防災用のカセットコンロはいらない?備えるメリット3つ・不要とされる理由を解説

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「災害時にカセットコンロって使えるの?」

 

「カセットコンロは備えておくべき?」

 

防災グッズについて検索した際に出てくるカセットコンロについて、このように考えているのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、防災用のカセットコンロの必要性や備えるメリット・不要といわれる理由について解説します。実はいらない防災グッズ5選も紹介するので、本当に必要なものだけを備えるための参考にしてください。

目次

1.防災グッズにカセットコンロは必要!

 

結論から言うと、防災グッズとしてカセットコンロは必要です。 

内閣府の資料によると、首都直下型地震が東京湾北部で発生した場合、東京都内で110万戸のガスが停止する可能性があるとされています。また、復旧するまでにかかる想定日数は55日です。

参考:内閣府-被害想定結果について 

実際に、ガスが復旧するまでに、東日本大震災では60日、阪神・淡路大震災では85日かかりました。 

これらのことから、防災用としてカセットコンロは必要だと考えられます。

2.防災グッズにカセットコンロを備えるメリット3つ

 

防災グッズにカセットコンロを備えるメリット

防災グッズにカセットコンロを備えるメリットは、以下の3つです。 

・ライフラインの復旧が遅れても安心できる

・顔や体を温かいタオルで拭ける

・お湯を沸かして非常食を食べられる 

備えるメリットを理解したうえで、実際に備えるかを決めましょう。

●ライフラインの復旧が遅れても安心できる

防災グッズとしてカセットコンロを備えると、ライフラインの復旧が遅れても安心できます。 

大災害が発生すると、電気・水道・ガス(都市ガス)といったライフラインは、停止するため利用できないケースがほとんどです。さらに、ライフラインの中でも、復旧するまでの時間が早い順に並べると、以下のようになります。 

1.電気

2.上水道

3.ガス

参考:ライフラインが復旧するまでにかかる日数-日本気象協会 tenki.jp 

大災害が起きてガスの復旧が長引いても、カセットコンロを備えていれば安心できるでしょう。

●顔や体を温かいタオルで拭ける

防災用のカセットコンロがあれば、被災時でも顔や体を温かいタオルで拭けます。 

災害時にライフラインが停止すると、お風呂に入ることは当然ながらできません。しかし、カセットコンロがあれば、温かいタオルで身体を清潔にすることが可能です。傷口からの細菌感染を防いだり、心身的にリフレッシュしたりできます。 

また、寒い時期に被災した場合は、温かいタオルで身体を拭くことで体温の低下を防ぐ効果も期待できるでしょう。

●お湯を沸かして非常食を食べられる

被災時にカセットコンロがあれば、電気やガスが使えない状況でも、カセットコンロを使って誰でも簡単にお湯を沸かせます。お湯を沸かせられればカップラーメンやスープ、アルファ米などの非常食を食べられるため、空腹や栄養不足による体調不良を防ぐことが可能です。 

特に体調を崩しやすい赤ちゃんや高齢者がいる家庭では、温かい食事を提供できるカセットコンロを備えておくべきでしょう。

3.防災用のカセットコンロがいらない・怖いと言われる理由3つ

 

防災用のカセットコンロがいらない・怖いと言われる理由は、以下の3つです。 

・コンロの破裂事故に注意する必要があるから

・気温が低いと火がつかない可能性があるから

・コンロ本体とボンベに使用期限があるから 

メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。

●コンロの破裂事故に注意する必要があるから

防災用のカセットコンロが怖いと言われる理由は、ガスボンベの破裂事故に注意する必要があるからです。 

カセットコンロを誤った方法で使用すると、ガスボンベの破裂事故を起こして怪我をしてしまう可能性があります。実際に、以下のような破裂事故が発生しました。 

①高等学校の文化祭において、校庭中庭でカセットコンロを使用して調理をしていた途中に、カセットコンロの火が消えたため、男子生徒(17)がカセットボンベを取り外したところ、手元で破裂し左手を受傷した。 

②平成11年10月に文京区内の大学の学園祭において、カセットコンロの受け皿(五徳)を反対(裏)に設定したまま使用し、カセットボンベが過熱され爆発した。この事故で、4人が負傷し、うち男子学生2人が中等症と診断された。

