止められた電気を自分で復旧するのはNG!きちんと手続きすれば復旧される
電気の支払いができず電気を止められたからといって、絶対に自分で復旧してはいけません。
電線や電気メーターを知識のない人間が操作したり、取り外すことは非常に危険です。事故や感電、爆発などの危険があるだけでなく、電力会社から窃盗の疑いをかけられる場合もあります。
こうした危険性からみても、止められた電気は絶対に自分で復旧しないでください。電気が止まったからと自分で復旧しようとはせず、適切な方法で復旧しましょう。
電気を止められる原因と送電停止の手順
電気が止められた際の復旧方法を紹介する前に、まずは電気が止められる原因と送電停止までの手順を解説していきます。
電気を止められる原因は電気料金の未払い
電力会社からの送電が止められる原因には、以下の4つがあげられます。
・電気料金の未払い
・送電線のトラブル
・電気工事による一時停電
・災害による停電
中でももっとも電気が止められる原因として多いのが、「電気料金の未払い」です。電気料金の未払いによって送電が停止してしまうと、滞納している電気料金をすべて支払って電力会社に連絡するまで原則として復旧されません。
一方で、送電線のトラブルや電気工事、災害による停電によって電気が止まった場合は、こちらがアクションを起こさなくとも時間が経てば復旧します。
検針日から約51日滞納すると電気が止められる
電気料金の請求書にある支払い期限を過ぎたからといって、すぐに電気が止まるわけではありません。
電気の検針日から「約51日」電気料金を滞納してしまうと、電力会社による送電が停止する仕組みとなっています。一般的に検針日の「約31日後」が電気料金の支払い期限となっているため、支払い期限から送電停止までに20日の猶予があるということです。事情によっては電力会社に相談することで、猶予期間を伸ばしてもらえるケースもあります。
電気が止まるまでの流れ
電力会社からの送電が停止するまでの流れは以下の通りです。
1.料金未払いに関する通知
2.電気供給停止の予告通知
3.送電停止
まずはじめに、電力会社から電気料金の未払いについての通知が届きます。
電気料金未払いの通知が届いたにも関わらず滞納したままでいると、今度は電力会社から電気供給停止の予告通知が届きます。予告通知とは、「電気料金の滞納により〇月〇日より送電を停止します」といった内容が記載された通知です。タイミングとしては、送電停止となる1週間〜10日ほど前に送られてきます。
そして、この予告通知に記載されている日付までに電気料金を支払わないと送電が停止され、電気の使用ができなくなります。
止められた電気を復旧する3つの手続き
送電停止までの流れがわかったところで、続いては電気を復旧するための3つの手続きについて解説していきます。
電気を復旧する手順①電気料金をすべて支払う
まずは下記の方法のいずれかで、滞納している電気料金をすべて支払いましょう。
・コンビニ払い
・電子マネー払い
・クレジットカード払い
・銀行振込
※電力会社により異なる場合あり
コンビニ払いがもっとも早く確認されるといわれているため、電気料金を支払う際はコンビ二がおすすめです。コンビニ払い以外にも電子マネーやクレジットカード、銀行振込でも支払いを行えますが、確認に時間がかかる場合があるので注意しましょう。
電気を復旧する手順②支払いが完了したら電力会社に連絡する
滞納していた電気料金の支払いがすべて完了したら、契約している電力会社に連絡します。
電力会社によっては、電話やメール以外にもホームページのチャット機能やLINEなどでも連絡が可能です。
電気を復旧する手順③電力会社が支払いを確認後、電気が復旧する
電力会社が支払いを確認すると、送電が再開されます。
電力会社にもよりますが、電気復旧の連絡は基本的に行われません。
送電再開にかかる時間
続いて、電気料金の支払い確認から送電再開までにかかる時間の目安を解説していきます。
メーターごとの手順と送電再開までの時間
電気メーターには「アナログメーター」と「スマートメーター」の2種類があり、以下の表のようにメーターごとに復旧時間や手順が異なります。
アナログメーター |
● 作業員による工事が必要 ● 立会いの必要はない ● 移動時間も必要なため、復旧までに約1~3時間かかる |
スマートメーター |
● メーター内に通信機が搭載されているため、遠隔操作が可能 ● 早ければ5分程度、遅くても30分程度で復旧する ● 通信状況が悪く、遠隔操作ができない場合は1~3時間程度かかる場合がある |
