オール電化で停電したらどうなる?対策に用意したい10のアイテムも紹介

オール電化で停電したらどうなる?対策に用意したい10のアイテムも紹介

オール電化とはエコキュートを導入し、ガスを一切使わず電気と水のみで生活すること。「もし停電してしまったらお湯も沸かせなくなるのでは?」「オール電化で停電したら何が起きるの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

そこで今回はオール電化で停電したら起こることや、停電対策に用意しておきたいアイテムをまとめました。これからオール電化に住もうと思っている人は、すでに住んでいる人は要チェックです。

オール電化で停電したら起こる7つのこと

オール電化で停電したら起こる7つのこと

オール電化で停電してしまうと、主に下記7つのことが起きてしまいます

  • ·IHコンロが使えなくなる

  • ·冷蔵庫が使えなくなる

  • ·明かりがつかなくなる

  • ·スマホ・パソコンの充電ができなくなる

  • ·冷暖房が使えなくなる

  • ·お湯が出なくなる

  • ·トイレが流せなくなる

一覧を見てお気づきの方もいるかもしれませんが、実は非オール電化の家庭とそこまで大きな違いはありません。それぞれ詳しく見ていきましょう。

IHコンロが使えなくなる

オール電化のキッチンでは、ガスコンロではなくIHコンロを採用しています。IHコンロは電気で動いているので、停電が起きると当然使えません。それに対して非オール電化では「電気だけが止まっている」場合、ガスを使ってコンロを動作可能です。この点はオール電化の家庭が劣っているポイントといえるでしょう。

●冷蔵庫が使えなくなる

オール電化でも非オール電化でも同様に、冷蔵庫が使えなくなってしまう点に注意が必要です。冬場はそこまで大きな被害はありませんが、問題は夏などの温かい時期。庫内の温度が上がっていき、食品が徐々に腐っていきます。猛暑日には数時間程度の短時間停電でも冷蔵庫内が全滅する可能性があるため、できれば対策が必要です。

●明かりがつかなくなる

オール電化・非オール電化共通で家の明かりが全てつかなくなります。昼間はほとんど影響がないかもしれませんが、夜に停電すると部屋内は真っ暗です。近所の家や該当も停電していた場合は、もはやまともに行動できないほどの暗さになってしまうでしょう。

特に地震で停電が起きてしまった場合、続く余震に怯えながら真っ暗な部屋で過ごすのは想像以上に恐ろしいものです。この記事の後半を読んでしっかり対策しておきましょう。

●スマホ・パソコンの充電ができなくなる

停電すればスマホやパソコンの充電もできなくなってしまいます。特にスマホは貴重な情報収集や連絡の手段として使えるので、災害時には充電できないと命の危機もありうるでしょう。記事の後半で紹介する「モバイルバッテリー」や「ポータブル電源」での対策は必要です。

●冷暖房が使えなくなる

オール電化・非オール電化問わず、停電すればエアコンや扇風機、ヒーターなどの冷暖房が使えなくなってしまいます。夏は熱中症・冬は低体温症のリスクが高まりたいへん危険です。特に近年は異常なほど暑い夏が続いているので、冷房が使えないのは死活問題でしょう。

●お湯が出なくなる

オール電化の家庭では、停電するとお湯が出なくなってしまいます。非オール電化ではガスで沸かしたお湯を蛇口から出していますが、オール電化では電気で動く「エコキュート」で沸かしたお湯を使っているためです。「IHコンロが使えなくなる」ことと並んで、オール電化家庭がしっかりと対策しておくべきポイントといえます。 

※このあと詳しく解説していますが、タンクのお湯が冷めるまではシャワーやお風呂に使えます。

●トイレが流せなくなる

オール電化で特に採用されている「パネルで操作するタイプ」のトイレは、基本的に停電時には流せなくなってしまいます。バケツで水を流すほかなくなるでしょう。ただし「便器脇の手動レバーで流せるタイプ」や「洗浄つまみがついているタイプ」の場合は停電時にも通常通り水を流せます。自宅のトイレのタイプを確認してみてください。

オール電化の停電で知っておきたい4つのこと

オール電化で停電したケースを想定して、ぜひ下記4つのことを押さえておいてください。

  • ·停電してもエコキュートからお湯を取り出せる

  • ·ブレーカーが落ちているだけの場合もあるのでチェック

  • ·停電後は家電のコンセントを抜いておこう

  • ·停電のリスクがある日は水を貯めておくのがおすすめ

それぞれ詳しく解説します。

●停電してもエコキュートからお湯を取り出せる

実はオール電化用の給湯器「エコキュート」は、停電してもしばらくの間はお湯を取り出せます。これはエコキュートが常に沸かしたお湯を溜めておき、必要な時に出す方式をとっているためです。冷めてしまう前にお風呂やシャワーに使うことをおすすめします。

参考:Panasonic

※モデルによっては停電時に水しか出ないので注意。

ただし注意点として、ほとんどのメーカーで「エコキュートのお湯はそのまま飲用しないように」と注意を促しています。あくまでお風呂や食器洗いなどの用途に使うのが適切です。もし飲む場合は一度煮沸してから飲んでください。