引用元:カセットボンベ破裂による事故事例-東京消防局 

カセットコンロは手軽にガスを使えるため便利ですが、同時に破裂事故を起こしてしまうリスクもあります。

●気温が低いと火がつかない可能性があるから

カセットコンロは、気温が低いと火がつかない可能性があります。これは、ガスボンベの主成分「ブタン」の沸点が-0.5℃となっているためです。 

災害用としてカセットコンロを備えるなら、低温の環境にも対応できる「イソブタン」や「プロパン」が充填された寒冷地仕様のガスボンベを購入しなければいけません。

●コンロ本体とボンベに使用期限があるから

防災用のカセットコンロがいらないと言われているのは、コンロ本体とボンベに使用期限があるからです。 

一般的なコンロ本体とボンベの使用期限は、以下となっています。 

・コンロ本体:約10年

・ボンベ:約7年 

カセットコンロを使用期限が過ぎた状態で使っていると、ガス漏れや破裂などが起こる可能性が高いです。また、使用期限内であっても以下のような状態ならすぐに買い替えるべきです。 

・ひび割れている

・錆びている

・変形や歪みがある

・缶を振ると異音や異臭がする

 カセットコンロによるトラブルを防ぐために、使用期限を確認しましょう。

4.防災グッズとしてカセットコンロを使う際の注意点5つ

 

防災グッズとしてカセットコンロを使う際の注意点

防災グッズとしてコンロ(カセット)を使う際の注意点は、以下の5つです。 

・IH調理器の上で使用しない

・コンロよりも大きい鍋やフライパンを使用しない

・メーカー指定のカセットボンベを使用する

・2台以上並べて使用しない

・狭い部屋では長時間使わない

参考:一般社団法人日本ガス石油機器工業会-カセットこんろ・カセットボンベの安全な使い方 

カセットコンロによる事故を防ぐために、しっかり把握しておきましょう。

●IH調理器の上で使用しない

カセットコンロをIH調理器の上で使用するのは、やめましょう。万が一、IH調理器の電源がついてしまった際に、カセットボンベが過熱し破裂する可能性があるからです。

●コンロよりも大きい鍋やフライパンを使用しない

カセットコンロよりも大きい鍋やフライパンの使用は、避けましょう。大きい鍋やフライパンがコンロを覆ってしまうと、熱がこもりやすく爆発するおそれがあるからです。

●メーカー指定のカセットボンベを使用する

カセットコンロを使用する際は、メーカー指定のカセットボンベを装着しましょう。互換性がないボンベをコンロにセットすると、接続不良によるガス漏れのリスクが高まるからです。

●2台以上並べて使用しない

カセットコンロは、2台以上並べて使用するべきではありません。大きい鍋やフライパンを使用した際と同様に、熱がこもりやすく爆発する可能性があるからです。

●狭い部屋では長時間使わない

狭い部屋では、カセットコンロを長時間使うのは避けましょう。カセットコンロを狭い部屋で使い続けると、酸素が不足して不完全燃焼が起こりやすくなります。その結果、一酸化炭素が発生し、吸い込むと中毒症状を起こしてしまうのです。 

また、周囲の可燃物に燃え移る危険性もあるため、狭い部屋での使用時は特に気をつけましょう。

5.カセットコンロが怖いなら代わりにポータブル電源ソーラーパネルを用意しよう!

 

カセットコンロが怖いなら代わりにポータブル電源ソーラーパネルを用意しよう

カセットコンロが怖いなら、代わりにソーラーパネルつきのポータブル電源がおすすめです。ソーラーパネルつきのポータブル電源とは、持ち運びできる電源供給装置(蓄電池)とソーラーパネルがセットになった商品です。 

ソーラーパネルつきのポータブル電源なら、電気で動く下記のような機器を使って調理ができます。 

・電気圧力鍋

・電気フライヤー

・電気グリル

・電気ケトル

・電子レンジ

・ホットプレート 

ガスを使わないため、爆発や火災の心配がありません。また、太陽光があれば繰り返し充電して電気を使い続けられます。 

被災時に、安全に電気を使用したい方は、ソーラーパネルつきのポータブル電源を備えておくと良いでしょう。

6.災害時でも家電が使えるソーラーパネルつきポータブル電源4選

 

