エアコン暖房の消費電力と電気代は?部屋の広さ別のワット数や節電方法も解説

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冬に部屋全体を温められる暖房機器として欠かせないエアコンですが、気になるのがその消費電力と電気代です。エアコンは、冬の電気代が1年で最も高くなる主な原因と言っても過言ではありません。設定温度や使い方次第でエアコンの電気代は大きく変わります。

 

本記事では、エアコン暖房の消費電力と電気代について、解説します。エアコン以外の暖房機器との消費電力や電気代の比較や、冬にエアコンの電気代を節約する方法も掲載しているので、冬の電気代を抑えてエアコンを稼働したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.エアコン暖房時の消費電力は?

 

電気代が高くなりがちな冬、エアコンの暖房がどれくらいの電力を使うのか、把握しておきたい方は多いでしょう。エアコンの電気代に直結するのは、消費電力と使用時間です。エアコンの消費電力を畳数と設定温度別に見ていきましょう。

●6畳~20畳の消費電力(ワット数)を比較

エアコンは畳数が増えるほど、より広いエリアまで空気を循環させなければならないため、消費電力も高くなります。6畳〜20畳の消費電力を比較してみましょう(※1)。 

畳数

6~8畳用

8~10畳

9~12畳

11~14畳

15~18畳

16~20畳

消費電力

515W

690W

915W

1,160W

1,500W

1,630W

エアコンは、起動時に最も多くの電力を消費し、その後電力は下がっていきます。 

※1参考:Panasonic「エオリア 2025年モデル Xシリーズ」

●28度と23度に設定する場合それぞれの1時間あたりの消費電力量と電気代

14畳用のエアコンで室内温度11℃を設定温度23℃にする場合、1時間あたりの消費電力量は約350Whです(※2)。エアコンの設定温度は、1℃上げると消費電力量が約10%増加すると言われています(※3)。 

したがって、設定温度を28℃に設定する場合の消費電力量は約525Whです。1kWhあたりの電気料金を31円とすると、28℃に設定する場合の電気代は16.2円、23℃に設定する場合の電気代は10.9円になります。 

※2参考:Panasonic「2023年モデル エオリア 特長」

※3参考:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」

2.エアコン冷房は暖房より消費電力が高い?

 

エアコン冷房は暖房より消費電力が高い?

エアコンは、冷房時よりも暖房時の方が消費電力は高くなります。冷房の消費電力は580W(立ち上がり時1400W)、暖房の消費電力は660W(立ち上がり時2000W)です(※4)。 

エアコンは設定温度と外気温の差が大きいほど、差を埋めるために多くの電力を要します。冷房よりも暖房の方が消費電力が高い理由は、設定温度と外気温の差が夏よりも冬の方が多くなるためです。 

※4参考:東京電力エナジーパートナー「家電製品の消費電力について知りたい」

3.エアコンの暖房とその他の暖房機器の消費電力と電気代を比較

 

エアコンの暖房とその他の暖房機器の消費電力と電気代を比較

寒い季節に頼りたくなる暖房機器には、エアコン以外にも多くの種類があります。電気代をできるだけ抑えたいと考えている方は、それぞれの電気代を把握して、家庭に最適な暖房機器を特定しましょう。暖房機器の消費電力と電気代をエアコンと比較します。

●電気毛布

電熱線が入った毛布である電気毛布は、掛けたり敷いたりして活躍する暖房機器です。電気毛布は、他の暖房機器と比べて最も電気代を抑えられます。エアコン暖房の消費電力は660Wなのに対して、電気毛布の消費電力は75W程度です(※5)。 

1日に10時間稼働した場合の1ヵ月あたりの電気代は、エアコンが6,138円、電気毛布が698円と、5,440円もの差が生まれました。 

※5参考:Panasonic「電気かけしき毛布 DB-RM3M」

●セラミックファンヒーター

セラミックファンヒーターは、電熱線を電気で加熱し、ファンを使って遠赤外線の温風を送り出す暖房機器です。エアコンのように部屋全体は温められませんが、冷えている箇所をポンポイントで温められます。 

セラミックファンヒーターの消費電力は1200W程度です。1ヵ月あたりの電気代は11,160円なので、エアコンと比べて5,022円も高くなります。 

※6参考:ダイニチ工業「セラミックファンヒーター EF-P1200G」

●こたつ

テーブルの下にヒーターを取り付け、天板と掛け布団で温かい空気を閉じ込めるこたつは、冬の定番アイテムと言っても過言ではありません。一つのこたつに複数人が入れるので、家族の人数が多い家庭に向いています。 

