防災バッグの中身に最低限必要なものとは?必要になる状況を考えて厳選することが大切

防災バッグの中身に最低限必要なものとは?必要になる状況を考えて厳選することが大切

ここ数年の地震や台風などの災害に対する被害は、次第に増えてきているように感じている方は多いのではないでしょうか。防災に関しての意識が高まりつつある中で、実際に準備を整えている方はどれくらいいるでしょう。

今回の記事では、実際に避難することになったときのために、防災バッグを準備するときに必要なものとして何をバッグに入れておけばよいのか。防災バッグの中身についてくわしく解説しています。

防災バッグが必要になるときは、避難が必要になったとき!

いざ災害があなたの身近で起こったとき、安全な避難場所と避難ルートを確認し、自宅から速やかに脱出することが必要です。予め避難した先で実用性のあるものをまとめておくことで、素早く避難することが可能になります。

ここでは防災バッグを持ち出すときの状況や、どこに置いておけばよいのかをくわしく解説します。

●防災バッグを持ち出すときの状況

防災バックが必要になるときは、自宅から避難しなければならない状況に陥ったときです。

・台風などによる大雨で、近隣にある河川が決壊する可能性があるとき

・地震による津波の影響で、自宅近隣に避難勧告がでたとき

こんなときは、準備をしている余裕がまったくない切羽詰まった状況であることが多いです。人命優先で動かなくてはなりません。河川が決壊したときや、津波による洪水は、瞬く間に家屋を飲み込んでいきます。一瞬の迷いが生死をわけることにもなりますので、素早い対処が自分の命、家族の命を救うことになるでしょう。

●防災バッグを置く場所は玄関が理想

防災バッグはすぐに持ち出せる玄関に常備しておくことが望ましいです。

「普段は使われないもの」

として物置やクローゼットに入れておくと、定期的な入れ替えができなかったり、すぐに取り出せないくらい奥の方に片づけられてしまうことになりかねません。

・目の届く位置に常に置いておく

・定期的なチェックと入れ替えをする

ことを忘れないようにしましょう。ときに、邪魔に感じるときもあるかもしれませんが、防災バッグは安心するための備えとして大切にしましょう。

防災バッグの中身に優先して詰める5つの最低限必要なもの

防災バッグの中身に優先して詰める5つの最低限必要なもの

では、防災バッグの中身はどんなものを入れておくと良いのか。あれもこれも詰め込んでしまうと、いざ持ち出そうとしたときに重くて避難に支障をきたすことにもなります。

防災バッグの中身は必要最低限のものを優先して、準備したバッグに少し余裕があるくらいに厳選することをおすすめします。ここでは防災バッグの中身で「最低限必要なもの」として5つご紹介します。

最低限必要なもの1:非常食&飲料水

非常食や飲料水の必要最低限の量としては、1人1日分を目安にして考えましょう。非常食の内容は、

・缶詰やレトルト食品、インスタント食品など長期保存が可能なもの

・塩や醤油などの小瓶に入った調味料

・羊羹(ようかん)やチョコレートなど糖質が取れるもの

お水は1リットルくらいがバッグに入れて負担にならない重さです。あまり水を飲まない方でも500mlでは焦ってすぐに飲み干してしまいかねません。また、魚肉ソーセージなどもタンパク質や脂質の栄養摂取に役立つ長期保存できる非常食となりますよ。

最低限必要なもの2:救急セット

災害現場では、発生直後や避難中にケガや火傷を負う可能性が高くなります。大規模な災害であれば、ライフラインがストップしてしまうことも考えられます。避難所にたどり着けたとしても、生活物資の不足や体調管理の難しさから健康被害に悩まされるケースも少なくありません。治療もすぐに受けられないことも想定した応急手当ができる装備は必要です。

・絆創膏(ばんそうこう)

・消毒液

・ガーゼ

・はさみや爪切り、ピンセット

・三角巾

・軟膏(なんこう)

・アイスパック(瞬間冷却剤)

これくらいの装備はポーチにまとめて防災バッグの中に入れておくようにしましょう。もし、あなたが普段から飲んでいる常備薬があるなら、予備を入れておくのも良いですね。

最低限必要なもの3:避難に必要な道具

避難に必要な道具として考えられるものは、

・軍手(自分の手に合った作業用手袋が望ましい)

