1.日本で使用されるコンセントの差し込み口の種類4つ
日本では、主に以下の4つのコンセントの差し込み口が使用されています。
・単相100V
・単相200V
・三相200V
・アース付きコンセント
それぞれの特徴や使用方法について解説していきます。
①単相100V:充電器や家電に使用される
「単相100V」は、日本でもっとも一般的なコンセントです。家庭用の電化製品のほとんどがこの規格に対応しており、日常生活に欠かせない基本的な電源となっています。
2ピンタイプが基本ですが、アース付きの3ピンタイプもあります。
②単相200V:エアコンなどのハイパワー家電に使用される
「単相200V」は、日本の住宅や施設でエアコンやIHクッキングヒーターといったハイパワー家電に使用されるコンセントの種類です。
単相200V専用の3ピンタイプや特殊形状のプラグが使用されており、100V用を誤って接続するのを防ぐための安全対策が施されています。
③三相200V:業務用に使用される
「三相200V」は、主に工場や商業施設などで使用される業務用コンセントです。単相電源と比べて高い電力を効率的に供給できるため、大型機械や高出力が求められる機器の運転に適しています。
専用のプラグ・コンセントが使用されており、単相100Vや200Vとの誤接続を防ぐための設計がされています。
④アース付きコンセント:感電や漏電を防ぐ
アース付きコンセントは、感電や漏電などの電気トラブルを防ぐために設計された安全性の高いコンセントの種類です。とくに浴槽やキッチン、洗濯機置き場などの水や湿気が多い環境に導入されています。
2.家庭にある機能付コンセント種類8選

コンセントには日本の家庭で使用されるスタンダードなもの以外にも、使い勝手の良さや安全性が備わった機能付きコンセントがあります。
ここからは、家庭で使用できる8種類の機能付きコンセントの特徴や使用方法を解説していきます。
①マルチメディアコンセント:テレビやLANをまとめて配線できる
「マルチメディアコンセント」は、テレビやインターネットLAN配線を1つのコンセントに集約できる機能付きコンセントです。家庭内の配線をすっきり整理できるため、リビングやワークスペースなどで利用されています。
②防水コンセント:カバーがついているから雨や風を避けられる
「防水コンセント」は、雨や風といった屋外の過酷な環境でも安全に使用できるように設計された機能付きコンセントです。専用のカバーや密封構造を採用することで、屋外で電源を使用する際の安全性を確保しています。
お庭でのバーベキューやガレージで電気自動車の充電などを行うのに適しています。
③床用コンセント:使用したい家電と壁が遠いときに便利
「床用コンセント」は、床に設置されたコンセントで壁から離れた場所でも電源の確保が可能です。リビングやダイニングテーブルの周り、会議室などで利用されています。
使用しないときは専用のフタを閉めておけるので、ほこりやゴミが侵入せず安全性もバッチリです。
④シャッター付きコンセント:小さい子どもがいる家庭におすすめ
「シャッター付きコンセント」は、差し込み口に安全シャッターが設置されたコンセントです。誤って指や異物を差し込んでしまう事故を防ぐために設計されており、小さな子どもがいる家庭でも安全に使用できます。
⑤マグネットコンセント:磁石の力でコンセントとプラグを繋ぐ
「マグネットコンセント」は、磁石の力でコンセントとプラグを繋ぐ機能付きコンセントです。従来の差し込み式とは違い、プラグを軽く近づけるだけで簡単に接続できます。
引っ張ると自然に外れる仕組みになっているので、子どもや高齢者のいる家庭や頻繁に抜き差しする家電の使用におすすめです。
⑥USB付きコンセント:スマホやタブレットの充電に便利
「USB付きコンセント」は、従来の電源コンセントにUSBポートを備えたコンセントです。スマホやタブレットなど、USBで充電ができる機器をそのまま接続できます。
リビングや寝室、オフィスでの使用におすすめです。
⑦タイマー機能付きコンセント:電化製品の電源を自動でオン・オフできる
「タイマー付きコンセント」は、設定した時間に電化製品の電源を自動でオン・オフできる便利な機能付きコンセントです。消し忘れを防げるため、電気代の節約にもつながります。
また外出時に照明やラジオをタイマーでオンにし、不在を悟られにくくするなど防犯対策も可能です。
⑧雷ガード付きコンセント:落雷による高電圧から電子機器を守る
「雷ガード付きコンセント」は、落雷による雷サージ(※)から電子機器を守る機能を備えたコンセントです。パソコンや外付けハードディスクなど、データを保管している機器への使用に適しています。
また、電化製品だけでなく家庭内の電気配線やブレーカーへの過負荷を防ぐことも可能です。
