最低限用意したい車の防災グッズリストまとめ!移動中の「もしも」に備えよう
「車の防災グッズって用意すべき?」「家の防災グッズはあるけど…車には何を用意すればいいの?」今回はこのようなお悩みを解決します。地震や大雪など数多くの災害リスクがある日本ですが、多くの人が「車用防災グッズ」を用意できていません。
万が一運転中に災害に見舞われてしまったら、自分や家族の命を守れない可能性も…。そこで今回は最低限用意したい車の防災グッズを一覧で紹介します。ぜひ参考にして揃えてみましょう。
車の防災グッズ、しっかり用意できている?
引用元:PRTIMES
そこで、まずは「多くの人がなぜ車の防災グッズを用意していないのか」「そもそも車に防災グッズが必要な理由は何か」という点について見ていきましょう。
●63%が「車に備えるべきグッズが分からない」と回答
株式会社フェリシモによる同調査によると「防災グッズを車に備えていない理由」としてもっとも多い63%が選んだのは、「備えるべきグッズが分からない」という点でした。
引用元:PRTIMES
回答を見るに家には防災グッズを用意しているものの、車の防災グッズを備えていない人は多いようです。つまり、おそらく考えられるのは「家の防災グッズと勝手が違うのはなんとなく分かるけど、実際に使うもののイメージがわかない」ということでしょう。何を揃えるべきかは「運転中にどのような災害に遭う可能性があるか」という点を考えればおのずと見えてきます。
●運転中に地震や土砂崩れが起きたら帰れなくなることも!
運転中に地震や土砂崩れが起きたら帰れなくなる危険性があります。仮に道路がふさがれていなくても、緊急車両が優先になり一般車両の通行規制が始まるケースも。下記のような人は要注意です。
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●通勤路が山道の人
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●キャンプなどのアウトドアが好きな人
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●長距離旅行によく行く人
災害に遭いやすいのは山道のような一般道ですが、規模が大きくなると高速道路にも規制が入る可能性があります。「帰れなくなる可能性」を考えて、1~3日程度車内に滞在できる準備をしておくのが良いでしょう。
●豪雪地帯は「大雪による立ち往生」にも対策が必要!
豪雪地帯の場合は、大雪による立ち往生にも対策をしなければいけません。特に一車線の道路では、トラックの横転や雪へのタイヤハマりが原因で後続の車が進めなくなってしまうケースがあります。筆者も過去に大雪に見舞われ、昼から深夜まで立往生をしたことがありました。
「大雪による立ち往生」が他の災害より厄介なのは、暖房・防寒具の確保が必要な点です。通常ならエンジンをかけっぱなしにしておかなければいけませんが、ガソリン切れや一酸化炭素中毒のリスクがあります。積もった雪で車のマフラー(排気口)が埋まると、車内に一酸化炭素が充満して取り返しのつかない事態になることも。その点も踏まえた車用防災グッズの用意が必要でしょう。
最低限用意したい車の防災グッズ10選
「車の防災グッズ」の必要性が分かったところで、さっそく「最低限用意したい車の防災グッズ」を10種類紹介します。参考にして、揃えられるものから車に積んでおきましょう。
①大容量で頑丈なケース
まずは「大容量で頑丈なケース」を用意しましょう。これから紹介する防災グッズを、車の中で潰さずに保管するために使います。頑丈なケースがないと、普段の走行で肝心の防災グッズが壊れてしまう可能性があるので注意が必要です。
②3日分の飲料水と食料
できれば3日分の飲料水・食料を積んでおきましょう。農林水産省をはじめ、多くの公的機関が「ライフラインのストップに備えて、自宅への3日分の備蓄をしよう」と促しています。
車で被災した場合はライフラインがそもそも通っていないため、停電・断水が同時に起きることを想定した備蓄が必要です。目安としては「3日分」ですが、できるだけ多く水と乾パンなどの保存の効く食料を積んでおきましょう。
③車載工具
普段から積んでいる人も多いかと思いますが、車載工具がしっかりと入っているか確認しておいてください。車載工具は、万が一雪や土砂・水没で車から出られなくなった際の「脱出用ハンマー」の代わりとして使えます。
④救急セット
万が一災害によりケガをした場合に使える「救急セット」も必ず用意しておきましょう。救急セットには下記のものを入れておくのがおすすめです。
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●絆創膏
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●消毒薬
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●ガーゼ
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●三角巾