・懐中電灯(ヘッドライトや小型LEDライト)

・ヘルメット・防災ずきん

・防災用ホイッスル

があげられます。自分の居場所を知らせるホイッスルやLEDライト、がれきや倒壊した家財道具などを触れることもあるので、ケガをしないように軍手は必要です。最近は自転車にヘルメットの着用に関して努力義務が設けられました。玄関に自転車用にヘルメットを常備しておくことで、避難時に利用することができます。

最低限必要なもの4:衛生用品

避難した先でしばらく過ごさなければならない状況を踏まえて、衛生用品の準備は必要になってきます。最低限のものとして考えると、

・マスク

・消毒用アルコール

・簡易トイレ

・タオル

・ウェットティッシュ

・トラベルセット

ですね。女性の場合は、必要なものを追加しておきましょう。生理用品やスキンケア商品など、トラベル用品などのコンパクトなものを数日分用意しておくことで安心できます。

最低限必要なもの5:情報収集グッズ

災害にあったときは、誰もが大切な方の安否を確認したいと考え、自分の身の回りの詳しい情報がないかをインターネットを使って探ろうとします。すると、混線してしまい繋がりにくくなったり、不必要な情報まで集めてしまって不安を掻き立てられてしまうことにもなります。

正しい情報を入手するためにも、スマホ以外の情報収集源を確保しておきましょう。

・防災ラジオ

・現金(公衆電話が使える程度の小銭)

・モバイルバッテリー(10000mA)

現金以外にテレホンカードも入れておくと便利です。モバイルバッテリーは、スマホや懐中電灯などの充電の際にとても重宝します。防災ラジオの充電方法は、乾電池式や手巻き充電式など、多用途な充電方式を持っている防災ラジオを選ぶと、使える用途が広がります。

防災バッグの中身に入れておくと便利なもの3選

防災バッグの中身に入れておくと便利なもの3選

あくまで防災バッグに入れておく中身は「最低限必要なもの」を優先して入れるのですが、防災バッグにまだ余裕があるときに、中身に入れておくと便利なものをご紹介します。便利なものとしてあげられるものは、多くの場合避難所での生活に便利なものを想像すると、よくわかるのではないでしょうか。

便利グッズ1:簡易寝具

防災グッズの中の簡易寝具の特徴は、以下の3つがあげられるでしょう。

・寝やすいように柔らかい寝床をつくる

・身体の体温を保護する

・コンパクトにまとめられるもの

防災バッグに入らずとも一緒に持っていけるものでなければ、邪魔になるだけですよね。防災リュックに入れるものとして考えると、「体温を守るもの」としての機能が最優先に考えられた設計になっています。寝心地は良くないので、ダンボールなど身近なものを使って地面から影響を防ぐ手立てを別に考える工夫も必要です。

便利グッズ2:断熱材(アルミシート)

断熱材は、自分の体温を守ってくれるアイテムです。様々な用途に使えるので、余裕があるならぜひ入れておきたいものの1つです。例えば、

・床や地面に敷いて、休むときの底冷えを防ぐ

・断熱材をカラダに巻いて周囲の冷気から身を守る

工夫次第では、雨風を防ぐ簡易シェルターもつくることができるので、野外で休まなければならない状況に陥ったときや、屋内でも寒さが厳しいときなどに役に立つ便利アイテムです。

便利グッズ3:ウォーターバッグ

災害による被害で断水になってしまったとき、避難所にはおそらく給水車が来て水を供給してくれることもあります。また、自分が持っている飲料水が底をついたときの給水時にも、ウォーターバッグがあると家族分のお水を確保できます。

普段は折りたたんでコンパクトにまとめられるので、持ち運びには荷物になりません。防災バッグに忍ばせておくと、もしものときにとても役に立ってくれるでしょう。

防災バッグの中身に迷った時の対処法

「最低限必要なもの」といえど、選別に迷う方もいらっしゃるかと思います。想像すればするほどどれも必要に思えてきて、いろいろ詰め込んでしまう気持ちもわかります。

そんなときの対象法として、荷物を分けて考えるのも1つの方法です。ここでは荷物の分け方や、防災バッグの重さについてくわしく解説します。

●防災バッグを3つに分けて考える

防災バッグの中身として用意したとき、1つのバッグに入りきらないになってしまった方は、中身に入れる必需品を整理してみましょう。1つのバッグとして考えるのではなく、3つに分けるイメージです。