ブレーカーが落ちているだけの場合もあるのでチェック

「停電した!電気がつかないし家電も動かない!」と思っても、実はブレーカーが正常に作動して一時的に電気が止まっているだけのケースがあります。ブレーカーは安全装置の役割を果たしており、異常を検知すると自動的に「切」に変わるためです。そのためブレーカーが「切」になっていた場合は、一度「入」に切り替えてみてください。それだけで復旧する場合があります。

複数のブレーカーが「切」になっている場合は一度すべて「切」にしてから、左から「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」の順に「入」にしていきましょう。どこかの「安全ブレーカー」を「入」にした際にすべてのブレーカーが「切」になる場合は、その回路が壊れています。管轄の電力会社に来てもらい修理してもらいましょう。

停電後は家電のコンセントを抜いておこう

オール電化で停電後は家電のコンセントを一度抜いておきましょう。復旧のタイミングで大きな電流・電圧がかかり、家電にダメージを与えてしまう可能性があるためです。特に消費電力の小さいパソコンやネットワーク機器などは故障しやすいので、確実に抜いておくことをおすすめします。

停電のリスクがある日は水を貯めておくのがおすすめ

「台風が近づいている」「近くで雷の音が聞こえる」といった停電のリスクがある日は、ぜひペットボトルやお風呂などに水を溜めておきましょう。ペットボトルに溜めた分は飲用に、お風呂に溜めた分は手洗いやトイレを流すのに使えます。エコキュートにたまった水だけでは限界があるので、可能な限り多くの水を溜めておくのがおすすめです。

オール電化住宅の停電対策に用意したいアイテム10選

オール電化住宅の停電対策として、ぜひ下記10種のアイテムを備えておきましょう

  • ·カセットコンロ・ガスボンベ

  • ·飲料水

  • ·非常食

  • ·懐中電灯・電池

  • ·クーラーボックス

  • ·湯たんぽ

  • ·石油ストーブ

  • ·携帯トイレ

  • ·モバイルバッテリー

  • ·太陽光パネル&蓄電池

それぞれ必要な理由を解説します。

カセットコンロ・ガスボンベ

オール電化住宅は停電するとIHコンロが使えないため、お湯を沸かしたり料理をしたりするのが困難になってしまいます。カセットコンロとガスボンベがあれば、普段どおりに温かいご飯を作ったりお湯を沸かしたりすることが可能に。非オール電化の住宅よりも影響を受けやすいので、ガスボンベはなるべく多く備えておきましょう。

飲料水

「人数×9L(1日1人3L×3日分)」を目安に飲用水をキープしておきましょう。エコキュートのタンクにある水・お湯は衛生上の問題から飲用できないため、停電時にはあてにできません。停電時に限らず大規模な災害時にも大いに役立つので、ぜひ多めに備えておいてください。

非常食

できれば非常食も「人数×3日分」を目安に備えておくのがおすすめです。カセットコンロやガスボンベで調理ができるとはいえ、ボンベの容量には限界があります。また大きな災害を原因に停電しているなら、物資の流れも悪くなり食料を購入できない可能性が高いです。長期化した場合を想定して、缶詰や乾パン・そのまま食べられるレトルト食品などを備えておきましょう

●懐中電灯・電池

オール電化の停電中は家中の明かりが一切つかなくなります。懐中電灯を用意し、分かる場所に置いておきましょう。一般的な懐中電灯は5~10時間ほどしか連続点灯できないため、交換用の電池も必須です。

クーラーボックス

クーラーボックスは停電中の冷蔵庫内の食材を退避させるのに役立ちます。氷や保冷剤があれば停電中の冷蔵庫よりはるかに保冷力が高いので、停電が長引きそうなら食材を無駄にしないためにクーラーボックスを使いましょう。

湯たんぽ

停電中は電気で動く暖房器具がすべて使えなくなるので、代わりに「湯たんぽ」を用意しておくのがおすすめです。湯たんぽはエコキュートのタンクに残ったお湯で使えるのがポイント。ぜひ家族の人数分を用意しておいてください。

●石油ストーブ

湯たんぽと並んでぜひ用意しておきたい暖房器具が「石油ストーブ(灯油ストーブ)」です。石油ストーブは灯油さえあれば電気なしで稼働するため、停電中に役立ちます。ただし本物の火を使うので、停電・災害時に焦らないよう普段から使い方に慣れておくのがおすすめです。

●携帯トイレ

オール電化でよく採用されているパネル式のトイレは、停電時に流せなくなってしまいます。そのため尿や便を固めてニオイなく捨てられる「携帯トイレ」を備えておくのがおすすめです。エコキュートのタンクやお風呂に溜めた水でトイレを流せるものの、非常時には他の用途に使うことも考えて携帯トイレを用意しておくと良いでしょう。

●モバイルバッテリー

オール電化の停電時にはスマホの充電ができなくなるため、モバイルバッテリーも用意しておくのがおすすめです。ただしモバイルバッテリーはほぼスマホにしか使えないうえ、容量が小さいため数回しか充電できません。家電にも電気を使いたい場合や複数人で使う場合、長期の停電に備えたい場合は「ポータブル電源」のほうがおすすめです。

