冷蔵庫電気代の大幅削減も夢じゃない!11個の節電方法と最強のプラスαを
メーカーや機種によって冷蔵庫の消費電力量は違いがありますが、昔と比べて省エネ化が進んでおり節電効果が高くなっています。毎日のように使う家電製品なので、節電して電気代を減らしたいと頭を悩ませている家庭も多いでしょう。家庭ですぐに実践できる冷蔵庫の節電方法はたくさんあります。今回は、冷蔵庫に入れる食品の詰め方によって電気代に影響するのかについてや、11個の節電方法と最強のプラスαなどを紹介します。
冷蔵庫の消費電力
家庭で毎日使っている冷蔵庫は、家電製品の中でも消費電力が大きいです。食品の品質保持のために一年中稼働させ続ける必要があるので、年間にかかる電気代はかなりのものです。見方を変えると工夫次第で電気代を大幅削減できる可能性がある、ということでもあります。そのためには、家庭で使用している冷蔵庫の電力消費量を把握しておくと良いでしょう。
冷蔵庫の消費電力はメーカーや機種によって違いがありますが、各家庭の使う環境でも差がでてきます。1年間の電気代は「年間消費電力量(kWh)×1kWhあたりの電力料金単価」によって算出できるので、まずは家庭でどのくらいかかっているのか把握してから、節電に取り組むことが大切です。
冷蔵庫に食品をギッチリ詰めると節電に繋がる?
冷蔵庫に詰め込む食品の量や詰め方などによっても、電気代に影響を及ぼすので注意が必要です。「冷蔵室・冷凍室・野菜室」では、どのような違いがあるのか解説していきます。
冷蔵室
節電を考えるなら、冷蔵室の中に食品をギッチリ詰め込まない方が良いです。食材どうしの隙間が無くなると冷気の循環が悪くなり、冷蔵室の温度が均一に保てなくなります。冷却効率が低下して消費電力が大きくなり、電気代の上昇に繋がるのです。
また、冷蔵庫の中身がある程度整理整頓されていた方が、食品を探す時間を短縮できます。ドアの開け閉めを素早くすることが可能になるため、無駄な電力を消費しなくて済むので、ぜひ冷蔵庫の中身は整えておきましょう。
冷凍室
冷凍室は冷蔵室や野菜室とは逆で、隙間ができないように多くの食品を詰め込んだ方が節電効果が高まります。凍った食品どうしが密着するとそれぞれが保冷剤の役割を果たすので、冷却のための電力消費を抑えられるのです。冷蔵庫の扉を開け閉めしても、冷凍室の温度がすぐには上がりにくくなるため、電気代の上昇を抑えられます。
野菜室
冷蔵室のひとつである野菜室は、3℃~8℃前後の温度間で野菜を保温するのがベストです。冷蔵室と同じで食材をギッチリ詰め込むと、食材どうしの隙間が無くなるため冷気の循環が悪くなって、食材が均一の温度で保温できません。野菜室の上段のトレーには、日持ちしにくい食材や型くずれしやすい柔らかい野菜を入れるようにしましょう。
冷蔵庫の電気代の大幅削減に効果的な11個の冷蔵庫節電方法
冷蔵庫の電気代の大幅削減に効果的な11個の節電方法を解説していきます。
・食品を必要以上に詰め込みすぎない
・開け閉めの時間・回数を少なくする
・熱いものは冷ましてから入れる
・壁から遠ざけて冷蔵庫を設置する
・数十年前の冷蔵庫を使用しない
・消費電力が少ない冷蔵庫を設置する
・急速冷凍機能や急速製氷機能は使用しない
・設定温度を低くしすぎず室温に合わせて調整する
・劣化したパッキンを交換する
・ポータブル電源・ソーラーパネルを活用
①食品を必要以上に詰め込みすぎない
冷蔵庫内にたくさんの食品を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなって温度が均一に保てなくなります。電気代の上昇を抑えるためには、冷蔵庫内の冷気の吹き出し口の近くに食品を置かないようにしたり、必要以上に詰め込みすぎないようにしたりしなければいけません。
食品の詰め込みすぎによるドアの開閉にも注意が必要です。食品を詰め込みすぎるとドアが閉まらなくなって、冷気がドンドン外に出ていき電気代が上がってしまいます。たくさん食材が冷蔵庫内に入っていると、ドアを開けた時に足の上に落ちてきて怪我をするかもしれません。落ちた食品を拾う間もドアを開けたままにしていると、冷気が逃げてしまい電気代の上昇に繋がります。
②開け閉めの時間・回数を少なくする
