1.カーテンが持つ特性を活かした寒さ対策
寒さのあまりつい暖房器具に頼りきりになってしまい、エアコンの暖房をつけっぱなしにしていたりしていませんか?カーテンの特性を上手く利用することで、暖房器具によって暖められた空気を部屋に留めることができ、効率よく寒さ対策が可能です。その方法をくわしく解説していきます。
●カーテンの長さで冷気の侵入を防ぐ
1つはカーテンの長さをいつもより長くすることです。カーテンの長さは床に触れない程度の長さが一般的ですが、実はこの隙間から窓で冷やされた空気が部屋に流れ込んできます。
腰くらいの高さの窓に取り付けるカーテンでも、床までの長さに伸ばしてつける方が寒さ対策として有効な方法です。だから、冬はカーテンの長さを通常より長めのサイズに替えることで、カーテンの隙間から流れてくる冷気を遮断することが可能です。
●カーテンの生地で断熱効果アップ
次に注目すべきはカーテンの素材です。カーテンの生地を厚いもの、裏地付きのカーテンの方が断熱効果や保温効果が高くなります。カーテンの生地は見た目だけではわかりにくいため、実際に手で触れて確かめてみましょう。そのほか、
・保温効果の高い起毛性素材を用意しておく
・裏地だけを購入して後付けする
のも良いですね。裏地の後付けは手間はかかりますが、厚手で裏地付きのカーテンは、デザインが限定されていたりもするので、部屋の雰囲気に合わなかったり自分の趣味に合わない場合もあります。自分の気に入ったデザインを好むのであれば、少し手間をかけてカスタマイズするのも良いのではないでしょうか。
●カーテンのカラーで暖かさを感じる
カーテンの色を暖色系にすると、視覚的・心理的に温かみを感じられて寒さ対策の効果があります。例をあげるとすれば、「赤」や「オレンジ」がそれに該当する色と言えるでしょう。
ただ、彩度の高い色になると逆に落ち着かない場合もあるので、落ち着いた感じの色がおすすめです。「ベージュ」・「ブラウン」なども落ち着く暖色系のカラーとしておすすめなので、あなたの部屋の印象を考えて選んでみてください。
2.寒さ対策が可能な断熱効果のあるカーテンは?
最近では機能性の高いカーテンも多数販売されるようになってきており、寒さ対策として「防寒」・「断熱」効果のあるカーテンも出てきています。ここでは寒さ対策に効果のある機能性カーテンをご紹介します。
●遮熱断熱カーテン
寒さ対策に一番効果のあるカーテンは、「遮熱断熱カーテン」です。生地が何層にも重ねてつくられていたり、樹脂でコーティングされたものなど室内に熱気や冷気が入らないようになっています。選び方の参考にするには、“遮熱断熱率”を参考にすると良いです。
・遮熱断熱率が50%以上のもの
・保温率が30%以上のもの
であれば、しっかり防寒対策が取れるカーテンです。カーテンを選ぶときのポイントとして抑えておきましょう。
●裏地付きカーテン
裏地部分とカーテンの間に空気の層をつくることで、断熱効果をもたらしてくれるのが「裏地付きカーテン」です。この空気の層によって“音”も防げるため、防音対策にもつながります。お住まいの家付近に電車が通る路線のある地域や、繁華街付近の住宅におすすめのカーテンです。防音対策にも効果のあるカーテンをお探しの方はこちらを選ぶと良いでしょう。
●遮熱断熱レースカーテン
