オルタネーターとは?故障時に起きる車の不調と修理方法・費用を解説!
「オルタネーターの名前は知っているけど、実のところよく分かっていない…」オルタネーターは車の中にある「発電機」のような役割を持ったパーツのこと。なんとなくイメージできても、役割や仕組みが良く分かっていない方は少なくないでしょう。
今回はオルタネーターの基本や、故障した時に起こる4つの不調、修理方法や費用の目安について詳しく解説します。また、万が一出先で故障してしまったときの対策も見ていきましょう。
オルタネーターは車の中にある発電機のこと
オルタネーターの役割
発電して車載のバッテリーに充電するのが、主なオルタネーターの役割です。バッテリーに充電された電力は下記のようなことに使われています。
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●エンジンの始動
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●エアコンの動作
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●ライトの点灯
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●電気自動車燃料
エンジンの始動や、エアコン・ライトなどの電装品を動かすのがバッテリーの役目。オルタネーターが故障するとバッテリーが電力不足に陥るので、最悪の場合エンジンがかからなくなる可能性があります。また電気自動車は走行により電力を消費しますが、走行の運動エネルギーを再利用しオルタネーターで発電しています。そのため、オルタネーターは電気自動車の燃費向上効果も発揮しているのです。
オルタネーターの仕組み
オルタネーターはガソリンで動かしたシャフトの回転エネルギーを電気エネルギーに効率よく変換し、バッテリーを充電しています。この際、車の中で行われているのは下記5つの工程です。
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●ローターが回転する
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●ステーターコイルに誘導電流が発生する
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●ダイオード・コンデンサーで直流に変換する
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●レギュレーターで電圧を調整する
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●バッテリーが充電される
ローターはシャフトと一緒に回転する電磁石が取り付けられたパーツです。ステーターコイルはローターを覆うように複数取り付けられており、回転するローターの電磁石が放つ次回により、誘導電流が発生します。発生した誘導電流は交流電流のため、ダイオードやコンデンサーで直流に変換されたのち、レギュレーターで電圧を調整。最後にはバッテリーが充電される、というわけです。エンジンがかかっている限り、この5つの工程が繰り返し行われています。
オルタネーターと「ダイナモ」の違い
オルタネーターによく似た「ダイナモ」というパーツがあります。ダイナモは構造が若干異なり、最初から直流電流を発生させるのが特徴です。ただし、回転数が大きくならないと発電量が上がらない特性があるため、オルタネーターよりも発電効率がよくありません。1960年以前に製造されていた車にはダイナモが採用されています。しかし、オルタネーターの登場によりダイナモ搭載車は減っていきました。現在ではほぼすべての車がオルタネーターを搭載しています。
オルタネーターの寿命や交換の目安
オルタネーターの寿命は10年または10万㎞ほどといわれています。また、エンジンの動力をオルタネーターに伝えるベルト類の寿命は約5~10万㎞。そのためオルタネーターに問題がなくても、先にベルトを交換する必要が出てくるケースが多いです。またオルタネーターは水・熱に弱い部品を含んでおり、水没したり極端な高温にさらされ続けたりすると故障する場合があります。オルタネーターが寿命を迎えたり故障したりすると、車にいくつか不調がみられ始めます。次で詳しく見ていきましょう。
オルタネーターが故障すると起きる4つの車の不調
オルタネーターが寿命を迎えたり故障したりすると、車に下記4つの不調が発生します。
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●異音がする
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●バッテリーの警告灯がつく
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●エアコン・カーナビなどの調子が悪くなる
