災害時に発電機やポータブル電源は必要?違いや使い方・おすすめ製品を徹底解説

シェア

南海トラフ巨大地震や首都直下型地震など、日々様々な災害リスクと隣り合わせで生活しています。そのため防災への取り組みが求められ、防災グッズに発電機やポータブル電源を耳にしたこともあるでしょう。しかし、発電機とポータブル電源の違いをしっかりと認識できているケースは多くありません。そこで今回は発電機とポータブル電源の災害時における使い方などを交えて違いについて徹底的に解説します。さらに、災害におすすめの発電機も紹介しているので、どうぞご参照ください。

目次

1.災害時に発電機やポータブル電源は何に使う?使い方ランキング


災害時に発電機やポータブル電源は何に使う?使い方ランキング
ポータブル電源や発電機は災害時に救急活動や情報収集のために使われますが、どういった用途で優先的に使われるのでしょうか?ポータブル電源や発電機の災害時の用途をランキング形式でまとめて紹介していきます。

1位:通信手段の充電

特に内陸部やインフラが孤立しやすい地域は通信アクセスが災害によって遮断されることがあります。また、建物やインフラの破壊により情報収集が難しくなります。

災害時に最新情報の収集や連絡するためのスマートフォンやテレビの給電に発電機やポータブル電源が活躍します。

2位:食料や備蓄の保存

長期間電気や水道が停止するような災害では、食料の保存やきれいな水の確保が課題に上がります。特に気温が高い夏季期間は食料や備蓄の保存が重要で、食中毒などの二次被害をもたらす可能性があります。

災害時に発電機やポータブル電源は冷蔵庫や冷凍庫、浄水器の電源として使用できるため、避難生活での安全な食べ物と水の保管に貢献します。

3位:避難生活の暑さ・寒さ対策

避難生活には様々なストレスが潜んでいます。特に冬季や夏季などの避難生活は気温が体調に大きな影響を与えます。災害時に発電機やポータブル電源があれば、扇風機や電気毛布などで暑さ・寒さ対策が簡単にできるので、避難生活を快適に過ごせます。

4位:照明の確保

災害時に停電が発生すると、夜間は真っ暗で移動や作業が困難になります。暗闇では怪我や事故のリスクが高く危険なので、安全を確保するためにも照明が不可欠です。 

災害時に発電機やポータブル電源はLEDライトやランタン、懐中電灯などの照明器具にも活用でき、安定した明かりを確保できます。

5位:調理家電の使用

災害時にはガスが使えなくなったり、備蓄していた食品に飽きてしまったりする可能性があります。そんなときに発電機やポータブル電源があれば、以下のような調理家電が使用できるようになり、災害時の料理のバリエーションを増やすことが可能です。 

● 炊飯器

● 電気ケトル

● 電子レンジ

● IHクッキングヒーター

● ホットプレート

● コーヒーメーカー 

災害時の停電時にも温かい料理が食べられるようになり、災害時のストレス軽減や体温維持にも役立ちます。

関連記事:【室内で使える】災害時の発電機おすすめ4選!選び方のポイントも解説

2.そもそも災害時に使う発電機とポータブル電源って違うの?


そもそも災害時に使う発電機とポータブル電源って違うの?
発電機とポータブル電源はどちらも電気が供給できない場所や環境で給電してくれるアイテムに違いありません。しかし発電機とポータブル電源は根本的に性質が違うアイテムになります。
発電機とポータブル電源を比較したものが下の表です。

項目 ポータブル電源 発電機

エネルギー源

太陽光、AC電源、車シガーソケット

ガソリン、プロパンガス等の燃料

稼働時間

貯められる電力が限られる

燃料さえあれば、電気を作り続ける

音・排気

静か、排気なし

騒音が大きい、排気ガスあり

使える家電

電子機器や家電

電子機器や家電

使用場所

室内、屋外もOK

室内での使用は禁止

持ち運び

コンパクト

思い

メンテナンス

不要

複雑


・発電機とは

発電機とはエンジンでローターを回転させることで電気を発生させる装置です。あくまでも発電機は電気を作る装置であり、電気を貯蓄することはできません

一般的に発電機はガソリンやプロパンガスや軽油などを燃料として燃焼することで電気を作るため、燃料がある限り電気を供給することができます。ただし、ガソリンの保管には充分な注意が必要です。

大きなサイズからコンパクトなサイズまで幅広く、家庭規模から企業の電気をすべて賄うことも発電機によっては可能です。

しかし発電機は排気ガスや騒音をを出してしまうので、室内での使用には適していません。また、1カ月以上使用しなかったら、目詰まりしないようにガソリンを抜いておく必要があります。定期的にメンテナンスを行い、停電時に正常に動くようにすることが推奨されています。

・ポータブル電源とは?

