【企業向け】災害時になくて困ったもの、防災グッズで実際に役立ったものは?
日本は、地震や台風などの災害が多い国です。そのため企業としては、従業員の命や企業活動を守るためにも、あらかじめ対策しておく必要があります。とはいえ、具体的に何を用意すべきか悩みますよね。この記事では、企業の災害時になくて困ったものや実際に役立ったもの、いらなかったものを紹介します。最後までご覧いただくことで、災害に備えて具体的にどのようなものをどれだけ用意すべきなのかがわかります。
企業の災害時になくて困ったもの9選
災害発生後の生存確率は、最初の72時間をしのげるかどうかで変わってきます。そのため、最低限72時間を生き延びるためのアイテムは必ず用意しておきましょう。特に以下のものは、発災直後に売り切れて不足する可能性が高いため、前もって揃えておく必要があります。
1.飲料水
飲料水は、絶対に用意する必要があります。人間は、ある程度の期間食事を摂れなくても生きられますが、水分はそうもいかないためです。水分が不足すると、脱水症状や静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)などの不調をきたす可能性もあります。
必要な飲料水の目安量は、1人1日あたり3リットルです。最低でも3日分、水道が復旧するまでに時間がかかる可能性を想定すると7日間分あると安心です。飲料水は、なるべくミネラルを多く含んだものを選びましょう。なぜなら災害時は、十分な栄養摂取が難しくなる可能性があるためです。
飲料水は、保管可能な期間が長いです。一方で、保存期限を忘れやすい傾向があります。保存期限が切れないよう、定期的に新しいものを買いましょう。
2.食料
発災時からしばらくは食料の供給が期待できないため、保存食も蓄えておきましょう。例えば、以下のものは冷蔵が必要なく、すぐに食べられて保存期間も長いためおすすめです。
● レトルト食品
● 缶詰
● カップラーメン
● 乾パン
● アルファ化米
食品も水と同様に、人数×3~7日分用意しておくとよいでしょう。上記の食品は賞味期限も長いですが、しっかり管理しておかないといつの間にか切れている可能性があります。賞味期限切れを防ぐためにも、どの食品がいつ賞味期限を迎えるか把握できるようなリストを用意しておくとよいでしょう。
3.バッテリー・充電器
被災地には停電することもよくあるため、バッテリーや充電器は必需品です。電力がないと、電化製品が使えなくなり、ガスなど他のインフラも使えなくなることがあります。このように困ることが多く出てくるため、必ず用意しておきましょう。
特に企業の場合、事業の根幹となるシステムが停止すると大きな損失につながるため、大型のバッテリーが必須です。確かにスマートフォンやパソコンは、充電のみで一時的にしのげる可能性がありますが、Wi-Fiルーターは大容量のバッテリーがないと作動は厳しいです。
大量の電力を供給するには、大容量タイプのポータブル電源がおすすめです。Jackery(ジャクリ)でも、1,500ワットや2,000ワットなど大容量の商品を用意しています。ポータブル電源の選び方を知りたい方は、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
4.照明器具
暗いところで行動すると、怪我してしまう恐れがあります。また、精神的な不安もより大きくなってしまうでしょう。よって、照明器具も用意しておくことが望ましいです。
照明器具は、懐中電灯やランタン、ヘッドライトなどある程度パワーの強いものがおすすめです。ランタンは床置きができる、ヘッドライトは両手が空くなどそれぞれ異なるメリットがあるため、一通り用意しておくとよいでしょう。懐中電灯は、人数分用意しておくと各自行動しやすくなります。
ロウソクやキャンドルも灯になりますが、余震で倒れて火事につながるなど二次災害の危険性があるためおすすめしません。
5.救急セット
被災時にも、怪我をしたり体調を崩したりしてしまう可能性があります。そのようなときに対応できるようにするためにも、救急セットを用意しておきましょう。最低限以下のものは用意しておきたいです。
● バンドエイド
● 包帯
● ガーゼ
● 消毒液
● 整腸剤
● 鎮痛剤
6.衛生用品・生理用品