一般的なこたつに用いられる石英管ヒーターの消費電力は、300W〜600Wほどです(※7)。1ヵ月あたりの電気代は2,790円〜5,580円なので、エアコンよりも558円〜3,348円ほど安くなります。 

※7参考:

ニトリネット「ダイニングこたつ HA23 150H LBR」

インテリアのゲキカグ「折れ脚こたつ TBL500303-WH」

●電気ストーブ

電気ストーブは、発熱体に電流を流して熱を生み出し、外に放出して暖房効果を発揮する機器です。電源を入れるとすぐに暖まる速暖性に優れています。冷えている部分を局所的に温めるのに向いています。 

電気ストーブの消費電力は、最小でカーボンヒーターの300W、最大でセラミックヒーターの1200Wです(※8)。電気代は2,790円〜11,160円と、発熱体の種類によってエアコンよりも高くなるか安くなるかが異なります。 

※8参考:

ブルーノ「カーボンヒーターNOSTAL STOVE S」

山善「セラミックヒーター HF-D12」

●オイルヒーター

電気で温めたオイルをパネル内で循環させて外へと放出するオイルヒーター。熱は放射状に広がるため、エアコンと同様に部屋全体を温められます。 

オイルヒーターの消費電力は、500W〜1500W程度です(※9)。1ヵ月あたりの電気代は4,650円〜13,950円と、選ぶ製品によってはエアコンよりも高くなります。 

※9参考:De'Longhi JP「アミカルド オイルヒーター ブラック」

4.冬にエアコン暖房の電気代を節約する方法8選

 

冬にエアコン暖房の電気代を節約する方法

寒い冬、エアコンの暖房を使うと快適に過ごせますが、電気代の高さに驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。日々の使い方や設定を見直すだけで、家計への負担を大幅に軽減できます。冬にエアコン暖房の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。

●設定温度を見直す

エアコンの設定温度を1℃下げれば、約10%の消費電力を削減できます。環境省は、冬の暖房時の設定温度を20℃にするよう推奨しているので、自宅の設定温度を見直してみてください(※10)。エアコンの暖房効率が高ければ、20℃でも快適に過ごせます。 

※10参考:環境省「エアコンの使い方について」

●サーキュレーターと併用する

暖かい空気は上に上がっていく性質があるため、設定温度よりも寒く感じる場合があるでしょう。サーキュレーターによって空気を循環させれば、部屋全体の温度差が小さくなり、設定温度を上げる必要がなくなります。エアコンの設定温度を1℃上げるよりもサーキュレーターを使用した方が、電気代は安く済みます。

●部屋の断熱対策を行う

エアコンの暖房効率を上げるためには、部屋の断熱対策が必要です。せっかく暖めた空気が窓や隙間から逃げてしまっては、エアコンが余計に稼働して電気代がかさんでしまいます。簡単に取り入れられる部屋の断熱対策は、以下のとおりです。 

・窓に断熱シートを貼る

・カーテンを厚手のものにする

・ドアや隙間に隙間テープを貼る 

部屋の断熱性能を高められれば、エアコンの設定温度を無理に上げる必要がなくなります。

●タイマー機能を活用する

エアコン暖房の電気代を節約するためには、タイマー機能の上手な活用がポイントです。エアコンをつけっぱなしにすると無駄な電力を消費してしまいますが、タイマーを設定することで必要な時間だけ運転させられます。 

就寝時のオフタイマーを設定すれば、寝付くまでの時間だけ暖房を稼働させられます。外出時のタイマーを設定すれば、うっかりつけっぱなしになる心配もありません。

●自動運転機能を使う

エアコン暖房を効率的に使うためには、自動運転機能を活用しましょう。エアコンの自動運転では、設定温度に到達するまでは強運転を行い、到達すれば弱運転に切り替わるため、無駄な電力消費がありません。手動で強・弱を切り替える方が電気代は高くなります。

●フィルターと室外機を掃除する

エアコンはフィルターと室外機を掃除するだけで暖房効率が上がり、大幅な節電効果が期待できます。ダイキン工業株式会社の調査によると、フィルターと室外機を掃除した場合に、消費電力量を105.1%も削減できることが分かりました(※11)。 

※11参考:ダイキン工業株式会社「エアコンの節電効果を検証」

●他の暖房器具と組み合わせて利用する

エアコンだけに頼らず、他の暖房器具も上手に組み合わせることで効率的に室温を維持し、電力消費を抑えられます。例えば、エアコンで部屋全体を温めて、電気毛布やこたつで寒い部分だけを局所的に温めれば、エアコンの設定温度を下げられます。 