消毒できないと傷口から雑菌が繁殖してしまい、取り返しのつかない事態に陥る可能性があります。最低限「消毒薬」と「ガーゼ」だけでも用意してください。
⑤衛生用品
車用防災セットとあわせて用意しておきたいのが、下記のような「衛生用品」です。
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●消毒用アルコール
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●使い捨て手袋
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●ティッシュ
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●マスク
被災時は物資の不足が原因で衛生環境が悪くなりがちです。もし救援物資を必要とする状況になった場合は、人との接触も多く発生します。「感染症にかかったけど病院に行けない」という最悪の事態を回避するために、衛生用品も忘れず用意しておきましょう。
⑥キャンピングチェア
車で被災して完全に動けなくなったときは、エコノミー症候群を回避するためときどき車から出て歩きましょう。その際「キャンピングチェア」があれば、夏の暑い車内にこもる必要がなくなります。被災中ずっと車の中にいなければいけないわけではないので、可能であれば人数分用意しておいてください。
⑦携帯トイレ
車で被災して立ち往生になった場合、携帯トイレがないと非常に苦労します。当然トイレにも行けないため、排泄の処理ができないためです。
1日5回はトイレに行くとして、最低でも3日分と考えると「人数×15個」程度は用意すべき。幅も取らないので、できれば多めに備えておきましょう。
⑧LEDライト・懐中電灯
LEDライトや懐中電灯もぜひ用意しておいてください。車に乗っていればライトが使えるものの、長時間つけっぱなしにしているとバッテリー上がりで動けなくなってしまうリスクがあります。代わりとなるライトや懐中電灯と、それに使う電池を積んでおきましょう。
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⑨ブランケットなどの防寒具
冬に被災した場合は寒さ対策が「必須」です。ブランケットなど、できる限りの防寒具を積んでおくと良いでしょう。
ただし防寒具はどうしても厚手のものが多いので車のスペースをとりがちです。巻くと保温効果がある「アルミシート」など、省スペースで保管できる意外なものが防寒具の代わりになるので用意してみてください。
⑩ゴミ袋
ゴミ袋は濡れたものや汚れたものを入れたり、被って日除けや雨除けや雨除けにしたりと万能な防災グッズです。ほとんどスペースをとらないので、小さいものから大きめのものまで数枚ずつ揃えておくと良いでしょう。
女性・子どもの防災グッズも車に忘れず備えよう
女性・子どもが乗る車には先ほどの防災グッズとは別に準備が必要です。それぞれ下記のものを揃えておきましょう。
属性 |
用意する防災グッズ |
女性 |
・軽いリュック ・生理用品 |
子ども(赤ちゃん) |
・哺乳瓶 ・ミルク ・おむつ ・おしり/手口拭き ・おもちゃ |
女性は被災中に生理になってしまうと大変です。生理用品は保存がきくので、車にも備えておくと良いでしょう。また力の弱い女性でも防災グッズをまとめて持ち運びやすい、軽めのリュックを積んでおくと間違いなく役に立ちます。
また子ども(赤ちゃん)には、哺乳瓶やミルク・おむつなど最低限の用意をしておかなければいけません。普通のミルクは高温下で保管ができないので、出掛ける都度多めに用意しておくか、常温・高温耐久の液体ミルクを用意しておくのがおすすめです。また被災時間が長引くと退屈してしまうので、いくつかおもちゃも用意しておくことをおすすめします。
ポータブル電源があれば車移動中の災害も安心
「ポータブル電源」があれば、万が一車移動中に被災したときの安心感が圧倒的に上がります。ポータブル電源とはモバイルバッテリーの上位互換のような大容量・高出力の蓄電池で、電源のない場所でも家電やスマホなどを動かせる機器です。おすすめの使い方や、便利なポイントについて見ていきましょう。
●電気毛布とセットで置いておくのがおすすめ
冬の車移動中の災害対策として、ポータブル電源と電気毛布をセットで置いておくのがおすすめです。ポータブル電源があれば電気毛布を使って暖を取れます。長時間の動作も可能で、たとえば当社のポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」なら約30時間も電気毛布を使用可能です。
※電気毛布の消費電力を40Wとした場合。
つまりポータブル電源があれば丸一日以上の立ち往生にも対応できるということ。ぜひ用意して車の冬の災害に対策しておきましょう。
●スマホの充電切れも心配なし
ポータブル電源があればスマホの充電切れもほぼ心配いりません。災害時に重要なのが「連絡」と「情報確認」の手段を確保すること。万が一車内でスマホの充電が完全に切れてしまったら、どちらも失ってしまいます。
