一人暮らしの冬の電気代はどれくらい?電気代が高い原因や節約方法8選も解説

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寒い冬は、電気代がかさむ季節。特に一人暮らしの方にとって冬の電気代は、頭を悩ませる課題の一つではないでしょうか。暖房機器の利用が増える中、どのようにして電気代を抑えつつ、部屋を快適に保てるかが重要なポイントです。

 

本記事では、一人暮らしの冬の電気代はいくらかについて解説します。一人暮らしの電気代が高くなる原因や電気代を節約するための方法も掲載しているので、冬の電気代を最小限にして経済的な余裕を生み出したい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1.一人暮らしの冬の電気代はどれくらい?

 

総務省統計局の調査によると、一人暮らしにおける2024年冬(1月〜3月)の電気代は、1ヵ月あたり平均7,150円でした(※1)。冬の電気代は、住んでいる地域や料金プランによっても差があります。条件別の電気代や他の季節との比較について、見ていきましょう。

※1参考:総務省統計局「家計調査」

●他の季節と比較した場合の電気代

一般的に、冷暖房機器を頻繁に使用する夏と冬に、一人暮らしの電気代は高くなります。季節別に一人暮らしの1ヵ月にかかる電気代を比較した表は、以下のとおりです。(※1)。

季節

1ヵ月あたりの電気代

春(4月~6月)

5,839円

夏(7月~9月)

6,771円

秋(10月~12月)

5,833円

冬(1月~3月)

7,150円

1年を通して冬の電気代が最も高く、秋の電気代が最も低い結果になりました。冬によく使うエアコン(暖房)や電気ストーブは、夏に使うエアコン(冷房)や扇風機に比べて、消費電力が高いために電気代も高くなっていると推測できます。

●「地方別」一人暮らしの冬の平均電気代

電気料金プランは地域によって異なるため、電気代も変動します。また、気温が低い地域では、暖房機器の消費電力が上がったり、使用時間が長くなったりするので、電気代も高くなるでしょう。地域別の一人暮らしにかかる冬の電気代の平均は、以下のとおりです(※1)。 

地域

1ヵ月あたりの電気代

北海道・東北地方

8,056円

関東地方

7,109円

北陸・東海地方

7,514円

近畿地方

5,889円

中国・四国地方

7,868円

九州・沖縄地方

6,401円

●冬にオール電化のひとり暮らしの電気代は?

オール電化住宅での一人暮らしにかかる1ヵ月あたりの電気代は、平均10,777円です(※2)。冬は全季節の中で最も電気代が高くなるので、10,777円よりも高くなると予想できます。 

オール電化住宅では、ガス併用タイプの住宅でかかるガス代がかからない代わりに、電気代に上乗せされます。オール電化住宅専用の電気料金プランでは、深夜の時間帯に電気代が安く設定されているため、使用する時間帯を調節すれば、電気代の節約が可能です。 

※2参考:関西電力「一人暮らしの電気代平均額」

2.一人暮らしの電気代を決める3つの要素

 

一人暮らしの電気代を決める3つの要素

一人暮らしの電気代が高いと感じる方は、電気代を構成する要素を分解して、高くなっている要因を突き止める必要があります。電気代の計算式は、基本料金・電力量料金(燃料費調整額)・再生可能エネルギー発電促進賦課金の総和です。 

それぞれの要素について、詳しく見ていきましょう。

●基本料金

基本料金とは、電力会社で契約しているプラン・アンペア数によって異なる最低料金です。毎月どれだけ電気を使ったかに関わらず、一定額が請求されます。そのため、1ヵ月間家を留守にしていて1回も電気を使わなかったとしても、基本料金はかかるのが一般的です。 

基本料金を決定する電力会社・プラン・アンペア数の特徴を紹介します。 

基本料金を決める要素

特徴

電力会社

・以前は地域で電力会社が決められたが、2016年4月の「電力自由化」により、電力会社が自由に選べるようになった

・電力会社ごとに価格設定は異なる

プラン

「一定の使用量まで定額」「夜の時間帯のみ安価」など、電力会社は電気代の設定方法が異なる独自のプランを提供している

アンペア数

・一度に流れる電流の大きさ

・契約しているアンペア数以上の電流を一度に使えない

●電力量料金(燃料費調整額)