●太陽光パネル&蓄電池

太陽光パネルと蓄電池を家に取り付けておけば、停電中も普段と変わりなく電気が使えます。蓄電池に日々太陽光パネルで発電した電気を溜められるので、充電切れの心配もほとんどありません。電気代の節約にもつながるため、オール電化における最強の停電対策といえます。 

しかし家に取り付けするタイプの太陽光パネルと蓄電池を揃えるには、少なくとも百万円単位の費用が必要です。費用を抑えつつ同じような運用がしたいなら、設置工事不要で家電にも給電できる持ち運び便利な「ポータブル電源・ソーラーパネル」がおすすめします。

オール電化の停電対策には「ポータブル電源」がおすすめ!

オール電化の停電対策には「ポータブル電源」がおすすめ!

オール電化の停電対策には、大容量・高出力で家庭のコンセントと同じAC電源を備えたポータブル蓄電池「ポータブル電源」がおすすめです。ポータブル電源のメリットは下記の3つ。

  • ·設置工事が不要

  • ·取り付け型と比較して圧倒的に安価

  • ·どこでもカンタンに使える

設置工事はポータブル電源なら一切不要。太陽光パネルとセットになったハイクラスなモデルでも50万円を超えない程度で、ほぼ確実に数百万円かかる取り付け型より圧倒的に高コスパです。さらに好きな場所に移動して、どこでもカンタンに電力を使えます。

ポータブル電源を選ぶなら、一般社団法人防災安全協会から「防災製品等推奨品」の認定を受け、オール電化の停電時・災害時に役立つ便利で安全に使えるアイテムと証明されている「Jackery(ジャクリ)」の製品がおすすめです。今回は当社Jackeryのポータブル電源から、ソーラーパネルとセットで停電時に大活躍する製品「Jackery Solar Generator」を2モデルご紹介。予算や用途に合ったほうを選んでみてください。

●おすすめのポータブル電源①:Jackery Solar Generator 3000 Pro

Jackery Solar Generator 3000 Pro」は、3,024Whの大容量・3,000Wの高出力を備えたJackeryの最高峰モデル。ほぼすべての家電を動かせるので、オール電化の停電もしっかりカバーします。たとえば消費電力300Wの冷蔵庫なら約10時間の稼働が可能です。

付属のソーラーパネルも非常に高性能で、業界最高水準にあたる24.3%のエネルギー変換効率を実現しています。残量ゼロの状態からソーラーパネル1枚で充電をはじめても、20時間以内にフル充電が可能です。もし最大の6枚まで増やせば、なんと3時間ほどでフル充電が完了します。

また同クラスの他社製品と比較し約30%も軽量・コンパクトで、さらにキャスターがついて女性・子どもでも持ち運びやすいのがポイント。誰でもカンタンに使える安心感がある「Jackery Solar Generator 3000 Pro」で、万全な停電対策をスタートしましょう。

製品名 Jackery ポータブル電源 3000 Pro

容量

3,024Wh

定格出力

3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2.8時間
ソーラー充電:最速3時間
シガーアダプター:35時間

寿命/サイクル数

2,000回のサイクル数
(2,000回充放電後も初期容量の70%を維持)

保証期間

5年間

●おすすめのポータブル電源②:Jackery Solar Generator 2000 Plus

Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、2,042Whの容量と3,000Wの高出力を備えたハイクラスモデル。最新の「リン酸鉄リチウムイオンバッテリー」を内蔵しており、なんと10年以上の長寿命を実現しています。一度購入すれば長きにわたって停電対策が可能です。

コンセントに繋げばわずか2時間ほどでフル充電が可能で、「これから雷が来そう」といったタイミングから充電をはじめても十分間に合います。また停電が起きたときにコンセント給電からポータブル電源給電に切り替える「EPS機能」も搭載しているため、普段から冷蔵庫やパソコンに繋いでおけば安心でしょう。 

さらに本モデルは「拡張バッテリー」に対応し、最大12,000Whまで容量を増強可能。初めての停電を乗り越えて「もう少し容量があれば良かったな」と感じたら、拡張バッテリー購入でリーズナブルに対応できます。お得に停電対策できる「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、自分や家族の安全を確保するのにピッタリです。

製品名 Jackery ポータブル電源 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

まとめ

オール電化で停電した場合、特に困るのは「IHコンロが使えなくなること」や「お湯が出なくなる」ことでしょう。それ以外は非オール電化と大きく変わりません。いずれにせよ対策はしておく必要があります。

停電対策におすすめなアイテムは「ポータブル電源」です。ぜひオール電化住宅にお住まいの方は、非常時の停電を想定して「Jackery Solar Generator」シリーズから用途に合ったものを用意しておきましょう。

また、リフォームや住宅設備の取替を検討されている方は、性能や使い勝手だけでなく災害時も意識した商品選びを検討してみてください。防災対策(家電)特集住の森では、災害時の安全性や機能性に注目して、さまざまな防災対策が可能な住宅設備機器をご紹介しています。どうぞご参考してみてください。