〇1次持ち出し品

このバッグに入れるものとして考えるポイントは、

・命に関わるもの

・翌日までを凌ぐための備え

です。この2つのことを考えたときに、「これは絶対必要!」と思うものを厳選するように心がけましょう。防災バッグの中身として入れたものは必ずリストに書いておき、わかるようにしておくことが大切です。

〇2次持ち出し品

あなたがこれは防災バッグに必要だと思って用意した中身の中で、1次持ち出し品には該当しなかったものをこの2次持ち出し品の中にいれておきます。2次持ち出し品としてのポイントは、

・健康を維持できるもの

・精神衛生上必要と感じられるもの

です。この2点以外に非常食や日用品が2次持ち出し品の中に入る場合は、3日間程度の食料と生活用品として考えておけば最良です。

〇自宅にストックするもの

自宅にストックしておくものとしては、日用品や非常食にもなる食料品。カップラーメンやレトルト食品などがこれにあたります。主に救援物資が届くまでの間を自宅で過ごさなければならない状況を想定したストックとして考えるのが最良です。

過去の大規模災害を例に考えた場合、十分な物資が届くまでの期間は約1週間くらいです。この1週間を家族が生き延びるために必要な物資をストックしておく必要があります。

●避難するときに妨げにならない重さで省くものを決める

防災バッグの重さは、「防災バッグを背負って走ることができるか」を目安にして考えておきましょう。みなさんの体力や能力は人によって個人差があるので、実際に背負ってみて動いてみるのも良いですね。重さの目安としては、

・男性:15kg

・女性:10kg

・小学生:3~5kg

を参考に考えてみると良いでしょう。雨風の強い夜に避難しなければならない場面など、最悪な状況を想定した避難をベースに考えておくことがポイントです。

防止バッグと一緒に災害時の装備として自宅に置いておきたいもの

防止バッグと一緒に災害時の装備として自宅に置いておきたいもの

ここでは災害時に必要となる自宅に置いておきたいもの防災グッズをご紹介します。日本の災害と言えば、台風や地震を思い浮かべる方は多いでしょう。台風による大雨の影響で土砂崩れが発生し、避難する必要がなくてもライフラインが絶たれることもあります。

電気やガスが停まってしまった状況の中で、復旧されるまでの長い期間を自宅で不便な生活を余儀なくされることを想定した備えも、災害対策として考えておいた方が良いでしょう。

●日用品の常備ストックは常にしておく

日用品の常備ストックは習慣化させておいた方が良いですね。安い時にまとめ買いしておくことで節約につながりますし、災害時にも役に立ちます。日用品のストックとしてリストにあげると以下のようになります。

[必ず用意するもの]

・乾電池

・トイレットペーパー

・アルコール除菌

・生理用品

・常備薬

・ラップ

[キッチン周り]

・使い捨て食器

・キッチンペーパー

・ジッパー付袋

・調理用ポリ袋

[衛生用品]

・保湿クリーム

・生理用品

・汗拭きシート

・使い捨てマスク

・消臭スプレー

となります。

日用品以外にも、長期保存できる食料品も一緒に買いそろえて、災害対策とともに困ったときの非常食としても利用できます。また、普段から食べ慣れておくことですんなり受け入れることもできます。

●ポータブル電源があれば停電時に大活躍

停電した時に大活躍するのがポータブル電源です。ポータブル電源とは、消費電力の高い家電製品を動かせる大容量バッテリーのことです。ポータブル電源の特徴として、

・多様な出力ポートを持っている

・モバイルバッテリーよりも大容量

・持ち運びが可能で屋外でも電力を供給できる

などがあげられます。スマホやノートパソコンの充電から家電製品の電力供給、電気工具の使用などにも利用できるほか、アウトドアや節電対策にも使えて多目的な使い用途があるので、1家に1台あると重宝します。