使用した電力量に応じた従量課金型の料金が、電力量料金です。電気を使えば使うほど、電力量料金は高くなります。電力量料金の計算式は、以下のとおりです。 

・電力量料金 = 電力量料金単価 × 1ヵ月の使用電力量 ± 燃料費調整額

・燃料費調整額 = 燃料費調整単価 × 1ヵ月の使用電力量 

一般的に、使用電力量が高くなるほど、段階的に電力量料金単価も上がっていきます。燃料費調整額は、燃料価格の変動に応じて加算されたり、減算されたりするのが特徴です。

●再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギーで発電された電気の買取にかかる料金が、再生可能エネルギー発電促進賦課金です。国が決めた全国一律の単価に毎月の使用電力量をかけ合わせて決まります。 

再生可能エネルギーで発電された電気は電力会社が買い取り、一般家庭にも供給されるために、消費者の負担が義務付けられています。

3.一人暮らしの冬の電気代が高い原因3選

 

一人暮らしの冬の電気代が他の季節よりも突出して高くなる原因は、毎月の使用電気量が多いためです。毎月の電気代が一貫して平均よりも高いのであれば、基本料金に問題がある可能性が高いでしょう。一人暮らしの冬の電気代が高い原因は、以下のとおりです。

●原因1|消費電力の高い家電を使っている

使用電気量の計算式は「消費電力(W)× 使用時間(h)」です。消費電力の高い家電を使っていると、使用時間が短かったとしても、電気代は高くなります。冬に使う頻度が高くなる消費電力の高い家電は、以下のとおりです。 

家電の種類

消費電力

エアコン(10畳用・暖房)

660W(起動時2000W)

オイルヒーター

300W~1500W

ハロゲンヒーター

500~1000W

電気ポット

700W~900W

●原因2|家電の使用時間が長い

冬は、暖房機器を常時起動している方も多いのではないでしょうか。家電の使用時間が長くなればなるほど、電気代も高くなります。 

例えば、消費電力の低いこたつ(100W)を朝から晩まで(15時間)稼働していれば、消費電力の高いエアコンを約2.5時間稼働しているのと電気代は変わりません。

●原因3|電気料金プランが合っていない

電気を使っている量と電気代が見合っていないと感じる場合は、電気料金プランが合っていないと考えられます。例えば、電気代が安くなる時間帯にほとんど電気を使っていないのであれば、電気代は割高になるでしょう。 

また、アンペア数が実態よりも高すぎる場合にも、無駄な電気代が発生します。一人暮らしの場合、30アンペアあれば十分です。

4.一人暮らしの冬の電気代を節約する方法4選

 

一人暮らしの冬の電気代を節約する方法

暖房機器の利用が増える冬の時期に、電気代を上手く節約できれば、一人暮らしの貴重な余剰資金を捻出できます。一人暮らしの冬の電気代を節約する方法は、以下のとおりです。

●省エネ家電に買い替える

家電の省エネ性能は年々進化しているため、古い家電を新しく買い替えるだけでも、大きな節約効果が期待できます。例えば、1kWh31円とし、10年以上前のエアコン(20畳向け)を新型に買い替えた場合、年間11,470円の節約になりました(※3)。 

※3参考:Panasonic「CS-X633C2」「CS-X634D2

●家電を定期的に掃除する

エアコンや空気清浄機等のフィルターが付いた家電は、掃除することで電気代の節約に繋がります。フィルターに汚れが溜まった状態で放置していると、空気が上手く循環せず、より多くの電力が必要になるのです。家電の掃除は、1ヶ月に2回を目安に行いましょう。

●電源をこまめに切る

家電は電源が付いたままだと、液晶表示やリモコンからの信号待ちなどで待機電力が発生します。電源をこまめに切る習慣をつけて、待機電力の消費を抑えましょう。待機電力をさらに軽減したい方は、コンセントから電源プラグを抜いておく方法もおすすめです。

●電気料金プランを見直す

電力会社・電気料金プラン・アンペア数を見直せば、電気代を下げられる可能性があります。一人暮らしで日中帯は外に出勤している方であれば、夜の時間帯に電気代が安くなるプランを提供している電力会社を選びましょう。電気の使用量が少ない方の場合は、一定額まで格安の単価が設定されているプランがおすすめです。

5.【家電別】一人暮らしの電気代の節約術4選

 

資源エネルギー庁の調査によると、冬の電気の使用割合として、暖房と冷蔵庫が上位を占めています(※4)。エアコンと冷蔵庫における一人暮らしの電気代の節約術は、以下のとおりです。 

※4参考:資源エネルギー庁「冬季の省エネ節電メニュー」

●エアコン|設定温度を見直す

エアコン暖房の設定温度は、1℃下げれば約10%の節電効果があると言われています。寒いからといって、エアコンの設定温度を必要以上に高く設定していると、消費電力が高くなり、多くの電力を消費してしまいます。暖房時の設定温度は、20℃が目安です。

