大雪による災害事例まとめ!危険を回避するための対策・備えを徹底解説
これから大雪の降る地域に引っ越すなどの理由で、大雪による災害の事例が気になっているのではないでしょうか。雪国ではしばしば大雪を原因とする災害が発生しています。事例や対策を知っておかなければ、自分も被害に遭ってしまうかもしれません。
そこで今回は大雪による災害事例や対策・備えを徹底解説します。最後までチェックして、大雪による災害のリスクを可能な限り減らして生活しましょう。
「指定地域」の方は大雪による災害に注意!
引用元:内閣府防災情報のページ
「豪雪地帯」は日本海側を中心に分布しており、そのほかに青森県・宮城県などの東北地方が含まれています。よく冬には話題に挙がる新潟県や秋田県のほとんどは「特別豪雪地帯」に該当しており、特に大雪による災害への注意が必要となります。自分の住む地域が該当する場合は、ぜひここから先の災害事例や対策をしっかりチェックしておきましょう。
大雪によって起こる主な7つの災害事例
●大雪による災害①:雪下ろし中の転落事故
非常に多い大雪による災害は「雪下ろし中の転落事故」です。実に人的事故の約8割を占めており、屋根の雪下ろしに高いリスクがあるのが分かります。
引用元:内閣府防災情報のページ「大雪への備え~雪害では、どのような災害が起こるのか」
とはいえ大雪が降って雪下ろしをしなければ、今度は屋根から落ちた雪に埋もれて死亡する事態になり得ます。適切に対策して雪下ろしに取り組む必要があるでしょう。
●大雪による災害②:車両事故
大雪の影響を受けた車両事故も頻発しています。ひとくちに車両事故といっても、下記のように事故のパターンが分かれます。
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·吹雪による視界不良が原因の事故
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·右左折時のスリップ事故
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·転倒事故
筆者も実際に体験したことがありますが、吹雪による視界不良がひどいと2~3m先を見るのも困難です。事故が起きるのも当然といえるでしょう。また大雪が降った後、車が何度も通ると圧せられた雪で路面が凍結していきます。スリップして対向車に追突したり、その場で転倒したりする事故にも注意が必要です。
●大雪による災害③:車中泊中の事故
道路で起きた事故などが原因で身動きが取れなくなり、やむを得ず車中泊をしなければいけないケースがあります。やむを得ない車中泊の場合、ほとんどの方が暖房をかけるためにエンジンをかけっぱなしにするでしょう。
寝ている間に車の排気口(マフラー)に雪が詰まってしまうと、車の中が一酸化炭素で満たされてしまうのです。こうなると「一酸化炭素中毒」を起こしてしまい、体調不良になったり最悪の場合は死亡したりします。「ポータブル電源」を事前に用意するなどの対策をしておく必要があります。
●大雪による災害④:雪崩害
大雪による災害というと「雪崩」による被害を想像する方も多いでしょう。日本雪崩捜索救助協議会によれば、日本国内では1991年~2020年の30年間で179件の雪崩事故が発生し、274名が死亡しています。
参考:日本雪崩捜索救助協議会「国内の雪崩死亡事故」
同協議会によれば、死者数の74%が登山やスキーなどの「レクリエーション」を占めているとのこと。極端に雪が積もった後は、できれば山に近づかないほうが良いでしょう。
●大雪による災害⑤:雪圧害
雪圧害とは、積もった雪の重さで家屋や樹木が損壊する災害のことです。特に「ビニールハウス」の倒壊被害が多いとされています。1990年に奈良県で起きた大雪では48ha分のビニールハウスが倒壊し、約4億5000万円分の農作物に甚大な被害を受けました。
参考:奈良地方気象台「雪による災害事例」
有限会社秋田雪国科学によれば、雪の重さは新雪で1立方メートルあたり150kg以上になるとのこと。圧せられれば500kgを超えてしまう場合もあります。雪の重さを侮っていると大変な被害に遭うかもしれません。
●大雪による災害⑥:着雪害
着雪害とは水分を含んだ雪が電線などに付着する災害のこと。付着すること自体でダメージを受けるわけではなく、貯まった雪が落ちたときの反動で電線が断線する場合があります。
雪圧害で紹介した奈良県の大雪では着雪害で送電線がいくつも断線し、約1万戸で停電の被害も起きていたとのこと。雪によるダメージが侮れないものだと分かります。
●大雪による災害⑦:凍結害
最後に紹介するのは、気温が低いことによって起きる水道管の「凍結害」です。外気温がマイナス4℃を下回った時や、最高気温が0度未満の日が連続したときによく発生します。凍結害が発生すると、当然蛇口から水やお湯が出なくなってしまいます。
凍結害は大雪が直接関係ないように思えるかもしれませんが、積雪により水道管の復旧が困難になってしまう事例がよく見受けられます。大雪の日は気温が低く凍結も起きやすいため、凍結害は一種の雪害とも考えられるでしょう。
大雪による災害の危険を回避する対策・備え6選
●大雪対策・備え①:雪下ろしは必ず命綱を着用する
屋根の雪下ろしをする際は必ず命綱を着用してください。大雪による死亡事故の約8割が雪下ろし中の転落事故です。命綱を着用し、万が一滑っても安心な状態で作業しましょう。