資源エネルギー庁が2019年に公開した資料によれば、2023年12月の時点で沖縄電力管内の一部地域を除き全ての電力会社でスマートメーターへの移行が完了している予定となっていました。2024年中には沖縄電力でもスマートメーターへの移行が完了します。ご自宅のメーターは、ほぼスマートメーターになっていると考えて差し支えないでしょう。
参考:資源エネルギー庁「電力データの有効活用について」
平日の日中に電気料金を支払った場合
平日の日中に電気料金を支払った場合、「数分~1時間半程度」で送電が再開される場合がほとんどです。平日の日中は電力会社の受付時間内で、支払い確認後に遠隔操作で送電再開の作業が行われるので時間もあまりかかりません。
ただし、使用している電気がアナログメーターだった場合は作業員による作業が必要となるため、復旧までに数時間かかることがあります。
平日の夜間に電気料金を支払った場合
平日の夜間に電気料金を支払った場合、電力会社の受付時間によって翌日以降の送電再開となる場合があります。
電気料金を滞納した際は、電力会社の受付時間や電力再開手続きの手順を確認しておきましょう。
土日祝日に電気料金を支払った場合
土日祝日に電気料金の支払いを行った場合、最低でも金融機関の翌営業日以降の送電再開となるので注意しましょう。土日祝日は金融機関が営業を行っていないため、電気料金の支払いを行っても確認が取れるまでに時間がかかります。早めの送電再開を希望するなら、平日のうちに電気料金を支払うようにしてください。
電気料金を滞納した際の3つのペナルティやデメリット
電気料金を滞納してしまうと、以下のような3つのペナルティやデメリットが発生します。
・延滞利息が発生する
・保証金の請求や強制解約になる場合がある
・クレジットカード払いだと信用情報にも影響する
ここからは、電気料金を滞納した際の3つのペナルティやデメリットについて解説しています。
延滞利息が発生する
電気料金を延滞すると「延滞利息」が発生するため、支払い期限の翌日から支払い日までの日数に応じて延滞利息を元の請求額に上乗せして支払う必要があります。
電力会社にもよりますが、未払い料金に対して年利で10%(1日につき0.03%)の延滞利息が設けられている場合が多いです。
参考:九州電力「延滞利息制度について」
延滞利息は日ごとに発生するため、支払いが遅くなるほど負担も大きくなります。できるだけ早く料金を支払うようにしましょう。
保証金の請求や強制解約になる場合がある
電気料金の滞納が何度も続くと、「保証金」の請求や「強制解約」となる場合があります。
保証金は「電気代の平均×3ヶ月分」を目安に請求される場合が多く、今後未払いがあった場合は保証金から支払いにあてられます。保証金自体に利息や手数料がつくこともあり、経済的な負担が増えてしまうため注意しましょう。
強制解約となってしまった場合、延滞料金を支払っても電気の復旧はしません。しかし、支払いの義務は継続となるので、放置し続けるとさらに利息が増えていきます。電気の供給を再開させるには、別の電力会社と契約し直さなければいけません。
クレジットカード払いだと信用情報にも影響する
電気料金をクレジットカード払いの状態で、未払いを何度も繰り返していると、「信用情報」に影響する場合があります。電気料金の未払いによって「ブラックリスト入り」してしまうと、以下のような制約が課せられてしまうので注意しましょう。
・新しくカードが作れない
・ローンが通らない
・銀行の融資が受けられない
ブラックリスト入りが解除されるまでの期間は、「5~10年」や「半永久」とも言われています。将来的な経済活動に悪影響となってしまうため、電気料金を滞納しないように注意しましょう。
どうしても電気代を払えない場合は電力会社に相談しよう
どうしても電気代が支払えない場合は、契約している電力会社に相談してみましょう。支払えない事情によっては、送電停止期限の延期に応じてもらえる可能性があります。
電気料金の分割払いや対策を提案してくれるケースもあるので、早い段階で電力会社に相談するのがおすすめです。
電気が止められたら困ること一覧
電気を止められることで起こる影響は以下の通りです。
電気が止められたら困ること一覧 |
● 照明が使えない ● 洗濯機、掃除機などの生活家電が使用できない ● 冷蔵庫が使用できなくなり食料の保存ができない ● テレビやラジオが使用できない ● スマホやパソコンの充電ができない ● エアコンやヒーターなどの冷房、暖房器具が使用できない |
電気は私たちの暮らしに欠かせないライフラインの1つなので、止められてしまうとさまざまな不便が生じます。とくに暑い夏場に冷房が使用できなくなると、熱中症の危険性もあるため注意しなくてはいけません。
電気が使えなくても安心!非常用電源にポータブル電源を用意しよう!
