ出す心配もいりません。
2.スーパー・コンビニで買える!非常食になるもの10選
非常食になるものは、普段行くスーパーやコンビニでも手軽に揃えられます。その中には、普段から食べている食品もあるかもしれません。普段食べる分と非常用とで多めに備蓄しておき、食べた分だけ購入していく「ローリングストック」を実践するのもおすすめですよ。
スーパーやコンビニで買える、非常食になるものは以下のとおりです。
●水
人間の生命維持に欠かせない水。食べ物がなくても2〜3週間は生きられますが、水がなければ、4〜5日で命を落とすと言われています。農林水産省によると、人間は飲料水として1日3Lの水が必要です。普段から水を箱買いしている方は、災害用のストックも確保しておきましょう。
●レトルト食品
時短調理ができるレトルト食品は、日常生活でも利用している方は多いでしょう。常温で長期保存ができるので、非常食に最適です。スーパーやコンビニに行くと、豊富な種類のレトルト食品が取り揃えられています。味を変えられるので、飽きることもありません。
お湯や電子レンジが必要なイメージが強いレトルト食品ですが、中にはそのまま食べられるものもあります。野菜や肉・魚など、豊富な栄養素が摂れるのも魅力です。
●カップ麺
非常食といえば、カップ麺が真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?コンビニやスーパーなど、どこでも売っているので、手軽に購入できます。お湯さえあれば出来上がるので、お皿を用意する必要もありません。普段から一定量をストックしておき、日常生活で消費したら、随時買い足していくのがおすすめです。
●野菜ジュース
1日分の野菜が凝縮された野菜ジュースは、災害時に手軽に必要な栄養素を補給できます。保存期間は5年と長い商品もあるので、買い替える頻度も少なくて済みます。レトルト食品やカップ麺ばかり食べていると、どうしても栄養が偏りがちなので、野菜ジュースも取り入れるようにしましょう。
●ゼリー飲料
水分と栄養を素早く補給できるのが、ゼリー飲料です。固形でお腹に溜まるので、小腹を満たすこともできます。アミノ酸やビタミン、クエン酸などが含まれており、災害時の疲れを回復してくれることでしょう。味も豊富に取り揃えられているので、気分に合わせて美味しく栄養補給が可能です。
●缶詰
温める必要がなく、そのまま食べられる缶詰は、非常食に欠かせません。常温保存ができる上に、賞味期限も長いのが特徴です。魚や肉といった主菜系の缶詰も多くあります。その他にも果物系や野菜系など、足りていない栄養を補えます。缶切りが不要なタイプを選ぶと、どこでも手軽に食事が摂れますよ。
●パックご飯
常温で長期保存ができるパックご飯は、災害時に炭水化物を補える非常食です。エネルギー源になるので、災害を乗り越えるための体力を維持できます。また、日常生活においても、ご飯を炊く時間がない時や、少量のご飯が必要な時などにも活躍します。
●カップスープ
食べ慣れた味で、不足しがちな栄養を摂れる非常食が、カップスープです。種類豊富なので、好みの味がきっと見つかるでしょう。家庭料理の一品にも加えられるので、ローリングストックしながら、いつ来るか分からない災害に備えられます。
●乾パン
災害時に主食代わりになる乾パンは、コンパクトで低価格なので、非常食に最適です。に浸すことで、乳幼児やお年寄りでも食べられます。程よい甘さを備えているので、子どものおやつにもおすすめです。
●バランス栄養食
豊富な栄養素を手軽に補給できるバランス栄養食は、災害時にも活躍します。おやつ代わりになり、調理する必要もありません。糖質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルといった人間に必要な栄養素がバランスよく凝縮されています。
3.災害時に活躍するおすすめのポータブル電源3選
災害時に電気・ガスの供給が途絶えると、食品の加熱調理ができず、冷蔵庫の食品は腐敗していきます。せっかく非常食を備蓄していたとしても、お湯やレンチンが必要なタイプであれば、食べられません。そこで必要になるアイテムがポータブル電源です。
ポータブル電源とは、大量の電気を溜めておき、いつでもどこでも電化製品を稼働させられる機器を指します。災害時にポータブル電源があるメリットは、以下のとおりです。
・電子レンジや電気ケトルで、非常食を加熱調理できる
・冷蔵庫を稼働させて、食品の腐敗を防ぐ
・お湯を沸騰させて、赤ちゃんのミルクが作れる
・電気毛布や扇風機で気温対策が行える
・連絡手段となるスマホを常にフル充電にしておける