●大雪対策・備え②:大雪予報の日~数日間は危険な場所に行かない
大雪予報の日から数日間は山やスキー場などの危険な場所に行かないようにしましょう。高い場所ほど多く雪が降っており、雪崩害に巻き込まれるリスクが上がります。「そもそも近づかない」のが最大の対策です。
●大雪対策・備え③:スタッドレスタイヤ・チェーンは忘れずに装着する
大雪による車両のスリップ事故を防ぐために、スタッドレスタイヤやチェーンは忘れずに装着しておきましょう。JAFで行ったテストによれば、同じ圧雪路(雪が押しつぶされてツルツルになった道)を走行したところ、スタッドレスタイヤでは17.3m地点、ノーマルタイヤでは29.9m地点で停止しました。
引用元:JAF
特に初めて雪国に住む人は、タイヤによる違いをあまり気にしていない傾向があります。非常に大きな差があるので、冬は必ずスタッドレスタイヤを装着してください。
●大雪対策・備え④:電気を使わない調理器具・暖房器具を用意しておく
大雪時は着雪害により停電するケースがあるので、下記のような電気を使わない調理器具・暖房器具を用意しておくのがおすすめです。
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·カセットコンロ・ボンベ
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·湯たんぽ
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·カイロ
カセットコンロとボンベがあれば、お湯を沸かしたり簡単な調理をしたりするのは容易です。沸かしたお湯を湯たんぽに入れれば暖房としての効果も発揮します。またカイロを用意して、手首や足首など太い血管が通る箇所を温めるのもおすすめです。温かい食事と最低限の暖房で、低体温症を防止しましょう。
●大雪対策・備え⑤:水や食料の備蓄はしっかりと行う
もしライフラインが完全にストップしても生き残れるように、水や食料の備蓄はしっかりしておきましょう。首相官邸ホームページでは、3日分の飲料水・非常食のストックを推奨しています。
参考:首相官邸「災害が起きる前にできること」
非常食は多めにストックしておき、普段の生活で食べたら新しいものを追加する「ローリングストック」で備蓄するのがおすすめです。
●大雪対策・備え⑥:非常用電源を用意する
大雪の際は主に着雪害を原因に停電が発生します。雪が多いと業者のトラックが入れず復旧に時間がかかるケースも多いので、非常用電源を用意してしておいてください。非常用電源として、下記のように3つの種類が考えられます。
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·モバイルバッテリー
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·大型蓄電池
モバイルバッテリーはスマホしか充電できず、大型蓄電池は莫大な費用がかかる点がデメリット。コンセントの穴があり家電が使えて、コンパクトでコスパの良い「ポータブル電源」をおすすめします。ポータブル電源をおすすめする理由について、次で詳しく見ていきましょう。
関連人気記事:家庭用非常用電源おすすめ7選!選びかたやシーン別を解説
大雪による災害対策にポータブル電源を用意しておくべき理由
大雪による災害対策にポータブル電源をおすすめする理由は下記の3つです。
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·暖房器具で低体温症のリスクを防げる
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·やむを得ない車中泊中の安全を確保できる
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·停電時でも暖かい料理を食べられる
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·電動除雪機が使える
それぞれの理由について詳しく解説します。
●理由①:暖房器具で低体温症のリスクを防げる
ポータブル電源があれば着雪害などが原因で停電が起きても、普段通りに下記のような暖房器具を使って暖を取れます。
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·こたつ
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·電気毛布
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·ホットカーペット
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·ハロゲンヒーター
たとえば当社のポータブル電源「Jackery ポータブル電源 3000 Pro」なら、こたつを弱運転で丸1日以上動作可能です。ソーラーパネルがセットのモデルなら、停電が続いても充電して繰り返し使えます。「低体温症」になって体調を崩すリスクを大きく軽減できるでしょう。
●理由②:やむを得ない車中泊中の安全を確保できる