冷蔵庫のドアの開け閉めの時間・回数が電気代に影響を及ぼします。ドアを開けるたびに冷気を外に逃がしてしまうため、冷蔵庫内の温度が急上昇し食品が傷んだり多くの電力を消費したりするので電気代がかかってしまうのです。冷蔵庫内の温度が上昇したら、再度冷却するためにたくさんの電力を消費して冷気を作りださなければいけません。
また扉を開け閉めする時間が長くなれば、その間に冷気を外に排出することになるため冷蔵庫内を冷やすのに電気代がかかってきます。冷蔵庫のドアを開けっ放しにしないようにしたり、無駄な開閉は避けたりして節電を意識することが大切です。
③熱いものは冷ましてから入れる
家族のために毎日台所に立ち、朝食・昼食・夕食など食事の準備をしていると、時には調理を終えて熱々の料理を冷蔵庫に保存する場合もあるでしょう。特に夏場は料理を常温のまま放置しておくと、すぐに傷んでしまうので、急いで冷やしたくなるのもわかります。
しかし節電を考えると、調理を終えた熱々の料理をそのまま冷蔵庫内に保存するのは良くありません。冷蔵庫内の温度が上昇し周りの食品温度も上がるため、冷却するために電気代が上昇するほか、保存状態も悪化させてしまいます。電気代を上げないためには、熱いものはできる限り冷ましてから入れた方が良いでしょう。
➃壁から遠ざけて冷蔵庫を設置する
どこの家庭でも台所を使って調理していて、近くに冷蔵庫や食器棚を設置しているところが多いはずです。家事や調理をする際、動き回りやすいように台所のスペースを広くとって冷蔵庫を壁ぎわに設置している家庭もあるでしょう。
しかし冷蔵庫は「冷蔵室・冷凍室・野菜室」を冷却するために外部に放熱しているため、壁や障害物との距離が近いとスムーズに熱を逃がせなくなり冷却機能が低下します。冷却機能が低下すると冷蔵庫内の温度が下がらず、その熱を冷やすために多くの電力を消費するので電気代の上昇に繋がります。節電効果を高めるには、壁から遠ざけて冷蔵庫を設置するのがおすすめです。
⑤数十年前の冷蔵庫を使用しない
数十年前の型の冷蔵庫は、今のものと比べて省エネ化されておらず消費電力が大きいです。耐久性が良いものは多いので長年使い続けている家庭もあるでしょう。今の冷蔵庫の方が圧倒的に消費電力が少ないです。
電気代を安く抑えたり節約を意識したりするのであれば、思い切って古い冷蔵庫は廃棄して新しく買い替えるのも節電に効果的です。買い替えた冷蔵庫は毎日使用し続けます。長い目で見れば電気代を安く抑えられるため、意外にも費用対効果は抜群に良いでしょう。
なお「家電リサイクル法」という法律によって、冷蔵庫は粗大ゴミとして処分することができません。家電量販店・リサイクルショップ・個人に引き取ってもらうなどの方法がありますが、おすすめなのは「ジモティー」という無料の広告掲示板で、必要としている人に0円であげる方法です。廃棄費用を支払う必要がなく環境にも優しいうえ、人助けにもなるので感謝されて一石二鳥ならぬ一石三鳥となるでしょう。
⑥消費電力が少ない冷蔵庫を設置する
冷蔵庫の買い替えを考えるのであれば、電気代を安く抑えるために最新式の製品でも消費電力に注目してください。例えば、「自動省エネ機能」が搭載された冷蔵庫を選ぶとか、消費電力が少ないタイプを購入して設置しましょう。消費電力を抑える自動省エネ機能は、メーカーによって「節電モード・エコモード」など呼び方に違いがあるので注意してください。
⑦急速冷凍機能や急速製氷機能は使用しない
古いタイプには備わっていないのですが、最近の冷蔵庫には「急速冷凍機能・急速製氷機能」などが付いているものがあります。急速冷凍機能・急速製氷機能とは、冷蔵庫内で食品がダメージを受け鮮度が低下しないように急速に冷凍保存する役割があります。
食品の品質が低下せず長期間保存できる点は良いのですが、電気代が高くなるので節電を考えるなら使用しないのがおすすめです。家庭ごとに生活環境に違いがあるので、全く使用しないと困るところもあるでしょう。ケース・バイ・ケースで急速冷凍機能や急速製氷機能を使用するようにしてください。
⑧設定温度を低くしすぎず室温に合わせて調整する
家庭に冷蔵庫を設置していたら、冷蔵庫内の温度は室温の影響を受けます。冬の時期は気温が低いため、室温もエアコンや暖房器具を稼働して室内を暖かくしない限りそれほど上昇しません。