薄くて保温効果が低そうなイメージのあるレースカーテンですが、遮熱断熱機能が付いているタイプもあります。遮熱断熱カーテンにもいくつか種類があります。
・ミラーレースカーテン:光沢のある糸を使用し室内が見えにくいように織られたもの
・遮像レースカーテン:記事に厚みを持たせて透けにくいように織られたもの
・機能性レースカーテン:UVカット機能や丸洗い可能などの機能を考えて織られたもの
・レースロールカーテン:ロールスクリーンの記事をレース生地にして織られたもの
などがあります。とくに断熱効果の高いものは、遮像レースカーテンです。断熱効果が高いものが多い傾向にありおすすめです。
3.【窓、玄関、リビング階段、廊下別】寒さ対策におすすめのカーテン
ここではそれぞれの場所に合ったカーテンによる寒さ対策の方法と、その場所に合ったカーテンをまとめています。寒さ対策を施したい場所ごとのカーテンを参考に、あなたの部屋の寒さ対策をしてみましょう。
●窓に取り付けるのに最適なカーテン
窓に取り付けるカーテンで言えば、「遮熱断熱カーテン」を取り付けるのが最適です。窓から侵入してくる冷気を遮断し、部屋の暖かい空気が逃げるのを効率的に防いでくれます。
前述の通り、遮断断熱率や保温率をふまえた上で、あなた好みのデザインのものを選ぶことで、部屋の雰囲気も変えることができおすすめです。
●玄関に取り付ける最適なカーテン
玄関に取り付けるカーテンは、「ドレープカーテン」や「アコーディオンカーテン」を取り付けるのがおすすめです。
・ドレープカーテン:生地が分厚く重量感のあるカーテン
・アコーディオンカーテン:縦に折りたたまれたカーテン
ドレープカーテンは、風に流されにくく、隙間からの冷気の侵入を防いでくれます。アコーディオンカーテンは、開閉が簡単で、スペースを取らないため玄関や出入り口などによく用いられることが多いです。また、出入りの際の開閉に違和感を感じる方は、“のれん”でもある程度防寒効果があります。日本家屋の雰囲気のある家にお住いの場合はのれんに使用する生地の厚みを考慮して取り付けるのも良いでしょう。
●リビング階段にもカーテンを取り付けて寒さ対策
リビングに階段がある住居に住んでいる方は、その構造のせいで部屋がなかなか暖まりにくいと感じたことはないでしょうか。リビング階段が寒い理由は、その気密性の低下が原因となっています。せっかく暖めた空気が階段から漏れてしまい、暖房の効きが悪くなっているのです。
そんなリビング階段の寒さ対策にも、カーテンを取り付けると効果があります。
・ロールスクリーン
・のれん
などを取り付けることによって、暖房の効きが良くなって寒さ対策ができます。玄関同様に、移動することの多い場所でもあるため行き来のしやすい構造のものがおすすめです。
●廊下の寒さ対策にも効果のあるカーテン
廊下は室内と室外の境界にあるため、冷気が溜まりやすい場所になってしまいます。寒さがこもりやすい状況になることが多いため、ここにもカーテンを取付けて寒さ対策をすると良いでしょう。廊下に取り付けるカーテンは、
・遮熱カーテン:特殊なコーティングや多層構造が特徴
・ハニカムスクリーン:六角形の円柱が連なったようなシルエットのが特徴
がおすすめです。ハニカムスクリーンは高い断熱性を持っており、幅の狭い廊下でも圧迫感のないスッキリとした感じになるのでおすすめです。
4.ロールカーテン(ロールスクリーン)は寒さ対策できる?
