おすすめの防災セットの選び方と中身は?絶対知りたい最新防災グッズも紹介
災害時に使える防災グッズがまとめて入った防災セット。「いろいろ種類があるけどどこを見て選べばいい?」と悩んでいる方は多いでしょう。実際、防災セットはさまざまなメーカー・ブランドのモノが発売されているので、違いが良く分かりませんよね。
そこで今回は防災セットの選び方のポイントや、防災セットの中身として最低限必要な防災グッズを詳しく紹介します。この記事を読めば何を用意すべきか分かるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
防災セットのおすすめの選び方5ポイント
防災セットは下記5つのポイントを押さえて選ぶのがおすすめです。
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・最低限必要なものが揃っているか
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・家族に合った防災グッズがあるか
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・価格で選ばない
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・地域性に合わせた避難道具が揃っているか
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・持ち運びやすいか
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイント①:最低限必要なものが揃っているか
防災セットに最低限必要な防災グッズがしっかり揃っているか確認しましょう。防災セットによって、中に入っている防災グッズは意外に大きく変わります。「これがないと困る」というグッズが含まれていない場合もあるので、必ず確認しながら選んでみてください。
詳しい「最低限必要な防災グッズ」については、このあと「防災セットに最低限必要なおすすめのグッズは?」で解説します。
ポイント②:家族に合った防災グッズがあるか
「人数分の量がある」のはもちろんですが、子どもや高齢者などの家族のニーズに合ったものが入っているかが重要です。赤ちゃん用のミルクや女性の生理用品なども、災害時には購入できない可能性が高いため備蓄しておかなければいけません。いざというときに「アレがない!」と困らないよう、家族一人ひとりの必要なものをヒアリングして揃えていきましょう。
ポイント③:価格で選ばない
防災セットは価格だけを見て選ばないようにしてください。よくあるのが「バッグがものすごい頑丈だけど、中身がスカスカ」なケース。バッグの堅牢性はもちろん重要なポイントですが、それ以上に大切なのは中身です。
また「やたら立派なポリ袋が入っているせいで値段が上がっている」のようなケースもありうるため、「何が入っているか」だけでなく「どんなものが入っているか」のチェックも欠かせません。「安くて必要なものが揃う」防災セットを選びましょう。
ポイント④:地域性に合わせた避難道具が揃っているか
防災セットの中身に地域性にマッチした避難道具が揃っているかどうか確認しましょう。たとえば氾濫する可能性のある水場が近い地域に住んでいるなら、ライフジャケットや救助用のロープを用意すべきです。ただし、防災セットには避難道具が揃っていないケースも少なくないので、はじめから別途で購入する計画を立てるのもおすすめします。
ポイント⑤:持ち運びやすいか
防災セットは「緊急時にすぐ持ち出せて、ラクラク運べるか」というのも選ぶ際のチェックポイントです。重すぎるものや身体に合わないものを選んでしまうと、下記のようなトラブルが発生する可能性があります。
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・疲れて動けなくなる
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・肩などが痛くなる
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・緊急時に逃げ遅れる
身体に合わないサイズのリュックは、思った以上に肩や腰に負担がかかってしまいます。重すぎず、身体にジャストフィットする防災セットを選ぶようにしましょう。
防災セットの中身として最低限必要なおすすめの防災グッズは?