※雷サージ:雷の影響で一時的に発生する高電圧
3.海外で使用されている代表的なコンセント種類4つ
コンセントは、国によってさまざまな種類が存在します。
ここでは、海外で使用されている代表的な4つのコンセントの種類を紹介します。
①タイプA:アメリカ・台湾・日本など
タイプAのコンセントは、主にアメリカ・台湾・日本などで広く使用されている汎用性の高いコンセントです。2本の平行なピンを持つのが特徴で、シンプルな構造でありながら多くの家電製品や充電器に対応しています。
ただし、日本と形状が同じでも電圧が異なるため、海外で日本製の家電をそのまま使うことはできません。
②タイプC/SE:ドイツ・フランス・韓国など
タイプC/SEは、ヨーロッパやアジアの一部の国々で使用されているコンセントの種類です。とくにドイツ・フランス・韓国などで普及しており、2本の丸いピンが特徴的なデザインをしています。高電圧に対応しており、大型家電にも使用できるのが特徴です。
③タイプO:オーストラリア・ニュージーランド
タイプOは、主にオーストラリアやニュージーランドで使用されているコンセントの種類です。差し込み口がハの型になっているのが特徴的で、日本の電化製品を使用する場合は変換プラグが必要になります。
④タイプBF:イギリス・マレーシアなど
タイプBFは、イギリスやマレーシアなどで使用されているコンセントの種類です。3本のピンが特徴的で、家庭用や商業用の電化製品に幅広く利用されています。
4.コンセントを使用する際に注意したいこと3選

コンセントを安全に使用するには、以下の3つの注意点があります。
・タコ足配線をしない
・トラッキング現象による火災に注意する
・海外で日本の家電を使う場合は変換プラグと変圧器を使う
それぞれ解説していくので、コンセントを安全に使用する際の参考にしてください。
①タコ足配線をしない
タコ足配線とは、1つのコンセントに複数の電源タップや延長コードを差し込んで同時に電化製品を接続することを指します。
一見、便利に見えますが電流が過剰になって、電気ショートや火災の原因となるリスクがあるので注意しましょう。
②トラッキング現象による火災に注意する
トラッキング現象とは、コンセントや電源タップの接続部分に湿気やほこり、汚れが付着して電気が漏れたり異常な電流が流れる現象です。
トラッキング現象が発生すると接触部が過熱し、最悪の場合は火災を引き起こすリスクがあります。とくに湿気の多い場所や汚れが溜まりやすい場所では、定期的に掃除するなど対策してリスクを軽減させましょう。
③海外で日本の家電を使う場合は変換プラグと変圧器を使う
海外で日本の家電を使う際は、変換プラグと変圧器の使用が必要不可欠です。日本と他国ではコンセントの形状や電圧、周波数が異なるため、そのままでは安全に家電が使用できません。
海外に日本の電化製品を持っていく場合は、変換プラグと変圧器もあわせて用意しましょう。
5.コンセントを増やす方法
コンセントの数が足りないと電源タップや延長コードを多用しタコ足配線にしてしまいがちですが、これでは安全性に問題があります。
そこで、安全にコンセントを増やす方法を紹介するので、ご自宅のコンセントが不足しているときの参考にしてみてください。
●コンセントを増設する|資格が必要
コンセントの数が常に足りない場合は、増設を検討するのがおすすめです。コンセントを増設することでタコ足配線などによる過剰な負荷を避けることができるようになり、安全に家電を使用できるようになります。
ただし、コンセントの増設は電気工事に該当するため、専門の知識と技術を持った電気工事士に依頼しましょう。
●テーブルタップを使う|タコ足配線によるリスクあり
テーブルタップは、家庭やオフィスなどで複数の電気機器を同時に使用できる便利なアイテムです。コンセントの数が不足している場合や、手元で簡単に電源を増やしたい場合に役立ちます。
しかし、タコ足配線によるリスクを伴います。使用する家電の消費電力を把握し、一般的なテーブルタップの限界電力量である「1,500W」を超えないように使用するなど安全に配慮しましょう。
●ポータブル電源を導入する|費用はかかるが安全で自由度が高い
ポータブル電源とは、持ち運び可能な蓄電池で、いつでも好きな場所にコンセントを生み出せるアイテムです。アウトドアや災害時に便利なだけでなく、家庭内でコンセントが足りないときにも役立ちます。初期費用はかかりますが、必要なときに電力を供給できて使用場所を選ばない自由度が高いアイテムです。
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6.Jackeryのポータブル電源なら工事なしでコンセント増設が自由自在!