また、湿度を上げると体感温度が高まるため、加湿器と併用すれば、設定温度を下げても快適に過ごせるでしょう。

5.防災・節電対策で活躍するポータブル電源とは

 

防災・節電対策で活躍するポータブル電源とは

自宅で災害による停電が発生した際や、日常の節電対策として活躍するアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。 

停電が長期化した場合でも、高出力・大容量のポータブル電源があれば、エアコンやテレビ、電子レンジなどを稼働して、快適な生活を維持できます。さらに、電気代が安い時間帯にポータブル電源に蓄電すれば、高い時間帯の料金を払わなくて済むのも魅力です。 

ソーラーパネルで発電した電気をポータブル電源に蓄電すれば、自宅の家電が無料で動かせます。自宅の防災・節電対策には、ソーラーパネルとポータブル電源がセットになった「Jackery Solar Generator」がおすすめです。 

Jackery(ジャクリ)製品は、創業から13年間で世界販売台数500万台を突破した実績を誇ります。Jackery Solar Generatorの主な特徴を見ていきましょう。 

・耐久性と放熱性に優れた材料を採用し、耐衝撃性や耐震性にも優れる

・リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、10年以上も活躍する

・99%以上の家電を3日程度動かせる高出力、大容量タイプも販売する

・ソーラーパネルは両面発電により業界トップクラス25%の変換効率を実現する 

電気代が高くなる冬の節電対策や、コンセントからの電気供給が途絶える災害時の対策を万全にしたい方は、ぜひJackery Solar Generatorを導入してみてください。

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6.エアコン暖房時の消費電力に関するよくある質問

 

最後に、エアコン暖房時の消費電力に関するよくある質問を紹介します。自宅で使用しているエアコンの消費電力や電気代を把握できれば、適切な節電対策を講じられるでしょう。

●エアコンの消費電力から電気代を計算する方法は?

電化製品の電気代は、消費電力(kW)× 電力料金単価(円) × 使用時間で計算します。そのため、電力料金単価は31円と仮定し、消費電力500Wのエアコン暖房を1時間使用した場合の電気代は、15.5円です。エアコンは部屋の状況によって能力が変化し、消費電力も変わるため、電気代を正確に計算するのは難しいでしょう。

●エアコン暖房を20度に設定した時の消費電力は?

エアコンを1年間冷暖房で使用したときに消費する電力量の目安として、期間消費電力量が定められています。期間消費電力量の基準は、暖房時の設定温度が20℃です。 

Panasonicが販売するエアコン「CS-22RBH」を例にとると、期間消費電力量は951kWhなので、20℃に設定した時の消費電力は330Wでした(※12)。 

※12参考:Panasonic「冷暖房エアコン CS-22RBH」

●古いエアコンと最新エアコンのワット数は?

2012年発売のパナソニックXシリーズと2024年発売パナソニックXシリーズについて、消費電力を比較した表は、以下のとおりです。 

畳数

12畳

14畳

20畳

消費電力

2012年発売

381W

398W

796W

2024年発売

358W

370W

667W

●暖房のつけっぱなしとこまめに切るのはどちらが安い?

長時間の外出や就寝時には、暖房のつけっぱなしよりもこまめに入り切りした方がお得です。ただし、こまめに入り切りする頻度が多くなると、つけっぱなしにした方が安くなるケースもあるので、注意してください。

●室温が安定した時のエアコン暖房の消費電力はどのぐらいですか?

エアコンは起動時に最も多くの電力を要し、10畳用では2000W程です。一方で、室温が安定してきたら、消費電力は660W程まで下がります。エアコンの消費電力は畳数によって異なるので、使用しているエアコンの商品表示を確認してみてください。

●エアコンの消費電力の見方を教えてください。

エアコンの商品表示には、いくつかの数字が記載してあり、見方が分からない方も多いでしょう。暖房を見てみると「能力(kW)」の隣にあるのが「消費電力(W)」です。 

太字で中央に書いてある数字が、標準パワーで運転したときの消費電力を表しています。その下に書かれているカッコ内の数字が、最小出力運転時と最大出力運転時の消費電力です。

まとめ

 

エアコン暖房時の消費電力は、6〜8畳用で515W、16〜20畳用で1,630Wほどです。設定温度を1℃上げるだけでも、約10%も消費電力が増加します。エアコンを含むあらゆる電化製品の節電対策を万全にするには、ポータブル電源の導入がおすすめです。 

この記事で紹介した各機器の消費電力を参考に、家計に優しい暖房機器を取り入れましょう。

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