防災セットの中身として最低限必要な、おすすめの防災グッズは下記の8つです。
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・水と食料
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・懐中電灯と電池
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・安全グッズ
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・携帯トイレ
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・ラジオ
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・衛生用品
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・紙・プラスチック食器類
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・モバイルバッテリー
自分に合った防災セットを購入し、上記の防災グッズのうち不足しているものがあれば別途自分で購入するのがおすすめです。それぞれ必要な理由などを詳しく見ていきましょう。
最低限必要なグッズ①:水と食料
絶対に必要な防災グッズは「水と食料」です。最低でも家族の人数×3日分を防災セットに入れておきましょう。可能であれば、自宅に1週間分を用意しておくのがおすすめです。
災害現場では3日間(72時間)が生命維持の壁といわれており、超過すると体内の水分が不足して一気に生存率が下がってしまいます(※)。「そんなに大量に防災セットの中に入らないよ」という場合でも、水だけはしっかりと備えておきましょう。
※参考:Yahoo!ニュース『災害時の人命救助で意識される「72時間の壁」その根拠とジレンマ』
最低限必要なグッズ②:懐中電灯と電池
災害時は停電を伴うので、明かりを確保するために防災セットには懐中電灯を入れておきましょう。特に大地震による停電の場合、明かりのない状態で何度も余震の来る夜を超えるのは思った以上に恐ろしいものです。繰り返し使えるよう、数回分の電池の用意も忘れないようにしてください。なお少し値段は高くなりますが、余裕のある人はより明るい「電池式LEDランタン」もおすすめです。
最低限必要なグッズ③:安全グッズ
下記のような「安全グッズ」はまとめて防災セットに入れておくのが良いでしょう。
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・折りたたみヘルメット
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・ホイッスル
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・スリッパ
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・軍手
建物の倒壊や割れたガラスで大きな怪我をしないために、ヘルメットやスリッパ・軍手を用意しておきましょう。軍手は被災現場の片付けにも使えるので、数セット用意しておくのがおすすめです。
また、万が一脱出できなくなった時に助けを呼ぶのに「ホイッスル」も役立ちます。忘れがちですが、ぜひしっかり用意しておいてください。
最低限必要なグッズ④:携帯トイレ
災害時にライフラインが止まっていると、汲み取り式以外のトイレはほぼ使えなくなってしまいます。携帯トイレを数日分用意しておきましょう。また避難所への避難が前提であっても「汚いから避難所のトイレを使いたくない。携帯トイレを用意しておくべきだった」と後悔する人も多くいます。トイレに限らず汚物・生ごみ処理にも活用できるので、ぜひ多めに用意しておいてください。
最低限必要なグッズ⑤:ラジオ
ラジオは災害時、下記のような情報を収集するのに非常に役立ちます。
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・災害の規模
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・避難所の開設状況
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・救援物資の支給情報
もちろん、これらの情報はスマホでも一通り確認可能です。しかし充電切れや電波塔の倒壊により、スマホがあっても使えない可能性があります。もうひとつの情報収集手段として、ラジオもぜひ用意しておきましょう。なお、電池等が不要な手回し充電できるタイプのラジオがおすすめです。
最低限必要なグッズ⑥:衛生用品
下記のような「衛生用品」も一通り用意しておくのがおすすめです。
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・ティッシュ
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・歯ブラシ
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・常備薬
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・マスク
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・タオル
どれもドラッグストアやコンビニなどで売っているグッズですが、災害時にはそもそもお店が開いていなかったり、欲しい人が殺到して売り切れていたりします。日頃から防災セットに入れておきましょう。
最低限必要なグッズ⑦:紙・プラスチック食器類
紙やプラスチックのような「捨てられる食器類」は災害時に重要です。ライフラインが止まっていると食器類は洗えませんが、かといって放置すると雑菌の繁殖により病気の原因となる可能性があります。また、腐ったような耐えられないほどの臭いを発する場合もあるので注意が必要です。必ず捨てられる食器類を数日分用意しておきましょう。
最低限必要なグッズ⑧:モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、スマホを充電するために、いくつか用意しておくのがおすすめです。スマホは災害時の重要な情報収集用アイテム。遠くにいる家族と連絡を取るのにも必須でしょう。しかし電池切れになると使えないため、停電中に充電するためにモバイルバッテリーが必要となります。
とはいえモバイルバッテリーは容量が大きくないので、1~2日使っただけで充電切れを引き起こしてしまうことも。そこでおすすめなのが、これから紹介する「ポータブル電源」です。
防災セットと一緒に「ポータブル電源」を用意しておくのがおすすめ!
防災セットと一緒に、モバイルバッテリーよりも圧倒的な大容量を誇る「ポータブル電源」を用意しておくのがおすすめです。ポータブル電源のメリットを2つ見ていきましょう。
●ポータブル電源があれば停電対策は万全!