コンセントの数を増やしたいと考えているなら、工事なしですぐに使用できる「Jackery(ジャクリ)のポータブル電源」がおすすめです。
【Jackery(ジャクリ)のおすすめポイント】
・全世界で500万台以上の実績を誇るアメリカ発のポータブル電源
・業界トップクラスの軽量コンパクト設計でどこでも好きな場所にコンセントを作れる
・ソーラー充電対応だから停電時の非常用電源としても心強い
・防災製品等推奨品マーク取得済みだから安全性も抜群
・AC、USB、シガーソケットなど豊富な出力ポート搭載でさまざまな機器に接続可能
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は、ラインナップが非常に多く、スマホやタブレットの充電に適した小容量モデルから、電子レンジやエアコンなど家庭で使用するほぼすべての家電に電力供給ができる大容量モデルまで展開されています。使用人数や用途に合わせて選択できるので、自分にピッタリのアイテムを見つけることができるでしょう。
工事なしですぐに利用できるので、今すぐコンセントの数を増やしたいという問題をすぐ解消してくれます。家庭内での使用以外にも、通常であればコンセントが使えないキャンプや車中泊にもおすすめ。キャンプで電気ケトルやホットプレートを使用すれば、キャンプ料理の幅が広がってより素敵な思い出が作れるでしょう。
ソーラーパネル対応で非常用電源としても大変重宝するので、1家庭に1台備えておきたい便利アイテムです。
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7.コンセントの種類に関するよくある質問
ここからは、コンセントの種類に関するよくある質問にお答えしていきます。
●古いコンセントは交換した方がいい?
経年劣化によって安全性が低下している可能性があるため、古いコンセントは交換することをおすすめします。とくに下記の状態のコンセントは、交換を検討しましょう。
・コンセントが緩んでいる
・焼け焦げや変色がある
・接触不良がおこる
・火花が発生する
古い状態のコンセントをそのまま使用し続けると最悪の場合、火災が発生するリスクがあります。安全に家電を使用するためにも、早めに新しいコンセントへ交換しましょう。
●100Vと200Vの見分け方は?
100Vと200Vのコンセントの種類を見分けるなら、差し込み口の形状を確認しましょう。穴が縦向きなのが100V、横向きなのが200Vコンセントです。
コンセントはどこに設置するのがいい?
コンセントは、家の機能性と安全性を考慮して設置場所を決めましょう。たとえばリビングやキッチン、寝室など日常的に家電を使用する場所がおすすめです。
また、水回りや湿気の多い場所への設置は、安全面から避けた方がいいでしょう。
まとめ
コンセントは使用頻度や家電の種類に応じて、適切な場所に設置するのがポイントです。水回りや湿気の多い場所は避け、適切な使用方法を守ってより安全に家電を使用しましょう。
コンセント不足に悩んでいるときには、工事なしで導入できるJackery(ジャクリ)のポータブル電源がおすすめです。Jackery(ジャクリ)のポータブル電源で安全に電源を確保しながら、より快適で便利な生活を手に入れましょう。
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