ロールスクリーンは、フラットな1枚布のデザインでシンプルでおしゃれな感じが人気です。しかし、ロールスクリーンには寒さ対策として使用するのに適しているのか気になる方もいらっしゃるでしょう。ここではロールスクリーンを使用した寒さ対策についてくわしく解説します。
●遮熱・断熱素材のロールスクリーン
ロールカーテン(ロールスクリーン)には遮熱・断熱素材のものもあります。空気や熱の出入りを防ぐ効果があり、熱の出入りを遮断することで室内を快適な温度に保つことができる特徴があります。
だから、“冬用”にこだわることなくオールシーズン使用できるのがロールカーテンの良いところと言えるでしょう。
●隙間ができる可能性があるので補足が必要
ただ、ロールカーテンにはデメリットも存在します。それは、取付け方によっては両端に若干の隙間ができてしまうことです。その隙間から熱が逃げてしまうため、断熱効果を高めるためには工夫が必要になってきます。
・「正面付け」でロールカーテンを取り付ける
・つっぱり式のスリムタイプのロールカーテンを選ぶ
などが断熱効果をあまり損なわずに使用できます。正面付けは、窓のサイズよりも大きめのロールカーテンを選択し、窓全体を覆ってしまうことで両端に隙間をつくらないようにします。つっぱり式のスリムタイプの場合は、両端の隙間を抑えられる特徴があるので、おすすめです。
5.カーテンと一緒に活用することで寒さ対策効果アップ可能なアイテム
カーテンと一緒に活用すると断熱効果をさらに高められる便利アイテムをご紹介します。カーテンだけでは不安、寒さ対策を万全にしたい方におすすめなので、効果をより実感したい方は一緒に取り付けてみましょう。
●断熱フィルム
断熱フィルムは、直接窓ガラスに貼ることで窓から侵入する冷気を防ぐ働きがある保護フィルムです。ただ、この断熱フィルム単体ではあまり効果を実感できない方が多いです。カーテンと一緒に活用することで、断熱効果を高めることができるアイテムと言って良いでしょう。
より効果を高めたい場合は、気泡性緩衝材を窓ガラスに貼ることをおすすめします。見た目は悪くなりますが、フィルムより効果を実感できるでしょう。
●窓際ブロックパネル
窓際ブロックパネルは、カーテンの隙間から侵入してくる冷たい空気を部屋に入らないようブロックする板(ボード)のことです。一般的なカーテンの長さでは、床に接着しない長さの丈がほとんどである分、どうしてもカーテンと床の間に隙間が生じます。
この隙間を補うために、窓際ブロックパネルを一緒に活用することで、部屋の寒さ対策、断熱効果を高めることができるアイテムです。
●サーキュレーター
エアコンやファンヒーターから出ている暖かい空気を部屋全体に循環させることができるアイテムです。また、空気の性質上、「暖かい空気は上へ、冷たい空気は下に溜まる」ため、この空気をかき回すことで部屋全体を一定の温度にすることができます。
●加湿器
部屋の湿度を上げることで、体感的に暖かくすることができます。部屋の湿度は60%を目安に加湿器を使って湿度を保ちましょう。そうすれば、部屋の温度をいつもより1℃~2℃下げたとしても、いつもと変わらない状態を保つことができます。
また、冬は肌や喉が乾燥しやすくなるため、部屋の乾燥予防にも役立ってくれます。加湿器は快適な部屋空間を維持するために必要なアイテムと言えるでしょう。
●ポータブル電源
ポータブル電源とは、モバイルバッテリーよりも容量が大きくて、家庭用電源(AC100V)が使用できる持ち運び可能な電力供給源です。自宅では、寒さ対策に便利アイテム、加湿器やサーキュレーターなどを電源コードが届かない場所にでも置くことができます。そのほか、
・炊事場や脱衣所など、寒さを感じる場所に暖房器具を設置できる
・いざという時の地震や停電などの防災グッズとしても活用できる
・持ち運びが可能なので、屋外利用やアウトドアに持っていける
などの利用の仕方もできるので、一家に一台あれば何かと重宝する電力供給源としておすすめです。
ポータブル電源と言えば、Jackery(ジャクリ)のポータブル電源が部屋の寒さ対策のサポート電源としておすすめです。
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・長期保証やアフターケアも充実していて安心して使用できる
・ソーラーパネル充電対応できるので、長期間の停電やアウトドア生活にも安心
・製品によっては毎日使用しても10年以上使用できる長寿命なバッテリーもある
ポータブル電源は、決して安いものではありません。どうせ購入するなら長きにわたって使い続けられるものを選びたいものです。Jackery(ジャクリ)なら保証制度も長期な製品もあり、なおかつ10年以上使える製品もラインナップされているので、おすすめのポータブル電源です。
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まとめ:カーテンをうまく活用すれば低コストで寒さ対策
今回の記事では、部屋の寒さ対策としてカーテンの活用方法についてくわしく解説しました。カーテンをうまく活用すれば、部屋の設定温度をいつもより少し下げたとしても暖かい部屋をキープすることができます。
電気代の節約にもなりますし、導入するのも比較的低コストで導入できるため、部屋の寒さ対策としてカーテン活用はぜひやってみてほしい活用法です。また、カーテンを変えるだけで、部屋のイメージも随分様変わりします。この機会に部屋の雰囲気を変えてみるのも良いですね。
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