さまざまな事情により、どうしても電気料金が支払えない場合もあるでしょう。また電気料金の未払い以外にも災害によって停電が起き、電気が使用できなくなる可能性もあります。
そんなときに備えて持っておきたいのが、「ポータブル電源」です。ポータブル電源を1台持っているだけで、電気が使えないときの不安が一気に解消されるでしょう。ここからは、電気が使えないときに大活躍するポータブル電源の魅力や活躍シーンについて解説していきます。
ポータブル電源とは?
ポータブル電源とは、AC電源(コンセント)付きの大容量バッテリーのことをいいます。軽量でコンパクトなものが多く、コンセントのない場所でも気軽に持ち運んで電力を確保できるところがポイントです。
さまざまな家電に給電ができるため、電気が使えない場所でも以下のような家電が使用できるようになります。
・電子レンジ
・照明家電
・扇風機
・ヒーター
・電気ケトル
・IH調理器
上記以外にもまだまだ使用できる家電があります。中でもスマホの充電ができるため災害時にも外部との連絡手段が断たれる心配がないところが魅力です。
それでは、実際に電気が使えないときにポータブル電源がどのように活躍するのか見ていきましょう。
停電時のポータブル電源活躍シーン①暑さ・寒さ対策
ポータブル電源があれば、扇風機や冷風機による暑さ対策やヒーターや電気毛布による暑さ対策が可能です。停電時は冷暖房が完全に停止してしまうため、長期化すると命に関わってきます。
とくに暑い夏の時期の停電は、熱中症のリスクが高まってしまい非常に危険です。また真冬に停電が起こると、寒さに震えながら電力が復旧するのを待たなくてはいけません。
そんなときにポータブル電源があると、低出力モデルでも電気毛布や扇風機などの冷房・暖房機器が使用できます。高出力モデルならストーブやクーラーといった消費電力が高い冷房・暖房機器を動かすことが可能です。
停電時のポータブル電源活躍シーン②食材を守り調理もできる
停電時には冷蔵庫も停止してしまうため、冷蔵庫内の食材が腐ってしまう可能性があります。一時的に保冷バッグやクーラーボックスに保管したとしても、量によっては維持しきれません。
しかし、そんなときに高出力のポータブル電源があれば冷蔵庫を稼働できるようになります。車載冷蔵庫であれば高出力モデルでなくても使用できるので、停電時にも食材の保管が可能です。
また電子レンジや炊飯器などの調理家電も使用できるようになるため、停電時にも家族の食事を調理できるようになります。
停電時のポータブル電源活躍シーン③明かりの確保ができる
停電時には懐中電灯などが明かりの確保に重宝されますが、電力が復旧するまでに電池切れを起こしてしまう可能性があります。
しかし、そんなときでもポータブル電源があれば充電式の照明器具や懐中電灯を長時間使用できるようになります。
また車に接続すると、ガソリンを消費せずにヘッドライトをつけての灯り確保も可能です。中にはポータブル電源自体に照明機能が搭載されているものもあります。電気が止められても、暗闇の中で不安を抱えながら生活する心配はありません。
停電時のポータブル電源活躍シーン④アウトドアがより充実する
どこでも手軽に持ち運びができるポータブル電源は、アウトドアでも大活躍です。
ポータブル電源があれば電源がない野外でも炊飯器やホットプレートといった調理家電が使用できるようになり、さまざまな料理をより手軽に楽しめるようになります。
また車中泊をするなら車載冷蔵庫が使えたり、スマホの充電が行えたりとより快適な生活が可能に。電気毛布やヒーター、扇風機などの冷暖房機も使用できるのでアウトドア時の暑さ・寒さ対策もバッチリです。「アウトドアで使えて、ついでに停電の対策ができる」ポータブル電源を1台家に置いておきましょう。
停電時の非常用電源にピッタリ!Jackeryのおすすめポータブル電源3選
停電時の非常用電源には、Jackeryのポータブル電源がおすすめ。Jackeryのポータブル電源は、なんといってもバッテリー寿命の長さが魅力です。内蔵バッテリーには、最新のリン酸鉄リチウムイオン電池が採用されているため、毎日使用しても10年以上使い続けることができます。
また自然放電が少なくなるように設計されているため、停電時や災害時の非常用電源として大活躍です。さらにバッテリーの安全装置や耐衝撃性など安全に使用できるように工夫されており、その安全性の高さを防災安全協会に認められています。
長寿命で安全性の高いJackery製品の中でも、停電時にとくにおすすめな「ソーラーパネルとセット」の機種を3つ紹介します。
Jackery Solar Generator 600 Plus