災害時に家電を家電を使いたいなら、Jackery(ジャクリ)の「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」のセット「Solar Generatorシリーズ」がおすすめです。付属しているソーラーパネルは、業界最高峰のエネルギー変換効率を誇っています。そのため、曇りの日でも効率良く発電でき、災害の復旧が長引いても安心です。 

Jackery(ジャクリ)の「Solar Generatorシリーズ」で、緊急時に備えましょう。

●Jackery Solar Generator 1000Plus ポータブル電源 ソーラーパネル セット:2,000Wの定格出力でほぼ全ての家電を動かせる

Jackery ポータブル電源 1000 PlusとJackery SolarSaga 100がセットになった商品です。拡張バッテリーに対応しているため、最大3つのバッテリーをつなげれば、容量を1,264Whから5,000Whまで拡張できるのが魅力です。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 ソーラーパネル セット:6つのソーラーパネルを使えば最速2時間でフル充電が可能

Jackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200がセットになった商品です。合計10ポートも搭載されているため、拡張バッテリーで容量を増やせば、同時に複数の家電を長い間動かし続けられるのが魅力です。

●Jackery Solar Generator 1000 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル:高出力ながらコンパクトサイズで手軽に持ち運べる

Jackery ポータブル電源 1000 NewとJackery Solar Saga 100をセットにした商品です。1,070Whの大容量ながらコンパクトサイズなため、災害時でも手軽に使えます。10年以上長持ちする長寿命を実現しているのもポイントです。

●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル セット:超コンパクトサイズながらスマホを約24回充電できる

Jackery ポータブル電源 600 PlusとJackery SolarSaga 100 Miniがセットになった商品です。軽量なため、災害時でも手軽に好きな場所へ持ち運んで電気を使用できます。コスパもよく揃えやすいモデルです。

7.【カセットコンロ以外】実はいらない防災グッズ5選

 

カセットコンロ以外で実はいらない防災グッズ5選は、以下のとおりです。 

・ロープ

・電池式の懐中電灯

・テント

・乾パン

・大量の使い捨て皿や紙コップ 

本当に役立つグッズを購入するために、事前にいらないものを把握しておきましょう。

●ロープ

ロープは2階以上の高さから荷物を下ろしたり、人が降りたりするうえで、必要だと言われています。しかし、実際に素人がロープを使うのは難しく、逆に怪我をする危険性もあるため、優先的に備える必要はないでしょう。

●電池式の懐中電灯

災害時には電気が使えなくなるため、灯を灯せる懐中電灯は必需品です。しかし、電池式だと下記の理由で、緊急時に使えない可能性があります。 

・使用期限がある

・長い間使っていないと中身が腐食する 

懐中電灯を備えるなら、ソーラーパネルつきや手回し充電式のものにしましょう。

●テント

テントも防災グッズとしての優先度はかなり低いでしょう。避難所に行けば使う機会がほとんどなかったり、持ち運びが大変だったりするからです。 

重たいテントを持ち運ぶのは避難行動の妨げになる可能性もあるため、備えなくても良いでしょう。

●乾パン

長期間保存ができる乾パンですが、食べると喉が乾いて水分が必要になります。水の供給が限られる緊急時には向いていません。また、乾パンは固くて食べにくい場合が多く、小さい子どもや高齢者がいる家庭には、非常食として不適切です。

●大量の使い捨て皿や紙コップ

使い捨て皿や紙コップは便利ですが、ゴミが大量に出るため被災時の廃棄物管理が難しい状況では向いていません。また、使い捨て製品であっても適切に保管・使用されない場合、かえって衛生上の問題を引き起こす可能性も考えられるでしょう。

まとめ

 

被災時はライフラインが停止し、ガスの復旧が最も遅いため、カセットコンロは備えておいた方が良いです。しかし、誤った使い方をすると、火災や破裂による二次災害が起こってしまう可能性もあります。 

安全性を考慮したい方は、電気式の調理家電が使えるソーラーパネルつきのポータブル電源を備えておくと良いでしょう。

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