気温が高くならない冬は、冷蔵庫の温度調節を「弱」にしたり、逆に気温が高くなる夏は「強」を選んだりするなど室温に合わせて調整すると、電気代の上昇を抑え節電効果が高まります。また常時設定温度を低くしたままだと、低温設定にしていない時よりも消費電力が上がり、電気代も上がってしまうので注意しましょう。
⑨劣化したパッキンを交換する
冷蔵庫の電気代を安く抑えるのに効果的な節電方法として、意外と知られていないのがドア部分の劣化したパッキンを交換することです。ドアのパッキンが劣化や破損して緩んでいると、隙間から冷気が漏れて冷蔵庫の消費電力が大きくなる原因になります。
消費電力が大きくなると電気代が上昇するので、パッキンが劣化や破損していたら放置をせずきちんと交換するようにしましょう。
⑩ポータブル電源を活用
冷蔵庫の電気代を安く抑えるために冷蔵庫だけに焦点を当ててきましたが、実は「ポータブル電源・ソーラーパネルを活用」を使えばさらに節電効果を高められます。
例えばオール電化を導入している家庭なら、電気代が安い夜間電力を使ってポータブル電源に蓄電しておきます。そして電気が高い日中の時間帯に、ポータブル電源から冷蔵庫に電力を供給すれば電気代を安く抑えることが可能です。
ポータブル電源には太陽光発電を活用できる製品もあるので、ソーラーパネルでポータブル電源に充電した後、貯まった電力を冷蔵庫に給電するなどの方法で節電できるでしょう。
停電時は冷蔵庫内の食品が傷み節電どころじゃない!
家庭で使う冷蔵庫は常時、コンセントに電源プラグを繋ぎっ放しで稼働させ続けなければいけません。そのうえで、節電に取り組まなければいけないため停電時は冷蔵庫に電力供給が止まり、冷蔵庫内の食品を低温保温できなくなり食品が傷んでしまいます。
せっかく節電に励んでいても、食品が傷んで廃棄することになったら買い直ししないといけなくなり、金銭負担が増えます。停電の際は食品が傷んで節電どころではなくなるので、余計なコストをかけないようにするためには「ポータブル電源」を活用するのがベストです。
万が一の停電に備えてポータブル電源とソーラーパネルを購入すれば、太陽光発電で電力を確保できるので停電対策として効果的。ポータブル電源は色々な種類・容量のタイプがありますが「Jackery(ジャクリ)」の製品は、なんと世界累計販売台数200万台を突破しており多くの人々から支持されているので安心して使用できます。
その中でも、冷蔵庫の停電対策におすすめな製品は下記の2機種です。
・Jackery Solar Generator 2000 Pro
・Jackery Solar Generator 1000 Pro
まずはそれぞれの製品スペックをご紹介します。
機種名 |
Jackery ポータブル電源・ソーラーパネルセット Solar Generator1000 Pro |
Jackery Jackery ポータブル電源・ソーラーパネルセット Solar Generator2000 Pro |
容量 |
1,002Wh |
2,160Wh |
定格出力 |
1,000W |
2,200W |
稼働温度 |
-20~40°C |
-20~40°C |
冷蔵庫の稼働時間 |
30h以上 |
75h |
ソーラーパネル200W(満充電所要時間) |
4枚=1.8h |
6枚=2.5h |
ソーラーパネル200W(選択可能枚数) |
最大4枚 |
最大6枚 |
Jackery製のポータブル電源は、停電時の他に緊急時・災害時などでも有効に活用できる製品だと、一般社団法人防災安全協会が定める「防災製品等推奨品認証」を取得し認められています。備えあれば憂いなしです。ぜひ停電対策に、Jackeryのポータブル電源を備蓄してみてはいかがでしょうか。
まとめ
昔と比べて冷蔵庫の機能・性能は格段に進歩しており、消費電力も省エネ化されています。とはいえ家庭に置く家電製品の中でも冷蔵庫は消費電力が大きく、常時コンセントに電源プラグを差し込んで電力を供給し続けなければいけません。そのため電気代が高く付くのが悩みどころです。冷蔵庫の節電方法はたくさんあるので、できることから実践することで電気代の大幅な削減に繋がるでしょう。
また停電すると電力が遮断されて食品が痛んでしまい、買い直しで余計なコストがかかります。買い直しとなると節電で光熱費の節約ができていたことが無駄になってしまうので、節電・停電対策の目線からポータブル電源を備蓄しておけば安心です。
コメント