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●エンジンがかかりにくくなる
知っておけば早期に気づけるので「出先でエンジンがかからない」という最悪の事態に遭遇するのを防げます。ぜひチェックしておきましょう。
不調①:異音がする
オルタネーターが壊れると異音がし始めるケースが多いです。故障箇所によって異なりますが、下記のような音がします。
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●キュルキュル:ベルトの劣化
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●カラカラ:プーリーの摩耗
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●ウィーン:ベアリングの劣化
特に注意したいのが「キュルキュル」という音。多くはベルトにひび割れが起きており、度合いによっては突然、オルタネーターへの動力伝達がストップしてしまう可能性があります。そのほかの「カラカラ」「ウィーン」という音が発生し、すぐ完全に壊れるケースは滅多にありません。しかし、いつ動作しなくなるか分からないので、早めに点検してもらうのがおすすめです。
不調②:バッテリーの警告灯がつく
オルタネーターが壊れて電力供給が不安定になると、バッテリーの警告灯がつきます。バッテリーの警告灯がつく原因はファンベルトの切れ、配線のショートなどさまざまですが、オルタネーターの故障であるケースも少なくありません。いずれにせよ、警告灯がついたら何かしらの異常があるので、点検してもらったほうが良いでしょう。
不調③:エアコン・カーナビなどの調子が悪くなる
オルタネーターが故障してしばらく経つと、バッテリーが電力不足に陥りエアコン・カーナビなどの電装部品に不調が発生します。明らかにエアコンから温風しか出なかったり、カーナビの画面がつかなくなったりした状態で走行し続けるのは、さらなる電力不足を起こす可能性があり危険です。エアコン・カーナビに不調が出たら、すぐに点検してもらってください。
不調④:エンジンがかかりにくくなる
オルタネーターが壊れてバッテリーの電力が減ると、エンジンがかかりにくくなります。これは、エンジンの始動にバッテリーの電力が使われているためです。何度か試してエンジンがかかったとしても、オルタネーターが故障していれば走行中にバッテリーが充電されません。つまり、次にエンジンをかけようとしても、電力不足でまったくかからない状態になっている可能性が高いです。一度でもエンジンがかかりにくいと感じたら、多くはオルタネーターかバッテリーに原因があります。一度かけたエンジンは切らず、そのままディーラー等に持って行って点検してもらいましょう。
オルタネーターが故障した時の修理方法は?
オルタネーターが故障した場合の修理方法や費用の目安について、順にみていきましょう。
工場・ディーラーに修理依頼するのが一般的
オルタネーターが故障したら、まちの整備工場やディーラーに修理依頼をするのが一般的です。部品だけ購入して自分で修理できないことはないですが、専門的な知識が必要で、作業も骨が折れます。プロにお願いしたほうが良いでしょう。
費用は工賃とあわせて6~12万円が目安
オルタネーター交換となった場合、修理費用は工賃とあわせて6万円~12万円が目安です。内訳は下記のとおり。
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●オルタネーター(純正品):5万円~10万円
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●工賃:1万円~2万円
車種によりオルタネーターの値段や作業の担が異なるので、ある程度費用にはブレ幅があります。また外国車・輸入車の場合は、12万円をはるかに超える金額となる場合もあるので注意が必要です。また、エンジンがかからず自宅に来てもらう場合には、追加で出張費がかかるケースもあります。
出先でオルタネーターが故障してエンジンがかからなくなったときの3つの対策
万が一出先でオルタネーターが故障してしまい、完全にエンジンがかからなくなってしまった場合に備え、下記3つの対策を押さえておきましょう。
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●JAFなどのロードサービスを呼ぶ
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●ジャンプスターターを使う
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●ポータブル電源で充電する
それぞれの対策について詳しく解説します。
対策①:JAFなどのロードサービスを呼ぶ