記事前半の「車中泊中の事故」で解説したように、大雪の日の車中泊でエンジンをつけっぱなしにする行為は一酸化炭素中毒の危険があります。しかしポータブル電源があればやむを得ない車中泊中でも、安全を確保しつつ暖房器具を使えるのがポイント。エンジンを切って電気毛布などで暖を取れば、一酸化炭素中毒の心配はありません。
●理由③:停電時でも暖かい料理を食べられる
ポータブル電源があれば停電時でも、下記のような調理家電を使って温かい料理が食べられます。
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·電子レンジ
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·炊飯器
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·ケトル
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·ホットプレート
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·IHクッキングヒーター
停電時はガスも使えなくなっているケースが多いですが、ポータブル電源があれば普段使いの調理家電を使って調理が可能。身体を芯から温める料理を作って、過酷な冬の停電を乗り越えましょう。
●理由④:電動除雪機が使える
電動除雪機の多くは100V電源で動くため、ポータブル電源があれば使用可能です。停電中も少しずつ除雪しておけば「停電中に雪が積もりすぎて、家から出られなくなった」という最悪の状況を回避できます。コンパクトな設計を採用しているので、外での作業となっても持ち運びが便利です。どこでもいつでも電力を使えます。ぜひ豪雪地帯の方はポータブル電源を用意しておきましょう。
大雪による災害対策におすすめなポータブル電源2選
大雪による災害対策には、ぜひ「Jackery」のポータブル電源が。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は防災安全協会の「防災製品等推奨品」の認定を受けた製品。災害時の安全性や可用性が保証されており、まさに大雪による災害対策に最適です。
今回は数あるラインナップの中から、大雪による災害の停電時におすすめのポータブル電源を厳選して紹介します。用途・目的に合うモデルを選んでみてください。
●Jackery Solar Generator 3000 Pro:極寒地域におすすめの1台!
「Jackery Solar Generator 3000 Pro」は、北海道をはじめとする特に寒い地域でおすすめのポータブル電源&ソーラーパネルです。ほとんどのポータブル電源の動作温度下限が「マイナス10℃」までとなっている中、本モデルは「マイナス20℃」までの動作を保証しています。まさに大雪での災害対策にピッタリの非常用電源です。
ポータブル電源の性能ももちろん高く、容量は住居に取り付ける据付型蓄電池に劣らない3,024Wh。たとえば消費電力50Wの電気毛布なら50時間以上、弱運転で消費電力100Wのこたつなら24時間以上動かせます。停電が長引いても安心の高性能でしょう。
さらにパソコンなどの機械をポータブル電源経由で給電しておけば、停電時に自動でポータブル電源給電に切り替わる「EPS機能」も搭載。突然の停電でもパソコンが故障したり、データが消えたりする心配はありません。ぜひ大雪による災害には「Jackery Solar Generator 3000 Pro」で対策してください。
製品名 | Jackery ポータブル電源 3000 Pro |
容量 |
3,024Wh |
定格出力 |
3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2.8時間 |
寿命/サイクル数 |
2,000回のサイクル数 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 2000 Plus
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を内蔵しており10年以上の長寿命を実現したポータブル電源と、高性能の200W出力ソーラーパネルがセットになったモデルです。安い買い物ではありませんが、一度購入してしまえば10年以上の防災対策ができます。
本モデルはもともと2,042Whの大容量を備えていますが、より多くの家電を動かして活用したい場合は最大12,000Whまで拡張も可能。12,000Whの容量があれば、もし5日間停電が続いてもこたつで暖を取り続けられる安心感があります。
また定格出力は3,000Wとなっているため、電子レンジやケトルなど非常に消費電力の大きい調理家電もフル活用できます。雪国で不安なく生活するなら、ぜひ長く使える「Jackery Solar Generator 2000 Plus」で対策しましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
大雪の地域では雪崩や着雪害による停電、雪下ろし中の事故などさまざまな災害が発生します。本記事で紹介した6つの大雪災害対策災害・備えをぜひ実践しましょう。
大雪災害が起きても冷静に対処し、安心した生活を送るには「ポータブル電源」を用意するのがおすすめです。ソーラーパネルがセットになって災害時に便利な「Jackery Solar Generator」シリーズから、好みのものをぜひ選んで用意してみてください。