被災地に起こる問題のひとつが、衛生面のリスクです。衛生用品は十分な数を用意しておかないと、使用したものを何回も使うことになり不潔です。特に新型コロナウイルス感染症が流行している現代では、より衛生面に気を使う必要があります。
具体的には、以下のものを用意しておくとよいでしょう。
● 歯ブラシ
● タオル
● ウェットティッシュ
● ドライシャンプー
● 使い捨て下着
● 除菌ジェル
● 女性用生理用品
7.季節用品
季節用品とは、夏の暑さや冬の寒さなどを防ぐためのアイテムです。これらがないと不快な環境で耐えることになったり、熱中症などで体調を崩してしまったりする恐れがあります。最低限以下のアイテムは用意しておきましょう。
8.毛布・寝袋
被災地は、気温の問題や不安などで眠れないこともよくあるでしょう。しかし、きちんと睡眠が取れないと、体調を崩す恐れがあります。そのため、毛布や寝袋などの寝具も用意しておきましょう。
他にはクッション性の高い断熱マットや、日差しや冷気を妨げるサンシェード、眠りを快適にするエアーマットや耳栓などもおすすめです。
9.情報収集ツール
災害発生時は、テレビやインターネットが使えなくなることも珍しくありません。そのため、情報収集が困難になる可能性があります。
そのような事態に備えて、電池やポータブル電源で動くラジオなどを用意しておくとよいでしょう。ラジオは、AM放送とFM放送両方を聞けるものが望ましいです。
企業の防災グッズで実際に役立った5つのもの
被災時に必要なものは、発災直後に買い占められてしまいます。また、災害の内容規模によって、インフラ復旧や支援物資の供給に長い時間がかかる可能性もあります。
以下で紹介するものは、実際に役立ったという意見が多かったため、特に買い占められる可能性が高いでしょう。そのため、あらかじめ用意する必要があります。
1.簡易トイレ
空腹や睡魔はある程度我慢できますが、トイレは厳しいです。トイレを我慢することで、体調を崩してしまうリスクもあります。したがって、簡易トイレも用意しておくとよいです。
簡易トイレは、1人1日あたり5個を目安に買っておきましょう。あわせて、除菌スプレーや消臭剤、汚物入れ用のビニールも用意しておくとさらによいです。
簡易トイレは買うだけではなく、ダンボールでの自作もできます。自作に必要なものは以下のとおりです。
● 段ボール2個 (同じサイズのもの)
● 45リットルのポリ袋
● カッター
● 固定用テープ
● 新聞紙
ダンボール簡易トイレの作り方は、こちらの動画が参考になります。
2.小分けにした水
水は、大きいボトルのまま保管しておくよりも、小分けにしておいたほうがよいです。大きいボトルは持ち歩きにくいうえ、コップがない状況だと複数人が口をつけて飲むことになり、衛生面で好ましくないためです。短時間で飲み切れた方が衛生面でも良いため、500ミリリットルのペットボトルに分けておきましょう。
3.ガソリン
ガソリンがないと、社用車での移動ができません。また災害時にガソリンを給油しようとしても、ガソリンスタンドも被災しており、給油できない可能性があります。社用車のガソリン残量は、日頃から多めを保つようにしましょう
4.ガスコンロ・カセットボンベ
ガスコンロやカセットボンベがあることで、ガスが止まった際も温かい料理を作れます。被災時に食べられる食品の幅が広がるだけではなく、心も落ち着きやすいためおすすめです。
5.乾電池
乾電池は、懐中電灯やラジオ、カセットコンロなどさまざまな用途に使えるため便利です。ただし、アイテムによって必要な乾電池のサイズが異なるため、種類は一通り揃えておきましょう。使用期限にも要注意です。
企業の防災グッズでいらなかったもの5選
防災グッズとして必要だと考えて用意していたものの、実際の災害時には役立たなかったものもあります。これらは非常持ち出し袋や、防災アイテム持ち出し用リュックのスペースを無駄に取ることになるため、基本的に用意する必要はないでしょう。
1.テント
テントは、野外での避難生活に備えて用意する人がいます。しかし社内で被災した場合は、野外で過ごすことになる可能性は低いでしょう。
近くの避難所に移動する場合でも、避難所によってはテントの持ち込みが禁止されていることがあります。使う可能性が低く、荷物になるだけであるため、無理に用意する必要はありません。