しかしポータブル電源があれば、スマホを何度も繰り返し充電できます。たとえば当社の「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の場合、約150回のスマホフル充電に対応可能。一般的なモバイルバッテリーでは1~3回程度しかスマホをフル充電できないため充電切れのリスクがありますが、ポータブル電源があれば安心です。
●車載冷蔵庫やケトルがあると災害時も快適
「車載冷蔵庫」や「ケトル」もセットで置いておくと災害時も快適に過ごせます。夏は冷たい飲み物、冬は暖かい飲み物が飲めるだけで圧倒的に快適度が上がるでしょう。またケトルがあれば、赤ちゃんのミルクに使うお湯や暖房代わりの湯たんぽも確保できます。特に家族連れで出掛けることの多い方は、一家の安心のために用意しておいた方が良いでしょう。
●バッテリー上がりの対策にも役立つ
長時間の車での滞在時に心配なのが、エンジンをかけっぱなしにすることで起こる「バッテリー上がり」です。バッテリー上がりになるとエンジンがかけられなくなり、自分が移動できなくなるだけでなく後続車にも迷惑をかけてしまいます。
しかしポータブル電源あればバッテリーを直接充電できるため、バッテリー上がりのリスクを回避可能。「交通規制が解除されたけどバッテリー上がりで帰れない」という心配はありません。
※当社「Jackery」のポータブル電源で車のバッテリーを充電するには、専用のケーブルが必要です。
車の防災グッズとしておすすめなポータブル電源2選
最後に車の防災としておすすめなグッズ、「Jackery」のポータブル電源を2つ紹介します。Jackeryのポータブル電源は一般社団法人防災安全協会の「防災製品等推奨品マーク」を取得しており、災害に耐えられる頑丈さや焦りを伴う災害時での使いやすさを高く評価されている製品です。
また車のシガーソケットとソーラーパネルでの太陽光充電が可能なため、万が一移動中に被災しても電源を確保できるのがポイント。さらにJackeryのポータブル電源は長期間の放置で発生する「自然放電」の量が少なく、3ヶ月間使わなくても80%程度の容量を維持できます。
今回はJackeryのポータブル電源の中でも特に防災向けの大容量で、さらにソーラーパネルを使って繰り返し充電して使えるセットモデルをご紹介。ぜひ家族の人数や用途に合ったモデルを選んで備えておきましょう。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus:1~2人での被災を想定するなら
1~2人程度での被災を想定するなら、容量1,264Whのポータブル電源と出力100Wのソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator 1000 Plus」がおすすめ。スマホの充電は約90回、40W電気毛布を約30時間使用できます。出力は2,000Wとなっており、消費電力の大きいケトルも問題なく動作可能です。
さらに耐久温度も「ー10℃~45℃」と幅広く、真夏でも真冬でも安心して使えるのがポイント。ぜひ「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を車に積んで、被災中の安全をしっかり確保しましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Plus:3~4人以上での被災を想定するなら
3~4人以上での被災を想定するなら「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の倍近い2,042Whの容量をもつ「Jackery Solar Generator 2000 Plus」をおすすめします。仮に40W電気毛布を4人で使ったとしても、10時間以上の耐久が可能です。
もちろんソーラーパネル充電にも対応。充電しながら給電できる「パススルー充電」の機能も搭載しているため、昼間は寒さを凌ぎながら減った電力を回復できます。ひどい雨や雪の日が続かなければ、数日間のやむを得ない車中泊にも耐えられるでしょう。
より高い安心感が欲しい場合は「拡張バッテリー」を追加して、最大12,000Whまで容量を増強可能です。12,000Whの容量があれば、滞在1週間レベルの大規模災害も心配いりません。ぜひ「Jackery Solar Generator 2000 Plus」を備えておいて、一家の安全をしっかりと守ってください。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
車の防災グッズを用意できている人はわずか19%しかいません。しかし災害大国の日本において、運転中の地震や土砂崩れ・大雪により立ち往生を強いられるケースは決して少なくないため対策が必要です。
本記事では10の車用防災グッズを紹介しましたが、ぜひ「ポータブル電源」も用意しておいてください。ポータブル電源があれば特に真冬の被災リスクが激減し、スマホの充電が切れる心配もほぼありません。「Jackery Solar Generator」を車に備えて、一家の安心を守れるようにしておきましょう。