ポータブル電源とは内蔵のバッテリーに電気を蓄え、電気が無い環境下で電源として使う装置です。あくまでもポータブル電源は電気を保存する装置であり、電気を発電することはできません。

充電していた電気が無くなった場合は、コンセント、ソーラーパネルまたはシガーソケットを使って充電を行いますいざと言う時のために、ソーラーパネルを用意しておくと、太陽光があれば充電することができます。

ポータブル電源は静音性が高く、コンパクトで外出先での電源として活躍してくれます。さらに発電機と比較して、出力や稼働時間が短くなるものの排気ガスや騒音が抑えられているので、災害時の室内での用途に最適です。

3.災害時には発電機よりポータブル電源がおすすめされる理由


災害時には発電機よりポータブル電源がおすすめされる理由
災害時の非常用電源には、発電機よりもポータブル電源がおすすめ
です。ここからは、ポータブル電源が災害時の非常用電源におすすめな理由を4つ紹介していきます。

①騒音が少ないから避難場所でも使いやすい

多くの人が集まる避難場所では、過度な騒音を出さないことが求められます。発電機は稼働中に大きな音を発生するため、周囲の人々にとってストレスの原因となる可能性が高いです。 

一方、ポータブル電源は動作時にほとんど音が出ず静かなので、避難場所や屋内での使用に非常に適しています。寝ている間や静かな時間帯に使用しても音が気にならず、周りを気にせず24時間利用しても安心です。

②排気ガスが出ないから室内で使える

ガソリンやディーゼルを使用する発電機は排気ガスや一酸化炭素を発生させます。室内での使用はたいへん危険です。一酸化炭素中毒の危険性があるため、発電機は必ず屋外で使用するようにしましょう。 

一方でポータブル電源は電池を使用するため、排気ガスが一切発生しません。身体に悪影響を与えることなく使用できるので、避難場所など室内での使用も安心です。

③軽くてコンパクトだから持ち運びやすい

ポータブル電源の魅力は、なんといってもその持ち運びやすさにあります。災害時には迅速な避難が求められますが、軽くてコンパクトなポータブル電源ならサッと持ち運ぶことができます。 

またポータブル電源はコンパクト設計で、置き場所にも困りません。避難所などの限られたスペースの中でも邪魔にならずに使用でき、電源が必要なシーンに柔軟に対応できます。 

一方で発電機は数10kgの重量が一般的。しかも本体だけでなく燃料の保管場所も必要です。災害時に持ち運ぶことを考えたら、ポータブル電源が圧倒的におすすめです。

④ソーラーパネルで燃料がなくても繰り返し充電ができる

ポータブル電源はソーラーパネルで充電できるモデルが多く、燃料を必要としない点も大きな魅力の1つです。災害時には燃料の調達が困難になることもありますが、燃料を必要としないポータブル電源なら何も心配することはありません。 

停電が長期化した場合にもソーラーパネルで繰り返し充電ができるので、安定した電力を長期間確保することができます。「いつでも使える電気がある」という安心感で、災害による不安も解消されるでしょう。 

関連記事:ポータブル電源を普段使いする12の方法!製品を選ぶ7つのコツも紹介

4.災害時におすすめの発電機5選


災害時におすすめの発電機4選
災害時の発電機としておすすめするのは、ポータブル電源とソーラーパネルをセットにしたソーラー発電機「Jackery Solar Generatorです。Jackery(ジャクリ)はポータブル電源業界をリードする人気メーカーで、業界トップクラスのコンパクトと低自然放電を実現できています。

「少しでも軽く」「少しでも高い出力」「あらゆる安全機能の追加」を意識した製品制作をしています。下記は災害の停電時におすすめのソーラー発電機を紹介します。

Jackery Solar Generator 3000 New|3,000Whクラスで業界最小



容量

3,072Wh

定格出力

3,000W(瞬間最大6,000W)

使える電化製品(例)

電気グリル、電子レンジ、エアコン、IH調理機、草刈り機等99%の電化製品

満充電時間

AC充電:2.5時間(緊急充電モード)
付属ソーラーパネル:7.5時間(200W×3枚)
車シガーソケット:35時間40分

出力ポート

AC出力ポート:5つ
UAB-A/Cポート:4つ(最100W出力可能)
シガーソケット出力:1つ

寿命(サイクル数)