「Jackery Solar Generator 600 Plus」は、容量632Whのポータブル電源と出力100Wのソーラーパネルがセットになった最新モデルです。中容量モデルでありながら体格出力800Wと高めなので、冷蔵庫や電気ケトルといった家電を停電時に使用できます。
またポータブル電源とソーラーパネルを合わせても10.95kgと、軽量でコンパクトなところもポイントです。それぞれに取っ手がついているため、停電時や災害時に手軽に持ち運ぶことができます。
さらにバッテリーが長持ちするように設計されているため、毎日使用しても10年以上長持ちするところもポイントです。
圧倒的コストパフォーマンスながら、軽量かつ長寿命の「Jackery Solar Generator 600 Plus」で、停電時の電力を確保しましょう。
Jackery Solar Generator 1000 Plus
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、出力100Wのソーラーパネルと容量1,264Whのポータブル電源がセットになったモデルです。定格出力2,000Wとほぼすべての家電が使用できますが、拡張バッテリーを使用することで最大5,000Whまで容量を増やせます。5,000Whの容量があれば炊飯器でごはんを10回以上炊けて、電気毛布を30時間以上使えるので長期間の停電も安心です。
また最新のリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したことで、10年以上使用できる長寿命を実現しました。さらに45℃までの高温耐久も実現し、真夏の暑い日にも性能が落ちません。比較的安価で購入できるのに、高性能な「Jackery Solar Generator 1000 Plus」を非常用電源として導入しましょう。
Jackery Solar Generator 2000 Plus
「Jackery Solar Generator 2000 Plus」は、出力200Wのソーラーパネルと容量2,042whのポータブル電源がセットになった大容量モデルです。ほぼすべての家電を稼働できる3,000Wの定格出力で停電時にも炊飯器や電子レンジ、エアコンといった消費電力がかなり大きい家電も使用できます。
また5台まで使用できる拡張バッテリーを使用すると、最大12,000Whまで容量の拡張が可能です。災害時の停電が長引いた場合でも、十分な電力が確保できます。
さらに他の製品と同様に内蔵バッテリーにはリン酸鉄リチウムイオン電池が使用されているため、毎日使用しても10年以上長持ちするところも魅力です。5年の長期無料保証付きで、万が一早期に壊れても買い替えの心配はありません。
扇風機やヒーターといった冷暖房機も使用できる「Jackery Solar Generator 2000 Plus」で、停電時にも暑さ・寒さ対策を行いましょう。
関連する質問
ここからは、電気が止められた際によくある質問にお答えしていきます。
電気が止められたらいつ強制解約になりますか?
送電が停止されてからも電気料金を滞納し続けていると、10〜15日程度で契約が強制解約される場合が多いです。
電気が止められたら、ガスは使えますか?
停電時は電気の使用ができなくなりますが、ガスは使用が可能です。しかし、停電していると換気設備が作動しないため、排気ガスが室内に滞留して一酸化炭素中毒を起こす危険性があります。
安全面の観点から停電中はガスを使用しないようにしましょう。
電気、ガス、水道、未支払の場合止められる順番があると聞いていますが、本当ですか?
電気、ガス、水道の未払いで供給が停止になる場合、「ガス・電気・水道」の順に止まるのが一般的です。
電気を止められた場合、支払った後の復旧作業時に立ち合いや自分でやらないといけない事はありますか?
電気を止められた場合の復旧作業に、契約者が立ち会う必要はありません。しかし、まれに立ち合いが必要なケースもあるため、電力会社に確認しておきましょう。
まとめ
電気料金を滞納すると電力会社からの送電が停止され、電気が使用できなくなります。電気は生活に欠かせないライフラインなので、できるだけ早く電気料金を支払いましょう。
電気料金の滞納や災害時の停電などで電気が使用できないときは、軽量で持ち運びやすいJackeryのポータブル電源がおすすめです。安全性抜群で長寿命なJackeryのポータブル電源で万が一の停電時に備えた非常用電源を確保しましょう。
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