1.シガーソケットとは?仕組みと用途
シガーソケットとは車から電源を取るための挿入口で、以下の仕組みと用途があります。
・仕組み:5A~10Aの直流電流が流れる
・本来の用途:シガーライターを加熱する
・現在の主な用途:12Vの電源を取ってスマホの充電などを行う
ここでは上記について解説しているので、それぞれ見ていきましょう。
●仕組み|5A~10Aの直流電流が流れる
シガーソケットは車内のヒューズボックスから電源がとられており、5A~10Aの直流電流が流れる仕組みです。シガーソケットの挿入口にDC(直流電流)12V対応の電化製品のコードを接続すると電力が供給されます。また車載用インバーターを接続して12Vの電流を100Vに変換し、車内でコンセントが必要な電化製品を使用することも可能です。
●本来の用途|シガーライターを加熱する
シガーソケットの本来の用途は、タバコに火をつける際に使う「シガーライター」を加熱するための挿入口でした。しかし近年では、喫煙者の減少によりシガーソケットだけが装備されており、シガーライターはオプション設定になっています。
●現在の主な用途|12Vの電源を取ってスマホの充電などを行う
現在の主な用途は、12Vの電源を取ってスマホなどのモバイル機器を充電する時に使われています。近年ではモバイル機器の普及や車中泊の流行などで、シガーソケットは小型電化製品の電源として重視されるようになりました。
2.シガーソケットで車から電源を供給した時の活用法5選
シガーソケットには以下5つの活用方法があります。
・スマートフォンなどUSBへ電力供給する
・ソケットを増設すれば2つ以上のアクセサリーを使う
・車載用インバーターをつないで100V電源にする
・後付けドライブレコーダーを設置する
・FMトランスミッターを使って音楽を聴く
ここでは上記について詳しく解説しているので、シガーソケットをうまく活用してカーライフを楽しみましょう。
●活用法1:スマートフォンなどUSBへ電力供給する
シガーソケットから、スマートフォンなどのUSBへ電力供給ができます。例えば、「シガーソケットUSB」といわれる専用の充電器をシガーソケットに接続すれば、スマートフォンなどのモバイル機器が充電可能です。
ただし、シガーソケットの内径は世界的に規格が統一されていません。そのため輸入車の場合、シガーソケットから電源を供給したい時は市販のUSB専用コードが使えるか確認が必要です。
●活用法2:ソケットを増設すれば2つ以上のアクセサリーを使う
シガーソケットを増設すれば2つ以上のアクセサリーを使えます。増設することで車内の電装品が使えたり、スマートフォンやタブレット端末など複数のモバイル機器が同時に充電できたり、とカーライフを一層楽しめます。
ただし、ソケットを増設したからといって電化製品を使いすぎると、車の電力を多く消費しバッテリー上がりの原因につながるので注意しましょう。
●活用法3:車載用インバーターをつないで100V電源にする
シガーソケットに車載用インバーターをつなげれば、電流を12Vから100V電源に変換できます。家庭用コンセントと同じ100V電源になるので、炊飯器や掃除機などの家電製品が使えます。車中泊の楽しみ方にバリエーションが広がり、車内でも自宅と同じようにくつろげるでしょう。
●活用法4:後付けドライブレコーダーを設置する
シガーソケットへ接続可能な後付けドライブレコーダーを設置することもできます。取り付けることでスムーズに目的地にたどり着いたり、知らない土地でもドライブができたり、と遠方への運転がラクになるでしょう。
なお、商品によって接続方法が異なるので、事前に設置できるか確認して後付けドライブレコーダーを選んでください。
●活用法5:FMトランスミッターを使って音楽を聴く
活用法の一つとしてFMトランスミッター(※)を使って音楽を聴けます。シガーソケットにFMトランスミッターを接続すれば、スマートフォンやデジタルオーディオプレーヤーなどの音楽がラジオから流れます。CDを複数枚用意する必要がなく手間もかからないので、音楽を聴きながらドライブを楽しめるでしょう。