ポータブル電源とは非常に容量・出力が大きく、停電時や電源のないアウトドアでも、家庭のコンセントと同じAC100V電源を提供できる持ち運び便利な蓄電池です。つまり、停電時にも普段と変わらないイメージで家の中の家電が使えます。
さらにソーラーパネルとセットで販売されていることが多く、太陽光発電で長引いた停電中でも使い切ったポータブル電源にすぐ充電できるのがポイントです。「スマホもモバイルバッテリーの充電も切れてしまった」「停電が長すぎてずっとご飯も炊けないでいる」といった災害時のお悩みをまとめて解決してくれるでしょう。
アウトドアや普段使いの節電にも使える
「防災のために数万円~数十万円の機械を買うのはちょっと…」と思う方は多いかもしれません。しかしポータブル電源は持ち運びが可能なため、キャンプや車中泊のようなアウトドアや、庭でのDIYなどあらゆるシーンで活躍します。
さらに普段からソーラーパネルで充電して家電を動かせば節電になり、多くの家庭が悩まされている電気代高騰への対策も可能です。家族の安心と新たな楽しみを得られるにもかかわらず、うまく節電すれば購入代金は十分にペイできます。ぜひ1家に1台用意しておきましょう。
防災セットとあわせて用意したいおすすめのポータブル電源3選
防災セットとあわせて用意しておきたいポータブル電源のおすすめは「Jackery Solar Generator」シリーズです。Jackeryのポータブル電源は世界で300万台以上売れている実績のある製品で、さらに高いエネルギー変換効率を誇るソーラーパネルがセットになっています。
もともと災害時に使うことも想定されており「防災製品等推奨品」に認証されるほどのすぐれた堅牢性を持つのもポイント。さらに取っ手付き、軽量で持ち運びやすさもバツグンです。今回はこの「Jackery Solar Generator」シリーズから、厳選して防災向けの3モデルを紹介します。ぜひ自分の予算や目的に合ったものを選んでみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 Plus :完璧な防災対策を求める人に!
「災害時でも普段と同じような生活ができる安心感が欲しい」という方には、2,042Whの大容量をもつポータブル電源とソーラーパネル200Wがセットになった「Jackery Solar Generator 2000 Plus」がおすすめです。下記のような「いつも使う家電」は一通り動かせます。
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・冷蔵庫
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・洗濯機
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・エアコン
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・電子レンジ
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・ドライヤー など
容量切れが不安な方は、拡張バッテリー購入で最大12,000Whまで容量を増やすことが可能。もはや「普段とほとんど変わらない生活ができる」安心のアイテムです。完璧な防災対策がしたいならぜひ用意しておきましょう。
製品名 | Jackery ポータブル電源 2000 Plus |
容量 |
2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4 |
充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命/サイクル数 |
約4000回サイクル |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 1000 Plus:少し費用を抑えたい人に!
「2000Plusはちょっと高いなあ」という人におすすめなのが、容量1,264Whのポータブル電源とソーラーパネル100Wがセットの「Jackery Solar Generator 1000 Plus」。およそ半分の金額で購入できますが、最大出力は2,000Wで電子レンジやドライヤー・炊飯器などの家電はほぼ動作可能です。
拡張バッテリーの別途購入で容量を最大5KWhまで拡張できるので、エアコンや冷蔵庫などを長時間動かせます。費用を抑えつつ、バッチリ災害対策しましょう。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
1264Wh(5kWhまで拡張可能) |
定格出力 |
2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W) |
出力ポート数 |
ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4 |
満充電時間 |
AC充電:1.7時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
●Jackery Solar Generator 300Plus:圧倒的高コスパの最小モデル!
「スマホの充電と炊飯器でご飯を炊くくらいのことができれば十分」という方には、わずか5万円以下で購入できるポータブル電源とソーラーパネルのセット「Jackery Solar Generator 300Plus」がおすすめです。
ポータブル電源は容量288Wh・出力300Wと先ほど紹介した2モデルには劣りますが、最低限の家電利用は十分に可能でしょう。「災害時にスマホの充電が切れない安心感があればいい」という方は、ぜひ「Jackery Solar Generator 300Plus」を購入してみてください。
製品名 | Jackeryポータブル電源1000Pro |
容量 |
288Wh |
定格出力 |
300W/正弦波(最大瞬間出力:600W) |
出力ポート数 |
ACⅹ1、DCⅹ1、USBⅹ3 |
満充電時間 |
AC充電:2時間 |
寿命 |
リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用 |
保証期間 |
5年間 |
まとめ
防災セットは下記5つのポイントを押さえて選んでみてください。
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・最低限必要なものが揃っているか
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・家族に合った防災グッズがあるか
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・価格で選ばない
-
・地域性に合わせた避難道具が揃っているか
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・持ち運びやすいか
災害・停電への対策を万全にしておきたいなら、モバイルバッテリーの上位互換的存在である「ポータブル電源」の用意もおすすめです。ぜひ紹介したモデルから、自分に合うものを選んでみてください。