●エアコン|他の家電と併用する

エアコンと他の家電を併用すれば、電気代の節約が期待できます。温かい空気は上昇する性質があるので、サーキュレーターで温かい風を循環できれば、室温を一定に保てます。 

湿度が低いと蒸発が起こりやすくなり、体から多くの熱を奪うために、体感温度は下がるのが特徴です。加湿器で湿度を高めておけば、エアコンの設定温度を極端に上げる必要がありません。

●冷蔵庫|中身を詰め過ぎない

冷蔵庫に中身を詰め込み過ぎると、吹き出し口からの冷気が上手く循環せず、庫内温度が上昇します。冷蔵庫は庫内温度を下げるために、余計な電力を消費するため、電気代がかさむ結果になるのです。ただし、冷凍庫では物が保冷剤の役割を果たしてくれるため、隙間なく詰めても問題ありません。

●冷蔵庫|開閉の回数を減らす

開閉の回数を減らすだけでも、電気代の節約に繋がります。冷蔵庫を開けるたびに冷気は外に逃げ出してしまうので、庫内温度を下げるために無駄な電力を消費します。資源エネルギー庁の調査によると、冷蔵庫の開閉を半分に減らした場合、年間で約280円の節約が実現しました(※5)。 

※5参考:資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ  2023年版」

6.一人暮らしの停電対策の必需品!ポータブル電源

 

一人暮らしの停電対策の必需品!ポータブル電源

家電の使用頻度が高い冬の一人暮らしで停電が発生すると、健康的な生活を維持するのが難しくなります。特に災害に起因する停電は、1週間以上続くケースもあります。そこで活躍するアイテムが、ポータブル電源です。 

ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。冬の一人暮らしで停電が起きたときにポータブル電源があると、以下のような場面で大活躍します。 

・エアコンや電気毛布に給電して、快適な気温で過ごせる

・電気ケトルや電子レンジを使い、簡単に調理が行える

・停電情報の収集や家族への連絡に必要なスマホを常にフル充電にしておける

・夜に停電が起きても、LEDライトに給電して暗闇を照らせる

・冷蔵庫に給電して、食品の腐敗を防げる 

ポータブル電源とソーラーパネルを併用すれば、太陽光発電によりいつでも電気を蓄電できるので、充電が切れる心配はいりません。創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)は、ポータブル電源とソーラーパネルをセットにした「Jackery Solar Generator」を販売しています。 

ポータブル電源は業界最大級の軽量コンパクト設計を実現し、ソーラーパネルは折り畳んでコンパクトになるので、一人暮らしでも気軽に持ち運べます。BMSやNCM制御機能を搭載しているため、バッテリー異常による火災の心配もありません。 

一人暮らしの停電対策を万全にしたい方は、ぜひ「Jackery Solar Generator」を導入してみてください。

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7.一人暮らしの冬の電気代に関するよくある質問

 

最後に、一人暮らしの冬の電気代に関するよくある質問を紹介します。実際に支払っている電気代を評価した上で、適切な節約の方法を実践しましょう。

●一人暮らしの冬の電気代は1ヶ月1万円って高いですか?​

一人暮らしの冬の電気代は、1ヵ月あたり平均7,150円なので、1万円は高いと言えます。まずは、電力会社・電気料金プラン・アンペア数が家庭に合っているかを確認してください。その上で、以下の方法を実践して、電気代が下がるか検証するのがおすすめです。 

・省エネ家電に買い替える

・家電のフィルターを掃除する

・電源をこまめに切る

●一人暮らしで冬のエアコンにかかる電気代は?

資源エネルギー庁の調査によると、冬に使用する家電の17%をエアコンが占めています(※4)。一人暮らしの冬の電気代は、1ヵ月あたり平均7,150円なので、エアコンにかかる電気代は、約1,216円と推測できます。ただし、エアコンの電気代は、消費電力や使用時間によって変わってくるので、あくまで参考地としてください。

●冬の一人暮らしで発生する待機電力は?

冬に使用する家電の5.5%を待機電力が占めているので、冬の一人暮らしで発生する待機電力は、1ヵ月あたり393円と推測できます。待機電力を抑えるためには、こまめに電源を切ったり、コンセントから電源プラグを抜いたりする方法がおすすめです。

まとめ

 

冬の一人暮らしでは、暖房機器の使用頻度が上がるため、電気代がかさみます。1月〜3月における1ヵ月あたりの平均の電気代は、7,150円です。電気代が高くなる原因としては、消費電力が高い家電の使用や、使用時間の長さが挙げられます。 

この記事で紹介した方法を実践し、一人暮らしの電気代を削減してみてください。

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