ただし、FMトランスミッターには規定の電圧があるため、購入する際はシガーソケットにあった適正な電圧を選んでください。
※FMラジオの周波数を利用して、車内で音楽が聴けるようにする機器
3.シガーソケットを使って車から電源を供給する際の注意点2選
シガーソケットを使って車から電源を供給する際、以下2つに注意してください。
・電源の種類
・対応電圧
ここでは上記の注意点について解説しているので、シガーソケットや車の故障を防ぐため、把握しておきましょう。
●注意点1:電源の種類|常時電源であるか要確認
車の電源の種類が「常時電源」であるか確認してください。常時電源とは、車のエンジンを停止しても、電気が流れている電源のことです。
つまり車の電源が常時電源の場合、シガーソケットに電化製品を接続したままにすると、常に車のバッテリーから電力供給された状態になります。バッテリー上がりの原因になるので注意しましょう。
●注意点2:対応電圧|国産普通車は基本的に12Vのみ
シガーソケットを使って車から電源を供給する際、対応電圧に注意してください。国産普通車の対応電圧は基本的に12Vのみです。例えば、国産普通車(12V)では、トラック用(24V)の電化製品は使えません。
電圧が異なるとシガーソケットの故障の原因になるため、購入する際は対応電圧を確認しましょう。
4.シガーソケット以外に車で電源を供給する4つの方法
シガーソケット以外に車で電源を供給する方法は以下の4つがあります。
・USB/Type-C端子
・埋め込みコンセント(純正コンセント)
・ヒューズボックス
上記について詳しく解説しているので、シガーソケット以外の方法も利用してみましょう。
●方法1:USB/Type-C端子
近年はUSB/Type-C端子が装備されている車もあり、以下の場所に差込口があります。
・シガーソケットの上部
・助手席側のダッシュボード内部
※上記は一例で、車種によってそれぞれ場所が異なります
車で移動しながらスマートフォンやモバイル機器を充電できて便利なので、おすすめの方法です。
●方法2:埋め込みコンセント(純正コンセント)
埋め込みコンセント(純正コンセント)は、主にハイブリット車の以下の場所に設置されています。
・運転席と助手席の間にあるコンソールの下部
・トランク(荷室)の壁面
※設置場所は一例で、車種によって異なります
埋め込みコンセント(純正コンセント)の電流は100Vのため、消費電力が100〜1,500Wの幅広い電化製品が使用可能です。車中泊で利用すれば、日常と同じように電化製品が使えて快適に過ごせるでしょう。
●方法3:ヒューズボックス
シガーソケット以外に車から電源を供給する方法にヒューズボックスがあります。ヒューズボックスとは、車内に設置している電源が集約された箱のことです。
ただし、ヒューズボックスは車で使用する別の装置へ電力を供給している重要な部分です。取り扱いには細心の注意が必要なので、配線の仕組みに関して知識がない方は専門業者に依頼してください。
●方法4:ポータブル電源
ポータブル電源もシガーソケット以外の電源として使えます。ポータブル電源とはAC電源(コンセント)がついていて、屋外の電源がない場所でも電化製品に電力供給ができる蓄電池です。
大容量ながらコンパクト設計なため、持ち運びが便利で手軽に車内に積み込めます。容量モデルにもよりますが、消費電力が大きいほとんどの電化製品が使えるので、車中泊では頼れるアイテムです。
また自然災害による停電時には、非常用電源として活用できます。車避難の際でも自宅と同じようにテレビを視聴できたり、車載冷蔵庫を稼働できたりと電化製品を使えるので、停電時のストレスを軽減できるでしょう。車のバッテリーから電源を引かないので、バッテリー上がりの心配もありません。
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5.インバーター不要!コンセント機器も使えるポータブル電源おすすめ3選