JAFをはじめとしたロードサービスを呼んで、応急的にエンジンを始動してもらう方法があります。JAFの場合、費用は13,130円です。年会費4,000円で会員になっていれば料金はかかりません。
参考:JAF「ロードサービスの料金を調べる」
ただし山道などで故障した場合は、かなり時間がかかるケースがあります。ほかの手段も備えておくのが得策です。
対策②:ジャンプスターターを使う
「ジャンプスターター」バッテリーに接続し、エンジンを始動する方法もあります。ジャンプスターターは容量・出力が若干大きめなモバイルバッテリーのようなもので、一時的なエンジン始動に使用可能です。ただしジャンプスターターでできるのは、あくまで一時的なエンジン始動のみ。バッテリーを充電できるわけではないので、長時間の走行を続ければ電装部品やエンジンの不調につながります。
対策③:ポータブル電源で充電する
大容量・高出力の蓄電池「ポータブル電源」を接続すれば、なんとバッテリーを充電できます。少し充電に時間を要しますが、一時的なエンジン始動しかできないジャンプスターターとは違い、エアコンなどの電装部品も復活させることが可能です。「サブバッテリー」を車に積んでおく方法もありますが、インバーターなど面倒な配線が必要。しかし、ポータブル電源ならインバーターなどは不要で、ケーブルを直接バッテリーに繋ぐだけで使えます。さらにポータブル電源はバッテリーの充電だけでなく、ソーラーパネルとのセット使いで節電して電気代を節約したり、キャンプ・車中泊などのアウトドアで電化製品を使ったりするシーンでも活躍。突然のオルタネーターの故障に対応できる安心感を提供しつつ、生活の充実度を上げてくれるでしょう。
オルタネーターの故障に備えて持っておきたいポータブル電源2選
出先でのオルタネーターの故障に備えて、ぜひポータブル電源を用意しておきましょう。おすすめは「Jackery」のポータブル電源です。40~60Ahバッテリーは15~20分、60~100Ahバッテリーは30~40分と、非常に短時間で充電できます。ただし、下記の2点については注意してください。
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●専用のケーブルが必要
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●12Vの車にしか充電できない
ポータブル電源だけでは充電できず、専用のケーブルを購入する必要があります。またJackeryのポータブル電源は、12Vの車にしか充電できません。とはいえ現在の国産車はほとんど12V使用のため、基本的に心配はいらないでしょう。今回はオルタネーターの故障時にバッテリーを充電できるのはもちろん、普段使いすれば節電にも効果を発揮するソーラーパネルがセットで、キャンプなどのアウトドアにも活躍する大容量・高出力の2製品を紹介します。
Jackery Solar Generator 2000 Plus:最高クラスの容量!あらゆるシーンで活躍
Jackery Solar Generator 2000 Plusは、当社製品でも最高クラスの2,042Whの容量を持つポータブル電源と、最大200W出力が可能なソーラーパネルがセットになった製品です。炊飯器や電子レンジ、コーヒーメーカーなど出力の大きい家電の動作にも使えるので、普段から活用すれば大きな節電効果が得られます。非常に容量が大きいため、1~2泊のキャンプなどでも大活躍。IHクッキングヒーターや電気圧力鍋をフル活用して、手の込んだ料理や時短料理を作ってもOKです。Jackery Solar Generator 2000 Plusがあれば普段の生活の充実度を上げつつ、アウトドアという新たな楽しみを見つけられるでしょう。
Jackery Solar Generator 1500 Pro:リーズナブルでも1,512Whの大容量!
「2000Plusは高い!でも容量が大きくて、いろいろな家電も動かせるポータブル電源が欲しい」という方におすすめなのが「Jackery Solar Generator 1500 Pro」です。リーズナブルでありながら、1,512Whの大きな容量を備えています。付属のソーラーパネルは2000Plusと同じモデルのため、変わらないスピードで太陽光充電が可能。車のバッテリーの充電やアウトドアの用途で活躍するのはもちろん、地震・停電などの防災対策に持っておくのもおすすめです。
まとめ
オルタネーターは車の発電機的な役割を担っており、走行時の回転を利用してバッテリーを充電。バッテリーの電力はエンジンの始動やエアコンなどの動作に使われています。故障時は整備工場やディーラーで修理してもらいましょう。ポータブル電源を持っていれば、オルタネーターが壊れていてもバッテリーの充電が可能です。当社「Jackery」のポータブル電源を用意して、突然エンジンがかからなくなる不安をなくしましょう。
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