災害時には、Jackery(ジャクリ)製のポータブル電源が活躍します。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇り、防災製品等推奨品認証やフェーズフリー認証を取得しているので、防災グッズに最適です。
それでは、Jackery(ジャクリ)の防災対策としておすすめの機種を紹介します。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery ポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。UL規格の耐衝撃性を備えているため、地震や避難時の揺れにも耐えます。
リュックに入るコンパクトサイズなので、非常食と合わせてリュックに詰めておき、すぐに避難できます。ソーラーパネルは、24%の高変換効率で約3.3時間でフル充電が可能です。一人暮らしの防災グッズにおすすめのモデルと言えるでしょう。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100W ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。UPS機能とパススルー機能を搭載しているため、停電時にはバッテリーにダメージを与えることなく、0.02 秒で電気供給を切り替えられます。
3人家族の非常食を温めたり、気温対策を行ったりするのに最適なモデルです。フェーズフリー認証を取得している製品なので、防災対策に特化しています。
●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery SolarSaga 100W ソーラーパネルのセットです。電子レンジや電気ケトルなどの調理家電、電気毛布や扇風機などの冷暖房器具を同時に接続して、快適な避難生活が送れます。
家族の人数が多い家庭の、非常食の温めや気温対策などに最適なモデルです。優れた高温耐性を備えているため、炎天下でも使用できます。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200W ソーラーパネルのセットです。365日自宅に保管していても、自然放電は10%程度に抑えられるため、災害時にすぐに使用できます。非常食の調理だけでなく、エアコンを使った気温対策や冷蔵庫を使った食品の保冷も同時に行えます。
24kWhまで拡張できるので、家族で数日間の避難生活を想定している家庭におすすめのモデルです。約30dB以下の静音設計により、稼働音も気になりません。
4.非常食に関するよくある質問
大規模災害を経験したことがない方は、非常食の揃え方や必要な量など、分からないことが多いですよね。非常食に関するよくある質問を見ていきましょう。
●非常食は何日分備蓄しておくべき?
農林水産省によると、災害当日分、国からの支援物資が届くまでの3日分、食料の供給が滞る場合の1週間分の3段階の備えがあると安心です。自宅に1週間分の食料を保存しておける場所がないという方は、ローリングストックを実践しましょう。
●非常食を安く揃えるための方法は?
1週間分の非常食を揃えるとなると、その金額が心配ですよね。賞味期限が切れるたびに買い替えが必要になるので、その都度出費がかさむことになります。非常食は、以下のような方法で安く揃えましょう。
・店舗を構えていない通販サイトを利用する
・まとめ買いでお得に購入する
・種類ごとに安い購入先を選ぶ
●非常食になるお菓子のおすすめは?
お菓子はスーパーやコンビニで簡単に手に入る上に、保存期間が長く、非常食に向いています。非常食には、炭水化物の他に塩分も摂取できるせんべいやスナック菓子がおすすめです。小分けになっていたり、缶に入っていたりすると、一度に食べきる必要がありません。
●一番長持ちできる非常食は?
サバイバルフーズは、25年の長期保存が可能な非常食です。買い替える頻度を最小限にできるので、トータルコストは低くなります。野菜シチューやチキンシチュー、洋風とり雑炊など、味のバリエーションも豊富です。
●賞味期限のない非常食って存在しますか?
賞味期限が存在しない食品として、はちみつが挙げられます。数千年前のはちみつが実際に食べられた例があるほどです。経年によって結晶化することもありますが、品質に影響はありません。
まとめ|非常食になるものを備蓄しておこう
災害時には、手軽に食料が調達できなくなります。非常食になるものを3日〜7日分は備蓄しておきましょう。非常食は、常温・長期保存ができ、栄養バランスが整っているものを選ぶのがおすすめです。
この記事で紹介した非常食になるものを揃えて、災害時の食料を確保してください。