我々の生活に電気はとても重要なものです。停電になってしまえば、自宅にあるほぼ全ての家電製品が動かなくなってしまいとても不便な生活を送らなければなりません。ポータブル電源があれば、停電時でも自宅の家電を動かすことが可能になるので、いつもと同じ生活をおくることができるのです。

災害時に役立つJackery(ジャクリ)ポータブル電源

災害時に役立つJackery(ジャクリ)ポータブル電源

災害に備えてポータブル電源を用意するなら、世界で300万台以上の販売実績を持つJackery(ジャクリ)がおすすめです。

Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は一般社団法人防災安全協会の定める防災製品等推奨品認証を所得しております。りん酸鉄リチウムイオン電池を採用し、バッテリーのエネルギー効率を最適化するとともに、バッテリーの長寿命も実現しました。

そのほか、

BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載し電圧や温度を適切に管理している

・5年、10年使用しても80%または70%以上の能力を維持してくれる

・多彩な出力ポートで様々な充電方法、電力供給を同時にできる

など、品質面や安全面に安心できるメーカーとして災害時には本当に役に立ってくれる製品です。ポータブル電源は決して安い装備品ではありません。せっかく購入したのだから、長く使いたいものです。Jackeryなら、最大5年間の長期保証も付いているので安心して購入できるポータブル電源です。

ここからは、防災で人気なJackeryポータブル電源製品を2つ厳選してご紹介いたします。

●Jackery Sora Generator 1000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター1000プラス

家電製品としての主力として停電時にも動いてくれると助かるのが冷蔵庫や電子レンジではないでしょうか。非常食として備えてあったレトルト食品なども、電子レンジがなければ食べられませんよね。冷蔵庫や電子レンジなどこ高出力な家電製品をも動かすことができるポータブル電源が、災害時には大活躍してくれること間違いなしです。

Jackery Sora Generator 1000 Plusは、

1264kWhの大容量と2000Wの定格出力ほぼ全ての家電製品を動かせる

約4000回の充放電を繰り返しても70%以上の能力を発揮する長寿命

・追加バッテリーで容量を最大5KWhまで増設可能

・合計8つの出力ポートを持っており複数同時に電力供給も可能

・ソーラーパネルとセットになっているので、電力不足に陥っても太陽光から充電できる

1台買えば10年以上利用できる。そんなポータブル電源がJackeryです。一番は、ソーラーパネルがセットになっているので、停電時でもポータブル電源を充電できるのがうれしいです。

災害時の停電は、大規模な被害ともなると長期化してしまいます。いくら大容量のポータブル電源と言えど使い切ってしまうことも予測されるので、充電できる装備は必要になってきます。

●Jackery Sora Generator 2000 Plus|ジャクリソーラージェネレーター2000プラス

家族のみんながスマホやパソコン、その他の家電製品を使うとなると、かなりの消費を予測しなければなりません。そんなときは、Jackeryの中でもトップクラスのポータブル電源があれば安心です。Jackery Sora Generator 2000 Plusは、

2042kWhの超大容量と3000W定格出力で安心して複数人が利用できる

合計10個の出力ポートで同時に充電&電力供給ができる

最大12KWhまでバッテリー容量を増設できる

・Jackery専用アプリと対応していてスマホで管理が可能

安心の5年間長期保証

など、高性能で超大容量サイズが魅力のポータブル電源です。1000 Plusと同じくソーラーパネルもセットになっていますので、安心してご利用いただけます。

超大容量サイズであることもあって、持ち運びが大変じゃないかと思われるかもしれませんが、製品にはキャスターが付いており、トランクケースのように手軽に持ち運びができるのもこの製品の魅力の1つです。

まとめ:避難時の備えと自宅の備えで災害時の対策を万全に

今回の記事では、防災バッグの中身について入れるべきものの考えかたも含めてくわしくまとめました。

防災バッグに優先して詰める最低限必要なもの

防災バッグの中身に入れておくと便利なもの

防災バッグの中身に迷ったときの対処法

迷ったときの対処方も含めてまとめていますので、実際に準備するときの参考になるでしょう。

防災バッグとともに一緒に考えたいのが自宅の備えです。日用品のストックから、災害に合ったときの役に立つポータブル電源も合わせてまとめています。避難するときの防災バッグと自宅の備え両方を万全にして、防災対策への意識を高めていきましょう。