シガーソケットから電源を取って車内で電化製品を使いたい方は、インバーターが不要でコンセント機器も使えるポータブル電源を選んでみてください。コンパクトな設計で車内に収納スペースを作る手間がいりません。また停電時は非常用電源として、多くの家電製品が使える頼もしいアイテムです。
当社Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は耐衝撃性・耐火性能など安全面で優れた機能を発揮しており、車内に積み込んでも安心して使用可能です。世界中で400万台以上販売されており、多くのユーザーから高い信頼性を得ています。ここではおすすめの3モデルを紹介します。
●Jackery ポータブル電源 240 New
Jackery ポータブル電源 240 Newは、バッグに収納できるほどコンパクトサイズです。ほとんど場所を取らないため、車内のスペースを空ける手間がいりません。1人での車中泊やキャンプにおすすめのポータブル電源です。
●Jackery ポータブル電源 600 Plus
Jackery ポータブル電源 600 Plusの本体は軽量で、車内や屋外の持ち運びが便利なポータブル電源です。小型~中型の家電製品を動かせるので、車中泊で自室と同じように快適に過ごしたい方におすすめします。
●Jackery ポータブル電源 1000 New
Jackery ポータブル電源 1000 Newは作動音が22dB以下で静かなので、車中泊で睡眠中に使っても眠りを妨げません。また消費電力が大きい電化製品も動かせるので、キャンプ以外にも自然災害による急な停電時は非常用電源として大活躍します。
6.シガーソケットの電源に関するよくある質問
シガーソケットの電源に関するよくある質問で以下3つがあります。
・シガーソケットから電源を取り出したいのですが、どうすればいいですか?
・シガーソケット電源アダプターとは何ですか?
・シガーソケットの電源が入らない原因はなんですか?
ここでは上記質問の回答を詳しく解説しているので、それぞれ見ていきましょう。
●シガーソケットから電源を取り出したいのですが、どうすればいいですか?
シガーソケットから電源を取り出す手順は、以下を参考にしてください。
1.ヒューズの種類を確認する(平型ヒューズ・ミニ平型ヒューズの2種類がある)
2.ヒューズの端子を(1)で確認した「平型」「ミニ平型」のどちらかに合わせて差し替える
3.通電状況がわかる「検電テスター」を使ってヒューズボックスのヒューズが「ミニ平型ヒューズ」「平型ヒューズ」のどちらか確認する。
4.(2)で差し替えたヒューズをヒューズボックスに挿し込む
5.ボルトに固定して完了(ボディの金属が露出している部分に固定)
配線の仕組みがわからない方は専門の業者に依頼すると良いでしょう。
●シガーソケット電源アダプターとは何ですか?
シガーソケット電源アダプターとは、さまざまな電化製品に電力を供給するアダプターです。シガーソケットに接続するだけで電気が流れるので、車内でもスマホを充電したりしながら遠方のドライブや車中泊などを快適に過ごせます。
●シガーソケットの電源が入らない原因はなんですか?
挿入している電源アダプターを新しいものに取りかえても電源が入らない場合は、原因として以下のことが想定されます。
・ソケット本体・プラグが故障している
・コネクタが外れている
・ヒューズが飛んでいる
知識がないと故障箇所の判断は難しいため専門の業者に相談しましょう。
まとめ
この記事では、シガーソケットで車から電源を供給する仕組みを解説しました。シガーソケットの電源を使えば車内でも電化製品へ電力供給ができるので、ドライブや車中泊を楽しみたい方におすすめです。
またシガーソケット以外にも、電源を確保する方法としてポータブル電源があります。車中泊や自然災害による停電時は、非常用電源として活用できる優れモノです。車のバッテリーに負荷をかけないので、バッテリー上がりの心配もありません。
シガーソケット以外から電力を供給したいと考えている方は、「Jackery ポータブル電源」を車内に1台準備しておきましょう。
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