2.手回し系のアイテム
手回しで使えるラジオや懐中電灯などは、電気が止まった際も使えて便利なイメージがあります。とはいえ、手回し系のアイテムを使い続けるのには体力が要るため、かえって消耗してしまう恐れがあります。ラジオや懐中電灯などは、ポータブル電源や乾電池などで動くものを用意しておきましょう。
3.ロープ
ロープは、高所からの避難などに役立つ可能性があります。ただし、ロープは専門知識がないと正しく使えず、かえって危険な目に遭うリスクがあります。危機にさらされた場合は、大人しく救助を待つのが賢明です。
4.防災頭巾
ロープは、高所からの避難などに役立つ可能性があります。ただし、ロープは専門知識がないと正しく使えず、かえって危険な目に遭うリスクがあります。危機にさらされた場合は、大人しく救助を待つのが賢明です。
5.ナイフ
ナイフも念のため用意する人もいますが、実際に使う機会は少ないです。また、持ち歩くのも危ないので好ましくありません。
ナイフを用意したい場合は、万能ナイフを選ぶのがよいでしょう。万能ナイフとは、ナイフ以外にも缶切りやドライバー、ノコギリなどの機能がついたものです。刃をケースに収納できるため、安全性も比較的高いです。
企業向け非常用発電機はJackeyのポータブル電源がおすすめ!
企業向け防災アイテムとしては、ポータブル電源がマストです。なぜならポータブル電源がないと、事業継続に必要なシステムやデータベースの復旧ができず、大きな損失をもたらすためです。最悪の場合、事業継続が困難になる可能性もあります。
ポータブル電源の中でも、大容量のものを用意しておくのが望ましいです。パソコンやスマートフォンは、それほど容量の大きくないポータブル電源でも動かせます。しかし、インターネットを使うのに必要なWi-Fiルーターを動かし続けなければならないと考えると、大容量のものでないと難しいでしょう。
ポータブル電源のブランドの中でもJackeyは、企業防災向けに大容量のポータブル電源を用意しています。おすすめの2点を紹介します。
ポータブル電源1500Pro
ポータブル電源1500Proのおすすめポイントは、以下のとおりです。
● 容量が大きいため企業防災にも充分役立つ
● 充電にかかる時間が短い
● 同時に多くの電子機器に給電できる
● ソーラーパネルで発電できるため、コストが抑えられるうえ、環境にやさしく企業イメージもよくなる
● LEDライト機能がついているため照明器具が使えなくなった際も安心
特に企業の被災時においては、同時に多くの電子機器に給電できるというメリットが役立ちます。パソコンやWi-Fiルーターなどがすぐに使えるようになるため、事業に必要なシステムを早い段階で復旧できる可能性が高いです。また、従業員数が多い企業ほど必要な電子機器も増える傾向があるため、やはりこの強みは大きいです。
保証期間は本来3年間ですが、公式サイトからご購入いただくことで2年間延長し、計5年間の保証がつきます。ご興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。
ポータブル電源2000Pro
より容量の大きいポータブル電源をご希望の場合は、こちらの2000Proがおすすめです。パソコンの利用回数に関しては、1500Proの17回に対し、2000Proは23回使えます。2000Proを選ぶことで、より長期間の停電にも耐えられるようになります。
また、定格出力も1500Proより大きいため、より多くの電子機器を同時に動かせます。
保証期間は1500Proと同様に本来3年間ですが、公式サイトからご購入いただくことで2年間延長し、計5年間の保証がつきます。ご興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。
まとめ
まとめ
ここまでご覧いただいたことで、災害に備えて揃えるべきものを把握できたと思います。特に発災直後に売り切れたものは、用意しておくべきだったと後悔する声が多いため、必ず揃えてしておきましょう。
また企業防災のためには、身の安全を守るだけではなく、システムやデータベースを早急に復旧できるようポータブル電源を用意することをおすすめします。