4,000回(10年間以上使える)

Jackery Solar Generator 2000 New|2000Whクラスで業界最軽量


容量

2,042Wh

定格出力

2,200W(瞬間最大4,400W)

使える電化製品(例)

冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、IH調理機 等99%の家電

満充電時間

AC充電:1.7時間(緊急充電モード)
付属ソーラーパネル:6時間(2枚)
車シガーソケット:24時間

出力ポート

AC出力ポート:3つ
UAB-A/Cポート:3つ(最100W出力可能)
シガーソケット出力:1つ

寿命(サイクル数)

4,000回(10年間以上使える)

Jackery Solar Generator 1000 New 100W|「第6回防災グッズ大賞2024」防災部門の優秀賞を受賞


容量

1,070Wh

定格出力

1,500W(瞬間最大3,000W)

使える電化製品(例)

冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、炊飯器等消費電力が1,500W以内の家電

満充電時間

AC充電:1時間(緊急充電モード)
付属ソーラーパネル:3時間(4枚)
車シガーソケット:12時間

出力ポート

AC出力ポート:3つ
UAB-A/Cポート:3つ(最100W出力可能)
シガーソケット出力:1つ

寿命(サイクル数)

4,000回(10年間以上使える)


Jackery Solar Generator 600 Plus 100W|災害にもアウトドアにもちょうどいい中容量モデル


容量

632Wh

定格出力

800W(瞬間最大1,600W)

使える電化製品(例)

冷蔵庫、炊飯器等消費電力が800W以内の家電

満充電時間

AC充電:1時間(緊急充電モード)
付属ソーラーパネル:4.3時間(2枚)
車シガーソケット:7.5時間

出力ポート

AC出力ポート:2
UAB-A/Cポート:3つ(最100W出力可能)
シガーソケット出力:1つ

寿命(サイクル数)

4,000回(10年間以上使える)


Jackery Solar Generator 240 New 100W|リュックに入れる小型モデル


容量

256Wh

定格出力

300W(瞬間最大600W)

使える電化製品(例)

扇風機、電気毛布、スマホ等消費電力が300W以内の家電

満充電時間

AC充電:1時間(緊急充電モード)
付属ソーラーパネル:3.3時間(1枚)
車シガーソケット:5時間

出力ポート

AC出力ポート:1つ
UAB-A/Cポート:3つ(最100W出力可能)
シガーソケット出力:1つ

寿命(サイクル数)

4,000回(10年間以上使える)

5.災害時の発電機に関するよくある質問(補助金等)


ここからは、災害時の発電機に関するよくある質問について解説していきます。

①災害時の発電機の安全な使い方は?

災害時に発電機を安全に使用するには、一酸化炭素中毒のリスクを避けるために必ず風通しの良い屋外で使用しましょう。発電機は一酸化炭素を大量に含んだ排気ガスを出すためです。 

また、発電機は燃料としてガソリンを使用します。ガソリンは引火性が高いため、補充を行う際は発電機が完全に冷めてから行いましょう

②災害用発電機の燃料は何がいい?

初期投資も比較的低く、入手もしやすいことから一般的にはガソリンが使用されることが多いです。また、再生可能エネルギーの利用やバッテリー式発電機を選択すれば、環境に優しい方法で電力を確保することもできます。 

中でも、燃料を必要としないポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせは、排気ガスや騒音の心配がなく利用できるのでおすすめです。

③災害用発電機に対する補助金はありますか?

自治体によっては、災害時の備えとして発電機を購入するための補助金制度を提供していることがあります。例えば東京都の江戸川区では、特定の要件を満たしていればポータブル電源&ソーラーパネルの購入時に「一律10,000円」の補助金が受け取れます。 

補助金や助成金が利用できれば発電機購入の負担を軽減できる可能性があるので、しっかりと確認しておきましょう。地域の自治体や関連機関の情報を定期的に確認し、適用可能な制度を見逃さないのがポイントです。 

参考:江戸川区役所

まとめ


さて今回は発電機とポータブル電源の違いを災害で活躍したシーンとともに紹介してきました。災害時の緊急電源として発電機は大規模電源として、ポータブル電源は小規模電源として大いに活躍してくれます。

ご家庭規模での防災グッズとしてポータブル電源を検討してみてはいかがでしょうか?


関連人気記事
サマーセール|Jackery Japan